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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数122

全122件 21~40 2/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.102:
(7pt)

ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件の感想

第1回集英社ライトノベル新人賞《優秀賞》。犯人は魔女。トリックは魔法。祭の最中、少女が炎の海に没した。密室かつ衆人環視、千年前の伝説の見立て殺人。中世ファンタジーと本格ミステリの融合。キャラクター造形及び世界観、中盤の戦闘シーン、解決編での消去法的推理、エピローグで明かされる真相と、個々の部分で面白かったです。
ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件 (ダッシュエックス文庫)
No.101:
(7pt)

虹の歯ブラシ 上木らいち発散の感想

早坂吝さんデビュー2作目。いやマジでこの作者、頭良過ぎてバカだろ(誉め言葉)。全編通してエロとロジックの応酬だし最後は普通にビックリしたし、それでいて伏線はメチャクチャ丁寧に張られてるわ、赤でのオチのつけ方に笑いが止まらなくなるわ、でも端正なロジックで面白いっていう……。短編単体では青がベストです。
虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社文庫)
早坂吝虹の歯ブラシ 上木らいち発散 についてのレビュー
No.100: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

その女アレックスの感想

昨年刊行された海外ミステリの話題作。ヒントが若干後出しではと思える所もありましたが、一貫して連続したホワイダニットが数珠繋ぎになる構成と、中盤・終盤にかけての反転には驚きよりも腑に落ちる感覚があり自分好みでした。
その女アレックス (文春文庫)
ピエール・ルメートルその女アレックス についてのレビュー
No.99:
(7pt)

ピュタゴラスの復讐 数学ミステリーの感想

2500年前に生きたピュタゴラスは謎に包まれている。彼がなにかを書き遺していたとしたら?史実とフィクションが織りなす数学ミステリー。現代での写本盗難事件と数学者誘拐事件が歴史のifと結びついた構成に惹きつけられました。随所に散りばめられた数学史やピュタゴラスの定理にまつわる話も面白かったです(ヒッパソスがこの作中では悪者扱いな所とか)。
ピュタゴラスの復讐  数学ミステリー
No.98:
(7pt)

宮野村子探偵小説選1の感想

「八番目の男」・「若き正義」・「匂ひのある夢」・「薔薇の処女」が個人的ベストです。
宮野村子探偵小説選〈1〉 (論創ミステリ叢書)
宮野村子宮野村子探偵小説選1 についてのレビュー
No.97:
(7pt)

空飛ぶ馬の感想

北村薫さん初読了。登場人物の会話が「文系版森博嗣」な印象を受けました。「砂糖合戦」は噂どおりの快作でした。
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村薫空飛ぶ馬 についてのレビュー
No.96:
(7pt)

化石少女の感想

「名探偵 木更津悠也」・「貴族探偵」・「神様ゲーム」等、「名探偵とワトソン役」の関係性に対する問題提議は今作も健在。名探偵から信頼感を取っ払った、若しくは探偵小説から解明のカタルシスを取り除いた感じがする。最終章までに読者に植え付けた仕掛けが最終章で発動す構成が秀逸でした。化石の蘊蓄も面白く読めました。
化石少女 (徳間文庫 ま)
麻耶雄嵩化石少女 についてのレビュー
No.95: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

毒入りチョコレート事件の感想

米澤穂信「歴史ある古典部の真実」及び『愚者のエンドロール』のモチーフにして、「手作りチョコレート事件」のタイトル元。多重解決物の元祖・アンチミステリとして面白かった。
毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)
No.94:
(7pt)

金来成探偵小説選の感想

巻頭の「楕円形の鏡」が傑作。韓国語の特徴と「ダイイングメッセージ」を組み合わせたトリックには唸らされました。
金来成探偵小説選 (論創ミステリ叢書)
金来成金来成探偵小説選 についてのレビュー
No.93:
(7pt)

ずっとあなたが好きでしたの感想

様々な年代・シチュエーションで描かれる13の恋愛小説短編集。個々の短編の完成度はもちろん、終盤で明かされる全体の仕掛けに感心させられました。
ずっとあなたが好きでした (文春文庫)
歌野晶午ずっとあなたが好きでした についてのレビュー
No.92:
(7pt)

