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(短編集)
天国旅行
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天国旅行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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本命は本屋さんで待ち合わせのほうでしたが、こちらの本のほうがとにかく一気読みできるくらい面白かったです。 三浦しをんさんって今まで知らなかったんですが、独特な書き方をされるんですね。 まず短編の組み合わせなんで飽きないんです。しかも内容が面白い。 これは当たりだと思いました。 この手の日本の小説はまず避けてきたんですが、とりあえずこの作家さんのを3冊購入したので、ついでに読み漁ってみようかなと思っています。 | ||||
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人の死に救いなんてあるのか。 あるとしたらそれは誰にとってなのか。 「心中」をテーマにした作品群は冬の夕暮れ前のように心細く悲しく後味の悪いものが多い。 「読んで感動しました!」「心が爽快です!」みたいなものを求める人は読まない方がいい。 歴史に残らないありきたりな人々の突然の死は、けれどその人の隣にいた人の人生を少しずつ狂わせる。 それを色んな切り口で読み切らせる三浦しをん先生〜ッッッッ!!!ひとつだけ聞かせてください〜ッッッ!! 「遺言」の二人は男女ですかぁ!?それとも男同士ですかあああああ!!!????くっそたぎりました〜〜〜!!!!!男同士ならいいなぁあああああああああ!!!って思っちゃいましたあああああああ!!!!!!! | ||||
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一つ一つの物語が心に沁みる。 そしていつも思うが、三浦さんの文章はさり気ない一つ一つも珠玉。練り上げられた無駄のない、読者をその世界にちゃんと連れていってくれる文章。気持ちが良いです。また読みます。 | ||||
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1作目だけ、単純すぎると感じましたが、あとは技巧を凝らした驚きの作品群でした。 技巧的には「炎」「遺言」が特に何通りもの読み方ができるという意味で凄かったのですが、一番心に残ったのは何といっても「初盆の客」でした。幽霊を使えばどんなファンタジーでもできるやと思った人は、一度これを読んでみてください。やっぱりこの作者はすごいです。 | ||||
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「天国旅行」という楽しげなタイトルと、いつも軽快で明るい本を書かれる三浦しおんさんなので、と期待して読むと見事に裏切られます。三浦しおんさんはこういうテイストも書かれるのかと驚きました。 「死のうとする人」を集めた短編集。美しい物語にされがちな「死」に対して、美化することなく、時に醜く描かれています。生きていることは素晴らしいよとも言っていないので、読後感は暗く厳しかったです。落ち込んでいる時にはお勧めしません。 一番好きだったのは「遺書」。これは素敵な短編でした。 | ||||
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『心中』をテーマとした、短編7。 三浦しをん氏、色んな引き出し持ってて、話もうまいなー。どれもなかなか良かったです。個人的には、2本目の、「遺言」が好きです。 | ||||
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現代のホラー。ちょっとした日常がデフォルメされてホラーになる。怖い話。この著者は素晴らしいストリーテーラーだ。 | ||||
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イエローモンキーの曲である天国旅行から採ったタイトルの短編集。死というか心中をテーマにしたもので、中でも、初盆の客、君は夜、炎、森の奥、星くずのドライブとか良いです。ほぼ全て良いです。他の三浦しをん作品とは違う独特なストーリーで興味深かったです。 | ||||
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結末まではっきりと描いているわけではなく、この後の展開をはっきりと明示して終わるわけでもなく、今後の展開を読み手に委ねているようであり、だからと言って、読み手に全てを託し「勝手に解釈してください」と放り出すわけでもない。そんな三浦しをんさんの、小説新潮に初出掲載されたものを集めた短編集です。(少し中身に触れています。引用もあります。) ◇ 「死んだ人の霊が見える医学生」とか、「江戸時代に心中を行った女が自分であり、それを前世と信じている少女」とか、「一家心中の中でただ一人生き残った男」だとか、「盆に現れた霊を信じる人たちの不可思議さ」だとか、これらの設定で書かれた小説だと聞いたら、多くの方はおとぎ話か夢の話の様な印象を受け、リアリティーの欠片もない話の連続なのではないかと思うはずです。でも、そうではありません。 三浦しをんという作家は、「おとぎ話」に不思議なリアリティーを感じさせる文章力を持った人です。主人公の描き方、心象描写が巧みで、読み手が自然に引き込まれ、納得させられてしまうのです。しかも、難しい言葉を使うのではなく、論理的に説得しようとするのでもなく、説明的なわけでもなく…。これはもう、作者の力量と言うしかありません。 その原因が何かはわかりませんが、一つ理由があるとすれば、三浦さんの作品は、ハッピーエンドの心地よい作品が多いのですが、その一方で、物事を「きれいごと」に終わらせない様な一面があり、「天国旅行」は、そういう意味で彼女の他の作品群とは一線を画していますが、通底しているものとも言えます。そのことは、いくつもの作品群を通して読んでいる方には、感じる所があるのではないでしょうか。 ◇ 本作の作品の一つ「SINK」では、一家心中でたった一人生き残った男の子は、祖父に引き取られ、近所の人たちにも優しく接してもらい成長します。学生時代は平凡で目立たない生徒でしたが、一人の友人に助けられ成長します。その友人は明るく人気者で、勉強も出来る人間ですが、大学に入っても、社会人になっても、彼の前から離れません。いつも、仕事をくれたり、女の子を紹介してくれたり、大変面倒をよく見てくれます。 しかし、そういう友人に感謝しながらも、どこか恩を着せられている様な、そして彼の生きがいにされている様な気がして、「うっとうしさ」を感じるのです。(以下本文から) 「悠助も東京の大学に進み、近くに部屋を借りていた。