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対岸の彼女



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【この小説が収録されている参考書籍】
対岸の彼女
対岸の彼女 (文春文庫)

対岸の彼女の評価: 4.24/5点 レビュー 355件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21~40 2/3ページ
No.21:
(3pt)

引きこまれました

読んでいくうちにどんどん引きこまれました!あっと言う間に完読しました
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.20:
(3pt)

対岸の彼女たち

結末がとんでもないドンデン返しで終わるのかと思いつつ、きれいな終わり方で何故かほっとしました。
ナナコと葵の章はじっくり色々な思いを馳せながら読んだ反面、小夜子の章は途中から流し読みで、飛ばしたくなるほどつまらなく感じました。
久しぶりに中学時代の思い出を思い起こさせてノスタルジックな気分にさせてくれたので、この本を読んでよかったと思う。
ただ、また後でじっくり読み直したいとは思いません。。。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.19:
(3pt)

普通

購読したことに不満はないが、人に勧めたくなるほどはまらなかった。
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No.18:
(3pt)

閉じた関係

この作者は、社会的に閉じた人間関係に、
安らぎや至福を求める傾向があるのではないか。
八日目の蝉の誘拐犯の女と誘拐された女の子の関係もそうだし、
本作の小夜子と葵もそうである。

ラストで小夜子が誰からも見放された小夜子の許に戻ってくる箇所で、
あーあ、戻っちゃったのか、とため息をついてしまった。
本当はそれなりに感動しなくちゃいけないシーンなのだが、戻っちゃった、になってしまう。
この勢いだと葵が資金繰りに困り始めたら、小夜子はへそくりを貢ぎそうである。
なんだか怖いな。
作者本人が、こんなテーマでかいてみました、というのとは別のところに、
作者の本質が出てしまっている。
本質的に、陰陽の、陰の作家なのだな、きっと。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.17:
(3pt)

既視感と違和感のクロスオーバー

ママ友コミュニティに馴染めず、また夫との関係にも微妙な閉塞感を感じ始めていた専業主婦の小夜子。仕事に自由な時間を注ぎ込む溌剌とした企業家葵に出会い、違う立場ながら良きパートナーとして仕事を始める。しかし、地味でつらい仕事ながら母親業と両立させ活力を得始めた小夜子と葵の友情に亀裂の種を植えたのは、友人であっても環境の違いから共有できなかった価値観。

葵は葵で、いじめから逃げていた高校時代があった。懸命にいじめの対象とならないことだけに心を砕いていた転校先で得た親友は、周囲の視線など意に介さず自由に振る舞うナナコ。彼女と一緒にいれば何でもできそうな気がする、そんな活力を葵に与えたナナコは、共に踏み出した現実逃避の旅が招いた事件を境に姿を消す。相手の本当の姿を理解していたと思っていたのに、姿と共に消えた友情。

過去と現在の二組の友情とその亀裂の物語が、既視感と違和感と共に交錯しながら進んでいく。

読み始めたときは、女性のコミュニティが持つ現実の描写に苦手意識を感じたが、読み進めるうちに物語自身よりも上記の既視感と違和感のクロスオーバーに惹かれ頁をめくるようになった。全体的に暗い物語ながら、幕の閉じ方に救われ感が残るあたりに読み手としても救われる。また、ふとした瞬間に親愛の情がすーっと薄まっていく瞬間、心の距離がさーっと遠のく瞬間の描写が恐ろしい程に心に残る。
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No.16:
(3pt)

何か足りない

きれいにまとまった読みやすい文章だと思います。
登場人物にありがちな違和感が無くてノンフィクションの気配すらする。

でも…正直面白くなかった。

テーマは良いし描き方は下手ではない。
ただ目新しさが無い。

無難な本…そんな印象を受けて心に残る物がなにも無かった。残念。
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No.15:
(3pt)

