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凍りのくじら
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凍りのくじらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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最後近くまで「まあこんなもんか」と読んでたけど、ラストの種明かし(?)は生理的に受け入れられませんでした。 ぼくらみんな、非科学的なことは起こらない、という仮説を前提にしてコミュニケーションしてるじゃないですか、それが真理かは別として。 ありえないことをあるとしたいのなら、ファンタジーです、SFです、と明示するのが読者への礼儀でしょう。 作品は作者だけのものではないはず。読み進める読者の脳裏には、作者の提示する世界への信頼感をベースとした物語が描き出されます。 それを唐突に一方的にぶち壊して「どう?どう?びっくりした?こんなのもアリって気づかなかったでしょ?」と押し付けてくる無神経さに辟易させられます。 作者は、ミステリーにおいては作者と読者との信頼関係はいらないと思っているんでしょうか? 失礼な人だな、と思います。 | ||||
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レビューみて評価高かったので購入しました。 主人公の女子高生の目線でかかれており、 面白い人もいるとは思いますが中年親父の僕に とっては面白さがわからなく読むのが苦痛です。 女子高生の気持ちもわからなくもないですけど。 ドラえもんの道具がこういう使われ方だとは思い ませんでした。 なんとか半分ぐらい読んだのですがシンドイです。 女性向きかなと。 「ツナグ」はなかなか面白かったですけど。 | ||||
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平積みされていてあらすじが面白そうなので買いました。 ドラえもんを引っ張ってきていると書いてあったので どう絡んでくるのかなと期待していました。 前半はよくある話でラノベからエロを抜いた感じです。 最後にドラえもんのSF(すこしふしぎ)が出てくるのですが 話がまとまらないから無理やり使ったという感じが否めないです。 ドラえもんを語るのもアレですが、ドラえもんは不思議な話しですけど 納得できるものです。ですがこれはただ単に理不尽です。 秩序がなくそれが許されるなら何でもありじゃないかと思いました。 夢オチのようなものです。 作者は千葉大教育学部卒らしくて 私は千葉大工学部を目指していたので この程度なのかとかなりショックでした。 | ||||
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自分が男だからかもしれないけれど、せりふの合間に延々と綴られる主人公の 客観風の主観描写にまるで共感できず、500ページのうちの大半を占める それをほとんど読み飛ばしてもストーリーを追うことができることに最初の 30ページほどで気づいてからは、ほぼせりふだけを読んで3時間ほどで 読み終えました。他人を分類して内心ほくそ笑みながらもそれをうまく表に出せない 不器用な自分に欲求不満を感じている、そんなどこにでもいそうな引っ込み思案な ブンガク人間をターゲットにしつつも、それらを全部とっぱらってもドラマ化できるよう 計算して書いたんじゃないの?なんて思ってしまうのは、途中斜め読みしていた主観 描写からにじむ主人公の性格の悪さが伝染してしまったのかも知れません。笑 ドラえもんもまるで必要性を感じませんでした。誰もが知っていて 嫌いな人はいないものを、小説の仕掛けとして利用しているだけでは? というふうに思ってしまいました。恐らく同じようなストーリーを藤子先生なら 短編で描ききるのでは? | ||||
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本屋で作者の特集が組まれていたので、何冊か冒頭の文章を読みこれを選びました。 正直感想は、読んでいて苛々してしまったという感じです。 高校生にありがちな客観視しているつもりの"主観的な理屈"を延々と見せつけられても気分はよくないですね。 物語の成りゆきや登場人物の色付けも、ありきたりになってしまってます。 新しい感じがしないんです。読んだことあるような感じ。 文中に出てくる"司法試験を目指す"という言葉もおかしいです。司法試験はパスする事で法曹になる資格を得るものであって弁護士だけに限定されてませんよ。 全体的にありがちな表現が多く退屈でさらに主人公の特徴をうっとおしい位に色濃く出しすぎて世界観を乱してしまっている。 酷評になってしまいましたが、作者様が新たな作品作りに期待です。 | ||||
