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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧
歌舞伎蝶さんのページへレビュー数63件
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軽い文体は読みやすいのですが、
序盤は少しウザいかなと感じてました。 中盤、聖人に見えていた人物にいくつもの疑惑が浮かんできて…。 終盤伏線を回収しつつの展開は楽しめました。 若干アンフェアな部分もありますが、 絶妙な後味の悪さが最終的には非常に気に入りました。 面白かったです。 |
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私は音楽に造詣が深いわけではありません。
むしろ作中に出てきたほとんどの曲と曲名とが一致しません。 音符も読めない楽器も弾けない私が、 文字を読むだけでピアノの音が頭の中で響き渡りました。 四名の登場人物が一つのピアノコンクールを舞台に描かれた群像劇。 脇役も含めて登場人物は全員魅力に溢れています。 素晴らしい作品を世に出してくれた作者に感謝します。 |
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御子柴シリーズの三作目。
このシリーズ本当に面白いですね。 前作ほどの衝撃は無いものの、 無機質だった御子柴が徐々に人間味を持ち出して変化していく過程が丁寧に描かれています。 一見無関係なプロローグからメインストーリーへの繋がり、 現代社会の社会問題となっている介護士問題に法の限界の問題提起。 詰め込みすぎな内容でありながら絶妙なバランスで書かれた素晴らしい作品だと思います。 ダークヒーローとも呼べる御子柴礼司の成長、活躍していく姿をまだまだ見続けたいと思いました。 |
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御子柴シリーズの第二弾。
物語の途中まではよくあるリーガルサスペンスで、 結末もなんとなく予想の付く予定調和な雰囲気なのですが… やっぱりね… えっ!?… 嘘でしょ…!!! すさまじいカタルシスを味わえました。 前作を読んでいることが前提となりますが、 私が今まで読んだ著者作品の中での最高傑作だと思います。 惜しむらくは前作を読んでいることが前提な点でしょうか。 前作を上巻、今作を下巻ととらえれば満点評価でも良いと思います。 素晴らしい作品に出合えたことに感謝します。 |
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ここ最近読んだ小説の中では文句なしで一番面白かった作品です。
少し長いのが欠点と言えば欠点でしょうか? これだけの登場人物が出てくる作品で混乱しないで読めるのは、 作者の力量というよりほかないでしょう。 一介の殺人事件のサスペンスにとどまらず、 複数の人物の思惑が交差する知略戦が楽しめるシーン有り。 スリリングな展開にドキドキするシーン有り。 やや詰め込みすぎな印象もありますが、 読みどころ満載の盛沢山仕様でお気に入り作品となりました。 著者の別作品も是非読みたいと思います。 |
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前作『七つの海を照らす星』読後から早3年半。
何度もハードカバーを買おうか悩んだ末、 ようやく待ちに待った今作の文庫化。 読前のハードルは今まで読んだどんな作品よりも高かったと思います。 そんな中で 「えっ!?」 と思わず声を上げてしまった今作。 児童養護施設を舞台に大人と子供との間にあるリアルな心情の描写が、 暖かくもあり残酷でもあり心地よく胸に響いてきます。 そこからの衝撃。 素晴らしい作品だと思います。 残念なことに前作から間が空きすぎていたため、 登場人物のリンクがいまいち上手くいかなかったことが悔やまれます。 もう一度前作を再読しようと思っています。 |
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またも凄い作品に出会えたものです。
ミステリー小説というよりはハードボイルド小説なのですが…! 広島の架空都市を舞台に暴力団同士の抗争を止めるべく、 違法な取引や方法で悪徳刑事が動き回るだけでも十分に面白いのですが、 広島弁全開のやりとりがリアルな任侠の世界を堪能できます。 この男くさい世界を女性作家が書いたことに驚かされます。 更に姐さんたちの喪服の描写などは女性ならでは細やかさも楽しめます。 章ごとに書かれた日誌の意味を理解した時、 プロローグとエピローグが繋がった時、 この小説と出会えたことに感謝しました。 |
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前作の『最後の証人』でがっちりハートを捕まれたことで、
ハードルが上がった状態で読んだ佐方シリーズの第二弾でした。 短編集と知らず読み始めたのですが、大好きな横山秀夫さんばりのヒューマンミステリーで、 改めて柚月さんの実力に驚かされました。 実際に横山秀夫さんに傾倒されていることを知り納得です。 主人公は佐方貞人で間違いないのですが、佐方目線の作品は「恩を返す」一作品のみで、 その他の作品は全て別視点からの描き方をされています。 それでいてしっかりと全作品佐方貞人のキャラクターが光る工夫がされていてお見事でした。 素晴らしい一冊だと思います。 |
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久々の一気読み。久々に震える瞬間に出会えた作品。
法廷サスペンスでも有りミステリーでもある本作は、 テン良し、中良し、終い良しで逆に欠点を探すほうが難しい程の素晴らしい出来だと思います。 クロスカッティングで描かれる本編は、 ともすれば場面の切り替わりに読者がついていけなくなる場合がありますが、 読みにくさは全く感じさせないだけでなく、緻密に計算された構成に驚かされることになります。 更に伏線回収、読後感ともに完璧。 こういう作品に時々出会えるからこそ読書がやめられなくなってしまいます。 文句なしで10点満点です。 |
