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ふたりの距離の概算
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ふたりの距離の概算の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 41~60 3/5ページ
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アニメの氷菓は面白かったのですが、まだこのシリーズは原作では続いています。第二部、主人公が二年生になってからのアニメ化はまだまだ先のことでしょう。残念。 | ||||
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古典部シリーズを遅ればせながら、1巻目の「氷菓」から 最新巻の本書まで順番に拝読しました。 著者の作品は「折れた竜骨」が初めてでしたが、構成力、 文章力とも、とてもお上手な作家さんだな〜という印象を もっていました。本シリーズでもその実力を遺憾なく発揮 されてます。 「氷菓」からはじまって自身の文体や引き出しを丁寧に棚卸し するかのように、1冊ごとに仕掛けや話法を変化させている。 「遠まわりする雛」の泉鏡花ばりの一瞬の空間構成の巧みさに 感心したばかりなのに、本作では時間的な構成で趣向を凝らし 楽しませてくれます。 現在進行形のマラソンの時間軸をベースに、間に律儀に挟まれる カットバックの時間軸、登場人物達の間の心理的な距離感とマラ ソンでの空間の距離感。古典的ではあるが、そうした軸を丁寧に 重ねあわせながら、舞台として生かしたとても巧みな物語になっ ています。 題材の繊細さとは裏腹に、非常に引き締まった緊張感のある構成 になっており、20Kmのマラソンという空間化された限定時間の 舞台を最大限に生かしきっています。 1作ごとにクオリティをあげてくる力量は本当に素晴らしい。 「ふたりの距離の概算」という題名も巧み。 エピソードを通して、登場人物、とくにホータローとえるの 間の、文章を超えて醸成される諸々の層での関係性は、 ありがちな一様な解釈をすりぬけてしまう。 題名にひっかけていえば、概算を無効化してしまいます。 もう、これって往年の純文学並みの(とあえていわせてもらう) 「もったいぶった感」醸造力じゃねーの?って感じです。 どれもリアルにはこんなやついないだろうっていう登場人物達なのに、 そこでで醸成されるもやもやとした関係性の不透明さの擬似リアリ ティ感には半端ないものがある。 すごいリアルなCG映像みたいな小説?って感じでしょうか | ||||
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アニメ(氷菓)が気にいった人には特にお勧め。 なお、他のエピソードを先に読む(あるいはアニメで見る)ことをお勧めします。 | ||||
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氷菓のアニメでハマって読みました。 他の古典部シリーズとは違ってアニメでやってない話です。 米澤作品は氷菓を見てから立て続けに読んでいますが、面白い! 軽く読めるけれども文学しているところが◎ 教養不足の方はこうゆう本から読んでいくといいと思います。 | ||||
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2010年に出た単行本の文庫化。 「古典部」シリーズの第5弾。 古典部にせっかく刈り入部してくれた後輩が、結局本入部はしないと言い出した謎を解くという話。 小さな謎を積み重ね、最後に上記の謎が明かされる構成。個別の謎はかなりよくできていると思う。ちょっとした謎ばかりなのだが、演出というか構成が上手くて、うならされる。 ただ、肝心の後輩の謎はイマイチ。おおげさというか、妄想っぽいというか。 人間の嫌なところは、相変わらずきっちり書かれている。そこは評価したい。 | ||||
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アニメの続きが知りたくて購入しました。 氷菓のアニメのが好きな人なら満足できると思います。 なので星4つです。 | ||||
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古典部シリ-ズの中では、あまり良い方でないと思うが、まー、面白く読めた。 | ||||
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千反田との距離を確認するための一章なのでしょうか?新入部員の退部の理由を校内マラソン大会の走破中に解決しなけらばならないという無謀な設定にもかかわらず、なんとか強引にまとめあげる話だが結局は二人の距離の確認が第一番という甘い話でした。 | ||||
