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ふたりの距離の概算
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ふたりの距離の概算の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 61~80 4/5ページ
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古典部シリーズ第5弾! 他の1巻-4巻まではアニメ版の表紙がありました。 このアマゾンの画像ではパッとみたところこの表紙のみと思えます。 しかし、この表紙はリバーシブルになっており、反対側はアニメの表紙となっています。 アニメ化の影響で文庫本になるのが早くなりました。 次の6巻がでるのが待ち遠しいです。 | ||||
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古典部シリーズは、著者の作品の中では、新しい試みをする場というよりは、過去の名作で使われた叙述法のオマージュのような意図で書かれているものが多い。 本著も類に漏れず、決まった時間の中、制限された条件の中で主人公の推理が進むという過去の名作をモチーフにしているようだ。 しかし、本著はシリーズの中でも「ふたりの距離の概算」という表題が作品の内容と非常に一致した良作だと思う。 キャラクターたちの物理的な距離の概算、時間的な距離の概算、心理的な距離の概算が巧みに利用されてストーリーが進行するようになっており、「うまい表題だ」と思わされた。 古典部シリーズが好きな人にはお勧めだと思う。 | ||||
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定価・バーコード・ISBNや概要などを除いて表紙全面を絵で装丁すると…期間限定で表紙の裏面に別のアニメ絵の表紙がありますが、それはそれ。 長距離を走りながら、並行して話を進めているということ自体ちょっと無理がありそうですが、それはともかく、古典部メンバーとしてはちょっとほろ苦い話という感じがする話であります。それも、やっぱり古典部シリーズの味というところだと思うので、オチとしてはそれはそれで受け入れられましたし、それまでの過程もきっちり伏線をはりながら進んでいて、これまでの古典部シリーズを読んで楽しんできた読者なら、すんなりと受け入れられるんじゃないか、と思います。 2012年6月下旬に出た文庫本ですが、すでに単行本が出ているのに、それほど経たないのに重版となったということで、これがアニメ化した作品シリーズの売れ行きの勢いなのか…と、それを伝える角川文庫の新聞の全面広告を見て思ったりもしたのでした。ゆえに、賛否両方出て当然かなぁ…とも思えました。 | ||||
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名作「遠まわりする雛」に続いての古典部シリーズ5作目。 前作がとても高い評価を受けていただけに、今作はややきびしい評価が多いかと。 はっきりした謎解きのカタルシスやどんでん返しなどはこの作品にはないのは確かです。 結局はこの「古典部シリーズ」に何を求めているか、で評価がわかれると思います。 花も実もある、すべての人におすすめできる「ミステリー作品」ではありません。 穂信さんが書き続けてきた「古典部シリーズ」で今後どういった位置をしめる物語なのか、 かならず、思い返す機会が訪れるような気がしてなりません。きっと思考の先鞭として。 なお、おそらくこのレビューは必要に応じて後日書き直すと思います。申し訳ありません。 | ||||
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「クドリャフカの順番」や「遠まわりする雛」に比べると、タイトルがいまいち地味だなーと思って読み始めました。 しかし、このタイトルは今までのタイトルより一番物語内容と合っていて、これはすごいと思いました。そればかりは読んでもらわないと伝えることはできないのですが…。 ふたりの距離というのは、物理的、心理的なものがありますが、さらにそこを、当初の想定とは違う形でさらに重ねて来ます。今回は派手さは無いものの、お見事と唸りながら読みました。 途中、ちょっとうるっとくるところもありました。えるよ……おまえは健気で可愛すぎるよ……。 ちなみに文庫本、期間限定のリバーシブルカバーです。 これまで特大帯で集めて来た人にも配慮されています(笑) | ||||
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“青春群像劇”として読んだ場合、いつも通りの古典部シリーズだと思います。 そしてその点においては満足のいくものでした。 『遠まわりする雛』のような爽やかな読了感もよかったですが、やはりこういった終わり方も悪くない。 しかし、“ミステリー”として読んだ場合、本筋からは逸れた部分もあり、退屈な話だという感想が出るのも無理からぬことではないかと感じました。 どちらを期待して読むか、冗長を楽しめるかによって評価が分かれると思います。 | ||||
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現在アニメが放送中の『氷菓』シリーズの5冊目です。 おそらくアニメに合わせて文庫化されたんでしょう。アニメさまさまです。 タイトルが「ふたりの距離の概算」ということで、この「ふたり」というのは誰のことを指すのか? 前巻の流れから、私は勝手に折木と千反田のことだと思っていたんですが、まったく違っていました。 今回はこれまでの4冊とは一線を画した雰囲気があり、それだけに評価は分かれると思います。 春を迎え、古典部に仮入部した新入生、大日向はなぜ入部を辞めたのか? まさに「ほろ苦い青春群像劇」にふさわしい話だったのではないでしょうか。 | ||||
