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美濃牛



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【この小説が収録されている参考書籍】
美濃牛 (講談社ノベルス)
美濃牛 (講談社文庫)

美濃牛の評価: 3.60/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(4pt)

終わりに近づけば近づくほど、面白さが増していく

「ハサミ男 」の衝撃が強く、叙述トリックを期待して読んでしまうが、この作品はそのような作品ではない。しかし、それを補うほどの多くの驚きがある作品であった。
探偵物につきものな、なにかを隠している一族、ミノタウロスの伝説となぞらえた牛の角を持つ鬼の伝説、わらべ歌などを織り交ぜ、よくあるような、それでいて独自の世界観を見事に構築している。金田一の事件のような雰囲気を持ちつつ、そこを、石動という人物が実にさっぱりと謎を解き明かす様が面白い。こいつ、いつからわかってたんだろう、ってうほどのさっぱりっぷり。
何から何まで伏線のようなそうでないような。最初の方はちょっとだらだらするけど、終わりに近づけば近づくほど、面白さが増していく。これは、彦麻呂風にいうなれば、「おもしろさの、とうそくちょくせんうんどうやー」といったところか(あまり意味は無い)。謎が解けると、なるほど、そういうことなのかとなること請け合いの、本格ミステリー&探偵小説である。
美濃牛 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社ノベルス)より
4061821237
No.14:
(2pt)

横溝作品とは違う

横溝作品の面白さを期待して読んだが、そうしたおどろおどろしい雰囲気は残念ながら全く無かった。プロローグで主人公とおぼしき男性が老人のようになっているので「そんなに怖い体験をしたのか!」と思ったが、そうではなかった。しかも、キーマンとなっている謎の人物の正体も・・・・いまひとつ納得せず。
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No.13:
(5pt)

最も端正な

誰もが思うように横溝正史へのオマージュであり、メイントリックの大胆さ、
迫力あるクライマックスと、いささか批評的でありすぎる氏の作品中、最も
スタンダードな本格ミステリに仕上がっている。作中饒舌に語られる音楽関係
(コール・ポーターからパンクまで)の薀蓄も楽しい。
美濃牛 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社文庫)より
4062737205
No.12:
(4pt)

寝不足必至!

うーん、凄い。なんとも濃厚で読み応えのある一冊。
横溝ばりの陰惨な事件が相次ぎ、様々な人間のドラマが織り成す濃密な世界観。しかし文体はドライで探偵役の飄々として雰囲気もあり、テンポ良く読めてしまう。
様々な要素をこれでもかと盛り込みつつも、読者を混乱させることなくグイグイと引っ張ってゆく筆力は見事。
おかげですっかり寝不足になってしまった(笑)
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4062737205
No.11:
(4pt)

読後感はいいです。お勧めですね。

ページ数は多いし、二段組だけど、活字が大きめなので読みやすいです。
パラグラフを登場人物の視点ごとにして短く区切ってあり、
家事雑用のために読むのを中断しても大丈夫。
文体も平坦を心がけているようで比較的テンポよく読めました。
ミステリとしては複雑ではありませんし、
トリックの整合性を補うための後付けを思わせる描写も無かったし、
「おはなし」としても完成されているので、読んで損はありません。
でも、きちんと説明のつかない部分(大筋には関係ないけど)がいくつか散見されるのと、
新書版は表紙がダメなので満点ではありません。
各パラグラフの冒頭でクレタ島の迷宮のエピソードをモチーフにしているものを
あちこちから引用しており、よいアクセントになっているのですが、
ひとによっては少々うるさく感じられるかもしれません。
探偵役の石動が披瀝する音楽嗜好も深くて狭い(←ほめ言葉)ため、
ちょっと気になるところです。
そうそう、随所においしそうな家庭料理の描写が出てきて、ちょっとおなかが空きますよ。
石動の一言が、登場人物の迷いという闇に一条の光を投げかけるはずなのに、
その光に気づかないまま物語は幕を閉じるのが、
登場人物の平穏を願って止まないオイラとしては
前作「ハサミ男」同様もどかしいですな。
一日かけてじっくり取り組むもよし、ナイトキャップ代わりにちょっとずつ読んでもよし、
なミステリです。
美濃牛 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社ノベルス)より
4061821237
No.10:
(3pt)

石動のデビュー作

デビュー作「ハサミ男」に続く第2段。特異なムードと斬新なトリックで読者を驚かせた「ハサミ男」と比べノーマルな構成。意識的に作品毎に作風を変えようという意図か。本作でデビューする探偵石動はこの後シリーズ探偵となる。
童謡殺人、旧家での連続殺人等、お約束もの的進行だが、石動のトボケタ味が作品を救っている。次作の「黒い仏」では、異界のストーリーになるのだが、石動はその名の通り動ぜず、ある筈のない解答を導き出すという離れ業を演じる。
作者の引き出しは多そうなので、今後の活躍が楽しみな作家である。
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4061821237
No.9:
(4pt)