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私はアニメから氷菓という作品を知り、今回初めて文庫版を読みました。結果、おもしろくて一気読みしてしまいました。 今回の話は他の方のレビューにも書いてありますが、奉太郎たちが2年になり、新しく古典部に仮入部していた大日向が入部締め切り日前日、突然、「古典部には入らない」と言い、その原因を奉太郎が星ヶ谷杯というマラソン大会で走りながら考えるという内容です。自分の記憶を振り返りながら、後ろから走ってくる古典部メンバーに話を聞きながら、奉太郎は核心に迫っていきます。あまり書いてしまうとネタばれしてしまうのでここまでにしますが、読了後、普段の何気ない会話でも、その人らしさ・独特の言葉の言い回しが出ていて、いかにその真意を汲み取るかの大変さを改めて感じました。新メンバー大日向は、発言の冒頭に「あたしの友達が言うんですけど」とつけるのが口癖。今回はこの言葉が一つのキーワードとなっています。細かい言葉のニュアンスの受け取り方の違いで、誤解が生まれてしまう。そんな人間関係の複雑さ、難しさのようなものを感じました。 また、題名「ふたりの距離の概算」は、現実のマラソンでの奉太郎と古典部部員との位置関係、精神的な大日向と古典部部員との距離を言い表していて、とても作品にしっくりくるタイトルです。私はミステリーはまったく読んだことはありませんが、この氷菓はそんな素人でも読みやすく、伏線もきっちり回収されるので、普通に読んでいても読み止まらずに十分楽しめます。オススメです!!! | ||||
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一応ミステリーなのですが、うーん東野圭吾や、ビブリア、チームバチスタシリーズとも違うミステリーに属すると思います。 探偵ものでもあるのですが…うーん探偵はバーにいる系ですかねぇ。 | ||||
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古典部の四人が二年に進級し、新入生勧誘週間での出会いを きっかけに一年生の大日向友子が仮入部し、 すぐに四人と打ち解けただけではなく、奉太郎の誕生日会、 オープン前の従兄の喫茶店でのモニターと、 彼女主導のイベントまで行なうような仲になったにもかかわらず、 本入部締切直前になって入部しないことを宣言した理由を探るべく、 奉太郎が学校行事である20kmマラソンで走りながら回想し、 答えを導き出そうとするのが今回のおはなし。 どこを切り取ってもネタバレになってしまいそうなので、 詳しく言及するのは避けますが、人と人とのリレーションシップって、 一体何なのだろうと考えさせられるいう、小学校の頃の道徳の教科書の 物語の読後感に似た感覚に陥りました。 また、第一作『氷菓』の頃は本当の意味で朴念仁だった奉太郎が、 今度は(多くの人が誤解しているであろう)違う意味で朴念仁に なっているところも気になります。 邦題『ふたりの距離の概算』には様々な意味が含まれ、 英題『It walks by past』も、ストーリーの進め方を的確に表した、 良いタイトルかと。 是非、この話もいつの日か京都アニメーション制作で観てみたいものです。 | ||||
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アニメ見て小説を集めました。 氷菓その他は二重の表紙(旧版とアニメ版)に対してこれは表紙が一枚。 あらら一つだけ実写表紙かと思っていたら、裏がアニメに準じたイラストでした。(ということでひっくり返して統一感はそれなりにあります) さてこの作品ですが、今回のアニメでやらない話ということもあり実は一番最初に読ませていただきましたが、推理物として非常によくできているのだと思います。 ホータローによる推理のための源泉が解決前にほぼ全部書かれていて読みなおすとほんと感心できます。 以下はネタばれを含みがち感想です。 結局この巻でも伊原さんの記述は少なめで、ホータローの周りで一番語られてないキャラになってるんじゃね?ってのが思うことであります。 もしかしたら今回一番凹んでるの伊原さんなのかなと思ったりもしましたが… いずれにしても新入生登場。ニッて表現からは俺の頭に浮かぶものが必ず前歯一本抜けた笑顔になるということに気がつかせてもらったが、きちんと溶け込んでいるキャラでしたね。 あらすじを知ってから、つまり、なぜやめたのかを探る、原因がどうのって話である、を知りながら読みましたので、「これはきっとああだな」と先入観ありありで読んで行きました。(推理物でどう考えていたかを書き、どうだったか書くとヒントになるのでそれらはすべて伏せます)うん、序盤から確実にそういう風に読めました。 楽しめましたともさ。 あとは気になることは、このあとホータローは大丈夫だったのかってこと。 明らかにサボって圧倒的な遅さでゴールすることになるし、客観的に見て途中いろんな女の子に話しかけてる色男です。寄り道まで!後日談が楽しいのではないかと思います。 何度か読み返して緻密さを確認しましたが、それまでの巻の話に比べ妙に物悲しいのが難点といえば難点です。最後にどどーんと明らかにされるのではなく、遡って読んでもそう読めるのですから。 個人的にはこの後、この新入生は何食わぬ顔で結局は入部するようなキャラだと勝手に思ってはいますが、チタンダさんに対してこの新入生と同じ感想を持ちました。チタンダさんの最後のぼそっと言ったセリフは、どうなんでしょうね。 古典部シリーズに関しての全体の感想を書きますと、なんというか「国語力」ってな単語が浮かんできます。 推理・類推、日常のちょっと不思議に聞こえる見えるものに対する疑問。 それをまじめに考えるかどうか。普段通りすぎるような一件に対し、考えてみると意外な真相が見えてくるって言う感覚は結構重要だと思います。 あと、考えやすいのはあります。 例えばSFの世界で推理物は難しい。理屈がわからないから。同様に殺人事件がらみも正直縁遠いので無理に考えずに読む癖があるのですけど、このシリーズは謎が簡単であるということもあるのですが、妙に考えながら読めるのが面白かったです。まあそのものずばり当たっちゃうと興ざめするのは仕方ないでしょう。納得できないものもあるでしょう。証拠を全部使い切ったかが重要だとも思います。 | ||||
