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歌舞伎蝶 さんのレビュー一覧

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レビュー数303

全303件 161~180 9/16ページ

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No.143: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

隻眼の少女の感想

かなりインパクトのある作品です。
古典的な世界観の中で語られるフーダーニットを巡るストーリーに加え、
2部構成で綴られる少女探偵の戦いと結末は見事の一言です。

▼以下、ネタバレ感想
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隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.142:
(7pt)

シャドウの感想

綺麗な作品だと思います。
本格ミステリー作品と言うには正直違和感がありますが、
全体的にフェアなつくりでラストの収斂テクニックもさすがの道尾さんです。
ただし読後感こそ悪くありませんが、個人的には精神異常や亜紀の話など内容にあまり好意は持てませんでした。
シャドウ (創元推理文庫)
道尾秀介シャドウ についてのレビュー
No.141: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ワイルド・ソウルの感想

第一章で初めて知った棄民という日本の黒い歴史の衝撃事実。
この部分を読むだけでもこの小説を読む価値はあると思います。
メインストーリーとなる復讐劇の組み立ては文句なし、さらに登場人物の魅力は素晴らしいの一言に尽きます。
これだけの話をあのラストシーンで締める作者のセンスに脱帽です。
間もなくブラジルでワールドカップが開催されますが、
数多くいる現地の日系の人達はどのような目で日の丸を付けたチームを見ることになるのでしょう?
日本とブラジルの過去を知ってしまったからこそ、笑顔で見て欲しいと願わざるをえません。
ワイルド・ソウル〈上〉 (新潮文庫)
垣根涼介ワイルド・ソウル についてのレビュー
No.140:
(7pt)

ルーズヴェルト・ゲームの感想

読みやすくて面白いのですが、展開が予定調和の部分があるため少し物足りませんでした。
作者が「そんなシーン書いたら小説の負け」
と言い放つ数少ない野球シーンの描写が恐ろしく臨場感に溢れているところに、
池井戸さんの小説家としてのプライドが伝わってきます。
ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)
池井戸潤ルーズヴェルト・ゲーム についてのレビュー
No.139:
(5pt)

夏と花火と私の死体の感想

乙一デビュー作にて評価の高い作品だったので期待していたのですが、正直期待外れでした。
死体の一人称語りのアイデアは斬新ですが・・・
それだけの作品という感じです。
16歳でこれだけの文章を書ける才能は驚きです。
夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
乙一夏と花火と私の死体 についてのレビュー
No.138:
(6pt)

影踏みの感想

泥棒が主人公の連作サスペンス。
伏線の張り方や臨場感は相変わらず見事な横山さんです。
ただ個々のストーリーの抑揚がいまいち小さいのため、全体がだらだらした印象でした。
正直他の横山作品に比べると一枚落ちる感じです。
影踏み (祥伝社文庫)
横山秀夫影踏み についてのレビュー
No.137: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

告白の感想

第一章で受ける衝撃…全編をモノローグで綴る構成に対しての『告白』というタイトルのネーミングセンスの良さ。
ダークな内容は賛否両論で好みが分かれると思いますが、
各章で視点を変えながら少しずつ物語の全貌が見えてくる緻密なプロットづくりは見事で非常に面白いと思います。
私は傑作の一つだと思います。
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊かなえ告白 についてのレビュー

No.136:

桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)

桜宵

北森鴻

No.136:
(8pt)

桜宵の感想

香菜里屋シリーズの第二弾。
優しい語り口でありながらラストに中々のエッジをきかせた良い短編集です。
個人的には前作よりも好みでした。
ガチガチの本格ミステリーではないので好みが合わなければ物足りなさを感じるかもしれませんが、
完成度の高い作品だと思います。
桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)
北森鴻桜宵 についてのレビュー
No.135: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

天使のナイフの感想

少年犯罪という難しいテーマでありながら、見事なストーリーテリングで素晴らしい作品に仕上がっています。
江戸川乱歩賞選考での満場一致も納得です。
終盤の展開は個人的には楽しめましたが、設定が若干強引すぎる部分があるので賛否は分かれるかもです。
エンターテイメントとしての完成度は非常に高いと思います。
天使のナイフ 新装版 (講談社文庫 や 61-12)
薬丸岳天使のナイフ についてのレビュー
No.134:
(6pt)

龍神の雨の感想

悪くはないのですが、良く似た世界観の「ラットマン」と比較してしまうと一枚落ちる印象でしょうか。
無駄のない文章にフェアな仕掛けはさすがですが、
道尾作品はハードルを上げて読んでしまうため少し辛目になってしまいました。
龍神の雨 (新潮文庫)
道尾秀介龍神の雨 についてのレビュー
No.133:
(5pt)

GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻の感想

写真集のおまけの文庫化ですので、前作のクオリティを求めたら少々厳しいです。
雰囲気は『GOTH』していましたが、いかんせん短すぎて読みごたえが…。
何作かを集めて短編集として刊行してもらえれば嬉しかったです。
ファン感謝的な作品ですので、乙一ファンなら押さえておく感じでしょうか。
GOTH番外篇  森野は記念写真を撮りに行くの巻 (角川文庫)
No.132:
(8pt)

メイン・ディッシュの感想

連作短編であり、ストーリーの収斂テクニックが光る素敵な作品です。
登場人物がそれぞれ個性的でユーモアにあふれています。
読みやすく読後感も良いので、後味の悪い作品を読んだ後なんかに読むと良いかもしれません。
メイン・ディッシュ (集英社文庫)
北森鴻メイン・ディッシュ についてのレビュー
No.131: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

下町ロケットの感想

直木賞受賞作の看板は伊達ではないです。
ミステリーではありません・・・
が、エンターテイメント作品として文句なしで最高レベルだと思います。
何よりも素晴らしいのが、企業には企業の、個人には個人のそれぞれに主張や考えがあり、
その主張や考えが残酷なほどリアルで臨場感あふれる描き方をされている点だと思います。
物語自体は非現実的な設定なだけに、尚更際立って感じます。
下町ロケット (小学館文庫)
池井戸潤下町ロケット についてのレビュー
No.130: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

向日葵の咲かない夏の感想

面白さが無いわけではありません。
テクニカルでありながら読みやすい文章は見事だと思います。
ただし現実感の全くない世界観での話とメイントリックが私はいまいちでした。

▼以下、ネタバレ感想
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向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
道尾秀介向日葵の咲かない夏 についてのレビュー
No.129: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

GOTH リストカット事件の感想

好き嫌いが分かれそうですが、素晴らしい作品だと思います。
6編からなる連作短編集の形式を取っていますが、一話一話のクオリティが極めて高いうえラストへの収束のさせ方が本当に見事です。
一般的には受け入れがたい世界観を持つ登場人物達が、売れ筋では無いマイナーコードの名曲のような魅力を持っています。
GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー
No.128: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

首無の如き祟るものの感想

高評価の本格物で期待していたのですが、文章が読みにくいため非常に残念な印象です。
使い古された古典的な首無し殺人を恐ろしく素晴らしいトリックに仕上げているだけに、
読みやすければ楽しめたのに…という気持ちが強かったです。
せめて登場人物の名前だけでもルビ無しで読めれば違ったのですが…。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー
No.127: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

Anotherの感想

かなり高評価なので期待していたのですが、正直期待外れの印象です。
設定がなんでも有りのため、フーダニット・ホワイダニット・ハウダニット全てが微妙で納得できませんでした。
設定上で何らかの制約があったほうが良かった気がします。
好みの問題かもしれませんが、他の素晴らしい綾辻作品に比べると残念でした。
読みやすくて長さを感じさせないのはさすがです。
Another
綾辻行人Another(アナザー) についてのレビュー
No.126: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

暗いところで待ち合わせの感想

作者のなんという文章力でしょう。
あまりに非日常的な状況・空間の中で、登場人物の耳を澄ませば聞こえてきそうな臨場感あふれる息づかい。
会話シーンがほとんど無い中での心の動きの描写など、非常に繊細に描かれています。
惜しむらくはミステリーが若干弱いところですが、それを補って余りある人物描写の数々です。
とても素敵な作品だと思います。
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.125:
(8pt)

真相の感想

横山さんらしい骨太の短編集です。
人は誰しも弱さを抱えて生きていると思います。
そんな人間の弱い部分を絶妙な心理描写で一気に読ませる作品集です。
表題作の「真相」と「18番ホール」が個人的に好みでした。
真相 (双葉文庫)
横山秀夫真相 についてのレビュー
No.124: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

夢のカルテの感想

ミステリーというよりも恋愛小説とういう趣きでしょうか?
ファンタジー要素が強いので好みが分かれると思います。
個人的には同じファンタジー恋愛要素のある高野作品なら「6時間後に君は死ぬ」の方が好みでしたが、
高野和明さんの作品ですので外れではなく、エンターテイメント作品として充分楽しめます。
美しい文章も素晴らしく、映像化しても楽しめる作品だと思います。
夢のカルテ (角川文庫)
高野和明夢のカルテ についてのレビュー