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銃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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とどこおりなく手元に届きました。 ありがとうございます。 | ||||
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文体が少しぎこちない面はあったものの、人の暗さをよく出した文体ですね。 ただし、デビュー作となった本作の出来が良すぎるので、それ以降の作品も読みましたが、この作品より落ちた作品が多かった。とりあえず、まずは中村文則の作品を読むならこの作品から。 | ||||
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中村文則のデビュー作『銃』と共に文庫には単行本未収録短編『火』を併録。 新潮新人賞を受賞した『銃』であるが、後に発表した『掏摸』『悪と仮面のルール』とも同じような匂いのする現代の寓話とも言える作品である。ひょんなことから銃を拾った主人公の西川は次第に銃を撃つことに囚われて行く。銃を保有した男が、その銃に支配されていく愚かな姿。その果てには… デビュー作故に文章自体は拙いようにも感じたが、作品を通じて一貫して描かれる強いメッセージは見事としか言いようが無い。 今後が楽しみな若手作家の一人である。 | ||||
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書評が目に留まり、読んでみました。 銃の描写がやや甘いと思える箇所がありましたが、 まあ、実物の無い日本でのことですから仕方ありません。 それよりも、どこまでも突き詰めて描写する作者の姿勢が印象的です。 理屈やストーリー展開を超え、グイグイとえぐるように書き込む迫力が素晴らしい。 とても参考になりました。 | ||||
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読みながらハラハラしました。誰でもそういう状態になってしまうわけではないけど、あり得るな~と思いながら読みました。 | ||||
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この小説家の小説の中で、わたくしが一番面白かったのは、この作品です。 丁寧に書いてあっていいんですよ。 これと、芥川賞取った「土の中の子供」読めば充分じゃないですか・ | ||||
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文学の凋落が言われる中で、中村文則という作家は、まだ歳は若いだろうに、 愚直なまでに古風ともいえる「純文学」の砦を守ろうとしているかのように見える。 ずっとドストエフスキーを愛読してきたそうで、そう聞けば頷けるものがある。 芥川賞受賞作の『土の中の子供』も、 なるほどこれはドストエフスキーでいえば、さながら『地下室の手記』だろうかと納得される。 ただこの作品は、もちろん文学賞を取ったのだから、評価はされているのだろうが、 重要な作品だとしてもあまり一般受けするようには見えない。 むしろ面白いのは、デビュー作であるというこの『銃』だろうと思う。 往々にして、作家のデビュー作の方が、 その後の、より深く巧くなったはずの作品より、鮮烈な印象を残す、ということがある。 中村文則の場合は、近年、面白くてかつ深い作品を目指していっそうの飛躍の途上にあるようにも見えるが、 それでもこの初期作品の魅力は捨てがたい。 2002年の新潮新人賞を受賞しているのもわかる。 技術的にはまだ未熟なのかもしれないが、 何かしら研ぎ澄まされた、ひたむきなものがあるのがいい。 もっとも話は暗いわけで、もともと精神的に不安定なところがある主人公が、 銃を拾ったことを機に、だんだん常軌を逸してゆくという物語である。 面白いのは何といっても、この銃を拾うという設定だろう。 一読者の立場から勝手を言うと、面白く読ませてもらうためには、 たとえばドストエフスキーでいえば、『賭博者』のようなもの、 つまりあの場合の「賭博」のような、何がしか強烈なモチーフが欲しい。 ここではそれが「銃」である。 同じ銃を拾う話で、佐藤正午の『リボルバー』も思い出されるが、 設定の効果はこちらがはるかに引き締まっていて、この作家の資質に合うものを選んであると思った。 選ぶというよりももっと内発的な必然なのかもしれない。 | ||||
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堕ちていった女の独白 ストーリーがおもしろい 読んでる最中ずっとボッッキしてました なんだろう ひさびさに力量のある作家の登場ですね 帯でピースの又吉さんが推薦してるのがステキでした あとは、まあそんなもんか、シンプルな描写なのに目に見えるようにしてくれるのがやるなあってかんじ さてさて、村上春樹の域に達することはできるんだろうか 応援したい あ、あとがきも良かったよー | ||||
