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フレディ さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.77pt

レビュー数142

全142件 1~20 1/8ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.142: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

マスカレード・イブの感想

マスカレード・ホテルの前章として、主人公二人の過去のホテルにまつわる事件を綴った短編集。
ややおまけ的(外伝)な内容となっており、ファンにはたまらないが、単独では少し厳しいので、ぜひ、マスカレード・ホテルと一緒に読んでほしい作品です。
作品に対する著者の詳細な裏設定の妙が伺えます。(やはりすごい作家だ)
マスカレード・イブ (集英社文庫)
東野圭吾マスカレード・イブ についてのレビュー
No.141:
(7pt)

硝子のハンマーの感想

防犯コンサルタント榎本が密室殺人事件を解き明かすシリーズ第1作です。
貴志作品には珍しく、推理&シリーズ化された作品となります。
トリック自体は斬新で面白いのですが、貴志作品独特のストーリー展開の妙がなく、ややページの厚さに中だるみしてしまいました。各登場人物のキャラクターもやや地味な感じがします。
硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)
貴志祐介硝子のハンマー についてのレビュー
No.140: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

トキオの感想

東野作品では珍しい、タイムトラベルものです。
ただ、前半の重く悲しい部分で相当な期待が高まった分、それ以降の中盤~後半までかなり中だるみしてしまいました。SFというよりは、むしろ人情もの、家族愛という感じで、重松清の「流星ワゴン」に近い雰囲気でしょうか。
時生 (講談社文庫)
東野圭吾時生 トキオ についてのレビュー
No.139:
(5pt)

カササギたちの四季の感想

古道具屋の主人公たちが、日常あるさまざまな事件にかかわる短編集です。
道尾作品独特の感じは健在ですが、テーマがやや平凡で、それ以上でもそれ以下でもない感じです。
カササギたちの四季 (光文社文庫)
道尾秀介カササギたちの四季 についてのレビュー
No.138: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

星を継ぐものの感想

これは傑作ですね。
月の裏側で死体が発見され、その謎をめぐる(解き明かす)ストーリーです。
というと、本格ミステリーに感じられますが、完全なSFです。というか、SFより、学術的かつ理系が好む研究者たちの頭脳戦で、その謎を解き明かします。専門用語風な文章が多く、拒否感がある方もいるかもしれませんが、かなりスケールの大きく、最後は理系の人たちの脳を震わせるような展開となります。
なお、続きがあるらしいですが、評判が悪いので読んでいません。
(星野之宣さんがシリーズを漫画化していますので、文章で読むのがつらい方はそちらで)
星を継ぐもの【新版】 (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン星を継ぐもの についてのレビュー
No.137:
(6pt)

プリズムの感想

多重人格者の話ですが、内容が少々現実離れしており、著者の本にしてはリアリティーがなく、感情移入ができませんでした。
また、ラストの部分がうたい文句でしたが、少々期待外れです。読みやすい文章だっただけに残念。
プリズム (幻冬舎文庫)
百田尚樹プリズム についてのレビュー
No.136:
(6pt)

風の中のマリアの感想

働きバチ「マリア」の自然界で生き抜く障害を描いたお話です。
読んでいて「なるほどな」と思う部分は多々ありましたが、ハチの生態を細かく書いて小説化しただけと感じてしまいました。ただ著者の他の作品同様に生き抜く力強さはこの作品にもよく出ています。
風の中のマリア
百田尚樹風の中のマリア についてのレビュー
No.135:
(4pt)

スイッチを押すときの感想

著者の最高傑作との声もある作品ですが、文章力、ストーリー展開、人物設定どれをとってもレベルの低さを感じました。そもそも設定自体に無理があり、それを納得させるだけの、文章力が低いのでしょう。「その時までサヨナラ」が意外と面白かっただけに、残念でした。


スイッチを押すとき (角川文庫)
山田悠介スイッチを押すとき についてのレビュー
No.134:
(5pt)

神のロジック・人間のマジックの感想

出だしはハリーポッター風に始まり、ファンタジー作品?と感じますが、中身はミステリーです。
タイトルに惹かれて読みましたが、やや名前負けしていると感じました。
神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)
No.133: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

マスカレード・ホテルの感想

著者の初期作品「ウインクで乾杯」+石ノ森章太郎「ホテル」といった感じですが、主人公コンビが絶妙なコラボをしており、シリーズ化が予想される作品です。(イブ以降も)
ウインクで乾杯のような粗さがなく、熟練された飽きさせないストーリー展開と伏線はホテルミステリーの集大成となっており、誰でも楽しめるように仕上がっています。
映画化やドラマ化が想定される作品ですね。
マスカレード・ホテル
東野圭吾マスカレード・ホテル についてのレビュー
No.132: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

『アリス・ミラー城』殺人事件の感想

この作品はクローズドサークルものではとても異例で、よくできた作品だと思います。
他の小説にはありえないぐらい登場人物達が個々に好き勝手に動いたり、誰が主人公かもよくわからなかったり、まさに「アリス・ミラー」にふさわしい錯覚で、読者を惑わせています。
(詳しくはネタバレで)

