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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数401

全401件 161~180 9/21ページ

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No.241:
(6pt)

大いなる幻影の感想

第8回(1962年)江戸川乱歩賞受賞作。男子禁制のアパートで繰り広げられる怪しげな人間模様は、後に新本格全盛期に形成される「館もの」の元祖の様に感じられる。
大いなる幻影 (講談社文庫 と 3-1)
戸川昌子大いなる幻影 についてのレビュー
No.240: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

霧越邸殺人事件の感想

上巻…もう1人の中村青司、0番目の館シリーズ、綾辻行人20代の集大成、ホラーとミステリの融合第1作。のちに書かれるAnotherとは対照的にミステリの方の比重が大きい。吹雪の山荘で遭遇する白秋に見立てられた殺人、事件の予言、謎の提示を一通り終えて下巻に続く。
下巻…序盤から漂う魔法にかかったような雰囲気は、下巻からさらに濃度を増してくる。段階的に解明されていく4つの殺人の真相が玉突き式に関連しているのが面白い。「名前」の異常なまでの符合、事件の予言と真相の暗示、感嘆させられる結末でした。
霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)
綾辻行人霧越邸殺人事件 についてのレビュー
No.239: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

四つの署名の感想

意外だったのは推理よりもサスペンス要素の比重が置かれている事。犯人がかなり早い段階で特定される事。ホームズの多芸ぶりが前作「緋色の研究」より強調されている。
四つの署名 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル四つの署名 についてのレビュー
No.238:
(6pt)

ウロボロスの偽書の感想

殺人鬼の手記と小説家・竹本健治の現実世界、そして作中で彼が描いている小説とが、それぞれの作中作としてループした小説。個々のエピソードは面白く読めたが全体としては何だかよく理解できないまま終わった。確かにただの推理小説(ミステリ)ではなく疑似推理小説(ミステロイド)という感じだった。
新装版 ウロボロスの偽書(上) (講談社文庫)
竹本健治ウロボロスの偽書 についてのレビュー
No.237:
(5pt)

スペードの女王の感想

首のない死体・内股の入れ墨、さあ殺されたのはどちらの女か…。王道のガジェットに横溝正史らしいアレンジが加えられている。自動車が使われるシーンがあったりと現代的な雰囲気は新鮮味がある。
スペードの女王 (角川文庫 緑 304-31)
横溝正史スペードの女王 についてのレビュー
No.236:
(6pt)

名探偵 木更津悠也の感想

「白幽霊」は複数の意味で傑作。お互いの役割に対して自覚的というか、矜持を持っているというか。

▼以下、ネタバレ感想
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名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)
麻耶雄嵩名探偵 木更津悠也 についてのレビュー
No.235:
(6pt)

レキシントンの幽霊の感想

村上春樹初の読了。良く分からないストーリーなのにぐいぐいと読まされる。個人的ベストは「沈黙」と「氷男」です。
レキシントンの幽霊 (文春文庫)
村上春樹レキシントンの幽霊 についてのレビュー
No.234: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

九マイルは遠すぎるの感想

米澤穂信さんがこの表題作を題材にした短編を時々書かれるので読んでみた。安楽椅子探偵物のロジックにおいて、結論Aを導き出しただけではB・Cを否定したことにはならないという弱点がある。それでも導き出された解答に感心してしまうのは緻密な論理による検証・別解潰しによる説得力による物である。議論を重ねて謎を解いていく展開は読んでいて楽しい。
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)
ハリー・ケメルマン九マイルは遠すぎる についてのレビュー
No.233:
(6pt)

豪華絢爛殺人事件の感想

向井直子の大貫警部への扱い方がどんどん巧くなっていくのが可笑しい。
豪華絢爛殺人事件 (講談社文庫)
赤川次郎豪華絢爛殺人事件 についてのレビュー
No.232:
(6pt)

女優志願殺人事件の感想

大貫警部の違った一面が垣間見れる。
女優志願殺人事件 (講談社ノベルス)
赤川次郎女優志願殺人事件 についてのレビュー
No.231:
(6pt)

