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浮遊封館
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浮遊封館の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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鮎川賞受賞後8年経ってからやっと出た門前氏の2作目である。1作目の登場人物が引き続き登場するが、1作目の建築中のビルが舞台なのに対して、本作は飛行機墜落事故、新興宗教ネタ、雪のマンションの足跡なき殺人などスケールが非常に大きく、かなりの大風呂敷をこれまたラストで島田直系と言える奇想炸裂のとんでもない真相が明かされる。 真面目な人には何だそれはという事件の真相だが、新興宗教絡みということで、こういうのもアリかなと強引に納得させるのだ。 プローローグとエピローグだけ抜き取ると物凄く陰惨な話だが、そちらにはあまり踏み込まず、あくまで奇想ありきの人間ドラマ皆無の本格に殉じた作品。 | ||||
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事件物の謎解きミステリーなので、粗筋を紹介する訳にはいきませんが…。 或る(架空の)宗教団体の陰謀が大筋です。 タイトルの意味は、最後まで読むと分かります。 謎解き役の探偵兼建築設計士の蜘蛛手とその友人宮村のやりとりがお互いにジョークが利いていて面白い。笑わされます。 蜘蛛手が設計したマンションで起こった殺人事件と、それが発端となって発覚していく、教団”奇跡の光”の大きな犯罪という、おぞましい事件の全貌が明らかになる展開のなかでは、蜘蛛手と宮村のやりとりの滑稽さが救いになっています。 初めは、ジャンボ機の機内のほのぼのとしたシーン。そこから…。 次に、教団の修行を暗視カメラで監視する二人の老人の場面。 さらに、蜘蛛手と宮村のおとぼけのやりとりから、教団の悪性が明らかになっていき、遂に読者の目の前で事件が起こる。 最初は、何がどうなっているのか分からない。或いは、単なる家族小説かな、と思っていましたが、何度か謎が提起され、事件が起こってからは、その解明に至るまでサスペンスの緊張が続いて読者を飽きさせません。 何よりも、現実にありそうな事件でした。 建築の知識も盛り込まれているし、そういう意味でも読者に新事実を提供する作品でもあります。 面白かったです。 | ||||
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