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アイ・アム・レジェンド



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【この小説が収録されている参考書籍】
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)

アイ・アム・レジェンドの評価: 4.33/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(5pt)

面白かった

映画の予告をテレビで観て興味を持ち、買ってみた。
最初はサバイバルホラーだと思っていたら、実は熱いロマン小説だったので吃驚。
ラストの一行を読んだとき、『ロッキー・ザ・ファイナル』における、ロッキーが
リング上でコールされるシーンが脳裏に浮かんできた。
自分自身は吹けば飛びそうな自陣で密やかに生き残っているつもりが、過酷な環境が
主人公を鍛え上げ、まさに「ロッキーは本気で体を作ってきました!」的な、
客観的に見たら凄いことになっていたことに本人は気付いていませんでした、
という展開がたまらん。
仕事とか趣味や勉強なんかで、孤独に戦わざるを得ないような人が疲れたときに
読めば、熱いエネルギーをもらえるでしょう。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
4150411557
No.6:
(5pt)

地球最後の男

映画を観る前に原作読んで知識(?)つけとこう!と思って読みましたが、映画の予告編で観たのとは、だいぶ違いましたね。原作の時代設定が1976年と知り、そんな昔の作品だったの?自分が生まれる前だよ〜と思ったけれど、さすが人気作だけあって面白いです。
謎の疫病で人類が絶滅、1人生き残った男の孤独と吸血鬼との戦いを描いています。絶望的な毎日で酒浸りになりながら、それでも生への執着を捨てられず、時に妻を想って泣き、吸血鬼の少女に娘の面影を見る。絶望の日々の中で出会った犬。少しずつ(精神的に)変化していく主人公の生活。ラストで読者はアイ アム レジェンドというタイトルの意味を知ります。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
4150411557
No.5:
(2pt)

映画とは別物です。注意

映画のCMの、犬と二人きり、摩天楼に向かってゴルフ、というのに惹かれて借りてきました。
が、映画とは全然別物です。原作とはいえ全然別物なら表紙を映画のものにしないで欲しい。
本書には吸血鬼と、自分自身について葛藤し、孤独に戦っていくネヴィルが淡々と描かれています。
ルースの胡散臭さがやたら書いてあるのがちょっとげんなりしました。
バイオハザードといったゾンビ物の原典らしいです。ストレートなのに納得。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
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No.4:
(5pt)

素晴らしいアイデア

素晴らしいアイデアの作品です。
世の中のすべての人たちが吸血鬼となってしまった社会。その中で唯一生き残ったロバート。にんにくを家の周りに掛け捲るなど自宅を城砦と化して暮らしています。
ここで、この作者のユニークな発想が登場します。吸血鬼は細菌によって伝染するという仮説です。この研究のために図書館へ通い、顕微鏡を覗き込む主人公の必至な姿が目に浮かびます。
そして最後は、「多数こそ正常であり標準である」と言う、なんとも言えない無常な結末です。
スティーヴン・キングが絶賛してやまない作家と言う紹介が、解説にありましたが、納得です。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
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No.3:
(3pt)

オチは知らずに読んで欲しい

 これは、むかし「地球最後の男」というタイトルで既に出ていた本ですが、今回ウィル・スミス主演(「M・I・B」以降かなり売れっ子の俳優さんです)で映画がリメイク公開されるということで新版を購入、再読してみました。
 読んでみての率直な感想は、前に読んだときに比べるとずいぶんとストレートというか直線的な話だったのだなという事。昔に読んだときはまだ子供だったせいもあるかも知れないけれど主人公の葛藤もあり難しい話に感じたのですが、今回読み返すとストレートで一直線な物語で驚きました。これは新訳の方のセンスもあるかも知れません。
 そう遠くない未来、アメリカはなんらかの世界大戦のあとで原因不明の疫病が蔓延し、政府の必死の努力もむなしく世界は滅亡してしまいます。ただ一人の生き残りと思われるネヴィルは、疫病により吸血鬼と化した人類と戦いながら暮らしていますが、さすがに孤独で原因すらはっきりしない吸血鬼病との戦いに発狂一歩手前まできています。彼は果たして本当に地球で唯一の人類の生き残りなのか、また吸血鬼と化した人々はもとに戻すことができるのでしょうか。というのがあらすじで、結末はちょっと予想していない方向に行くのであえてネタバレは書きません。
 今時の小説ならこういうオチはたぶんないと思います。が、このあたり、映画ではどういう処理になるのか全然別のエンディングになるのか、それを楽しみにしていただくのも一興かとも思います。
 個人的には、小説の中盤で主人公が犬を発見して、なんとかその犬と心を通わせようとするシーンが結構ぐっときました。他者はすべて敵でしかなく、水道は止まり、電気も自家発電、当然ガスもなく、夜は外にも出れない、そういう状況下で出会った「生きている」犬に対してなんとかコミュニケーションを図ろうとするそのシーンの主人公に一番感情移入しました。人間やはり孤独には耐えられないものです。それだけにラストは・・・
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
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No.2:
(5pt)

ヒューマニティーに満ち溢れたSFホラー小説の名作。

ウィル・スミス主演により2007年冬に公開される映画の原作で、過去に四回も映画化された古典SFホラー小説の名作です。過去の映画作品では、原作の内容から結末等のストーリーが少しずつ変えられ、モンスターの造形も吸血鬼がゾンビーやミュータントと時代の流行に併せて変更されました。映画最新作の内容は公開されてからのお楽しみとして、全ての原点としての本書は自分以外の者が皆吸血鬼に変貌し、地球最後の男となってしまった主人公が孤独と絶望に襲われながらも、雄々しく立ち向かう生きざまを描いています。
本書の読み所としては、モンスターとの戦闘シーンも楽しめますが、私的には主人公が、怯え警戒してなつこうとしない野良犬に辛抱強く優しく接して遂に理解し合うエピソードに胸が熱くなりました。人類が太古から進化して来た道筋に従って環境への適応が始まり、少数派は排除されてしまう運命が待っています。彼は人間としての誇りを持って、‘この俺が伝説なんだ’と滅びていく運命を従容と受け入れる辛い結末となりますが、私としては何時か未来の人類が、異種族を排除せず理解し共存できる成熟した種へと成長を遂げる事を願って止みません。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
4150411557
No.1:
(5pt)

改訳によって新たな生命を宿した吸血鬼小説

本書はすでに1958年に田中小実昌氏によって『吸血鬼』として訳出されており、私も旧訳で読んだことがあるのですが、はっきりいって、尾之上浩司氏の手になる『アイ・アム・レジェンド』はまったく別物です。旧訳にくらべてにごりやあいまいさがなく、マシスンの伝えたかったことがすっきりと明確に伝わってくる名訳だと思います。またそのおかげで、本書が旧人類と吸血鬼の物語を借りて人間性の本質を追求しようとした作品であることにも気づかされました。吸血鬼をファシストやコミュニストに置き換えてみるとよくわかります。そしてまた、レジェンドという単語にはネガティヴな意味はほとんどありませんから、主人公の最後のせりふには、人間としての誇り、あるいは尊厳のようなものがこめられていることもよくわかりました。まことに時代を超えた名作だと思います。
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)より
4150411557

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