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一度目読んだときは、奉太郎と同じ目線で読んだからか、ちらちらと垣間見える古典部のメンバーの関係性の進展ににやりとしたりして楽しく読みました。 最近もう一度読み直してみて、千反田さんと後輩のあいだに起きたことが完全に誤解だと言い切れないような気がしてちょっとひやりとしてしまいました。 考えすぎなのかもしれませんが、もしかして千反田えるという人物はもっと複雑な人間なのかもしれない。 奉太郎は薔薇色に目をかすませて本質を見誤っているのかもしれない。 こう思ったのは小市民シリーズの秋を読んだからかもしれません。 そうでないことを祈りたいです。 | ||||
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「古典部」シリーズの第5弾である。 主人公たちも2年生になり、新入部員1名を得たと思いきや・・・、という話だ。 今回は探偵役たるホータロー君の一人称が主体的。なかなか面白い記述方法で、こういうパターンはあまり見たことない気がする。もっとも、謎の解明は案外あれあれというもので(無理だろうそんな外挿思考)、途中にばら撒かれた伏線も、その都度それなりに違和感を感じさせる書かれ方になっていることもあって、読後のやられた感はちょっと薄い。 まぁでもこのシリーズは、胸のすくような謎の解明、というより、癖のありすぎる登場人物たちの行動会話その他を楽しむもの(そういう意味で、新キャラの1年生は将来が楽しみ)なので、これでよいのだ、と。いつもながら姉キがいい味出してるしね。 | ||||
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容赦の無い言い方をするならば、今作は「解く必要がない謎を解いて、後輩の女子をズタボロに傷つける酷い話」です。 挙句、奉太郎は「これ以上深入りすべきでない」とフォローを拒否します。充分深入りしておいて、なんと酷い奴でしょう。 でも、彼がそもそも今回の謎を解こうとしたのは、えるが、「入部希望者が退部したのは自分のせいだ」と 思い込んで苦しんでるのを助けるため、なんですね。今回は「わたし、気になります!」とお決まりの一言を言われて、 不承不承の体で謎解きに取り組んだわけではなく、自主的に(!)謎に挑みます。省エネ主義の彼らしからぬ行動です。 結果、えるを救うことは出来たわけですが、代償に、入部希望者だった大日向を追い詰めて傷つけてしまいます。 この辺り、今後の、奉太郎とえるの「距離」がどうなっていくのか、実に興味深いところです。 「マラソン大会」という、誰もが嫌がる苦しいだけの行事の中で、痛みを伴う真実を突き止めて行く様、 また、最初の頃は、奉太郎が話を聞こうとする相手との「距離」を「概算」することが出来るのですが、 苦しい走路を先に進めば進むほど、概算が困難になっていくという、暗喩を込めた演出などが、実に苦くて秀逸でした。 謎そのものは、大して読者の興味を惹くようなものでもなく、謎が解けたときのカタルシスも薄いです。 しかし、この古典部シリーズは、そういったミステリ的な要素より、「苦味」を味わう作品だと思います。 | ||||
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マラソンの合間に過去回想を交えながら推理を行っていく、という手法がとられています。個々のエピソードは興味をひかれるものが多かったのですが、謎解き終了後には「何だったんだ……」という虚脱感が襲ってきました。 そもそもの始まりが『なぜ大日向という人物は入部を辞退したのか』という非常に地味なものではあるんですが、あれだけ長々考察をして提示された結果のあまりの現実味のなさ・それに対する推理物としてのスケールの小ささに拍子抜けしてしまいました。高校生の自然な日常にぽっと湧いて出た物語というのがこの古典部シリーズの良いところだと思っているんですが、今回の物語は非常に人工臭のするお話になってしまったのかなと感じてます。 過去のエピソードなどを利用した物語自体は小気味よく、読んでいて楽しかったので☆4つの評価です。人物設定などには大変な魅力を感じるシリーズですので、肝心な謎解きの部分にもより力を入れていただければ幸いです。 | ||||
