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地図男
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地図男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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読み始めはテンポの速さに気をとられ、また物語の羅列だけという印象を受けた。 しかし、読み終わった今は、人間に対する観察力が優れていると感じている。 表現自体はテンポが良く、ポップであるが、人物描写や物語の展開に軸がある。 浮ついた感じがなく、むしろ大人びた感覚を持った書き手なのでは?と思う。 他の作品もぜひ読んでみたい。 | ||||
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トリッキーであるとか、新感覚であるとか、のレビューがけっこうありますが、それは表面のことで、この小説は、単純に物語としてすごくおもしろいと思いました。とくに、中ほどから地図男によって語られる“ムサシとアキルの物語”はすごいです。代わりのない誰かと出会うこと。その出会いがあったから生きていられるような、そんな、唯一無二の恋が描かれていて、泣けました。たしかに、冒頭の語りは、人によっては一瞬入りづらいと思うかもしれませんが、だまされたと思って、ムサシとアキルの恋の物語は、絶対読んだほうがいいと思います。表紙とかもちょっと怖い男っぽい感じなので、まさかと思うかもしれませんが、本当に泣けます。 | ||||
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トリッキーであるとか、新感覚であるとか、のレビューがけっこうありますが、それは表面のことで、この小説は、単純に物語としてすごくおもしろいと思いました。とくに、中ほどから地図男によって語られる“ムサシとアキルの物語”はすごいです。代わりのない誰かと出会うこと。その出会いがあったから生きていられるような、そんな、唯一無二の恋が描かれていて、泣けました。たしかに、冒頭の語りは、人によっては一瞬入りづらいと思うかもしれませんが、だまされたと思って、ムサシとアキルの恋の物語は、絶対読んだほうがいいと思います。表紙とかもちょっと怖い男っぽい感じなので、まさかと思うかもしれませんが、本当に泣けます。 | ||||
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こんなに「面白い!!もっと読みたい!終わらないで!」と熱く思った小説に出会ったのは初めてです。 文章の上手さ、言葉のセンス、発想の新しさに「世の中にはたくさん本があるのに、こんな新しいものが今の時代からでも出てくるもんなんだな〜」と感慨深い気持ちになったくらいです。 何気なく買った自分を褒めてあげたい。 主人公の地図男が、地図を元に語るいくつものストーリーを読むうちに、1つのゴールに着地する、という内容です。 そんな構成のためか、読む人によってはミステリーと感じたり、ラブストーリーと感じたり、青春ものと感じたり、、、様々な印象を抱くと思います。 ぜひ本好きの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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なかなか贅沢な作品だった。それぞれ長編としても書けそうな挿話が詰まっている。小出しにしていけばしばらく食えるだろうに…。ひきだしの多さを感じさせる作家である。 メインになってるムサシとアキルの物語は、村上龍『コインロッカーベイビーズ』を彷彿とさせる。ところどころ既読感はあるとはいえ、感情を震わせる静かな情景のなかに、悲壮な叫びがあふれるような結末の展開はなかなか見応えがあった。 文体は町田康や舞城王太郎にも通じるドライブ感のあるもの。この新人のホラー大賞作品も読んでみたい。 | ||||
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なかなか贅沢な作品だった。それぞれ長編としても書けそうな挿話が詰まっている。小出しにしていけばしばらく食えるだろうに…。ひきだしの多さを感じさせる作家である。 メインになってるムサシとアキルの物語は、村上龍『コインロッカーベイビーズ』を彷彿とさせる。ところどころ既読感はあるとはいえ、感情を震わせる静かな情景のなかに、悲壮な叫びがあふれるような結末の展開はなかなか見応えがあった。 文体は町田康や舞城王太郎にも通じるドライブ感のあるもの。この新人のホラー大賞作品も読んでみたい。 | ||||
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第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作(って、こんな賞があるとは知りませんでしたが)。店頭で見つけて衝動買いしました。この作者、それぞれ別の作品で「日本ホラー小説大賞」「ポプラ社小説大賞」と新人賞総なめの快挙を達成したようです。 中編とでも言うべき長さの作品なのですぐに読み終わりました。速度のある文体っていうせいもあります。 そう、文体に勢いがある、と言うかスピード感がある「疾走」型の文体なのです。思い出したのは古川日出男の文体。あのエネルギーにとても似ています。設定の奇抜さ、展開のスリリングさも。 大判の関東地域地図帖を抱えた奇妙なホームレスが、その地図の余白や付箋に夥しく書き込んだ土地ごとの物語、というあり得ない設定。まるでリアルじゃないのですが、個々のその物語の中味(エピソード3つしか紹介されないのですが)それぞれのインパクトがなかなか凄いです。 ●千葉県北部を家出して旅する音楽の天才の幼児 ●都23区の区章を取り合う秘められた激闘 ●奥多摩山中で巡り合う多動性障害の少年少女の純愛の過酷な運命 ……と1行で要約してしまうと、この作品の魅力であるディテールの描写力、迫力が伝わらないので、一読をお勧めします。 仕掛けはさらに複雑で、こういう創作活動を行うホームレス本人の動機の謎の解明にまで至る、その過程がまた重層構造をなして面白かったです。 | ||||
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第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作(って、こんな賞があるとは知りませんでしたが)。店頭で見つけて衝動買いしました。この作者、それぞれ別の作品で「日本ホラー小説大賞」「ポプラ社小説大賞」と新人賞総なめの快挙を達成したようです。 中編とでも言うべき長さの作品なのですぐに読み終わりました。速度のある文体っていうせいもあります。 そう、文体に勢いがある、と言うかスピード感がある「疾走」型の文体なのです。思い出したのは古川日出男の文体。あのエネルギーにとても似ています。設定の奇抜さ、展開のスリリングさも。 大判の関東地域地図帖を抱えた奇妙なホームレスが、その地図の余白や付箋に夥しく書き込んだ土地ごとの物語、というあり得ない設定。まるでリアルじゃないのですが、個々のその物語の中味(エピソード3つしか紹介されないのですが)それぞれのインパクトがなかなか凄いです。 ●千葉県北部を家出して旅する音楽の天才の幼児 ●都23区の区章を取り合う秘められた激闘 ●奥多摩山中で巡り合う多動性障害の少年少女の純愛の過酷な運命 ……と1行で要約してしまうと、この作品の魅力であるディテールの描写力、迫力が伝わらないので、一読をお勧めします。 仕掛けはさらに複雑で、こういう創作活動を行うホームレス本人の動機の謎の解明にまで至る、その過程がまた重層構造をなして面白かったです。 | ||||
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こんなに「面白い!!もっと読みたい!終わらないで!」と熱く思った小説に出会ったのは初めてです。 文章の上手さ、言葉のセンス、発想の新しさに「世の中にはたくさん本があるのに、こんな新しいものが今の時代からでも出てくるもんなんだな〜」と感慨深い気持ちになったくらいです。 何気なく買った自分を褒めてあげたい。 主人公の地図男が、地図を元に語るいくつものストーリーを読むうちに、1つのゴールに着地する、という内容です。 そんな構成のためか、読む人によってはミステリーと感じたり、ラブストーリーと感じたり、青春ものと感じたり、、、様々な印象を抱くと思います。 ぜひ本好きの人に読んでほしいと思いました。 | ||||
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