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疫病神シリーズ第4弾で今のところシリーズで一番面白かったです。
今作はコンゲームの要素も含みつつ、二宮と桑原のコンビネーションに円熟味が増してきたように思います。 文句を言いながらも二宮を助ける桑原。 ところどころ鋭い感を見せる二宮。 それに加えて今回は若頭の嶋田の頭脳戦と見どころたっぷりでした。 |
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こういう作品好きです。
ピアノの世界を舞台にした青春スポ根物語+ほんのりミステリー仕立てといった作品でしょうか? 専門的知識がほとんど無いのにも関わらず演奏の描写等の音楽シーンはかなりの迫力を感じました。 読みやすいライトな文章は玄人受けは良くないかもしれませんが、 私個人としては面白ければ何でも良いので素直に楽しめました。 音楽を題材のスポ根として読んだ方が楽しめると思います。 私もミステリーであることを忘れていたので楽しめたと思っています。 |
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まず一言おもしろい。
疫病神コンビがひょんなことから北朝鮮に潜入という舞台設定が素晴らしいです。 北朝鮮の内部描写の凄惨さに背筋を凍らされたかと思えば、 最高指導者を『パーマデブ』発言で笑わせる。(これ大丈夫なのでしょうか?) このようなシリアスで緊張感のある展開を軽快な口調で緩和させるバランス感覚が絶妙です。 さらにラストも満足。 極上のハードボイルドエンタメ小説だと思います。 |
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『小人地獄』という名の架空毒薬。
毒の痕跡を残さず殺害ができる、完全犯罪可能なミステリ小説においてはいわゆる反則アイテムです。 この毒薬をめぐって繰り広げられる難解な見立て殺人を本格推理ヨロシクな手法で解き明かす第一部。 二部構成作品の第一部も完成度が高くて良かったのですが、 第二部を読むと第一部はあくまでも前菜であることに気付かされます。 この第二部の二転三転していく展開と主人公である探偵瀬川の心の動きの描き方は本当に見事です。 更に読み終わった時に初めて気付かされる『名探偵に薔薇を』という秀逸すぎるタイトル。 真相こそ正直私の好みのではありませんでしたが、それを補って余りある作品です。 賛否の分かれそうな小説ですが私は傑作だと思いました |
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ユーモア溢れる軽快な文章は読みやすくて非常に面白いです。
全体を通して長さを感じさせないのでコンゲームサスペンスとして評判通りの秀作です。 ただ話が進むにつれどんどんスケールアップして行くのですが、 個人的には第一章くらいのスケール感が一番リアリティがあって面白かったかもとは思いました。 偽札作りはもちろん重罪ですけど、殺人事件とは違ってなんか夢がある気がして楽しめました。 |
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隠蔽捜査シリーズ2作目。
相変わらず面白い。 前作よりもミステリー度が更に上がっています。 ただこの作品の魅力は描かれる登場人物の掛け合いと心理描写にあります。 特に主人公竜崎の魅力が半端ないです。 正直ミステリー要素がなくても十分楽しめる警察小説であるうえ、ミステリーも同時に楽しませてくれる素晴らしさです。 しかし作者は本当によくこのような主人公を思いつきましたね。 竜崎の虜になってしまっている私です。 嫁さんかっこ良すぎでしょ。 |
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ロードレース(自転車レース)という全く馴染みのない世界が舞台のため高評価の有名作品でありながら、
今まで読むことを躊躇していました。 さっさと読めば良かったです。 複雑なロードレースの魅力を簡潔ながらも存分に体感できる臨場感は文句なしです。 ミステリー小説というよりは青春小説のミステリー風味といった塩梅でしょうか? アシスト、エースというロードレース独特の役割分担がある程度理解できた時、 結末に賛否はあると思いますがサクリファイス(犠牲)というタイトルは個人的には見事だと思いました。 次回作も読みたいと思います。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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東大卒のエリート中のエリートの官僚警察官。
その上常に人を見下した上から目線のため感情移入ができないどころか、むしろ嫌悪感すら抱かせる主人公竜崎の設定。 見事なトリックがあるわけでもなく、派手なアクションがあるわけでもありません。 登場人物の心理描写の描き方が秀逸なため臨場感が半端なく、リアルな緊張感がひしひしと伝わってきます。 それだけでも充分読む価値があるのですが、 序盤は嫌悪感すら抱かせる竜崎の性格が、読み終わる頃にはブレない姿勢が好感度の高いヒーローへと変貌している不思議。 更に清涼感抜群の読後感。 見事すぎます。 続編も是非読みたいと思います。 |
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読み終わった瞬間に即座に映像化希望と思い、
あとがきを読んですでに映画化していることを知りました。 過去と現在を交互に描くミステリーにはありふれたスタイルですが、 過去パートの青春ステージが秀逸で、 単独でもかなり上質のエンタメ作品ができそうな出来です。 極上の青春群像劇を見事にミステリー仕立てに仕上げた素晴らしい作品だと思います。 切なさとほろにが感が最後に残るものの、文句なしの満点評価の作品です。 続編も是非読みたいと思います。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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