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物語の冒頭、主人公・西川は雨の降りしきる中を目的もなく歩いている。 彼は、身体が雨でぬれる感覚を疎ましく思っているが、なんとなく家に帰りたくないのか、 唯ぼんやりと歩き続けている。「私はよく、そういった漠然とした理由で行動することがあった。」 この後も、西川は自分のしようとすること・したことについて、「別に特にそうしたいわけではなかった」 というようなことをいちいち付け加えて述べる。こうした、自分の中に行動を起こす源を見つけられない主人公が、 銃を拾ったことにより少しずつ変化していくというお話。 最初は、銃を眺めたり、触れたりして愛でているだけだったが、 だんだんそれを実際に撃ってみること、さらには人に向けて使用することに 欲望が傾いていく。 西川は、銃に対して愛情を抱き、自分がそれに似つかわしくない存在なのではないかと不安になったりする。 そしてとうとう、銃を使用するものから、銃に使用されるものに変わってしまう。 自分の中に確固とした欲望・意志を見つけられなかった男が、 銃という「モノ」によって、ひとつの行動へと引きずり込まれていく様子が、 丁寧な内面描写とともに描かれていて、面白かったです。 | ||||
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ヒトの精神状態における正常と異常の境界線を丹念に描きだしたという印象。 無駄を省いた文章が強い緊張感をもたらしている。 | ||||
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「絶望的なものを把握しようとすることはそれだけで希望につながる。」小説である。私はしばらくBUCKのナイフを上等なホルダーに入れ携帯していた。しかし私の生来の凶暴性の側面を思うといつかこれを使ってしまう恐怖にかられこの携帯をやめた。すなわち、この時点では「絶望。」を逃れたわけである。しかし、この極端を逃れたものの相も変わらず生きることはかったるく、この小説家の小説を読んで自分が堕ちる可能性の「絶望。」にはまだ私は立たされててはいない、在りもしない希望を感じようとする。 | ||||
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久しぶりに再読してみましたが、やはりとても楽しめました。個人的には筆者の最高傑作に思えます。 主人公は大学生で、施設に入った経験があり、意識と無意識の境がときどきわからなくなるような人物です(その点でカミュの異邦人の主人公を想起させます)。主人公は偶然銃を拾い、彼の生活は銃を中心としたものに変わります。 主人公を取り巻く登場人物はセックスをさせてくれる女や大学の友人であるケイスケやナカニシ、あるいは主人公に興味をもつヨシカワユウコなどですが、ヨシカワ以外はあまりセリフもありません。しかしながら、この作品の主要な部分は主人公の内面描写にあり、周りを描かないことは対比という点で効果をあげていると思います。 圧巻なのが主人公の内面描写です。銃に関係する心理描写は特に面白く、それが最後まで徹底され、持続している点が秀逸だと思います。この内面描写を気に入った人は、最後まで楽しめると思います。 ここからは個人的な意見なのですが、最近筆者は内面描写が控えめというか簡潔になり、作品の構成やイメージに力を入れている感があります。ただ、やはり持ち味は内面描写にあると思いますし、今度はこの内面描写にこだわった大長編を読んでみたいと思いました。 | ||||
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私の読書量が少ないからでしょうか? この作者の人間の内面描写は三島由紀夫に匹敵するように思えた。確かに文章は三島の方が断然巧いが(人それぞれ好みはあろうけど)主人公が銃を手に入れ、それが彼の心理、日常にどのような変化をもたらしたのか。読み手にひしひし伝わってくる。私も主人公と同じ学生であって、苦悩すること多々あるためか、読んでいて共感できる部分が随所にあった。私ももし銃を手に入れたなら、主人公と同じことを考えるだろうし、するかもしれない。人間にはある種の危うさ、悪を悪とは想わない弱さがどこかしらある。その醜くも決して目を背けてはいけない現実を、この作品は生々しく見事に描いていた。特に秀逸なのは、最後だ。後味は最高に悪く、ハッピーエンドでは終わらない。 | ||||
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主人公の大学生は、ある日、偶然、銃を手に入れる。 銃を手に入れる前の情景描写は、ほとんどが暗闇、雨といったネガティブなもので、彼の行動も頼りなく、ボウフラのよう。 銃を手に入れると、とたんに生き生きとしだす主人公と、周囲の光景。 もしかしたら物語はポジティブな方向へ動いていくのかな、と思いきや・・・。 無関心で、どこか優柔不断な「私」の隠された衝動が、胸の中から腕、そして手、指先を伝って、銃身からほとばしるように具現化され、排泄される過程が描かれています。 とても恐ろしい結末に、結構ショックを受けました。 | ||||