対岸は遠くない

人との係わり方。簡単な人にとってはとても簡単なことなのでしょうけれど、そうでない人にとってはいくつになっても難しいですね。スポーツが得意な人、勉強が得意な人、お金をもうけるのが得意な人がいるように、人間関係が得意な人がいて、そうでない人がいます。子どもの頃、人との係わりで嫌な経験をした人も、大人になると何食わぬ顔をして生きているけれど、意外とその経験は心の片隅に残っているのかもしれません。そんな経験を持つ二人の女性が、大人になった今、キャリアウーマンと専業主婦という全く違った境遇の中で出会い、相手の過去に自分の過去を見つけます。「私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。」この書き出しにドキッとする人は少なくないと思います。自分はいくつになっても自分まま、苦手がなかなか克服できない。そして、自分から生まれた子どもも自分と同じ苦手を抱えている。他人は自分を映す鏡だという言葉もありますが、気になることばかりが目についてしまいます。そうして全く違う世界に目を向けたつもりでも、実はそこにも自分と似たものを見つけてしまう。本の出だしは、主婦と高校生の日常を淡々と描いたもので、劇的ではないのですが、読み進んでいくうちに、二つのストーリーが溶け合い、主人公が成長します。他人の中に見つけた自分と向き合った時、少し何かが変わるのかも知れません。「対岸」というのは、「遠い」ということではなく、「見える場所」ということのように思いました。
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No.14:
(3pt)

掃除の持つ意味が興味深い

30代女性のテーマなのかもしれないけれど人間関係と閉塞感。最近こういうテーマを読んでもピンとこない。自分が男だというのもあるのでしょう。でも、たぶんすごく共感する人がいるんだろうなとかうまく描けているんだろうなっていうのはわかる。それに、物語の重ね方とずらし方、後半まで一気に読ませる仕組みとか、作者の力量みたいな物をすごく感じる作品ですさすが角田光代さん。この物語でもっとも共感できたのは、働きだした彼女が「掃除」を仕事にすること。村上春樹の雪かきや大崎義生の水槽あらいのように、(こちらは主人公が男だけど)彼女は掃除をすることで現状打破するのです。意味があろうとなかろうと、誰かが変わってくれる仕事であろうとなかろうと。手袋をはめず、直接シンクをあらう。そうすればある時突然、汚れがとれる。人間関係も、同じなんだろうと思う。
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No.13:
(3pt)

後味が…

友達のススメで読んでみました。
次々と読みすすむ感じで、退屈はしない作品ですが、
どうも、暗い気持ちになってしまい ちょっと苦手でした…。
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No.12:
(3pt)

「対岸」にいきなり行かずとも、地道な一歩が大事

小夜子と葵と言う同年齢の二人の女性の生き方を通して、自己と他者との心理の乖離と同一性の問題、そして解放された心の行き着く先を問い掛けた作品。章毎に交互に二人が語り手となって物語が進んで行く。小夜子の章は現在、葵の章は高校時代を描いている。
小夜子は他人と溶け込めない性格を強く感じ過ぎ、公園デビューの失敗等から、家に居る事に気詰まりを感じ、働きに出る事にする。多くの不採用を経て、得た職は天衣無縫な葵が経営する旅行会社。だが、実態は清掃会社だった。一方、葵は横浜出身だが、中学校の頃イジメに合って、高校入学の時に地方(最下段参照)に引越し、そこでは何とか過ごす。そして、ナナコと言う他人の思惑を全く気にしない同級生と友達になる。
ここから異邦の心を持っていると思い込んでいた人間と、実は同一の魂を感じたり、その逆の経験をする様が木目細かなエピソードの積み重ねで綴られる。そして小夜子が心を解放する事を覚え、自由と自信を持ち始めるが、そのまま行き着けば...現実の「対岸」。愚痴と不満を我慢して現実を生きるか、自身を解放して「対岸」に行くか、誰もが一度は悩む普遍的な問題でありながら、答えが出ないテーマで読者を惹き付ける。細かい点だが、傷心の小夜子が家の掃除に打ち込む事で心を落ち着けるシーンは女流作家ならではと思った。途中までさしたる効果がないと思っていた時間的カットバックが後半から活きて来る構成も巧み。結末での小夜子の決断は、作者の前向きな善意と解したい。
本筋とは関係ないが、記述からして葵の引越し先は群馬県桐生市、廃線と称しているのは旧足尾線(現わたらせ渓谷鉄道)であろう。こうして特定できる地域に対し、"閉鎖的な田舎町"等と蔑視的言辞を弄するのは如何なものだろうか(-1)。
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No.11:
(3pt)