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こんなに不愉快な小説を読んだのは久しぶりである。 藤子Fのドラえもんをモチーフに連作短篇の形を取る長編であるらしいが、そのモチーフとなる秘密道具をことごとく文系女子のヤらしさの慰み物になっている。 人間観察に長け、写真家の尊敬できる父は失踪・天然の母は入院中・元カレはストーカー・恋愛相手ではないが頼れる年上の男がいて、とこれは裏返しのお姫様ものであり、設定だけは凄いが、ヒロインはクズのような女である。 つくづく島本理生のエラさが判った。 ここで扱われるドラえもんは、文系少女のネタである宮沢賢治や太宰治の現代版でしかない。 つまりタダの鏡である。 鏡なら、ただでさえアイテムと話数の多いドラえもんなら自分の都合をやたら反映できる(その認識が無い点では歌人の加藤千恵に遠く及ばない)。 なによりこのヒロインからは責任の二文字を感じない。 それはこの女に主体がないからで、主体がないから責任が取れるワケはなく、誰がティーンエイジャーの人生訓なんか聞きたがるかってぇの! 主体がないから、セックスしても子供が出来るとかは考えない。 元カレ・若尾の自己欺瞞や見得をやたら云うが、この女はこの若尾の子供を孕んだらどうするつもりだったのだろうか? どうしてそういう意識を書かずに、元カレに世界の悪を代表させてみせたり、オタク視点で見る藤子Fを見下して自分の感性だけを信じることができるのか? 全てがヒロインの都合のいいように進み、それには主体が無いから責任が取れない、とは、月並みな言葉で本当に申し訳ないが、この小説には一切他者がいないのだ。 メフィスト賞作家ということで、ここいらは例の自意識と見るべきなのだろうが、すると家族を想い消えた父も、元カレのストーキング行為も自意識の産物であり、ここでヒロインと作者は自意識にランクをつけるという差別をしている。 こういう女は死ぬべきである! 人生は言葉遊びでもないし、セックスはヒロインのための仕様でもない。 なにより私は他人を貶めて、自分を高く見せる手法を意識しないわり方にゲロを吐きそうになるが、こういう女はこういう感性というか生理的嫌悪を持っていない。 というか持てるハズがない。 それはそうだ。 こんな小説を自省もせずに370頁書けるのはその証でしかない。 なんかこの作者は人間として、とても大切なものが欠落している。 それなのに、小説賞に応募し、コンスタントに作品を発表する、その神経を疑う。 私だって、年下の女性をここ迄批判したくない。 だがこれだけ不愉快にしてくれたのなら、その理由は明記すべきと信じた。 希望とか理想とはどういう意味なのか?その言葉を使う人の理由は何か?などをこの作者は一度真剣に考えるべきである。 男遍歴や疎外への処世術など関係なく、一度真剣に考えるべきである。 | ||||
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主人公の成長を描いた作品、だと思います。 だと思う、というのは、主人公は何も努力をしておらず、単に夢のような願望を夢のような存在と周囲の善人が都合よく叶えてくれただけ、としか思えなかったためです。終わり方が美しいので騙されそうになりますが。 主人公の計算高さ、「好きになったのだから仕方ない」みたいな言い訳をしながら元彼と会い続けるところなどは読んでいて不快感しかなかったですが、女性たちの叱責を恐れずに言うなら非常に女性的ではあります。主人公が遭遇することになるトラブルも、私には自業自得としか思えませんでしたが、計算高い性格や恋による盲目(といってもこの主人公のはこれもひどく身勝手で偉そうなものですが)に理解を示せる人なら、あるいは共感できるのかもしれません。 文章はところどころ美しいし、部分的に切り取れば名言と言える文もありますが、都合のよい話の中で読むとこれもまた「計算」にしか思えません。 ご都合主義な展開を見ると興ざめする方には、本作はまずお勧めできません。 | ||||
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不思議な体験を絡めた主人公の成長物語。 どうも全体を通してちぐはぐな印象の本でした。 「私の言葉がこの先の彼を縛り、呪いのように彼に付き纏えばいい。いつか自分の生き方を反省し、人間の心を取り戻した時に、いつでも思い出して苦しむがいい」 この主人公はこれでちゃんと若尾から卒業できたのでしょうか? 私にはそう思えませんでした。 | ||||
