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機械探偵クリク・ロボット
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機械探偵クリク・ロボットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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ユーモアが感じられてクスリと笑える。 今のドタバタなお笑いではなくギャグではなくユーモア。 日本人にも合った笑いだと思う。 旅に持って出るのにも良さそう。 いい作家を見つけた気がする。 この作家の作品はまだ入手できるようなのでいくつか読み続けようと思う。 ダン・マルクから購入。 ここの商品は値段が安い割に質がいい。発送も早い。 | ||||
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著者はフランスのコント作家。『ルーフォック・オルメスの冒険』でミステリ好きに知られている。 本書はロボット探偵とその開発者・アルキメデス博士を主人公とした「五つの館の謎」(1947年)と「パンテオンの誘拐事件」(1947年)の2作が収められている。 ユーモア小説であり、ミステリ風味には期待しすぎてはいけない。ドタバタ・コメディをからりと笑いたい一冊だ。 挿絵がまた楽しい。 | ||||
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20世紀の前半に活躍したフランスの人気ユーモア小説作家カミの知られざるユーモア・ミステリーの異色作です。著者自筆の漫画も楽しい機械探偵クリク・ロボットと生みの親アルキメデス博士の事件簿は稀な傑作なのに僅か二作しか読めないのはとても残念です。古典的なロボットその物の容姿で四角い頭の角にチロリアンハットを乗せたクリクは見くびると酷い目に遭う凄腕の名探偵なのですが、偏屈な博士の性格からか解答を直接でなく暗号文で示すという回りくどい特技があります。このパズルの様な暗号文を解く楽しみに加えて堂々たる本格探偵小説の醍醐味も味わえます。そして特に私のお奨めは本筋とは関係のない落語に出て来る様な惚けた人々が勝手気ままに喋りまくる会話の面白さで、「手短に」と注意しても完全に無視されて苛立つ刑事との漫才風の掛け合いが最高です。 『五つの館の謎』ある昼下がり庭に一発の銃声が鳴り響き、そして額にナイフの突き刺さった男が倒れる。冒頭の不可思議な謎に瀕死状態で自らの解剖を要求する被害者にけったいな住人達と魅力一杯の物語に引き込まれます。暗号文の日本風アレンジや「テクノロボット」と「木偶のロボット」を掛けた言葉遊び等の翻訳者様のご苦労には感服しました。『パンテオンの誘拐事件』偉人達を祀るパンテオンの地下霊廟からヴォルテールら四人の遺骸が盗まれるという前代未聞の誘拐事件が起きる。本作は前作より真面目度がアップしていますが、それでも端役の墓地マニアの凸凹夫婦が期待に応え笑わせてくれます。クリクの活躍で私が好きなのは、頭を外した姿で出て行き街の人々を驚かせる場面と悪党に捕まって壊されそうなピンチになった時に何とも惚けた方法で見事に切り抜ける場面です。 近年P・G・ウッドハウスのユーモラスな作品が復興され大人気を得ていますが、本書の刊行をきっかけに著者の作品もどんどん紹介され再評価につながれば良いなと願います。 | ||||
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10年06月の新書からの文庫化で,1940年代に発表された二つの中篇が収められた一冊. なお,この文庫版では『特別付録』として,1930年代の短々篇二篇も収録されています. 初めは少し言い回しが気になるものの,すぐに落ち着き,字も大きめだったことから, ページ数ほどの時間は掛からず,思いの外,スムーズに読み進められた印象を受けます. また,あちらの文化や言語を絡めた『暗号文』も,日本向けにかなり手が入れられており, ジョークやダジャレなど,そのセンスはさておき,翻訳をされた方の奮闘が随所に窺えます. また,メインとなる二篇はタイトルの通り,機械(ロボット型)の探偵が活躍をする篇で, カバーも飾った,いかにもロボット面(?)をした彼が,難事件に挑むといったものですが, 自ら積極的に動いたり,喋ったりはせず,開発者である博士の指示,操作の元に動かされます. そのため,SF的な動きや広がりに期待をしていると,肩透かし…となってしまうかもしれません. とはいえ,軽い皮肉を交えた作風は,謎解きとなる一篇目,犯人退治の二篇目ともに楽しく, 著者自らが描いた多くの挿絵(カバー絵)も,お世辞にも褒められるレベルではありませんが, 半世紀以上も前の作品ということを意識,慣れてくると『味』のようなものが感じられてきます. このほか,『カミのコント』と銘打たれた文庫版限定の二篇は,台本のような体となっており, 機械探偵とは関係のない物語ですが,思わず「フフッ」となってしまうユーモアがよかったです. | ||||
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過度の期待は禁止です。 スーパーコンピュータ搭載のロボットが出てくるというわけではありません。 ユーモアと「皮肉」です。 「探偵の推理は、こんなもんだよね」 という声が行間から聞こえました。そうですね。初期の探偵の推理には、言葉・表現こそ荘厳でも、 クリクの計算と変わらない。 こんな探偵小説があったとは知りませんでした。イラストがとくに良かった。こんな作品なかなかないです。 | ||||
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本筋はさておき、いっぱい入ってる挿絵がかわいすぎる!Tシャツが欲しい! | ||||
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ユーモア・ミステリ。 どうしても年代的に詰めが甘いというか、現代的な作品からするとイマイチなところが見られるし、途中の挿絵に代表されるように、全体的にふざけたような雰囲気はある。しかし、だからといって、ミステリ的な面に関しては、意外とちゃんとしているというか、一応つじつまが合うように書かれている。 このシリーズは数がそもそもないようなので、次に期待というわけにはいかないが、たまにはこういうクラシックな作品を読んでみるのも良いかもしれない。 | ||||
