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ほっと さんのレビュー一覧

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レビュー数23

全23件 1~20 1/2ページ
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No.23:
(9pt)

私という名の変奏曲の感想

1人の被害者に対して7人の犯人、という異様な設定を収束させる技巧だけでスタンディングオベーションものなのに、さらにそのトリックを1人の女性を巡る愛憎劇と書き上げられているのが素晴らしい。ハウダニットだけでお腹いっぱいなのに、こんな甘美なホワイダニットまで付いてくる作品を書き上げてしまう連城は本当に天才です。
私という名の変奏曲 (ハルキ文庫)
連城三紀彦私という名の変奏曲 についてのレビュー
No.22:
(9pt)

流れ星と遊んだころの感想

大スター花ジンのマネージャーである梁一が、ある夜に一組の男女と出会う。男のもつ魅力に惚れた梁一は、花ジンを映画の主役から降ろし、男を大スターに押し上げることを画策する…。という設定から何かあるという匂わせるが、違和感の正体が掴めずとある一言で大仰天!さらにどんでん返しを登場人物の心情と絡め、見事に着地させる技巧にはただ唖然とさせられます。連城は化け物ですね…
流れ星と遊んだころ<新装版> (双葉文庫)
連城三紀彦流れ星と遊んだころ についてのレビュー
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

knowの感想

人造の脳の移植が義務づけられ、ほとんどのことが脳内で検索できる超情報化社会。そんな世界において「知る」とは何かを突き詰めた作品。設定、ストーリー、テーマ共に引き込まれページを捲る手が止まらず、ラストでは数々の出来事や台詞が一つの回答へと繋がり、さすが野崎まどと感動させて頂きました。know、脳、知る、タイトルが逸材
know (ハヤカワ文庫 JA ノ 4-1)
野﨑まどknow についてのレビュー
No.20: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

儚い羊たちの祝宴の感想

黒い笑いが漏れる、五つの短編を扱った作品。ラストの衝撃というものがイメージできず、とりあえず1話読み終えゾクリとニヤけさせられました。中でも逸材だったのが「玉野五十鈴の誉れ」、周到な伏線と序盤の和やかな展開から生み出されるラストには鳥肌
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤穂信儚い羊たちの祝宴 についてのレビュー
No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

リライトの感想

「史上最悪のパラドックス。完璧にして無慈悲な収束」の帯に釣られて読了。序盤から既に違和感だらけで、身構えてラストに挑んだが、予想の遥か上を行く理不尽でどうしようもない結末。来るはずのものが来ない矛盾。SFにおける原因と結果の因果関係の最悪の使い方、大好きです
リライト (ハヤカワ文庫JA)
法条遙リライト についてのレビュー
No.18: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

四季 夏の感想

「すべてがFになる」で触れられていたあの島での事件が起こるまでの話。紅子さんに対する四季の考え方、そして事件の真相。シリーズを順番に読み、この作品を読んだ後、またすべてがFを読み直したいと思えたことに、幸せを感じます
四季 夏 (講談社文庫)
森博嗣四季 夏 についてのレビュー
No.17: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ダイナーの感想

とあることから、殺し屋専門の定食屋で使い捨てのウェイトレスとして働くことになった主人公。グロいバイオレンスな描写が続いたと思えば、美味しそうなな食事シーンになり、文書での表現力が凄い。個性的な殺し屋との掛け合いや、いつ殺されてもおかしくない状況が、まるで映画や漫画のようでハラハラドキドキしながら楽しめた強烈な本でした
([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)
平山夢明ダイナー についてのレビュー
No.16: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

[映] アムリタの感想

主人公のラノベ調の独白は読みづらかったですが、すごく面白かったです。天才の作る映画の魔法とも言える力。それを利用したトリックとラストがゾクゾクする
[映]アムリタ 新装版 (メディアワークス文庫)
野﨑まど[映] アムリタ についてのレビュー
No.15: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