流行作家殺人事件の感想

「人間消失もの」である表題作が個人的ベストです。
流行作家殺人事件 (講談社文庫)
赤川次郎流行作家殺人事件 についてのレビュー
No.230: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

キャリーの感想

怖いというより、重い。日本の作家でいうなら綾辻行人+湊かなえといった感じ。挿入される記事によって展開が暗示されているのがより一層恐怖感を高めている。
キャリー (新潮文庫)
スティーヴン・キングキャリー についてのレビュー
No.229: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

インテリぶる推理少女とハメたいせんせいの感想

途中まで読みづらさと終着点のみえなさで挫折しかけたが、読み終わってみるとかなりテクニカルなアンチミステリにしてメタミステリだった。古典を持ち上げたがる事に対する皮肉の様な事が描かれていたのには笑えたし、好きな作家の名前が出てきたのはちょっと嬉しかった。あそこの超展開で終わってたら壁に投げつけ(比喩表現)る所だったがそれは幸い避けられた。
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI (HJ文庫)
No.228:
(8pt)

群衆リドル Yの悲劇’93の感想

最初から最後まで海外古典本格ミステリのファンならにやにやが止まらないであろう雰囲気。解決編ぎりぎりまでこちらの想定を正しいと思わせる技術に長けている作家だと感じた。某古典を思わせる真相も、そんな無茶なと思いながらも納得してしまう。
群衆リドル Yの悲劇’93
古野まほろ群衆リドル Yの悲劇’93 についてのレビュー
No.227: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

万能鑑定士Qの事件簿VIIIの感想

序盤のスランプを脱してから後半での起死回生の逆転劇。パターン化しているとはいえカタルシスは感じられる。「アンパンマン」は…さすがに騙しすぎ(笑)
万能鑑定士Qの事件簿VIII      (角川文庫)
松岡圭祐万能鑑定士Qの事件簿VIII についてのレビュー
No.226:
(6pt)

万能鑑定士Qの事件簿VIIの感想

合金に変わる金の延べ棒の謎・小説の盗作事件・ペンダント紛失事件、それらが交差し合ったのちに徐々に解かれていく。ペンダント消失の犯人特定とトリック解明のロジックが特に良かった。
万能鑑定士Qの事件簿VII (角川文庫)
松岡圭祐万能鑑定士Qの事件簿VII についてのレビュー
No.225:
(6pt)

仮面劇場の感想

由利麟太郎シリーズ1編・三津木俊助シリーズ2編。表題作は犯人の意外性はあまり無いが、凶器の隠し方に関してはその犯人ならではだと思った。
仮面劇場 (角川文庫 緑 304-18)
横溝正史仮面劇場 についてのレビュー
No.224:
(7pt)

ジャック・リッチーのあの手この手の感想

コン・ゲーム、パズラー、スポーツ、ホラー、SF、スラップスティック…まさにタイトル通り多岐にわたる粒ぞろいの短編集。「謀」の章と「驚」の章が特に面白かった。
ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
No.223: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

呪われた町の感想

上巻…中盤まであまりホラーっぽくないなぁと思いながら読んでいたら…小野不由美さんの「屍鬼」がこれをモチーフにしていたという意味が分かりかけた所で下巻に続く。ちなみに綾辻行人「Another」の榊原恒一が入院中に読んでいたホラー小説らしい。
下巻…「吸血鬼」の存在が判明するや否や打って変わってアクション・サスペンス小説に。あまりホラーっぽくなかったがサスペンスとしては面白かった。
呪われた町 (上) (集英社文庫)
スティーヴン・キング呪われた町 についてのレビュー
No.222:
(6pt)

ボトルネックの感想

かなり後味が悪くざわざわした心境にさせられる。主人公が思い至った真相は、その逆もある、またはどちらもそう関係しないと考えられれば救いはあるのだろうが…。余談だが単行本の表紙は読了後に見るとちょっと怖い。
ボトルネック
米澤穂信ボトルネック についてのレビュー