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フランスのユーモア作家ピエール・ルイ・アドリアン・シャルル・アンリ・カミによる、ロボットに事件を「探偵」させるという趣向の、実にユニークなふたつの中編からなっている。 ’10年3月15日に逝去した勝呂忠氏が描く独特な油絵の表紙による装丁の、最後の「ハヤカワ・ポケット・ミステリ」NO.1837である。 ’10年、「このミステリーがすごい!」海外編で第13位に、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で第15位にランクインしている。 計算機としての頭脳を発揮して、正確無比な方程式をたて、代数学的に謎を解き、その口から暗号文を吐いて回答する。もちろん鉄の体は銃弾をも飲み込み、人の力を超えた運動機能で犯人を捕まえるクリク・ロボット。彼は発明者である古代ギリシアのアルキメデスの直系子孫であるジュール・アルキメデス博士に操作され、今日も難事件に挑む。 「五つの館の謎」(1945年):五つの居館からなる邸宅の庭で、ある男が額にナイフが突き刺さり、殺される。折りしもそこでは奇妙な連続盗難事件も起こっていた。そして第2の殺人が・・・。刑事が容疑者として一号館の借主である小説家を逮捕せんとする時、クリク・ロボットが颯爽と登場。類稀な能力を生かして真相を喝破するという謎解きミステリー。 「パンテオンの誘拐事件」(1947年):パリの偉人たちを祀る霊廟パンテオンから4つの偉人の棺が“誘拐”される。身代金はしめて5千万フラン。犯人逮捕のため、クリク・ロボットは首相から出動を要請される。パンテオンとパリ中に広大に張り巡らされた地下墓地・カタコンベを舞台にクリク・ロボットとアルキメデス博士が活躍する冒険ミステリー。 決して上手とは言えない挿絵、高野優氏の苦心の翻訳、クリク・ロボットのユニークなキャラクター、そして何よりも怪しげな登場人物たちとハチャメチャな展開ながら、終わってみればきちんと筋が通って収まるところにきちんと収まる、まことに愉快、痛快な、<過去からの贈り物>のような物語である。そう、まるで少年のころ胸躍らせて読んだ、挿絵入りジュブナイル版の謎解き・冒険ミステリーの感動が甦るようではないか。 | ||||
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はじめはえらく人を馬鹿にしたミステリーを買ってしまったと後悔しかけた。しかし、何ともよくできた筋道でおもしろい!私はほかの作品を知らないのではじめてであるところから、この本をこれから買おうと思う方に先入観を与えることがいやなため評価を下げさせていただいた。人によって感じ方が違うだろうから。2作品目は、怪人20面相ぽいストーリー展開で1作品目とはまた違うイメージだ。遊び心が満載の探偵ロボットだが、すべてリモコン操作というのも面白い。 | ||||
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20世紀の前半に活躍したフランスの人気ユーモア小説作家カミの知られざるユーモア・ミステリーの異色作です。著者自筆の漫画も楽しい機械探偵クリク・ロボットと生みの親アルキメデス博士の事件簿は稀な傑作なのに僅か二作しか読めないのはとても残念です。古典的なロボットその物の容姿で四角い頭の角にチロリアンハットを乗せたクリクは見くびると酷い目に遭う凄腕の名探偵なのですが、偏屈な博士の性格からか解答を直接でなく暗号文で示すという回りくどい特技があります。このパズルの様な暗号文を解く楽しみに加えて堂々たる本格探偵小説の醍醐味も味わえます。そして特に私のお奨めは本筋とは関係のない落語に出て来る様な惚けた人々が勝手気ままに喋りまくる会話の面白さで、「手短に」と注意しても完全に無視されて苛立つ刑事との漫才風の掛け合いが最高です。 『五つの館の謎』ある昼下がり庭に一発の銃声が鳴り響き、そして額にナイフの突き刺さった男が倒れる。冒頭の不可思議な謎に瀕死状態で自らの解剖を要求する被害者にけったいな住人達と魅力一杯の物語に引き込まれます。暗号文の日本風アレンジや「テクノロボット」と「木偶のロボット」を掛けた言葉遊び等の翻訳者様のご苦労には感服しました。『パンテオンの誘拐事件』偉人達を祀るパンテオンの地下霊廟からヴォルテールら四人の遺骸が盗まれるという前代未聞の誘拐事件が起きる。本作は前作より真面目度がアップしていますが、それでも端役の墓地マニアの凸凹夫婦が期待に応え笑わせてくれます。クリクの活躍で私が好きなのは、頭を外した姿で出て行き街の人々を驚かせる場面と悪党に捕まって壊されそうなピンチになった時に何とも惚けた方法で見事に切り抜ける場面です。 近年P・G・ウッドハウスのユーモラスな作品が復興され大人気を得ていますが、本書の刊行をきっかけに著者の作品もどんどん紹介され再評価につながれば良いなと願います。 | ||||
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中篇2本が収録されています。 銃声がしたのに頭にナイフの刺さった死体が見つかり、死体が解剖しろ、死体の権利だと騒ぐオープニングから爆笑の連続で、お好きな方は一気読み間違いなしでしょう。 ヘタウマのイラストも面白さを引き立てます。 訳者の方の苦労もしのばれる暗号や駄洒落のばかばかしさも楽しく読めました。 未訳の作品も多くあるようなので、是非、他の作品の翻訳や旧作の再刊を希望します。 | ||||
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カミはユーモア作家として知ってはいたが、ミステリもあったとは! あ、ルーフォック・オルメスがあったか… とはいえ、これは笑える。 バカバカしい事件もだし、翻訳の善戦ぶりも笑える。 何よりもイラストがイイ。 ひとめ見たら惚れること、間違いなし。 | ||||
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