■スポンサードリンク


フレディ さんのレビュー一覧

フレディさんのページへ

レビュー数20

全20件 1~20 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.20: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

『アリス・ミラー城』殺人事件の感想

この作品はクローズドサークルものではとても異例で、よくできた作品だと思います。
他の小説にはありえないぐらい登場人物達が個々に好き勝手に動いたり、誰が主人公かもよくわからなかったり、まさに「アリス・ミラー」にふさわしい錯覚で、読者を惑わせています。
(詳しくはネタバレで)

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
『アリス・ミラー城』殺人事件 (講談社文庫)
北山猛邦『アリス・ミラー城』殺人事件 についてのレビュー
No.19: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと二つの顔の感想

今作のテーマは、江戸川乱歩に関わる本についての長編です。
1~3と比べ、江戸川乱歩の本に関するエピソードが濃く、じっくりと丁寧に書かれています。これまでの伏線と今後の展開への伏線も貼られており、次回作が待ち遠しくなるなります。
相変わらず、読者の興味を惹きつける文章・表現はさすがです。
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
No.18: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

七回死んだ男の感想

西澤作品の初読でしたが、大変面白い良作です。
当初は西澤作品独特のルールに戸惑う部分がありましたが、中盤以降西澤ワールドにドップリとはまってしまいました。
タイトルからも分かるとおり、被害者が7回死ぬループものですが、途中分かっていても繰り返す場面に思わず笑ってしまうことが多々ありました。伏線の張り方もよく、ラストの展開も見事でした。
新装版 七回死んだ男 (講談社文庫)
西澤保彦七回死んだ男 についてのレビュー
No.17: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ハサミ男の感想

気づく人と気づかない人で面白さが違うと思いますが、私は気づかない人だったので大変楽しめました。「殺戮に至る病」的な作品かと思っていましたが、そこまではグロテスクではありませんが、ダークな部分は好き嫌いが分かれるかもしれません。
推理小説好きにとっては、いつか読んでおくべき本の一つではないでしょうか。
ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.16: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

十角館の殺人の感想

綾辻行人の館シリーズ最高傑作ですが、まさに「ありえない。。。」と感じさせるほどの超アクロバット的なミステリーです。
ここまでプロットを綿密に練り組まれている作品は他に類がなく、伏線など完璧な作品として仕上がっています。ただ、人の名前が海外のミステリー作家の名前で呼ばれており、よく知らない人は読んでいる途中で誰が誰だか分かりずらくなるのではないかと思います。
小説でしか味わえない名作中の名作ですね。
十角館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人十角館の殺人 についてのレビュー
No.15: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

黒い家の感想

まさに「はめられる恐怖!」と「追われる恐怖!」です。
序盤は生命保険業界の裏側がよく書かれており、ワイドショーに出てくるようなリアルな部分に怖さを感じました。終盤の追われる恐怖は、まさに昔やったゲーム「クロックタワー2」のシザーマンを思い出し、夢に出てきそうなぐらい恐ろしいです。。。
これほど黒い小説はないのではないかと。
黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ビブリア古書堂の事件手帖5 栞子さんと繋がりの時の感想

二人の恋の行方が気になり、発売を楽しみに待っていました。
手塚治虫の「ブラックジャック」をテーマとした話があり、中学生の頃なけなしの小遣いをつぎ込んで手塚漫画を買いあさっていた時代を思い出しました。手塚が単行本を発行するたびにストーリーを直していく話はまさに天才のこだわりをうまく表現しており、大変楽しかったです。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

クラインの壷の感想

岡嶋二人の名作の一つ。
アルバイトで参画した「クライン2」というゲーム空間に入り込み、現実とゲームを交互に行うことで、いつしか何が現実で、何が仮想空間なのがわからなくなっていき、真実を探し出すというストーリー。正直、読んでいてもどっちがどっちだか分からなくなってきます。
ストーリーへの引き込ませる筆力はさすがですが、ラストは個人的に好みでなかったです。
クラインの壺 (講談社文庫)
岡嶋二人クラインの壷 についてのレビュー
No.12: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リライトの感想

筒井康隆の「時をかける少女」のオマージュですが、雰囲気が大好きな作品です。
過去と現在とが交互に語られますが、毎回ごとに違和感が膨らんで行き、怒涛のように繰り返してきます。展開が早く、なんだ、なんだ、なんだ。。。と圧倒的な迫力でストーリーが進んで行き、ラストにぶっ飛ぶような展開がまっています。
こっ。。これはつかれるわ・・・。なお、ラストのオチも一品でした。
リライト (ハヤカワ文庫JA)
法条遙リライト についてのレビュー
No.11: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リピートの感想

乾くるみの2題名作の一つ。
リピートするまでの前段がやや長く感じましたが、後半部分の怒涛の急展開での伏線回収がたくさん用意されており、「なるほど確かに必要だ!」と再認識。
「イニシエーション・ラブ」「リピート」とこの2作は本当に緻密に計算された作品で、著者の能力の高さをひしひしと感じます。(他の作品が比較にならないくらいお粗末なのが大変残念です)

リピート (文春文庫)
乾くるみリピート についてのレビュー
No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

影法師の感想

冒頭から主人公の竹馬の友磯貝彦四郎の死を知ったところからはじまる。
剣豪であり、頭脳明晰であり、かつ人格も優れている彦四郎がなぜ不遇の死を遂げたのか。
主人公の勘一は、あらゆる部分で自分より優れていた竹馬の友彦四郎に幼き頃助けれれ、勇気づけられ、生きる希望を与えられた。彦四郎を目標に、自らの夢に向かって下級武士から上り詰めようと必死にあがいていく。
壮絶な大河ドラマを見ているような迫力で、ラストでの驚愕の事実までまったく目を離させない筆力がある。読み終わった後、影法師のタイトルを見るとグっとくる!