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最近、中村文則さんの芥川賞受賞作『土の中の子供』と、『銃』を読んだのですが、人間の誰でもが持つ心の暗部というものを実感、痛感させられました。 人間、誰しも、暗い気持ちに傾きかけることが有ります。 誰も、自分のそんな暗い気持ちやトラウマに目を向けないで普通に生活してゆこうとするのですが、中村文則さんの書くものには、その暗い気持ちそのものが実に正確に描かれています。 短いセンテンスの文が段落になった時に、彼(中村文則さん)の文章は、その筆力を発揮します。 視野が限定され、さらに限定され、読者の気分も主人公の想いに一致させられる。 悩んだ末に答えが見つからない悪夢、いや、現実の僕たちの生活でも、ひょっとすると陥りかねないシチュエーションを、そして、その気分を見事に再現されています。 これには、感服しました。 | ||||
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「暗い」とか「重い」とか語られがちな作家だが、ちょっと違うような気がする。この人の小説は最近読み始めて、すごく共感するところがあるので全部読み、最後にこの文庫化された『銃』を手にとった。やはり「暗い」とか「重い」とかではこの人の小説の魅力は語れないような気がする。 そのギャップをポーカーフェイスでたんたんと描いているように思える著者の姿勢に、つまりこの小説の「作風」に、そこはかとない明るさを読み取れるのだ。確かに表面的には「暗い」し「思い」。彼のカミュ風の古色蒼然とした文体もその理由の一つだろう。カビくさく感じることもある。けれど、その表面を書きながら、というより何かに書かされながら、その文章の展開に、にんまり、としていそうな小説の裏にある顔、その顔の存在に気づくと、この小説には他の誰も進まない方向に突き抜けたような明るさがあることを実感できるはずだ。 | ||||
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この著者はどれも人の陰部の潜むものを陰部そのものから見て描くようなものが多い。 本作品も人の陰部を描写しているが、どうも「遮光」に比べて文章のテンポや表現力は劣る気がする。 クレイジーさで劣るということだ。 著者はそういうものを描こうとしているのだからもっとドロリとしていていいはずだ。 それでも本作品のテーマが今の日本のどこかの街で本書のような出来事が起きないとも限らないと思えるだけでも怖さがある。 著者にはある一定の自身の中での固執物があるような気がする。 それは著者の他作品を読めば共通したこだわりが明らかにわかる。 「どうでもいいのだが、、、」などの描写をどの作品でも執拗に使う。 きっと作品の主人公の光景は同時に著者に潜む心の闇なのかもな、と思えてならない。 | ||||
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ネガティブな作品の多い中村さんですが、本作は中でも1、2を争う暗い暗いお話でした。 普通の大学生が銃を拾うことから始まる物語。ただ普通とは書きましたがこの主人公である大学生が、典型的中村作品主人公。見た目はあけぬけたイケメン風の大学生。しかし精神の中身は空っぽの中に暗黒があるという、ちょっと救いの無い男。中村作を読んでいる人なら、またいつものパターンかと思われる主人公です(笑)。 確かに文学的に暗いお話。徹底した主人公の心理描写でたんたんと進む物語はいつもの中村節。そのなかに出てくる表現は現代ならではの病んでいる一面を現していることは確か。 好き嫌いがはっきりする作品、作者です。ヘビーな心理小説が読みたい方にはお勧めです。中村作をこよなく愛する人にはぴか一なお勧めです。後味は最高に悪いですけどね(笑)。 | ||||
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芥川賞受賞ということで、まぁ、芥川作品はあんまり読む気がしないので、こっちを取ってみたのだが、これは面白い。 主人公が銃に引き込まれていく様子が丹念に描かれているし、文章も美しい。地の文と主人公の口調のギャップがまたよい。 銃は人を殺すための道具であり、主人公は銃を撃ちたいという欲望にかられるが、だが、それでも主人公は人を撃つことなど半ばどうでもいいと考えている。 銃は主人公のまわりの現実を打ち砕いていく。なるほど、主人公のすべてどうだっていいんだという投げやりなようで、切実な心情とそれにいたるまでの描写が激うま。 | ||||
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拳銃を拾い、それによって日常が変化していくという類の小説はたくさんあります。それでも、この中村文則という作家は「文学」として新しい「拳銃小説」を書いてみせました。新潮新人賞を受賞したデビュー作であり、芥川賞候補にもなった作品です。この歯ごたえのある文体は、咀嚼するたびに確かな感触と旨みを感じることができます。少し暗い小説ですが、オススメです。主人公の大学生「私」の行き着く先を堪能しました。この作品のことは、一生忘れません。 | ||||
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