首無の如き祟るものの感想

祟りを信じている一族で起きる不可解な殺人。複雑に絡み合った謎をが一つの真実によって解きほぐされる様は素晴らしかったです。それに加えて、強烈などんでん返しまで付いてくるので、ものすごいインパクト。分厚さからか、世界観が良く作られていて、ラストはゾクリとしました
首無の如き祟るもの (講談社文庫)
三津田信三首無の如き祟るもの についてのレビュー
No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

恋恋蓮歩の演習の感想

豪華客船の中で、絵画と人間が消失する話。読み終えてすごい鳥肌が立ちました!凄く素敵で溢れた本でした。まず、序盤の文学的な展開が素敵。表紙も素敵。章題も素敵。キャラの会話が素敵。トリックが素敵。これはシリーズの中でも、森博嗣の作品の中でもかなりお気に入りの一冊になりました
恋恋蓮歩の演習―A Sea of Deceits (講談社文庫)
森博嗣恋恋蓮歩の演習 についてのレビュー
No.13: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

暗いところで待ち合わせの感想

視力障害者の家に殺人事件の容疑者が潜むという設定が逸材。2人の心が静かに接近していく展開には心暖まりました。しかもしっかりとミステリしてるのがさらに面白い。他の乙一作品も読んでみたいですね
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

人形はなぜ殺されるの感想

古さを感じる文書だったが、わりと読みやすかった。人形はなぜ殺されるか、という表題にもなっている読者への挑戦から導き出される回答が素晴らしい。昔の作品だからなのか、偏見を感じる文書が多々あるが、探偵役が魅力的で、噂に違わない傑作です
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
高木彬光人形はなぜ殺される についてのレビュー
No.11: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

今はもうないの感想

S&Mシリーズは、読んだ後に気づく意味深なタイトルが多く、それが好きなのですが、今作のタイトルは最高に痺れました。特に最後の「それらの音も、光も、少年の思い出とともに、地球上のすべての大気に飛散し、拡散し、消散して、今はもうない。」という文が素敵すぎます。確かにこれはシリーズ一番の作品だと思います
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)
森博嗣今はもうない についてのレビュー
No.10: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幻惑の死と使途の感想

「人間はシンボルによって思考する」という考え方がすごく面白かったです。トリックも動機も納得で、S&Mシリーズの中ではかなり好きな作品です
幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)
森博嗣幻惑の死と使途 についてのレビュー
No.9: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

0の殺人の感想

冒頭に作者からの挑戦があり、容疑者も4人にまで絞られていて、さらに極めて簡単な問題と書かれていますが、真相は見抜けませんでした。この発想は素晴らしいですね。少ないページ数のわりには内容もしっかりしていてすごい傑作だと思います。
0の殺人 (講談社文庫)
我孫子武丸0の殺人 についてのレビュー
No.8: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

双頭の悪魔の感想

三回も読者への挑戦が来るのですが、すべて手も足も出ませんでした。分厚く登場人物も多いため、ちゃんと読了できるか不安でしたが、そんな心配も読み始めてすぐに吹っ飛びました。フーダニットものなのでトリックは甘く見てたのですが、真相にはびっくり。なにより江神さんが魅力的ですね
双頭の悪魔 (創元推理文庫)
有栖川有栖双頭の悪魔 についてのレビュー
No.7: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

名探偵に薔薇をの感想

スパイラル、十字界、絶テンの原作者の処女作ということで、読まずにはいられなかった作品。
この人の作る切なくも美しい話は素晴らしい。
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)
城平京名探偵に薔薇を についてのレビュー
No.6: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

クラインの壷の感想

なんとも言えない読後感。
かなり面白かったことは確かなんだが、気持ち悪さというか恐怖があり、それでいてワクワクしている。
この話を1989年に思い付いた作者に脱帽。
クラインの壺 (講談社文庫)
岡嶋二人クラインの壷 についてのレビュー
No.5:
(9pt)

殺戮にいたる病の感想

読み終わった後は何が起きたのか理解できず、解説見てやっと理解しました。
世界がひっくり返るような感覚とはまさにこのことだと思います
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
我孫子武丸殺戮にいたる病 についてのレビュー
No.4:
(9pt)

リピートの感想

真相には驚き納得されましたが、オチが好きになれませんでした
リピート (文春文庫)
乾くるみリピート についてのレビュー


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