機械探偵クリク・ロボット
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ユーモアが感じられてクスリと笑える。 今のドタバタなお笑いではなくギャグではなくユーモア。 日本人にも合った笑いだと思う。 旅に持って出るのにも良さそう。 いい作家を見つけた気がする。 この作家の作品はまだ入手できるようなのでいくつか読み続けようと思う。 ダン・マルクから購入。 ここの商品は値段が安い割に質がいい。発送も早い。 | ||||
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著者はフランスのコント作家。『ルーフォック・オルメスの冒険』でミステリ好きに知られている。 本書はロボット探偵とその開発者・アルキメデス博士を主人公とした「五つの館の謎」(1947年)と「パンテオンの誘拐事件」(1947年)の2作が収められている。 ユーモア小説であり、ミステリ風味には期待しすぎてはいけない。ドタバタ・コメディをからりと笑いたい一冊だ。 挿絵がまた楽しい。 | ||||
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20世紀の前半に活躍したフランスの人気ユーモア小説作家カミの知られざるユーモア・ミステリーの異色作です。著者自筆の漫画も楽しい機械探偵クリク・ロボットと生みの親アルキメデス博士の事件簿は稀な傑作なのに僅か二作しか読めないのはとても残念です。古典的なロボットその物の容姿で四角い頭の角にチロリアンハットを乗せたクリクは見くびると酷い目に遭う凄腕の名探偵なのですが、偏屈な博士の性格からか解答を直接でなく暗号文で示すという回りくどい特技があります。このパズルの様な暗号文を解く楽しみに加えて堂々たる本格探偵小説の醍醐味も味わえます。そして特に私のお奨めは本筋とは関係のない落語に出て来る様な惚けた人々が勝手気ままに喋りまくる会話の面白さで、「手短に」と注意しても完全に無視されて苛立つ刑事との漫才風の掛け合いが最高です。 『五つの館の謎』ある昼下がり庭に一発の銃声が鳴り響き、そして額にナイフの突き刺さった男が倒れる。冒頭の不可思議な謎に瀕死状態で自らの解剖を要求する被害者にけったいな住人達と魅力一杯の物語に引き込まれます。暗号文の日本風アレンジや「テクノロボット」と「木偶のロボット」を掛けた言葉遊び等の翻訳者様のご苦労には感服しました。『パンテオンの誘拐事件』偉人達を祀るパンテオンの地下霊廟からヴォルテールら四人の遺骸が盗まれるという前代未聞の誘拐事件が起きる。本作は前作より真面目度がアップしていますが、それでも端役の墓地マニアの凸凹夫婦が期待に応え笑わせてくれます。クリクの活躍で私が好きなのは、頭を外した姿で出て行き街の人々を驚かせる場面と悪党に捕まって壊されそうなピンチになった時に何とも惚けた方法で見事に切り抜ける場面です。 近年P・G・ウッドハウスのユーモラスな作品が復興され大人気を得ていますが、本書の刊行をきっかけに著者の作品もどんどん紹介され再評価につながれば良いなと願います。 | ||||
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10年06月の新書からの文庫化で,1940年代に発表された二つの中篇が収められた一冊. なお,この文庫版では『特別付録』として,1930年代の短々篇二篇も収録されています. 初めは少し言い回しが気になるものの,すぐに落ち着き,字も大きめだったことから, ページ数ほどの時間は掛からず,思いの外,スムーズに読み進められた印象を受けます. また,あちらの文化や言語を絡めた『暗号文』も,日本向けにかなり手が入れられており, ジョークやダジャレなど,そのセンスはさておき,翻訳をされた方の奮闘が随所に窺えます. また,メインとなる二篇はタイトルの通り,機械(ロボット型)の探偵が活躍をする篇で, カバーも飾った,いかにもロボット面(?)をした彼が,難事件に挑むといったものですが, 自ら積極的に動いたり,喋ったりはせず,開発者である博士の指示,操作の元に動かされます. そのため,SF的な動きや広がりに期待をしていると,肩透かし…となってしまうかもしれません. とはいえ,軽い皮肉を交えた作風は,謎解きとなる一篇目,犯人退治の二篇目ともに楽しく, 著者自らが描いた多くの挿絵(カバー絵)も,お世辞にも褒められるレベルではありませんが, 半世紀以上も前の作品ということを意識,慣れてくると『味』のようなものが感じられてきます. このほか,『カミのコント』と銘打たれた文庫版限定の二篇は,台本のような体となっており, 機械探偵とは関係のない物語ですが,思わず「フフッ」となってしまうユーモアがよかったです. | ||||
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過度の期待は禁止です。 スーパーコンピュータ搭載のロボットが出てくるというわけではありません。 ユーモアと「皮肉」です。 「探偵の推理は、こんなもんだよね」 という声が行間から聞こえました。そうですね。初期の探偵の推理には、言葉・表現こそ荘厳でも、 クリクの計算と変わらない。 こんな探偵小説があったとは知りませんでした。イラストがとくに良かった。こんな作品なかなかないです。 | ||||
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