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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数224

全224件 61~80 4/12ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.164:
(8pt)

破門の感想

第151回直木賞受賞作。ハードボイルドにしてヤクザ小説、あるいはユーモアサスペンスといった印象でした。殺伐としたストーリーながら、軽快な大阪弁の掛け合いが面白かったです。シリーズものでしたが前作を読んでいなくても問題なく読めました。
破門 (単行本)
黒川博行破門 についてのレビュー
No.163: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

とむらい機関車の感想

「とむらい機関車」・「カンカン虫殺人事件」・「あやつり裁判」が個人的ベストです。
とむらい機関車 (創元推理文庫)
大阪圭吉とむらい機関車 についてのレビュー
No.162:
(7pt)

魔法使いと刑事たちの夏の感想

東川さんのシリーズ物は2作目からが本番。コメディパートに伏線を巧みに隠し解決パートで構築する技法は前作よりも遥かに噛み合っている。ダイイングメッセージの使われ方が独特だった「魔法使いと死者からの伝言」と、傘のロジックに爽快感があった「魔法使いと傘の問題」が個人的ベストです。
魔法使いと刑事たちの夏 (文春文庫)
東川篤哉魔法使いと刑事たちの夏 についてのレビュー
No.161:
(8pt)

冷たい太陽の感想

鯨統一郎さん初読了。誘拐犯からの奇妙な指示、それ以外はオーソドックスな誘拐ミステリかと思いきや、用意周到に張られた伏線とミスディレクションにひっくり返されました。これは想定外でした。探偵役を第三者に移すことで、誘拐ミステリで「犯人当て」を成立させてるのが面白かったです。
冷たい太陽 (光文社文庫 く)
鯨統一郎冷たい太陽 についてのレビュー
No.160:
(7pt)

夏期限定トロピカルパフェ事件の感想

<小市民>シリーズ第2弾。各章で張られた伏線が鮮やかに収斂し、ビターな結末、そこから後シリーズへの転換となっています。1章の倒叙ミステリ風日常の謎と、エピローグで全てを収束するロジックは特に秀逸でした。
夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤穂信夏期限定トロピカルパフェ事件 についてのレビュー
No.159: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

11枚のとらんぷの感想

泡坂妻夫さん2冊目の読了。長編の中に短編集が挿入されている。ただし奇をてらっているわけではなく、作中作も単独で面白く、解決編で効果的に使われている。ロジカルな消去法的推理も自分好みでした。奇術好きならより楽しめると思います。
11枚のとらんぷ【新装版】 (創元推理文庫)
泡坂妻夫11枚のとらんぷ についてのレビュー
No.158: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

孤島パズルの感想

有栖川有栖さん3冊目の読了。まさにパズラー。謎の提示・推理合戦と検証・解決編とそれぞれの部分で楽しめました。解決編まで推理してみる余裕があったのがその要因。解決編前半の臨場感と後半の切なさが対照的。
孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
有栖川有栖孤島パズル についてのレビュー
No.157:
(7pt)

戻り川心中の感想

明治・大正・昭和初期を舞台とし、花の名前と心中をモチーフとした作品集。「藤の花」・「桔梗の宿」・「戻り川心中」が個人的ベストです。
戻り川心中 (光文社文庫)
連城三紀彦戻り川心中 についてのレビュー
No.156:
(8pt)

浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理の感想

数学ミステリシリーズ初の長編。読者への挑戦状が挿入されていたりと、長編ならではの濃い内容になっていて面白い。探偵役を数学が絡んだ部分とそうでない部分で、渚と武藤さんに振り分けているのも良かった。トリックとその解法も数学的な美しさを存分に味わえた。
浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)
No.155:
(8pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

「奇妙な味」短編集。真相または後の展開を暗示する幕引きが不気味さを高めている。「山荘秘聞」・「玉野五十鈴の誉れ」が特に好きな話です。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤穂信儚い羊たちの祝宴 についてのレビュー
No.154: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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シャーロック・ホームズの冒険の感想

「赤毛連盟」・「まだらの紐」が個人的ベストです。
シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
No.153:
(7pt)

青い密室の感想

作者の遊び心とフェアプレイの精神が発揮されている「薔薇荘殺人事件」と、アリバイ工作と解決編での手紙のやりとりも面白い「砂とくらげと」が個人的ベストです。
青い密室―名探偵・星影龍三全集〈2〉 (名探偵・星影竜三全集 (2))
No.152:
(7pt)

赤い密室の感想

鬼貫警部との共演がある「呪術再現」と、状況設定と密室トリックが秀逸な「赤い密室」が個人的ベストです。
赤い密室―名探偵・星影龍三全集〈1〉 (名探偵・星影竜三全集 (1))
No.151:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 3さつめ 浜村渚の水色コンパスの感想

数学ミステリ第3弾。今回はストーリーの進行に重点を置き、数学の難易度を上げてミステリの難易度を下げている(「プラトン「立体城」殺人事件」は例外)印象で、過去2冊とも違う書き方をしていて面白かったです。「プラトン「立体城」殺人事件」と「武田斐三郎の街で」が個人的ベストです。
浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 (講談社文庫)
No.150:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テストの感想

数学パズラー第2作。今回はトリックより論理に重きを置いているように感じました。長谷川千夏、キューティー・オイラー初登場など登場人物が出揃ってくる。個人的ベストは細かな伏線が華麗に収束した「麗しのルイ嬢」、「不思議の国のアリス」、に数学的アレンジを加えた快作「不思議の国のなぎさ」です。
浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)
No.149:
(8pt)

舟を編むの感想

「言葉という海を渡る船を編む」国語辞典編集に関わった人達の群像劇。ユーモラスな文章で、個々の登場人物も魅力的で面白かったです。
舟を編む
三浦しをん舟を編む についてのレビュー
No.148:
(8pt)

湯布院の奇妙な下宿屋の感想

館ミステリのようでもあり旅情ミステリのようでもある。二重底の劇的な結末が痛快だった。
湯布院の奇妙な下宿屋 (光文社文庫)
司凍季湯布院の奇妙な下宿屋 についてのレビュー
No.147:
(7pt)

首折り男のための協奏曲の感想

会話のテンポがいい。全話との微妙なリンクの仕方も面白い。「僕の舟」が個人的ベストです。
首折り男のための協奏曲
伊坂幸太郎首折り男のための協奏曲 についてのレビュー
No.146: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

風ヶ丘五十円玉祭りの謎の感想

青崎有吾さん初の日常の謎短編集。「針宮理恵子のサードインパクト」・「その花瓶にご注意を」が個人的ベストです。
風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)
青崎有吾風ヶ丘五十円玉祭りの謎 についてのレビュー
No.145:
(7pt)

二歩前を歩くの感想

超常現象に対して、人為的なものがである可能性がすべて排除されれば、その原因を人外のものとしてその法則や発生機序を推理していくオカルト+本格ミステリ。個人的ベストは「一歩ずつ進む」と「ナナカマド」ですです。
二歩前を歩く
石持浅海二歩前を歩く についてのレビュー