ただ、文庫本にだけある袋とじページは、正直なところなくてもよかったと思う。
(うすうす気づいてはいたが、読んだあと若干しらけてしまう。。。)
影法師 (講談社文庫)
百田尚樹影法師 についてのレビュー
No.9: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

レインツリーの国の感想

ひょんなことからインターネットのホームページ「レインツリーの国」を見つけ、管理者に恋心を抱くお話です。メールでのやりとりだけでは収まらなくなりついには二人は合うことになりますが、その彼女には一つの秘密がありました。二人の恋の葛藤が短いページに丹念に書かれており、大変楽しく、あっという間に読み終わってしまいました。
図書館戦争2とも絡んでいるようですので、そっちも読んでみたいと思います。
レインツリーの国 (新潮文庫)
有川浩レインツリーの国 についてのレビュー
No.8: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

新世界よりの感想

貴志祐介の最高傑作!との名高い本ですが、個人的には2番目(1番がクリムゾン)ぐらいです。
未来の世界で呪力をもった人々が超能力のようなもので、進化した(?)ネズミと戦うお話ですが、とにかくボリューム(文庫で3冊)があり、読むのが遅い私は半月かかってしまいました。。。
序盤はハリーポッターのような展開で進み、後半はネズミ軍団との壮絶な戦いですが、世界観がしっかりしているのでどんどん引き込まれていきます。
(アニメ化が成功したのがうなずける作品です)
新世界より(上) (講談社文庫)
貴志祐介新世界より についてのレビュー
No.7: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

輝く夜の感想

クリスマスをテーマにした短篇集で、どの話もスッキリと気持ちよく完結しました。
百田尚樹初読みですが、とても読みやすく、まるでオムニバスのテレビドラマを見ているように一気に読み終わってしまいました。重い話はありませんので、電車の中で気楽に読むのには最適な本だと思います。

輝く夜 (講談社文庫)
百田尚樹輝く夜 についてのレビュー
No.6: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

冷たい校舎の時は止まるの感想

読み終わった直後の感想は「やっと読み終わった。。。」です。
死んだのが誰か気になって気になって読み続けましたが、とにかく長い。文庫本上下で1200ページぐらいあります。
ただ、それぞれの登場人物についてここの想いや過去に背負っている苦しみ等細かくエピソードを記載しており、一見仲良く見える中にも個々には過去の重荷やコンプレックスを持ちながら学園生活を過ごしているのがよく分かりとても楽しかったです。女性作者ならではの視点なのかと。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
辻村深月冷たい校舎の時は止まる についてのレビュー
No.5: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

そして扉が閉ざされたの感想

知らぬまに地下室に閉じ込められた仲間たちが、なぜ閉じ込められたのか、どうすれば脱出できるか、それぞれ思惑や感情がぶつかり合い、とてもテンポのいい小説です。
登場人物は自分勝手な人たちばかりですが、話のテンポにどんどん会話に引き込まれていきます。
岡嶋さんの小説はとても読みやすく、あっという間に読み終わってしまいました。
(古臭さを全く感じませんでした。)
そして扉が閉ざされた 新装版 (講談社文庫)
岡嶋二人そして扉が閉ざされた についてのレビュー
No.4: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

異邦の騎士の感想

占星術殺人事件、斜め屋敷の犯罪は個人的に合わなかったため、少し読むのを躊躇していましたが、異邦の騎士は大変面白かったです。
序盤から、話にのめり込み、このあと一体どのような展開になるのかまったく先が読めませんでした。ラストの謎解きは若干急な展開で、正直なくても全然面白いと思います。(御手洗ファンの方すみません)
謎解きを楽しむものではなく、ストーリー展開を楽しむものとして大変面白い作品です。
異邦の騎士 改訂完全版
島田荘司異邦の騎士 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

殺戮にいたる病の感想

10年以上昔に読んだのですが、内容を忘れたため再読しました。
はっきり言って気持ち悪いです。(特にラストは吐き気がしました)
ただし、ストーリー展開、構成のうまさ、そして伝説とされてるラストのどんでん返しはまさに圧巻です。すごく面白くよく出来た作品ですが、気持ち悪いのでまた10年ぐらい読みたくないです。
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.2: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

赤川次郎の最高傑作!

評判が良いので読んでみましたが、赤川次郎の代名詞である三毛猫ホームズや幽霊シリーズにはないテイストでした。
ホラー&サスペンス系ですが、スピーディーかつはらはらドキドキする展開が怒涛のように続き、最後に見事にひっくり返されます。
初期の作品とは思えない、これが赤川次郎の最高傑作です。
(他の本も久しぶりに読んでみたくなりました。)
マリオネットの罠 (文春文庫)
赤川次郎マリオネットの罠 についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

とっても好きな話でした

ブラックユーモアな短篇集のシリーズです。
4冊とも読みましたが、この本が一番のお気に入りです。
全般を通して出版会の裏話を面白おかしく物語にしており、短編ですが、少しずつつながっています。
特に最後の話は、不覚にも泣きそうになりました。
歪笑小説 (集英社文庫)
東野圭吾歪笑小説 についてのレビュー