▼以下、ネタバレ感想
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『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『アリス・ミラー城』殺人事件 についてのレビュー
No.131: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

64(ロクヨン)の感想

久々の横山作品で、文庫版になるのをずっと待っていました。
相変わらずの読者を引きつける文章力はさすがで、ストーリーや落ちよりも文章にとことんまでこだわり、一字一句を読ませるところはブランクを感じさせませんでした。
ストーリーは、「陰の季節」でおなじみのD県警で、たたき上げの刑事から広報官になり、組織内で葛藤しながら、過去の未解決事件である通称「64」事件の秘密を追うというお話です。
同期のライバルで実質的な人事の実権を握る二渡(陰の季節の主人公)が陰で暗躍し、主人公と微妙なすれ違いを行っているシーンはD県警シリーズのファンならだれしもが「うっ!」と、唸るのではないでしょうか。
ラストの展開も見事でしたが、この作品の面白さは巧みな心理描写で、読んでいる人が主人公の葛藤をまるで自分のことのように感じて読み進めてしまう部分にあるのだと思います。
(なんでこんなに次から次へとピンチが続くのかと、読んでいて疲れてしまいましたが(笑))

64(ロクヨン) 上 (文春文庫)
横山秀夫64(ロクヨン) についてのレビュー
No.130:
(5pt)

最後のトリックの感想

幻の「最後のトリック」にチャレンジした作品です。
宣伝のうたい文句も「最後のトリック」を大々的に前面に押し出しておりますが、それ以上でもそれ以下でもなかった印象です。伏線のつなぎ方も、話の進め方もいきなり感があり、いまいちでした。
最後のトリック (河出文庫)
深水黎一郎最後のトリック についてのレビュー
No.129: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

どちらかが彼女を殺したの感想

加賀シリーズですが、読者への挑戦をテーマとした第1弾ですが、問題は細かな点を読み解く読解力、推理力などが高く要求されるので、一般人には少し難しく、最後はもやもや感が残ります。
(袋とじにもヒントのみで、正解は明確には記載されていないので、わからない人はググってください)
さて、本題のストーリーはというと、’とても切ない’です。この辺の読者への感情の持たせ方はさすがです。

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
東野圭吾どちらかが彼女を殺した についてのレビュー
No.128: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

夜のピクニックの感想

恩田陸初読みでしたが、これは名作ですね。
殺人事件などは起こりませんが、ミステリアスな出来事やそれぞれの秘密など謎解き要素も入っており、単純な歩行祭という設定に種々さまざまなものが詰め込まれています。
人間の良い部分、悪い部分が巧みに描かれており、テンポの良い文章にあっという間に読み終わってしまいました。登場人物のこまかな人間関係はさすがと思わせられました。

夜のピクニック (新潮文庫)
恩田陸夜のピクニック についてのレビュー
No.127: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

黒い仏の感想

問題作と聞いて読んでみましたが、ドン引きです。。。

▼以下、ネタバレ感想
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黒い仏 (講談社文庫)
殊能将之黒い仏 についてのレビュー
No.126: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

魔法使いの弟子たちの感想

岡嶋二人から独立し、井上夢人になってからの傑作の一つです。
とても素直で読みやすく、引き込まれる文章は健在で、ページ数は多いですが一気に読ませます。
ただ、タイトルから想像すると、全く違う話ですので、気を付けてください。これは伝染病から、超能力を得た主人公たちの葛藤の話です。主人公が理解を訴える姿がとても熱く、読んでいて力が入りました。ただ、とても面白かっただけに、ラストは「えっ???」となってしままい、わけがわからずNETで調べてしまいました。。。

魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
井上夢人魔法使いの弟子たち についてのレビュー
No.125: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

アクロイド殺しの感想

アガサクリスティーの名作の一つですが、直訳風の和訳が合わず、読みずらかったです。
古い小説なので、致し方ありませんが、ストーリーはNHKのポアロシリーズを見ているようで大変楽しかったです。物議を醸したラストは、内容を知らなかったので、これもアリじゃないかと思いました。
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー
No.124:
(7pt)

犬はどこだの感想

犬を探す探偵事務所を始めたが、来る仕事は人探しなど普通の探偵の仕事ばかり。。。主人公がやる気のなさのトーンは古典部シリーズに通じるものがあり、派手さはまったくありませんが、とても読みやすく、のめり込みやすい小説です。ただ、ラストは評価が割れそうです。
犬はどこだ (創元推理文庫)
米澤穂信犬はどこだ についてのレビュー
No.123: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジョーカー・ゲームの感想

結城中佐が作り上げた謎のスパイ組織”D機関”。ミッションインポッシブルのような派手に表舞台で活躍する話ではなく、常に闇に暗躍する話ですが、とてもミステリー色の強い作品です。
ディープなスパイの世界感が奥が深く、短編ではありますが、それぞれのスパイとして暗躍する姿とさらにその上を行く結城中佐とのやりとりが読み応えがあり、とても面白かったです。

ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳広司ジョーカー・ゲーム についてのレビュー