■スポンサードリンク
水生 さんのレビュー一覧
水生さんのページへレビュー数102件
閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
長沢樹さん初読了。繊細な筆致で描かれる青春ミステリ。明かされる真相は切なさを感じさせると同時に、この趣向のミステリにはどうしても生じてしまう「言及しない事の不自然さ」を打ち消すという効果を見事に発揮している。本格ミステリとしても青春小説としても傑作。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
第151回直木賞受賞作。ハードボイルドにしてヤクザ小説、あるいはユーモアサスペンスといった印象でした。殺伐としたストーリーながら、軽快な大阪弁の掛け合いが面白かったです。シリーズものでしたが前作を読んでいなくても問題なく読めました。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
鯨統一郎さん初読了。誘拐犯からの奇妙な指示、それ以外はオーソドックスな誘拐ミステリかと思いきや、用意周到に張られた伏線とミスディレクションにひっくり返されました。これは想定外でした。探偵役を第三者に移すことで、誘拐ミステリで「犯人当て」を成立させてるのが面白かったです。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
有栖川有栖さん3冊目の読了。まさにパズラー。謎の提示・推理合戦と検証・解決編とそれぞれの部分で楽しめました。解決編まで推理してみる余裕があったのがその要因。解決編前半の臨場感と後半の切なさが対照的。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
数学ミステリシリーズ初の長編。読者への挑戦状が挿入されていたりと、長編ならではの濃い内容になっていて面白い。探偵役を数学が絡んだ部分とそうでない部分で、渚と武藤さんに振り分けているのも良かった。トリックとその解法も数学的な美しさを存分に味わえた。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
「奇妙な味」短編集。真相または後の展開を暗示する幕引きが不気味さを高めている。「山荘秘聞」・「玉野五十鈴の誉れ」が特に好きな話です。
|
||||
|
||||
|
|
||||
【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
ネタバレを表示する
|
||||
---|---|---|---|---|
「赤毛連盟」・「まだらの紐」が個人的ベストです。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
「言葉という海を渡る船を編む」国語辞典編集に関わった人達の群像劇。ユーモラスな文章で、個々の登場人物も魅力的で面白かったです。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
館ミステリのようでもあり旅情ミステリのようでもある。二重底の劇的な結末が痛快だった。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
良い意味で米澤穂信さんっぽくない短編集。個人的ベストは「夜警」と「関守」です。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
前2作とはがらりと雰囲気を変えたストーリー。レオの造形は「死神の精度」の千葉と「パーフェクト・ブルー」を連想させる。「死生観」の物語としても、変則「安楽椅子探偵」小説としても面白かった。クライマックスでの戦闘シーン(過去2作に比べると抑え気味)は知念さんの定番シーンとなっている。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
山田正紀作品初読了。最終章の仕掛けは感動的。それ以前の連作の中では、時代背景と動機が特に結びついている様に感じられた『人喰い谷』がベスト作品。『人喰い倉』は最終章の前と後ではイメージが変わってくるのが印象的だった。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
上巻…もう1人の中村青司、0番目の館シリーズ、綾辻行人20代の集大成、ホラーとミステリの融合第1作。のちに書かれるAnotherとは対照的にミステリの方の比重が大きい。吹雪の山荘で遭遇する白秋に見立てられた殺人、事件の予言、謎の提示を一通り終えて下巻に続く。
下巻…序盤から漂う魔法にかかったような雰囲気は、下巻からさらに濃度を増してくる。段階的に解明されていく4つの殺人の真相が玉突き式に関連しているのが面白い。「名前」の異常なまでの符合、事件の予言と真相の暗示、感嘆させられる結末でした。 |
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
最初から最後まで海外古典本格ミステリのファンならにやにやが止まらないであろう雰囲気。解決編ぎりぎりまでこちらの想定を正しいと思わせる技術に長けている作家だと感じた。某古典を思わせる真相も、そんな無茶なと思いながらも納得してしまう。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
タイトルの意味が分かるとそれが心に強く残る。脇役である担任の先生と山田友彦が重苦しくなりそうな読後感を緩和している。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
カトリック・正直族の村・クローズドサークル・見立て殺人講義・ホワイ、ハウ、フーダニットの3段階推理など多岐にわたるガジェットが取り入れられていて面白かった。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
今作は原点回帰の王道パズラー。奇妙な主人、奇妙な客、奇妙な会合、不可思議な殺人と論理的な解決、メイントリックは笑えるほどに驚かされた。自分はシリーズ屈指の快作だと思います。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
WW2後のドイツ・ライン川付近に立つ城館を舞台に発生した連続殺人。、シャルル・ベルトランシリーズ1作目にして氏のデビュー作。妖しげな謎に論理的な解決、推理合戦、大トリックとあらゆる要素が凝縮されていて面白い。探偵役のベルトランも魅力的な人物でした。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
個人的ベストは「霧ヶ峰涼と瓢箪池の怪事件」と「霧ヶ峰涼とお礼参りの謎」です。
|
||||
|
||||
|
|
||||
|
||||
---|---|---|---|---|
単なるホラーでなく様々なテーマが放り込まれていて、濃密な内容で面白かった。超常現象に巻き込まれても自棄にはならずミステリ的に謎を追っていく主人公は好印象。あの有名なシーンは映画オリジナルだったのか。
|
||||
|
||||
|