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季節も一巡りし、2年生へと進級した古典部員の面々。当然、年度の始めにやることといったら「新入生確保」です。 物語は新しく古典部に仮入部した女生徒――大日向友子を中心に、彼女と過ごした二ヶ月の間にどのような心情の変化があったのかを模索する話です。 ええ、「過ごした」と過去形にしたように、彼女は五月の終わりに開催されるマラソン大会の前日に「入部しない」と千反田に言い残し、古典部を去って行きました。もちろん、千反田にしても他の古典部の面々にしても、大日向が急に退部を申し出た理由がわかりません。いくつか気にかかる点はあれど、それまではお互いうまくやっていけていると信じていたからです。 では、なぜ大日向は入部しないと言い出したのか? 原因はどうやら千反田にあるようで、大日向は彼女のことを「菩薩のようだ」を言いました。 菩薩――すなわち、外見に反して内面は夜叉、または鬼である、と。 この言葉にホータローは首を傾げる。すべてではないにしろ、この一年を通して千反田のことは多少理解している。そして千反田は、無闇に人を傷つける性格ではないはずだということも。 なら、「ふたりの間に生じた距離」とは何に起因するのか? マラソン大会が終わるまでに、それを突き止めるのが今回のお話です。 そんなわけで全体に渡り、かなり心理的側面が大きく関係してくることは言うまでもありません。問題はその見せ方、というか「隠し方」でしょうか。 ただ漠然と読んでいるだけでは、大日向の心の移り変わりを捉えることはできないでしょう。実際、自分もホータローの謎解きを読むまで(これは古典部シリーズでも一番重いものでした……)、ピースは揃っているのに、どう組み立てればいいかわからないもどかしさ、完成図が見えない不安さを覚えました。 推理小説には、途中で朧気ながら解決の一部が見えてくることもありますが、これは違う。 本当に「わずかな描写から深く考察していかなければ、彼女の隠された心情を発見することさえ難しい」という感じでした。 そういう意味では、今回のホータローの謎解きは見事でした。そんな細かい所からも読み取れるのか!みたいな感じで。それはつまり伏線の隠し方が非常に緻密だったことを意味します。 一方、最後の詰め――では謎を解いた上で、大日向にどう言うべきだったのか。 誤解を解くことはできる。言葉次第では、今は難しいにしろ、彼女をもう一回古典部の仲間として迎えることもできたかもしれない。 ――でも、ホータローはできなかった。 それは敗北と同義なのか否か。そんな議論をここでするつもりはありませんが、個人的にはあの終わり方もありだったと思っています。 これは大日向を巡る物語であるのと同時に、古典部、そしてホータローの物語でもあるのですから。 ホータローがどのように感じ、次のときはどう行動するのか。その成長(と言ってもいいのかな?)を見守るのも古典部シリーズの魅力だと思っています。 続きもとても楽しみです。 | ||||
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『氷菓』から数え五作目の古典部シリーズ 自分の中では今回の『ふたりの距離の概算』はシリーズ最高傑作であった 著者は『インシテミル』『折れた竜骨』の米澤穂信 古典部シリーズ第一作『氷菓』は作者の処女作であり、かれこれ11年前の作品である 著者はデビューして直ぐに脚光を浴びたわけではなく、作品を重ねじわじわと注目を集めている 今作は『氷菓』より圧倒的にクオリティが高くなっている 『氷菓』の時の取って付けたような謎ではなく、何作ものミステリーを書いて洗練された物に仕上がっていた 人物たちの心情・動作も違和感なく描かれており読みやすく、容易に場面が想像できる ミステリーにおいて場面を想像させる文章と言うのが重要であるのはいわずもがなであり、ここに作者の成長を大いに感じられた 今作では、謎解きだけでなく多感な高校生たちの葛藤も感じながら読んでほしい これからの古典部シリーズの更なる盛り上がりに期待し、星5 | ||||
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日常の謎というと、学校や日頃の生活を舞台にして 謎を解く、という形が主流だと思いますが、 今回はなんといってもマラソン大会を走り終わるまでに 謎を解く、という設定が秀逸だと思いました。 また真相が明らかになったときのタイトルの印象もいいです。 | ||||
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本作を読んだのは、古典部シリーズを読み進めてきた方々だと思うので大まかなあらすじは省略します。 本作はマラソン大会の中で奉太郎が走りながら推理をし、過去を回想するという特異的な内容です。 古典部シリーズでは、やはり古典部全員がパズルのピースを出し合って、奉太郎がそれを組み立てるというスタイルが多いですが、今回はより奉太郎1人の推理という感じがしました。 しかし、回想シーン等で部員一人一人にスポットが当たっていたり、やはりタイトル通り、 奉太郎と里志 奉太郎と千反田 里志と摩耶花 千反田と大日向 大日向と奉太郎 など、各人物と人物、【ふたりの距離】がポイントになります。 個人的には、そこら辺をもっと掘り下げてもよかった気もするので、★4つです。 | ||||
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