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(短編集)
レインレイン・ボウ
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レインレイン・ボウの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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高校時代ソフトボール部の仲間だった7人が、20代半ば、メンバーの死をきっかけに再び集まる。7人それぞれを主人公とした連作の形を取り、メンバーの死の謎が少しずつ明らかになっていくミステリー仕立てだが、主眼は7人の女性の生き方、人物を描くことに置かれている。作者は登場人物に「色んな色が虹みたいに重なり合って複雑な模様を作っているからこそ、人間って面白い」と語らせている。タイトルの「レインレイン・ボウ」には作者のそうした思いが託されているはずだ。しかし、その思いを小説に具現化するに当たって、7人の人物像が類型化し、7人が織り成すストーリーがドラマ的なものになってしまっているのは作者の意に反してはいないだろうか。また作者が登場人物に語らせる“大人だってかつては無垢な天使だった”“どうして自分のためにはできないことを、好きな誰かのためにならできるのだろう?”と言った人間に対する性善説的な期待が、僕にはあまりに楽観的に思えてしまう。作者が文脈の中で肯定的に使っている“リアルな現実”を、この小説から感じ取ることが出来ないのだ。 | ||||
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