『お前が心配だからさ』と、悠助は冗談めかして言った。でも、きっとそれは冗談ではないのだ。悠助本人は無自覚なのかもしれないが、《略》友だち思いな悠助。友だち思いである自身に満悦している悠助。ありがたくて反吐(へど)が出そうだ。悠助の粘着質な言動が、重くまとわりつくようで気色が悪かった。」 やがてそれは怒りの言葉となって吐き出されます。 一家心中の経験から、幸せな家庭をイメージすることができず、いつも女性とうまく付き合うことができませんが、ある女性から次の様に言われ、過去との決別について考える様になります。 「ひどい質問をします。」「もし、その経験をなさらなかったら、日高さんは恋をしたんでしょうか」 ◇ 1話目「森の奥」は、今一つ作者の意図がわかりませんでしたが、他はとてもよくできています。霊が出てくるという点では、浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや)」を連想させる作品群であり、内容も決して引けを取りません。 秀作であり、今回もまた「読んでよかった」と思わせてくれました。三浦しをんさん、底力がありますね。まだまだ、いい作品がありそうです。 | ||||
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いずれの話も「死」に関連することがテーマになっていますが、三浦しおんさんのその内容に合った文章力で読ませます。 様々な文体と、しおんさんの小説家としての実力を体感できます。 話の内容に加えて、文章の妙を楽しんで下さい。 | ||||
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1人の作家が描く短編は、何処となく似たものになりがち。しかしこの短編集は違います。どれも個性的な文体で、異なる味わいの面白いものになっています。おすすめです。 | ||||
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私が買った本のカバーは白地にカラフルな絵が描かれているもっと可愛らしいもので、結構その印象の差は大きいのではないかと思います。 ネットで拾った画像ですが、載せておきます。 この本は決して悲しいだけの本ではありません。 確かに切なくて苦しいけれど、不思議と幸せな気分になります。 心中するほど人を愛せる、愛せた、人に愛される、愛された。 そういうことへの憧れもあってか、一文字一文字がきらきらして見えました。 またいつか、必ず読み返します。 | ||||
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心中をテーマにした短編集ですが、単純に二人で死ぬ、というものではありません。 死と愛はセット。 いま心が寒い人におすすめします。 | ||||
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心中をテーマにしたこの本を読んでると、生と死の境界線が分からなくなってくる。 7作品とも読み応えがありましたが、個人的には「初盆の客」が一番好きでした。 他の作品は、相対的ではない苦しみを抱えた主人公達が多かったからかもしれません。 | ||||
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この三浦さんの本の中から「炎」の部分が、中央国際高等学校をメイン舞台にドラマ化されることになり、購入しました。 「炎」だけでなく、どの文も素敵で、異なった視点から独特の感覚で書かれています。 三浦しをんさんもとても素敵な方ですよ。 文庫版もamazonで是非ご一読ください。 | ||||
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「木暮荘」のイメージがあり、アマゾンで数冊頼んだうちの一冊。まったくこのイメージではありませんでした。 自分でも希死念慮があった時期もあり、また身近な人の死を体験したこともあるが、そのどれもとも違う。ただ、似たような経験もあった。例えば「君は夜」。中学生くらいまで「夢の続きを見たい」と思うと確実に見られた。だから主人公の気持ちや行為も理解はできる部分もある。しかし、親元を離れて呪縛から逃れて生きようとした行動力もあるのに、根岸のような男と「恋に落ちて」もそのまま堕ちて「顔の形が変わるほど殴られる」女になってしまうのか。このあたりステレオタイプな書き方か。とか、星くずドライブもどこか既視感があった。などと、さわやかな読後というより、あれこれ感がr込んでしまった 三浦さんには「舟を編む「木暮荘」のように、読後ほっとしながら生きてていいなあと思うストーリーテラーであって欲しいと思います。 個人的には「死と暴力」が結びつくものはやるせない。 | ||||
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最初のお話から心を掴まれて、大事にしたいと思えた本。普段なら一気に読むタイプなのに一日一作読むのが精いっぱいでした。 心中をテーマにした七通りのお話は一人の作者さんが描いたのだと思うと発想にただただ感嘆。 どのお話も身震いしてしまうそれぞれの人生が色濃く鮮烈でした。 好きな作品だと思うと息を止めて読み進める癖があるので作中に頭が痛くなったり息苦しくなったりしたのも、この作品だとひとしお余韻を楽しむひとつになったとも思えたり。 七作品とも表現が巧みできれいです。文庫で紐しおりが付いているのも嬉しかったな。作中は遺言が一番好き。同性同士の駆け落ちカップルという印象で読んでいました。 | ||||
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心中がテーマということで、明るい話はなかったですが、さすがはしをんさん読後感は妙に爽やかでした。ただひとつ疑問が、遺言の主人公カップルの性別です。異性なのか同性なのか?皆さんどう思われたのか、こんな疑問を持った人他にもいると思うのですが | ||||
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心中をテーマとしていると書かれていますが、私は心中を「心の中」と解釈いたしました。登場人物の心の揺れが繊細に描かれています。感じていても言葉にできない。それを言葉にできるのが小説家なのだと改めて実感した作品でした。 | ||||
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自ら死を選ぼうとうする人たちを主に描いていますが,どの作品も面白かった。妄想力がハンパなく,滑稽ですらある人の有り様を読んでいると,現在悩んでいる自分を冷静に見ることができるようで,読んで良かった! | ||||
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