人間の顔は食べづらいの感想

食糧危機により食用のクローン人間が作られるようになった日本を舞台とするミステリ。奇抜な設定と超展開からは想像できないほどロジカルな多重推理が面白かったです。SFだとよくある展開をミステリの真相として巧みに利用しているのも秀逸でした。
人間の顔は食べづらい (角川文庫)
白井智之人間の顔は食べづらい についてのレビュー
No.91:
(7pt)

純喫茶『一服堂』の四季の感想

4部構成の安楽椅子探偵短編集。松尾由美さんの某作(そちらは未読ですが)とは別の意味でまんま安楽椅子探偵。犯人当て(パズラー)である謎ディとは違いこちらはトリック当ての印象。さらに、最近の東川さんの得意技である「同趣向縛り」も2×2で健在。性質上犯人は容易に分かってしまうものの、バカミス的なトリックと消去法ロジックは秀逸。最終話に発動する仕掛けがその中での推理のロジックに結びついているのも良かった。個人的ベストは「春の十字架」です。
純喫茶「一服堂」の四季 (講談社文庫)
東川篤哉純喫茶「一服堂」の四季 についてのレビュー
No.90:
(7pt)

相互確証破壊の感想

石持浅海さんの新たな作風、エロスとロジックがフュージョンした官能ミステリ。「三百メートル先から 」・「カントリー・ロード」が個人的ベストです。
真実はベッドの中に (双葉文庫)
No.89:
(7pt)

久生十蘭短篇選の感想

「黄泉から」・「無月物語」・「黒い手帳」・「白雪姫」が好きな話です。
久生十蘭短篇選 (岩波文庫)
久生十蘭久生十蘭短篇選 についてのレビュー
No.88:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上の感想

シリーズ6巻目。今回はトリック重視な印象。魔方陣の数学的美しさを伴った大トリックの「遊星からの問題X」、二次関数と京野菜を用いた見立て殺人の必然性が秀逸な「京都、別れの二次関数」です。
浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上 (講談社文庫 あ)
No.87:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗っての感想

数学ミステリシリーズ5巻目。今回は暗号ミステリ率が高いです。クイズ対決からのロジカルなフーダニットの「モンキィ・ホール・クイズショウ」、数学とミュージカルの融合に挑んだ異色作「オペラ座の未知数」が個人的ベストです。最後の急展開気になる。
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)
No.86: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

天久鷹央の推理カルテの感想

統括診断部に患者によって持ち込まれる謎を、その卓越した医学知識と推理力で華麗に解き明かす。まさに名医にして名探偵、。推理の論拠に医学的知識を用いることであえてアンフェアの形を侵しつつ、論理性と真相のインパクトを高めている。個人的ベストは二段構えの真相が鮮やかに決まった「不可視の胎児」。医学的知識の有無を問わない快作。
天久鷹央の推理カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)
知念実希人天久鷹央の推理カルテ についてのレビュー
No.85: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

マスカレード・ホテルの感想

東野圭吾さん久々の読了。連続殺人事件の捜査のために警察官がホテルマンとして潜入する。ホテル内での業務の様子や刑事との物の考え方の違いなどが細かく描写されていて面白かった。中盤に度々発生する「日常の謎」風の事件が解決編への布石として機能しているのも良かった。
マスカレード・ホテル
東野圭吾マスカレード・ホテル についてのレビュー
No.84:
(7pt)

小さな異邦人の感想

連城三紀彦さん最後の短編集。表題作と「蘭が枯れるまで 」が個人的ベストです。
小さな異邦人 (文春文庫 れ 1-18)
連城三紀彦小さな異邦人 についてのレビュー
No.83: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

とむらい機関車の感想

「とむらい機関車」・「カンカン虫殺人事件」・「あやつり裁判」が個人的ベストです。
とむらい機関車 (創元推理文庫)
大阪圭吉とむらい機関車 についてのレビュー