きゅうくつな世界でのサバイバル

自分はほとんど問題と思わなかった、学校生活でどのグループに加わるとかが中高生(特に女子?)にとって致命的に重要なことなのだなと思った。グループ間のバランス、どこについていくか、グループにどこにも属さない子にどう接していくか、それらは細心の注意を払って行動すべきことなのだ。主人公の女性2人は、どちらもそういう感受性を強く持ってて、一方はそれを年齢とともにわりきり、克服した。それでもふとした瞬間にそのコンプレックスが蘇ってくる。傷ついた心の再生の話。
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No.10:
(3pt)

期待していたほどではないかも・・・

2人の女性の現在と過去を日常の中で綴った物語。
現在の小夜子が過去の葵のようで、現在の葵が過去のナナコのように見せていて、小夜子がかつての葵のようにどんどん変わっていく様子もリアルに感じられた。
だけどラストがなんとなく気持ちのいいものではなかった。
急速に覚めていった小夜子の気持ちがなんとなく解かりづらく感じた。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.9:
(3pt)

退屈しませんが

 パートの面接に行くと、そこの女社長は、たまたま同じ大学出身で・・・
二人は心を通わせることができるのだろうか、というのが大筋です。
社長の過去(高校時代)を振り返りつつ話は進んでいき、退屈させません。
 しかし読んだ後、爽快感がなかったです。ラスト、無難に
まとまってるなあと感じたのみで、多分読み返すことも無いだろうと
思います。
 
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4163235108
No.8:
(3pt)

心に痛い内容

大体のあらすじなどはいろんなメディアで紹介してあったのでおおよそな想像はできつつやっぱし読みたいと思い購入しました。誰でもあると思うのですが若かりし頃の痛い思い出できれば封印してしまいたいけど時がたっても、ふと思いだしてしまうような事・・・それを思い出させてくれた内容でした女同士特有のやりとり、心情・・・など自分の経験と重なる部分がいくつもあり読みながら、ちくちく心を刺してくる感じがしましたとてもおもしろかったとは私の場合はいえませんが昔の事を振り返るきっかけができた事はよかったなと思います。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.7:
(3pt)

重い・・・

文章は読みやすいので、もっとすらすらと読めても良いはずなのに、思ったよりも読むのに時間がかかってしまいました。その理由はたぶん、私にとってテーマが重すぎたのだと思います。学校での友達のグループ、あるいは公園の母親同士でのグループ、どこかのグループに入っていないと不安な心理。そしてその延長にある陰湿ないじめ。そういう女同士のいやーな部分が描かれていて、読んでいるだけで気が滅入ってしまいました。最後にはきっと明るく希望もさして終わってくれるさ、と期待して読み進めたのですが、ちょっと物足りませんでした。大人になってからの葵が、高校生の頃のナナコに似ているので(あえてそういう風に描いているのでしょうが)、ひょっとしてナナコは葵の想像上の人物、あるいは葵は二重人格?と思ったりして、途中一人で寒い思いをしました。
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
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No.6:
(3pt)

勉強になりました

僕は現在大学生です。小学生のころからクラスの中で出来る女子の派閥とでも言うのでしょうか、そういったものがなぜ出来るのか疑問でした。恐らく男は死ぬまで女を理解できないし、その逆も然りだと思っています。ですがこの本を読むことにより、少しだけ女の人の考え方とか強さとか弱さとか・・そういったものがわかりました。同じ男性の方々にお勧めします。
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No.5:
(3pt)

