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美濃牛
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美濃牛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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民間人の石動戯作が探偵役をつとめるが、出番はけっして多くない。いつもニコニコしているところは金田一耕助タイプである。田舎の山奥の迷路の洞穴、奇跡の泉、赤毛の資産家一族、神秘的な美少女など横溝正史の世界である。村長たち、マスコミの人間、刑事たちの、本筋とは関係のない会話や描写がドタバタコメディのようで楽しい。まあその分小説も長くなってしまったのだが。ただのお遊びに思えた句会にまさかヒントが隠されていたなんて。石動戯作が正体を明かすエンディングが素晴らしい。その後の恋人たちの様子が余韻を残す。章ごとの冒頭の引用辞が著者の博覧強記ぶりをあらわしている。早逝したのが惜しまれる作家である。 | ||||
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おしゃれだった。 殊能先生の文章が好きです。 穏やかで心地よかった トリックも先生らしく、作り込まれていたと思う 牛が食べたくなった | ||||
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奇跡の泉を中心に多くの思惑が絡まり合い、わらべ唄の見立て殺人が起きる… 名探偵石動戯作は何を解決し、誰を救ったのか。 読み終えた者の中で、美濃牛は永遠となる。 横溝を読んでいれば、倍楽しめる。 読んでいなければ、これから横溝が倍楽しめる。 | ||||
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『ハサミ男』が代表作の殊能将之さんの『探偵石動シリーズ』の第一弾。 岐阜の田舎村で起きた殺人事件を描くミステリー。 古くから伝わる牛や鬼についての伝承や、村で話題になっている「入ったら病気が治る泉」をとりまく信者たちの様子など、不気味な雰囲気が漂うミステリーです。 章ごとに国内外含む古典からの引用があり、それもまた独特な雰囲気を漂わせている。 「呪い」とか「伝説」とかそういう類のサスペンスやミステリーが好きな人にはオススメ。 著者の代表作『ハサミ男』ほどの衝撃はないですが、どんでん返しはあります。 | ||||
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とにかく好き。 事件数の割に長いんだけど、おもしろい。読むとなんともいえない不思議な気持ちになる。 石動だけじゃなく、登場人物みんながきちんとキャラ立ちしていて良い。 哲史がとにかく好き。 ごはんがおいしそう。 ラストも、私は好き。ラストまで読むとうっかりまた最初から読んでしまうこともある。 | ||||
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何と言うか、色々な要素が絡み合って、化学反応を起こしていて面白かった。 プロットが良く出来ている、と言うべきか。 「ミステリ」としては最高でした。 「本格ミステリ」「フーダニット」としては120%明らかにアンフェアな所が有ります(笑)。 麻耶雄嵩どころじゃないくらいの(笑)。 | ||||
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面白いが、分厚いので通勤電車で読むには不向き。 石動のこうるさい感じは嫌いではない。 ハサミ男とはまったく趣を異にする作品。 | ||||
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僕の郷土は岐阜県が舞台の謎解きサスペンスです。 作者殊能先生や主人公石動探偵のファン以外にも、歴史や民間伝承に興味がある方も納得できる小説ではないでしょうか。それと岐阜県を愛する人にもオススメしたい作品です。今はなき新岐阜のパルコや路面電車も描写されています。 いっこ言及すれば、岐阜弁が変な関西っぽい語尾やったで星4つにしてまったわ。。。 | ||||
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殊能氏の石神探偵が初登場した2作目で、大長編の横溝ミステリーを彷彿とさせる本格推理の全てが詰まった詰まった作品とのコピーであるが、この著者の作品を全て読んでいると分かるが、本作も横溝っぽいというよりはパロディに近く、これも最後の犯人の正体の一発ネタを主体とした軽いタッチの殊能氏らしい作品である。 リゾート開発に絡む利権と神秘の泉とギミックが多く、最後の引用文献の多さにも圧倒されるが、例のごとく話としては軽いタッチである。 ミステリーとしては最後の犯人の正体ネタ以外はありきたりで特に新鮮さもないのだが、まあ物語としては面白く仕上がっており、ノベルス版で530ページというレンガのような厚さも苦にならない程度に最後まで読めることは確かである。 | ||||
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そして田舎のじいさん達がカッコイイ。 ストーリーがなかなかよくできているので、トリックは気になら なかった。次回作を読みたいと思わせる探偵誕生の仕方である。 舞台は横溝正史風。『白と黒』で都会の横溝正史はどうして退屈なのか と昔思ったことがあるが、郷愁と異世界への憧れであり、静かに暮らしたい という欲求が田舎における怪奇を期待させるのかもしれない。 『ダーティーホワイトボーイズ』や『警察署長』等米国の「ディープサウスもの」 にも目を向ける人たちであるはずだ。 片や素晴らしいトリックで、眠る寸前のひとときに読んでよかった、読んでよかった と唸らせる作品を望む人もいる。しかし両方を満足させる作品には なかなか出遭う機会がない。今も江戸川乱歩や横溝正史が今でも売れる理由か。 岐阜の山奥で起こる殺人と癖のありそうな村人たち。 謎めいた少女と主人公の恋の行方。 ちょっと喜劇調でもある。 | ||||