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この作家さんの小説は初めて読みました。同年代の女性なので楽しみに読み始めましたが、主人公の理帆子さんの性格が余りにもひどくて挫折しそうになりながらも読みきりました。 自分が頭がいいことで孤独だと絶望感に浸り、他人を排除しながらも人と関わりたいという矛盾。 出だしの鯨のエピソード、父親との思い出、母親との確執… 元カレとの現状、そしてドラえもん 伏線なのかな?と思う描写がイマイチ回収されず仕舞いで消化不良に感じました。 この理帆子さんに共感できる方とは、ちょっとうまくやれないかなー。 オチも途中で分かりやすいし、でも無理やりな感じかな? シックスセンス観てない方なら衝撃うけるかも。 | ||||
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自分の頭が良すぎて馬鹿な友達とでは同レベルの会話ができない‥と言ってしまう主人公の性格があまりにもイタすぎです。 仮に本当に頭が良いのならそれなりのエピソードがあっても良いと思うのだが、 話す内容はドラえもんの話ばかり、またルックスだけが取り柄の元彼氏を引きずっているのを理屈を付けて正当化しようとばかりしているただの女子高生。 そんな恥ずかしいほど中二病の主人公が自分の勘違いに気付き成長していく話か、もしくは読者がド肝を抜かれるオチが待っているのかと願って一応最後まで読みましたが、 主要登場人物がシリアス場面で「キミは頭が良過ぎて孤独なんだね‥」なんて本気で言ってしまっているからこの作者何がしたいのかわからない。 私が素直に感じたのは、主人公が中二病なのではなく小説自体が中二病だということです。 作家名と年齢からして中二病のニオイがしましたがやはり‥。残念です。 この著者の作品は初めてでしたが文章力もオチも普通。人には薦められませんが暇つぶし程度には読めます。 ドラえもんの道具の取り入れ方や、少しナントカと遊ぶ方法など、モチーフ自体は良いと思いますのであとは作者が中二病から抜け出すことに期待です。 ケータイ小説なんぞよりは俄然ましだったので星2つです。 高校生あたりには共感できたり、読みやすいのではないでしょうか。 | ||||
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主人公の性格をどう捉えるかで、読みやすいか否かが分かれます。 たびたび人をバカにした心情描写が出て来るのですが、それを不快に思う読者は少なくないはず。 生活資金を他人に援助してもらっているのに、「外食にもクリーニングにも、全く抵抗がない」と、倹約することをバカにしたりもします。 ダメ男の元彼とのグダグダな関係も、個人的にはすっきりしませんでした。 主人公は自分の性格を自覚していますが、だからといって読者が彼女に共感できるかは別問題です。 トリックというか、「意外な展開」が待っていますが、 私は序盤で些細な矛盾点に気づいてしまい、途中でタネが分かってしまいました。 主人公の心情描写も、そこまで深く書ききれていないような気がしました。 文章表現も平易で、訴える力が不足気味です。ただ、終盤はスピードを感じる描写でした。 解説で瀬名秀明氏が「共感」と「感情移入」の違いを説明しています。 「感情移入」とは、自分と考え方の異なる相手の気持ちを推し量ること、だそうです。 暗に瀬名氏は、「感情移入」という「成熟した高度な情動」を駆使して読め、と言っていますが、 読者にそれを求めるこの本には、注意が必要です。 | ||||
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この方の作品は3作しか読んでいませんが、デビュー作の完成度に比べそれ以外の作品の デキの悪さが気になります。 結末についてはそれぞれ違うのですが、根本にあるオチが同じなのでこの作品を読んで 「またか〜」と思ってしまいました。 また人物の描写が軽くて浅いため、物語全体も薄っぺらな印象が残ります。 しかしその分、サクサクと読めていくので厚い割には時間がかからずに読破できるのでは ないでしょうか? 才能が枯れたわけではないと思うので、一つ一つを丁寧に書き上げて欲しいと思います。 | ||||
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