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ほっと さんのレビュー一覧
ほっとさんのページへレビュー数29件
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1人の被害者に対して7人の犯人、という異様な設定を収束させる技巧だけでスタンディングオベーションものなのに、さらにそのトリックを1人の女性を巡る愛憎劇と書き上げられているのが素晴らしい。ハウダニットだけでお腹いっぱいなのに、こんな甘美なホワイダニットまで付いてくる作品を書き上げてしまう連城は本当に天才です。
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大スター花ジンのマネージャーである梁一が、ある夜に一組の男女と出会う。男のもつ魅力に惚れた梁一は、花ジンを映画の主役から降ろし、男を大スターに押し上げることを画策する…。という設定から何かあるという匂わせるが、違和感の正体が掴めずとある一言で大仰天!さらにどんでん返しを登場人物の心情と絡め、見事に着地させる技巧にはただ唖然とさせられます。連城は化け物ですね…
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人造の脳の移植が義務づけられ、ほとんどのことが脳内で検索できる超情報化社会。そんな世界において「知る」とは何かを突き詰めた作品。設定、ストーリー、テーマ共に引き込まれページを捲る手が止まらず、ラストでは数々の出来事や台詞が一つの回答へと繋がり、さすが野崎まどと感動させて頂きました。know、脳、知る、タイトルが逸材
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野崎まどオールスターズが総出演し、「創作とは」「感動とは」と壮大な問題を、哲学的視点で解き明かしながら、二転三転する野崎マジックと、超天才最原最早効果が合わさり、予想を遥かに超えたところへ飛ばされました。野崎ワールド素晴らしかったです。
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黒い笑いが漏れる、五つの短編を扱った作品。ラストの衝撃というものがイメージできず、とりあえず1話読み終えゾクリとニヤけさせられました。中でも逸材だったのが「玉野五十鈴の誉れ」、周到な伏線と序盤の和やかな展開から生み出されるラストには鳥肌
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「史上最悪のパラドックス。完璧にして無慈悲な収束」の帯に釣られて読了。序盤から既に違和感だらけで、身構えてラストに挑んだが、予想の遥か上を行く理不尽でどうしようもない結末。来るはずのものが来ない矛盾。SFにおける原因と結果の因果関係の最悪の使い方、大好きです
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「すべてがFになる」で触れられていたあの島での事件が起こるまでの話。紅子さんに対する四季の考え方、そして事件の真相。シリーズを順番に読み、この作品を読んだ後、またすべてがFを読み直したいと思えたことに、幸せを感じます
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とあることから、殺し屋専門の定食屋で使い捨てのウェイトレスとして働くことになった主人公。グロいバイオレンスな描写が続いたと思えば、美味しそうなな食事シーンになり、文書での表現力が凄い。個性的な殺し屋との掛け合いや、いつ殺されてもおかしくない状況が、まるで映画や漫画のようでハラハラドキドキしながら楽しめた強烈な本でした
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主人公のラノベ調の独白は読みづらかったですが、すごく面白かったです。天才の作る映画の魔法とも言える力。それを利用したトリックとラストがゾクゾクする
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祟りを信じている一族で起きる不可解な殺人。複雑に絡み合った謎をが一つの真実によって解きほぐされる様は素晴らしかったです。それに加えて、強烈などんでん返しまで付いてくるので、ものすごいインパクト。分厚さからか、世界観が良く作られていて、ラストはゾクリとしました
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豪華客船の中で、絵画と人間が消失する話。読み終えてすごい鳥肌が立ちました!凄く素敵で溢れた本でした。まず、序盤の文学的な展開が素敵。表紙も素敵。章題も素敵。キャラの会話が素敵。トリックが素敵。これはシリーズの中でも、森博嗣の作品の中でもかなりお気に入りの一冊になりました
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現実と仮想現実の定義とは、どこまで現実でどこまでが装飾なのか。死体消失や密室殺人などの壮大な謎。そして若干反則とも言えるが、真賀田四季効果で納得できてしまう壮大なトリック。S&Mシリーズは十作で一つの作品ということをしみじみと感じました。そしてラストの「そんな僅かなものに、我々は怯え、そんな微小なものに、我々は生と死を分ける。有限の生と、微小の死を。」という文章がまた素敵。
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視力障害者の家に殺人事件の容疑者が潜むという設定が逸材。2人の心が静かに接近していく展開には心暖まりました。しかもしっかりとミステリしてるのがさらに面白い。他の乙一作品も読んでみたいですね
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古さを感じる文書だったが、わりと読みやすかった。人形はなぜ殺されるか、という表題にもなっている読者への挑戦から導き出される回答が素晴らしい。昔の作品だからなのか、偏見を感じる文書が多々あるが、探偵役が魅力的で、噂に違わない傑作です
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これだけもの凄くてバカな伏線を考え、本当に書き上げてしまった作者に拍手!「もう一つの謎解き」を読んでる時は爆笑してましたが、「さらにもう一つの謎解き」では思わず鳥肌。文庫化はあまり期待できそうにもないので、気になる方はすぐに購入することをオススメします。いやーそれにしても凄かった
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S&Mシリーズは、読んだ後に気づく意味深なタイトルが多く、それが好きなのですが、今作のタイトルは最高に痺れました。特に最後の「それらの音も、光も、少年の思い出とともに、地球上のすべての大気に飛散し、拡散し、消散して、今はもうない。」という文が素敵すぎます。確かにこれはシリーズ一番の作品だと思います
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「人間はシンボルによって思考する」という考え方がすごく面白かったです。トリックも動機も納得で、S&Mシリーズの中ではかなり好きな作品です
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これはすごい!かなりよくできてますね。ネタバレを避けるために多くは語れませんが、かなりの傑作だと思います。
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冒頭に作者からの挑戦があり、容疑者も4人にまで絞られていて、さらに極めて簡単な問題と書かれていますが、真相は見抜けませんでした。この発想は素晴らしいですね。少ないページ数のわりには内容もしっかりしていてすごい傑作だと思います。
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三回も読者への挑戦が来るのですが、すべて手も足も出ませんでした。分厚く登場人物も多いため、ちゃんと読了できるか不安でしたが、そんな心配も読み始めてすぐに吹っ飛びました。フーダニットものなのでトリックは甘く見てたのですが、真相にはびっくり。なにより江神さんが魅力的ですね
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