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フレディ さんのレビュー一覧
フレディさんのページへレビュー数31件
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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久々の横山作品で、文庫版になるのをずっと待っていました。
相変わらずの読者を引きつける文章力はさすがで、ストーリーや落ちよりも文章にとことんまでこだわり、一字一句を読ませるところはブランクを感じさせませんでした。 ストーリーは、「陰の季節」でおなじみのD県警で、たたき上げの刑事から広報官になり、組織内で葛藤しながら、過去の未解決事件である通称「64」事件の秘密を追うというお話です。 同期のライバルで実質的な人事の実権を握る二渡(陰の季節の主人公)が陰で暗躍し、主人公と微妙なすれ違いを行っているシーンはD県警シリーズのファンならだれしもが「うっ!」と、唸るのではないでしょうか。 ラストの展開も見事でしたが、この作品の面白さは巧みな心理描写で、読んでいる人が主人公の葛藤をまるで自分のことのように感じて読み進めてしまう部分にあるのだと思います。 (なんでこんなに次から次へとピンチが続くのかと、読んでいて疲れてしまいましたが(笑)) |
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恩田陸初読みでしたが、これは名作ですね。
殺人事件などは起こりませんが、ミステリアスな出来事やそれぞれの秘密など謎解き要素も入っており、単純な歩行祭という設定に種々さまざまなものが詰め込まれています。 人間の良い部分、悪い部分が巧みに描かれており、テンポの良い文章にあっという間に読み終わってしまいました。登場人物のこまかな人間関係はさすがと思わせられました。 |
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今作のテーマは、江戸川乱歩に関わる本についての長編です。
1~3と比べ、江戸川乱歩の本に関するエピソードが濃く、じっくりと丁寧に書かれています。これまでの伏線と今後の展開への伏線も貼られており、次回作が待ち遠しくなるなります。 相変わらず、読者の興味を惹きつける文章・表現はさすがです。 |
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ミステリーではありませんが、ストーリ展開や伏線回収のうまさなどは’さすが!’と思えるほどで、読み物として大変楽しめました。
阪急電車の各駅で乗り降りする乗客のそれぞれのドラマ・人生が短い文章でうまく描かれており、短篇集っぽく編集してあるものの、お互いがそれぞれ微妙に繋がっており、電車という空間の中で影響しあい人生が少しずつ変化していく。 恋愛あり、哲学ありと軽いタッチで書かれているにもかかわらず、深く心に残っていくドラマです。特に前半と後半の変化をぜひお楽しみください。 人の興味を惹きつける筆力は本当にピカイチですね。 (映画化もされており、一番好きなメインの話が外されていたのは残念でしたが、良く出来ていました。) |
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西澤作品の初読でしたが、大変面白い良作です。
当初は西澤作品独特のルールに戸惑う部分がありましたが、中盤以降西澤ワールドにドップリとはまってしまいました。 タイトルからも分かるとおり、被害者が7回死ぬループものですが、途中分かっていても繰り返す場面に思わず笑ってしまうことが多々ありました。伏線の張り方もよく、ラストの展開も見事でした。 |
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横山秀夫の短篇集の最高傑作が「第三の時効」とすると、長編の最高傑作はこの作品。
「私が妻を殺しました」と現役の名刑事梶が出頭するところから物語は始まる。なぜ妻を殺したのかというキーワードを求め、物語は警察官→検察官→裁判官と視点を変えて進んでいきます。それぞれ人物の思いや職務に対するプライド等をもって真相を追求しようとする部分が、著者の力強い筆力により巧みに書かれており、手に汗握る展開にページをめくる手が止められなくなりました。 直木賞をめぐり色々とあった作品ですが、そんなことは関係なくすばらしい作品だと思います。 |
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横山秀夫短編集の最高傑作!!