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随分前に買ったままにしていた。何とか(本当にぎりぎりだったが)文庫化前に読むことができた。 「米澤穂信はここから始まる」だったか何だったか、正確には忘れたがそんなコピーが帯にあったような気がする。この作品から読み始めることは全く悪いことではないけれど、強く奨励されることでもないだろう。作者がどう考えているかは知らないが、間違いようもないシリーズものであり、しかも作品ごとに確実に(3年間というリミットのある高校という舞台において)年月は過ぎて、関係性も変わっているのだから。 一応「慰留」という形をとってはいるが、初めから出来事とその帰結が判明していて、そのほころびに向かうプロセスを読み解いていく、いうなれば日常の謎系ホワイダニット、みたいなところだろう。大きな謎の解決に収斂されていく過程にはいつものように小さな「日常の謎」がちりばめられている。たとえば「新入生勧誘の場で大きなカボチャをテーブルに置いて存分に暴れている製菓研究会の謎」などにたいして「心底どーでもいい」と感じられた向きに、この本をお勧めするのは難しい。ちなみに私は割と好きである。 回想の形をとっているから、一見すれば何でもない、ただ微笑ましいだけの日常の一こまに、ほんの少しずつの違和感が垣間見える(書きながら気づいたが、回想というのは『さよなら妖精』と同じ手法だ。この作品は私にとっての米澤作品の「一番」である)。ちょっとカマをかけすぎているきらいがあるけれども、違和感を真相へつなげていくその手さばきは非常に鮮やかで、どこかビターなラストも他のシリーズ作品に共通するものだ。 『氷菓』のような奥深い転調や『愚者のエンドロール』のようなミステリ的な趣向、『クドリャフカの順番』のお祭り騒ぎは見られない。その代わりに本作ではマラソンというひたすら走りながら考えにふける営みを軸に据えて「人間関係の悲喜劇」が真正面から扱われているように思う。 | ||||
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古典部シリーズ第五弾。今回、折木が挑むのは人間関係の距離間。巧みに張り巡らされた伏線は見事だがクドリャフカや雛に比べるといまいち。 シリーズ五作目に入って何となくだがこの作品のスタンスが見えてきた気がする。この作品の本質は見えない人間の心理を暴くところにある。探偵役の折木は鋭い観察眼と直感でそれを紐解いてみせるが彼は気付いているのだろうか? 本当に暴くべきはえるの影響で省エネ主義から少しずつ抜け出している自分の本心であることに… | ||||
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前作『遠まわりする雛』の後、しばらく古典部シリーズから離れていたのですが、アニメ化するというので最新刊を買ってみました。 回想という形で日常シーンを積み重ね、そのすべてが伏線になっているという緻密な構成は、読み終わった後に思わず感心してしまいました。 『遠まわりする雛』以来、ホータローのえるに対する感情が変わってきているのが、なんとなく感じられて良かったです。 | ||||
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古典部シリーズ第5弾。 主人公たちは2年生になり、部活には新入生が入ってきました。 このシリーズは殺人などの物騒な事件は起こらず、あくまでも日常の謎をテーマにしたものですが、今回は古典部に入部してきた新入生のとある心変わりの深層に迫るというもの。 相変わらずミステリー度は低くて、ここまでくると謎解きというより人間観察のような気もしますが、あまりミステリーとしてとらえず、青春群像劇としてこのシリーズを考えれば十分楽しめます。 じわりじわりと作を追うごとに、ゆっくりとですが主人公たちの「距離」が進展していく様子が、読んでいてほのぼのとします。 | ||||
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並み足で始終通して、決着はつけます。 ひと同士の二項関係について、概算による精算が行われます。 理詰め、ではないでしょう。 それにしても、この「事件」を考え出すのですから、ひとを楽しませるのは素晴らしいしごとですね。 | ||||
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並み足で始終通して、決着はつけます。 ひと同士の二項関係について、概算による精算が行われます。 理詰め、ではないでしょう。 それにしても、この「事件」を考え出すのですから、ひとを楽しませるのは素晴らしいしごとですね。 | ||||
