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ほっと さんのレビュー一覧
ほっとさんのページへ書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.76pt |
レビュー数87件
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1人の被害者に対して7人の犯人、という異様な設定を収束させる技巧だけでスタンディングオベーションものなのに、さらにそのトリックを1人の女性を巡る愛憎劇と書き上げられているのが素晴らしい。ハウダニットだけでお腹いっぱいなのに、こんな甘美なホワイダニットまで付いてくる作品を書き上げてしまう連城は本当に天才です。
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大スター花ジンのマネージャーである梁一が、ある夜に一組の男女と出会う。男のもつ魅力に惚れた梁一は、花ジンを映画の主役から降ろし、男を大スターに押し上げることを画策する…。という設定から何かあるという匂わせるが、違和感の正体が掴めずとある一言で大仰天!さらにどんでん返しを登場人物の心情と絡め、見事に着地させる技巧にはただ唖然とさせられます。連城は化け物ですね…
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人造の脳の移植が義務づけられ、ほとんどのことが脳内で検索できる超情報化社会。そんな世界において「知る」とは何かを突き詰めた作品。設定、ストーリー、テーマ共に引き込まれページを捲る手が止まらず、ラストでは数々の出来事や台詞が一つの回答へと繋がり、さすが野崎まどと感動させて頂きました。know、脳、知る、タイトルが逸材
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野崎まどオールスターズが総出演し、「創作とは」「感動とは」と壮大な問題を、哲学的視点で解き明かしながら、二転三転する野崎マジックと、超天才最原最早効果が合わさり、予想を遥かに超えたところへ飛ばされました。野崎ワールド素晴らしかったです。
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「この世で一番面白い小説」というテーマを元に語られる小説論に、野崎まどらしい2転するSFチックなオチを組み込んだ一冊。毎度のごとくこの作家の大胆かつ綿密な伏線には驚かされます。
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世間知らずの天才少女が、友達とは何かを学ぶため学校へ通い始めるという平凡な設定を、野崎まど的な思考と超展開で味付けした話。個性的な少女達の掛け合いからは想像もつかないラストや、友達は人類の効率を向上させるシステムである特殊友達理論など、友情の真の回答も含めて、とても著者らしい一冊で満足
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不死という設定を利用した、ホワイダニットからのフーダニットや、不死の本当の意味などミステリした内容。ミステリな内容からの、SFなオチは衝撃的ではあったものの、作品の軽い雰囲気がラストの衝撃を殺してしまっているような気もします
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タイトルの通り、あの作品のように進む事件。冒頭から、語り手が勅使河原潤と森島有佳の偽物であると明記され、なおかつ語り手が交互に入れ替わり、何かあると思わせながら進むのだが…。正直、この解決はかなり予想外でした。そこからのもう一発は、上手く飲み込めず、再読しても理解できそうにもないですが、森作品なので理解できなくてもよし。章末ごとに挿入される子供と勅使河原の質疑応答や、抽象的な雰囲気など非常に森博嗣らしい作品でした
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黒い笑いが漏れる、五つの短編を扱った作品。ラストの衝撃というものがイメージできず、とりあえず1話読み終えゾクリとニヤけさせられました。中でも逸材だったのが「玉野五十鈴の誉れ」、周到な伏線と序盤の和やかな展開から生み出されるラストには鳥肌
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アムリタほどの切れ味こそないものの、どんでん返しを受けてから気づかされる伏線の多さにはには納得させられます。ただ、真相に辿り着くためのロジックが曖昧であったり、作風と試みが上手く噛み合っていないような気もします。
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「史上最悪のパラドックス。完璧にして無慈悲な収束」の帯に釣られて読了。序盤から既に違和感だらけで、身構えてラストに挑んだが、予想の遥か上を行く理不尽でどうしようもない結末。来るはずのものが来ない矛盾。SFにおける原因と結果の因果関係の最悪の使い方、大好きです
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確かに、人物描写や文章など、小説としてはイマイチでしたが、それを吹き飛ばすほどの、大胆なトリック、限りなくフェアな伏線には驚かされました。ただ、作者名を登場人物の中に出すのならば、もっとマシな配役があったのでは…
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かなりフェアに書かれているため、犯人の予想はつきやすいものの、細かいところには驚かされました。過去と現在を交差し、解き明かされるトリックには唸らされる
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四季の記憶の展開と共に再生される四季の思考は、私には全て理解できないけど、綺麗で魅せられる。人間は、子供の頃に持っていた無限の可能性を、自身の経験により選択肢を絞り、問題を解決する。そうして、無限の自由を棄てて、不自由になることが楽だと本能的に知っているから。人間の能力とは問題を問うこと。四季はずっと子供だったのですね。
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S&MとVシリーズの11作目のような内容で、シリーズを読んだ人へのサービスが満点。四季はほとんど出番なかったけど、大満足の一冊
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「すべてがFになる」で触れられていたあの島での事件が起こるまでの話。紅子さんに対する四季の考え方、そして事件の真相。シリーズを順番に読み、この作品を読んだ後、またすべてがFを読み直したいと思えたことに、幸せを感じます
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四季の子供時代を書いた作品。天才の表面的な描写を書いた作品はいろいろ見てきたが、これほど天才の内面が書かれた作品は初めてでした。既にこの頃から天才で、いろいろ超越してるのですが、S&Mの四季と比べると、子供らしさや、あどけなさが感じられ、これからどう他のシリーズと関わりながら、真賀田四季へとなって行くのか楽しみです
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秋野秀和と紅子さんの会談がとても印象的。S&Mシリーズを読み、最初は上手く理解できなかった、四季の思考がなんとなく理解できたように、Vシリーズを読んで秋野秀和たちの考えが理解できたような気がします。なにより、今作で1番驚かされたのは、タイトルの意味
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地球に帰還した有人衛生の乗組員が、全員殺されていたという密室と、研究所の、隠された地下の奥の奥の密室で、死体が発見されるという、二つの密室を扱った話。事件の真相は順当もので、わかりやすかったと思います。
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