F県警強行犯係の各班長の個性・能力が凄まじく、競い合いながらそれぞれのやり方で事件を解決へと導き、短編ながら全作においてラストに驚愕の真相が浮かび上がります。表題作を含めすべての話が面白い。ここまで質の良い話を集めた短篇集は他にはないでしょう。まさに、横山秀夫の真骨頂ここにありという作品。 ちなみに全話ドラマ化されていますが、3人の班長を渡辺謙、伊武雅刀、段田安則が演じており、名演技が光っています。(特に第三の時効の段田安則がすごい!) |
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気づく人と気づかない人で面白さが違うと思いますが、私は気づかない人だったので大変楽しめました。「殺戮に至る病」的な作品かと思っていましたが、そこまではグロテスクではありませんが、ダークな部分は好き嫌いが分かれるかもしれません。
推理小説好きにとっては、いつか読んでおくべき本の一つではないでしょうか。 |
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高野和明のデビュー作です。
あと書きの宮部みゆきのコメントにもありますが、恐ろしい新人が現れたというのがまさに読んだあとの実感でした。 ストーリーはある死刑囚について死刑執行までに無実をはらそうとする主人公の話ですが、死刑執行が刻一刻と迫る緊張感や後半の迫り来るスリル感の表現がすばらしく、ページをめくる手が止められないほどの展開に緊張感を覚えたました。著者の筆力が素晴らしい! とにかく、「絶対に読んでおくべき本」の一つでしょう。 |
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綾辻行人の館シリーズ最高傑作ですが、まさに「ありえない。。。」と感じさせるほどの超アクロバット的なミステリーです。
ここまでプロットを綿密に練り組まれている作品は他に類がなく、伏線など完璧な作品として仕上がっています。ただ、人の名前が海外のミステリー作家の名前で呼ばれており、よく知らない人は読んでいる途中で誰が誰だか分かりずらくなるのではないかと思います。 小説でしか味わえない名作中の名作ですね。 |
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まさに「はめられる恐怖!」と「追われる恐怖!」です。
序盤は生命保険業界の裏側がよく書かれており、ワイドショーに出てくるようなリアルな部分に怖さを感じました。終盤の追われる恐怖は、まさに昔やったゲーム「クロックタワー2」のシザーマンを思い出し、夢に出てきそうなぐらい恐ろしいです。。。 これほど黒い小説はないのではないかと。 |
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岡嶋二人の名作の一つ。
アルバイトで参画した「クライン2」というゲーム空間に入り込み、現実とゲームを交互に行うことで、いつしか何が現実で、何が仮想空間なのがわからなくなっていき、真実を探し出すというストーリー。正直、読んでいてもどっちがどっちだか分からなくなってきます。 ストーリーへの引き込ませる筆力はさすがですが、ラストは個人的に好みでなかったです。 |
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筒井康隆の「時をかける少女」のオマージュですが、雰囲気が大好きな作品です。
過去と現在とが交互に語られますが、毎回ごとに違和感が膨らんで行き、怒涛のように繰り返してきます。展開が早く、なんだ、なんだ、なんだ。。。と圧倒的な迫力でストーリーが進んで行き、ラストにぶっ飛ぶような展開がまっています。 こっ。。これはつかれるわ・・・。なお、ラストのオチも一品でした。 |
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乾くるみの2題名作の一つ。
リピートするまでの前段がやや長く感じましたが、後半部分の怒涛の急展開での伏線回収がたくさん用意されており、「なるほど確かに必要だ!」と再認識。 「イニシエーション・ラブ」「リピート」とこの2作は本当に緻密に計算された作品で、著者の能力の高さをひしひしと感じます。(他の作品が比較にならないくらいお粗末なのが大変残念です) |
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これはまさに名作ですね。
まったく関係ないと思っていた複数の人間の人生が並行して進んで行き、複雑に絡み合い、そしてラストへとつながっていく。 後半にマジックを見ているような感覚でそれぞれが絡みあっていく、この感覚をみなさんぜひ味わってください。 |
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冒頭から主人公の竹馬の友磯貝彦四郎の死を知ったところからはじまる。
剣豪であり、頭脳明晰であり、かつ人格も優れている彦四郎がなぜ不遇の死を遂げたのか。 主人公の勘一は、あらゆる部分で自分より優れていた竹馬の友彦四郎に幼き頃助けれれ、勇気づけられ、生きる希望を与えられた。彦四郎を目標に、自らの夢に向かって下級武士から上り詰めようと必死にあがいていく。 壮絶な大河ドラマを見ているような迫力で、ラストでの驚愕の事実までまったく目を離させない筆力がある。読み終わった後、影法師のタイトルを見るとグっとくる! ただ、文庫本にだけある袋とじページは、正直なところなくてもよかったと思う。 (うすうす気づいてはいたが、読んだあと若干しらけてしまう。。。) |
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ひょんなことからインターネットのホームページ「レインツリーの国」を見つけ、管理者に恋心を抱くお話です。メールでのやりとりだけでは収まらなくなりついには二人は合うことになりますが、その彼女には一つの秘密がありました。二人の恋の葛藤が短いページに丹念に書かれており、大変楽しく、あっという間に読み終わってしまいました。
図書館戦争2とも絡んでいるようですので、そっちも読んでみたいと思います。 |
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貴志祐介の最高傑作!との名高い本ですが、個人的には2番目(1番がクリムゾン)ぐらいです。
未来の世界で呪力をもった人々が超能力のようなもので、進化した(?)ネズミと戦うお話ですが、とにかくボリューム(文庫で3冊)があり、読むのが遅い私は半月かかってしまいました。。。 序盤はハリーポッターのような展開で進み、後半はネズミ軍団との壮絶な戦いですが、世界観がしっかりしているのでどんどん引き込まれていきます。 (アニメ化が成功したのがうなずける作品です) |
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