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2000年に出た新書版の文庫化。 『ハサミ男』に続く長編第2作。名探偵・石動戯作が登場する。 意外に普通のミステリというのが率直な感想。もっとおどろおどろしいストーリーかと予想していたのだが、真っ当な本格ミステリであった。トリックが凄いというよりは、プロットが良くできているというタイプの本で、最後まで違和感なく読み進められ、真相が明らかになって「なるほどね」とうなづかされた。 各種ミステリのパロディが散りばめられており、詳しいひとなら、そのあたりを読み解いていくのも面白いかも知れない。 | ||||
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「ハサミ男 」の衝撃が強く、叙述トリックを期待して読んでしまうが、この作品はそのような作品ではない。しかし、それを補うほどの多くの驚きがある作品であった。 探偵物につきものな、なにかを隠している一族、ミノタウロスの伝説となぞらえた牛の角を持つ鬼の伝説、わらべ歌などを織り交ぜ、よくあるような、それでいて独自の世界観を見事に構築している。金田一の事件のような雰囲気を持ちつつ、そこを、石動という人物が実にさっぱりと謎を解き明かす様が面白い。こいつ、いつからわかってたんだろう、ってうほどのさっぱりっぷり。 何から何まで伏線のようなそうでないような。最初の方はちょっとだらだらするけど、終わりに近づけば近づくほど、面白さが増していく。これは、彦麻呂風にいうなれば、「おもしろさの、とうそくちょくせんうんどうやー」といったところか(あまり意味は無い)。謎が解けると、なるほど、そういうことなのかとなること請け合いの、本格ミステリー&探偵小説である。 | ||||
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誰もが思うように横溝正史へのオマージュであり、メイントリックの大胆さ、 迫力あるクライマックスと、いささか批評的でありすぎる氏の作品中、最も スタンダードな本格ミステリに仕上がっている。作中饒舌に語られる音楽関係 (コール・ポーターからパンクまで)の薀蓄も楽しい。 | ||||
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うーん、凄い。なんとも濃厚で読み応えのある一冊。 横溝ばりの陰惨な事件が相次ぎ、様々な人間のドラマが織り成す濃密な世界観。しかし文体はドライで探偵役の飄々として雰囲気もあり、テンポ良く読めてしまう。 様々な要素をこれでもかと盛り込みつつも、読者を混乱させることなくグイグイと引っ張ってゆく筆力は見事。 おかげですっかり寝不足になってしまった(笑) | ||||
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ページ数は多いし、二段組だけど、活字が大きめなので読みやすいです。 パラグラフを登場人物の視点ごとにして短く区切ってあり、 家事雑用のために読むのを中断しても大丈夫。 文体も平坦を心がけているようで比較的テンポよく読めました。 ミステリとしては複雑ではありませんし、 トリックの整合性を補うための後付けを思わせる描写も無かったし、 「おはなし」としても完成されているので、読んで損はありません。 でも、きちんと説明のつかない部分(大筋には関係ないけど)がいくつか散見されるのと、 新書版は表紙がダメなので満点ではありません。 各パラグラフの冒頭でクレタ島の迷宮のエピソードをモチーフにしているものを あちこちから引用しており、よいアクセントになっているのですが、 ひとによっては少々うるさく感じられるかもしれません。 探偵役の石動が披瀝する音楽嗜好も深くて狭い(←ほめ言葉)ため、 ちょっと気になるところです。 そうそう、随所においしそうな家庭料理の描写が出てきて、ちょっとおなかが空きますよ。 石動の一言が、登場人物の迷いという闇に一条の光を投げかけるはずなのに、 その光に気づかないまま物語は幕を閉じるのが、 登場人物の平穏を願って止まないオイラとしては 前作「ハサミ男」同様もどかしいですな。 一日かけてじっくり取り組むもよし、ナイトキャップ代わりにちょっとずつ読んでもよし、 なミステリです。 | ||||
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面白かった。横溝的な雰囲気と思わせるけれども内容はいたって軽い。がしかし本は重い。430gある。ずっと持っていると肩が凝る。がしかし、肩が凝らない軽快な物語である。いろんな作家のパロディ的なエッセンスが凝縮されていて(自分が知らないものもたくさん織り交ぜられているんだろうと思います)ミステリ小説を多く読んでいる人には楽しい本だと思います。読む事が楽しく感じられて謎解きとかどうでもいいと感じてしまうほどでした。純粋に謎解きを楽しみたい方には不満もあるかもしれませんが本を読む時間を楽しみたいという方にはオススメします。430gのボリュームですから1日楽しめると思いますよ。 | ||||
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に続いての著作。 まぁぶっちゃければハサミ男のほうが面白いんだけど、シリーズ探偵となる石動が出てくるのがこの話。 黒い仏でさらにぶっ壊れるので、この話は正統派。ハサミ男ほどトリッキーではない。 リーダビリティは高く、そこらへんのミステリよりはよっぽど立派で、キャラも魅力ですから、読んで損はないと思う。 | ||||
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来ました殊能ワールド第2弾。そんでもって石動戯作シリーズの記念すべき1作目。殊能作品のレビュアーを見て総じて皆様仰るのが「文章の稚拙さ」を論っておいでですが、そんなことを感じながら小説読むのは疲れる、というのが私の持論。面白いか、そうでないか、それだけで良いと思います。で、この作品も面白い。オマージュ云々よりも、石動というキャラクターを生み出したことに意味があると思います。後はたまたま美濃地方は私の地元なので、星5つ。 | ||||
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