面白すぎて謎解きとかどうでもいいみたいな感じになってしまう。

面白かった。横溝的な雰囲気と思わせるけれども内容はいたって軽い。がしかし本は重い。430gある。ずっと持っていると肩が凝る。がしかし、肩が凝らない軽快な物語である。いろんな作家のパロディ的なエッセンスが凝縮されていて(自分が知らないものもたくさん織り交ぜられているんだろうと思います)ミステリ小説を多く読んでいる人には楽しい本だと思います。読む事が楽しく感じられて謎解きとかどうでもいいと感じてしまうほどでした。純粋に謎解きを楽しみたい方には不満もあるかもしれませんが本を読む時間を楽しみたいという方にはオススメします。430gのボリュームですから1日楽しめると思いますよ。
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4061821237
No.8:
(3pt)

中途半端ですが文章力はあると感じました

ライトタッチの横溝と書いていらっしゃった方がいましたが、その通りだと思います。ドラマ「トリック」のようにも見えますが、元は一緒でしょうか。
ラストがホラー ? っぽく、はっきりとした説明がないので、いまひとつ印象が薄く中途半端に感じられましたが、全体的には悪い印象はありません。
かなりの長編で、殺人事件は大した事ないのに飽きなかったのは、登場人物が多く会話文や村の描写などで楽しめたから。
しかし誰が主役なのかはっきりしない書き方と思わせぶりなプロローグは拍子抜け。それでも結構文章力があると感じ、次の作品を読みたいと思える物でした
個人的には「ハサミ男」よりも好みです。
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4062737205
No.7:
(4pt)

ハサミ男

 に続いての著作。 まぁぶっちゃければハサミ男のほうが面白いんだけど、シリーズ探偵となる石動が出てくるのがこの話。  黒い仏でさらにぶっ壊れるので、この話は正統派。ハサミ男ほどトリッキーではない。 リーダビリティは高く、そこらへんのミステリよりはよっぽど立派で、キャラも魅力ですから、読んで損はないと思う。
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No.6:
(5pt)

殊能ワールド第2弾

来ました殊能ワールド第2弾。そんでもって石動戯作シリーズの記念すべき1作目。殊能作品のレビュアーを見て総じて皆様仰るのが「文章の稚拙さ」を論っておいでですが、そんなことを感じながら小説読むのは疲れる、というのが私の持論。面白いか、そうでないか、それだけで良いと思います。で、この作品も面白い。オマージュ云々よりも、石動というキャラクターを生み出したことに意味があると思います。後はたまたま美濃地方は私の地元なので、星5つ。
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No.5:
(3pt)

小ネタ

石動戯作のキャラクターは面白いし、大量の引用・参考文献を用いた小ネタも凄い。ただ、一方で、トリックとか、そういう点で見ると、何か普通。引用した文章、小ネタなども、知っている人はニヤリかも知れないけれども、わからないと普通にそのままスルーということになるんだろうし・・・。文庫で700頁超の大作を一気に読ませるだけの実力はあるわけだし、面白いことは面白いんだけど、どうも「ハサミ男」の衝撃と比較すると劣ってしまうような・・・。まぁ、私が小ネタとかについていけなかった部分も大きいのだろうけど・・・。
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No.4:
(2pt)

3日悩む出来栄え

読後、面白かったか面白くなかったか、3日悩みました。結果、推理としては駄作。読み物としては面白い。探偵のキャラは良い。と言う結論に。総合☆2つ。最後のトリック説明の部分だけ捨てたい。これだけの長編読ませる筆力があるんだから、別に推理にしなくても良かったのになー。ハサミ男は越えてないですよ、殊能先生。ふぁい。
美濃牛 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社文庫)より
4062737205
No.3:
(3pt)

誤読?

ライトタッチの横溝ミステリ?無駄話や脇筋が本編より面白い。あえてオドロ風味を廃しているのに、釈然としない終わり方にやや不満が。ヒロインはもっと単純な萌えるキャラクターで良かったのに(←毒され過ぎ)
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4062737205
No.2:
(3pt)

オーソドックス

「ハサミ男」とは違い、大変オーソドックス。正攻法で、楽しめました。特に、横溝ファンには一読の価値有りではないでしょうか。ただ、横溝の特色であり、魅力である、あの「雰囲気」というものが欠けているのが残念ですが。
美濃牛 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社ノベルス)より
4061821237
No.1:
(3pt)

第二作

ハサミ男に続く第二作かと。いろんな複線が張られて面白いのですが、恋愛もどきに今ひとつ感情移入が出来ず。内容として面白かったですが、ちと冗長な気もします。上らの欠点を補う面白さは、ホントにあり。それでも評価が星3なのは、ハサミ男の方が楽しめたための相対的なもので。
美濃牛 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:美濃牛 (講談社ノベルス)より
4061821237

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