私自身が異星人なのか…

ここまで派閥からはみ出る恐怖に翻弄され,悩む主人公に違和感を感じた。自分自身は結婚してて,小さい子供を持っていて,働きたいなぁと漠然と思ってて,共感する部分は充分あるはずなのだけど。「いい人だな」「なんか好き」「仲良くなりたいな」と思うのだったら,派閥云々など考えずにとっとと仲良くなりなさいよ…あんたは今,外野100人と交換してもいい,ただ一人の人と巡り合ってんだよ,アホぅと。そこらあたり,なんか読んでいて私はイライラしました(苦笑)。それから,その他脇役の人たちがあくまで「善人」か「悪人」でしか描かれていないところにも…ちょっと…う~ん…。イヂワルな嫌味をたれる姑,妻が働くことに非協力的な夫,上司の悪口ばかり言っている同僚…。これら型にはまったような人たちが主人公の周りで陰々滅々と主人公の神経を逆なでしてゆく。でもさぁ…。それぞれ確かに欠点はあるかもしれないけど,あなた,そういう嫌な所ばかり見ずに,もっとその人のいいところを探してあげなさいよ…と私は思いました。結局,主人公たちの,外見ばかり気にして相手の心の裏に隠された暗部とか葛藤を全く見ようとしない態度に私は一番腹が立ったのかもしれない。友情がテーマのはずなのに,相手に対する思いやりや共感がない。出会うことも大切だけど…出会うばかりじゃ友達できないよ…。あ,でも物語としてはサクサク読めて楽しめた…と思います。読みながらいろんなことを感じました。ぜひ皆様にも読んで色々感じてみて欲しいです。
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No.4:
(3pt)

あらゆる年代の女性に。

~あらゆる年代の、あらゆる環境に身を置く女性にオススメしたい本。女性だからこそ、感じるものがあると思います。一人ひとりの女性が、それぞれに、何かを感じると思うのです。共感、とは違う部分になるのかもしれません。この物語に登場する「彼女」に自分を重ね合わせるヒトもいれば、高校時代の自分を紐解きはじめるヒトもいるかもしれません。$N~~$その「彼女」が登場人物の誰になるのかは、ヒトそれぞれなのでしょうね、きっと。~
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4163235108
No.3:
(3pt)

女の友情、バンザイ!

直木賞を受賞された角田光代さん著の「対岸の彼女」を読んだ。女の友情について、最近いろいろ考えていた私だったのでぴったりだった。結婚して、生活環境が変わり、今までつるんでいた女友達たちとの、微かなずれみたいなものを感じていたところだったのでこの本は、ちょっとしたヒントになりそうな感じがした。「女の友情」って永遠のお題のひとつだと思う。女の友情は、甘くてやさしくて温かいものだけど、反面、嫉妬や妬みなんかのドロドロとした感情など、危険もいっぱいはらんでいるモノだと私は考えている。この「対岸の彼女」は、生活環境の違う女同士、微妙なずれみたいのを感じながらも惹かれ合って、嫌悪して、最終的にポジティブな面もネガティブな面も全部ひっくるめてオッケー!やっていきましょう!みたいな、とっても肯定的な結末で良かった。読み終わったあとのすっきり感も良かった。明るい。女の友情、バンザイ!
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108
No.2:
(3pt)

角田さん、受賞おめでとうございます!

この作品の中で一番興味を惹かれ、魅力を感じたのはナナコでしたが、彼女の「たいせつなもの」やその後のナナコの気持ちが見えない(ナナコらしくない?)のが、残念でした。どこから読み取ればよいのかとページを急ぎましたが結局、私の中では消化不良なまま、読み終えてしまいました。人付き合いに悩む奥様には共感できる部分が多いと思いますが・・・次回作に更なる期待をしています!
対岸の彼女Amazon書評・レビュー:対岸の彼女より
4163235108

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