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銃
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銃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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とどこおりなく手元に届きました。 ありがとうございます。 | ||||
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文体が少しぎこちない面はあったものの、人の暗さをよく出した文体ですね。 ただし、デビュー作となった本作の出来が良すぎるので、それ以降の作品も読みましたが、この作品より落ちた作品が多かった。とりあえず、まずは中村文則の作品を読むならこの作品から。 | ||||
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主人公が銃に囚われ現実と非現実が逆転していく様にはひきこまれた。 しかし、物語の大事な分岐点になる新しい登場人物の描写があまりにもステレオタイプでコントかと思ってしまい、その後作品の魅力は急加速で失墜。 しかも結末は、それまで描写を重ねてきた主人公の人間性を台無しにしてしまった。 作家志望の高校生が夏休みの課題に書いた作品だったとしたら大賞。 | ||||
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最初の時点で、ありえない。死体をそのままにして・・・なんて。 読んでいて、自分の中の触れてはいけない部分・・見ないようにしている部分を見せられたような気がして、なんとなく恐くなった。 | ||||
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「スリ」や「悪と仮面のルール」を読み、デビュー作である本作を読んでみました。 正直、主人公が薄気味悪いと感じました。あまりいい気持ちにはなれない小説でした。 あえて自分を空にしていた主人公のなかに入り込んだ銃。それに支配されていく過程には、とにかく書かなくてはならなかったと後書きに書いてあったように、なにか奇妙な迫力がありました。 そして、火も読んでみて、常にこの作者は悪を意識して書いているのだなと思いました。もしかしたら、自分達のなかにもあるかもしれない悪。 だから薄気味悪いのかもしれない。 あまり元気がないときに読むのはオススメできませんが、力作ではあるなと思います。 | ||||
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中村文則のデビュー作『銃』と共に文庫には単行本未収録短編『火』を併録。 新潮新人賞を受賞した『銃』であるが、後に発表した『掏摸』『悪と仮面のルール』とも同じような匂いのする現代の寓話とも言える作品である。ひょんなことから銃を拾った主人公の西川は次第に銃を撃つことに囚われて行く。銃を保有した男が、その銃に支配されていく愚かな姿。その果てには… デビュー作故に文章自体は拙いようにも感じたが、作品を通じて一貫して描かれる強いメッセージは見事としか言いようが無い。 今後が楽しみな若手作家の一人である。 | ||||
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実銃を小説のモチーフにしながら、肝心の銃についての描写がMGCのコルトローマンというかなり古い「モデルガン」を描写したものになっている(笑)実銃にはないモデルガン独自の刻印を実銃の描写として記述したり(SMGって「セーフティー・モデルガン」の意味だよ)、リボルバーであるにも関わらず弾丸を発射した後に薬きょうが残らないとか…?少しでも銃に知識がある人間からすればリアリティのカケラもない、笑うしかない稚拙な文章。こんなデタラメな知識で実銃を持った人間の心情を表現???実銃を触ったことも見たこともない著者が、何の勉強も取材もせず、テレビやアニメのデタラメな記憶と、手元のモデルガンをもとに想像で描いただけのチープな小説。文体自体、ドストエフスキーでもなんでも良いが自己陶酔型でかなり気色悪い。なぜ賞が取れたのか理解不能。時間と金の無駄。 | ||||
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読みながら何度となく「これってドストエフスキーだよなぁ」と感じました。後で知ったのですが、著者はドストエフスキーの愛読者とのこと。確かに雰囲気は出ています。 モデルは「罪と罰」、主人公のイメージはラスコリーニコフでしょうか。ただ、ドストエフスキーでは主人公があこぎな金貸しの老婆を殺してしまうのに対し、「銃」では殺そうと思った隣人を殺せなかったというのが大きな違いです。それでいて最後、激昂に任せて電車の中で殺人を犯してしまうのですから、ここいらへんはカミュの「異邦人」を本歌取りしたのかもしれません。 銃の所持を巡って警察とやり合うところなど「罪と罰」の一場面にそっくりですが、様々な思わせぶりな要素がその後の伏線となることもなく、そのまま放置されて終わってしまったり、全体を通して登場人物のキャラクターが無機質だったりする嫌いは否めません。 こうした瑕疵にもかかわらず、読み進められてしまう小説自体の存在感、インパクトに見るべきものがあったような気がします。荒削りだけどひとつ化ければ面白い。数年後が楽しみな甲子園球児のような作品です。 | ||||
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内面描写が冷たく、無機質に描かれているように感じました。饒舌なのですが非常に空虚というか、銃というものが主人公にもたらす影響を的確に描写していました。銃によって主人公の生活や内面は変化していき、その変化が訪れるたびに、それ相応の分量でもって主人公の内面が何度も描写されるのですが、その描写の表現の仕方はいつも似ているように思いました。それは、作者の表現力が乏しいのではなく、この作者が想像する銃を手にした学生の内面の適切な表現であり、似たような内面描写を重ねていくことで、なにか不気味な世界を構築していっているように途中から思いました。ストーリーの展開の意外性を期待して読むよりも、この主人公が銃とともに、どう変化していくか?ということにスポットをおいて読んでみると面白いかもしれません。展開は決して派手ではありませんが、学生ならこうなっていくんじゃないか?という不気味な説得力を感じました。 | ||||
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書評が目に留まり、読んでみました。 銃の描写がやや甘いと思える箇所がありましたが、 まあ、実物の無い日本でのことですから仕方ありません。 それよりも、どこまでも突き詰めて描写する作者の姿勢が印象的です。 理屈やストーリー展開を超え、グイグイとえぐるように書き込む迫力が素晴らしい。 とても参考になりました。 | ||||