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私見だが、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』を3部作と考えている。 古典部のメンバーが集まり、文集にまつわる謎解き、自主映画の結末探しと続き、それらを集約する形での文化祭とそこで起きる事件の解決。そして、第4作目にあたる『遠まわりする雛』は、この本筋からもれた事件、いわゆる“小ネタ”が集められている。 シリーズ第5作にあたる本作では折木奉太郎、千反田えるら4人が2年生に進級。そして、神山高校で行われるマラソン大会(星ヶ谷杯)を時間ごとに追いながら、新入生の古典部への入部と退部にまつわる謎を解き明かしていく。 4人は2年生になったが、そのこと以上に福部里志と伊原摩耶花の仲が進展し、奉太郎とえるの距離感にも少し動きがありそうなのが、大きな変化だろう。そういう意味で、ステージが変わったような気がしてならない。 4人の高校生活を考える限り、文集作りや文化祭が再び描かれる可能性は高いだろうし、当然ながら修学旅行も控えている。そういった中での、4人の活躍と関係がどのように描かれていくのか楽しみだ。 | ||||
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「古典部シリーズ」第五弾 主人公達は2年に進学し、古典部にも1年生が一名仮入部してくる しかし、その1年生は本入部しないことを告げる しかも、千反田にふくむところがあるようなことを告げる しかし、奉太郎は千反田がそのようなことをする人間ではないことを知っている 何か誤解、行き違いがある 全生徒参加のマラソン大会の最中、 安楽椅子探偵よろしく、奉太郎はその謎に挑む タイトルは、表面上は主人公とそれぞれのキャラのマラソン上での距離を示している しかし、本作(本シリーズ)のテーマは人間関係 省エネを信条とする主人公・奉太郎 その奉太郎が千反田をおもんぱかり、行き違いを解消しようと行動にでます そして、最後には新入生の悩み(学校外での出来事で、彼女の個人的なこと)にも協力できないのか、と考えます。実際に協力をするのか、どうかは書かれてませんが・・・ シリーズを通して主人公がどう変化するのかを楽しんで欲しい、傑作青春本格ミステリです | ||||
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「古典部シリーズ」第五弾 主人公達は2年に進学し、古典部にも1年生が一名仮入部してくる しかし、その1年生は本入部しないことを告げる しかも、千反田にふくむところがあるようなことを告げる しかし、奉太郎は千反田がそのようなことをする人間ではないことを知っている 何か誤解、行き違いがある 全生徒参加のマラソン大会の最中、 安楽椅子探偵よろしく、奉太郎はその謎に挑む タイトルは、表面上は主人公とそれぞれのキャラのマラソン上での距離を示している しかし、本作(本シリーズ)のテーマは人間関係 省エネを信条とする主人公・奉太郎 その奉太郎が千反田をおもんぱかり、行き違いを解消しようと行動にでます そして、最後には新入生の悩み(学校外での出来事で、彼女の個人的なこと)にも協力できないのか、と考えます。実際に協力をするのか、どうかは書かれてませんが・・・ シリーズを通して主人公がどう変化するのかを楽しんで欲しい、傑作青春本格ミステリです | ||||
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「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら 舞台を共学高校に置き、 ライトノベルの装いを纏うことにより アクティブな展開を造ることに成功している 「古典部シリーズ」第五弾。 本巻は、マラソン大会という激しく動いていながら、 探偵という意味では動けない物理的時間的制限の中 ゴールまでに謎を解決するという パズル的推理がテクニカルに完成度高い。 (その分、犯罪者役の新入生の動機の切迫感の低さや ちょっと強引な推理推測もあるのだが・・・) 前作短編集で匂わされた、 主人公たちの青春モノならではの人間関係の深まりが 本巻でもゆっくりと進展していることを、 さらりと示している点は、かなり好感度高し。 | ||||
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「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら 舞台を共学高校に置き、 ライトノベルの装いを纏うことにより アクティブな展開を造ることに成功している 「古典部シリーズ」第五弾。 本巻は、マラソン大会という激しく動いていながら、 探偵という意味では動けない物理的時間的制限の中 ゴールまでに謎を解決するという パズル的推理がテクニカルに完成度高い。 (その分、犯罪者役の新入生の動機の切迫感の低さや ちょっと強引な推理推測もあるのだが・・・) 前作短編集で匂わされた、 主人公たちの青春モノならではの人間関係の深まりが 本巻でもゆっくりと進展していることを、 さらりと示している点は、かなり好感度高し。 | ||||
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作者に星5! 人気シリーズで、学年を進めたり、登場人物の関係性やある種のお約束を変化させて行くことは 想像以上に勇気のいることではないかと思う。 本が売れない今、それをしたことに感動。 ミステリとしてだけではなく、ビルドゥングロマンスとしてもこれから続編が楽しみになった。 | ||||
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作者に星5! 人気シリーズで、学年を進めたり、登場人物の関係性やある種のお約束を変化させて行くことは 想像以上に勇気のいることではないかと思う。 本が売れない今、それをしたことに感動。 ミステリとしてだけではなく、ビルドゥングロマンスとしてもこれから続編が楽しみになった。 | ||||
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