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読みながらハラハラしました。誰でもそういう状態になってしまうわけではないけど、あり得るな~と思いながら読みました。 | ||||
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この小説家の小説の中で、わたくしが一番面白かったのは、この作品です。 丁寧に書いてあっていいんですよ。 これと、芥川賞取った「土の中の子供」読めば充分じゃないですか・ | ||||
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残念です。 文体が好きになれず、読み終えることができませんでした。 小説と言うよりもむしろ、一人称で書かれた一般の人の日記ブログを読んでいるような気分になりました。 文語体の言葉で表現しているけれど、他の方も仰っていたように、言い回しのわりに心理描写が軽いのです。 言葉は文語体なのに、全体のリズムが口語体のちぐはぐさも気になります。 賞を受賞していると言うことで、期待して読み始めたのですが、やや期待はずれでした。 雰囲気で一気に読めればいいのですが、淡々としている割に大げさな表現が気になり、自分としては感情移入できなかったので星2つです。 | ||||
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文学の凋落が言われる中で、中村文則という作家は、まだ歳は若いだろうに、 愚直なまでに古風ともいえる「純文学」の砦を守ろうとしているかのように見える。 ずっとドストエフスキーを愛読してきたそうで、そう聞けば頷けるものがある。 芥川賞受賞作の『土の中の子供』も、 なるほどこれはドストエフスキーでいえば、さながら『地下室の手記』だろうかと納得される。 ただこの作品は、もちろん文学賞を取ったのだから、評価はされているのだろうが、 重要な作品だとしてもあまり一般受けするようには見えない。 むしろ面白いのは、デビュー作であるというこの『銃』だろうと思う。 往々にして、作家のデビュー作の方が、 その後の、より深く巧くなったはずの作品より、鮮烈な印象を残す、ということがある。 中村文則の場合は、近年、面白くてかつ深い作品を目指していっそうの飛躍の途上にあるようにも見えるが、 それでもこの初期作品の魅力は捨てがたい。 2002年の新潮新人賞を受賞しているのもわかる。 技術的にはまだ未熟なのかもしれないが、 何かしら研ぎ澄まされた、ひたむきなものがあるのがいい。 もっとも話は暗いわけで、もともと精神的に不安定なところがある主人公が、 銃を拾ったことを機に、だんだん常軌を逸してゆくという物語である。 面白いのは何といっても、この銃を拾うという設定だろう。 一読者の立場から勝手を言うと、面白く読ませてもらうためには、 たとえばドストエフスキーでいえば、『賭博者』のようなもの、 つまりあの場合の「賭博」のような、何がしか強烈なモチーフが欲しい。 ここではそれが「銃」である。 同じ銃を拾う話で、佐藤正午の『リボルバー』も思い出されるが、 設定の効果はこちらがはるかに引き締まっていて、この作家の資質に合うものを選んであると思った。 選ぶというよりももっと内発的な必然なのかもしれない。 | ||||
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堕ちていった女の独白 ストーリーがおもしろい 読んでる最中ずっとボッッキしてました なんだろう ひさびさに力量のある作家の登場ですね 帯でピースの又吉さんが推薦してるのがステキでした あとは、まあそんなもんか、シンプルな描写なのに目に見えるようにしてくれるのがやるなあってかんじ さてさて、村上春樹の域に達することはできるんだろうか 応援したい あ、あとがきも良かったよー | ||||
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物語の冒頭、主人公・西川は雨の降りしきる中を目的もなく歩いている。 彼は、身体が雨でぬれる感覚を疎ましく思っているが、なんとなく家に帰りたくないのか、 唯ぼんやりと歩き続けている。「私はよく、そういった漠然とした理由で行動することがあった。」 この後も、西川は自分のしようとすること・したことについて、「別に特にそうしたいわけではなかった」 というようなことをいちいち付け加えて述べる。こうした、自分の中に行動を起こす源を見つけられない主人公が、 銃を拾ったことにより少しずつ変化していくというお話。 最初は、銃を眺めたり、触れたりして愛でているだけだったが、 だんだんそれを実際に撃ってみること、さらには人に向けて使用することに 欲望が傾いていく。 西川は、銃に対して愛情を抱き、自分がそれに似つかわしくない存在なのではないかと不安になったりする。 そしてとうとう、銃を使用するものから、銃に使用されるものに変わってしまう。 自分の中に確固とした欲望・意志を見つけられなかった男が、 銃という「モノ」によって、ひとつの行動へと引きずり込まれていく様子が、 丁寧な内面描写とともに描かれていて、面白かったです。 | ||||
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文庫版の「タクシードライバー」。 小説として、主人公の感情が伝わりやすく、 すごい作者だと思う。 しつこいくらいの興奮状態が表現されていて、 そういった点は面白い。 ストーリー自体は面白くはなかった。 | ||||
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ヒトの精神状態における正常と異常の境界線を丹念に描きだしたという印象。 無駄を省いた文章が強い緊張感をもたらしている。 | ||||
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「絶望的なものを把握しようとすることはそれだけで希望につながる。」小説である。私はしばらくBUCKのナイフを上等なホルダーに入れ携帯していた。しかし私の生来の凶暴性の側面を思うといつかこれを使ってしまう恐怖にかられこの携帯をやめた。すなわち、この時点では「絶望。」を逃れたわけである。しかし、この極端を逃れたものの相も変わらず生きることはかったるく、この小説家の小説を読んで自分が堕ちる可能性の「絶望。」にはまだ私は立たされててはいない、在りもしない希望を感じようとする。 | ||||
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銃の魅力に取りつかれて、事件をおこす話だと思って結果、そんな感じだった。 でもそんなに退屈でもなく ラスト もう少しなんだけどな、おかしいな おかしいな と繰り返す行為にたいし私が虚しく突っ立てる姿が見えた。 | ||||
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