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(短編集)
天国旅行
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天国旅行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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本命は本屋さんで待ち合わせのほうでしたが、こちらの本のほうがとにかく一気読みできるくらい面白かったです。 三浦しをんさんって今まで知らなかったんですが、独特な書き方をされるんですね。 まず短編の組み合わせなんで飽きないんです。しかも内容が面白い。 これは当たりだと思いました。 この手の日本の小説はまず避けてきたんですが、とりあえずこの作家さんのを3冊購入したので、ついでに読み漁ってみようかなと思っています。 | ||||
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人の死に救いなんてあるのか。 あるとしたらそれは誰にとってなのか。 「心中」をテーマにした作品群は冬の夕暮れ前のように心細く悲しく後味の悪いものが多い。 「読んで感動しました!」「心が爽快です!」みたいなものを求める人は読まない方がいい。 歴史に残らないありきたりな人々の突然の死は、けれどその人の隣にいた人の人生を少しずつ狂わせる。 それを色んな切り口で読み切らせる三浦しをん先生〜ッッッッ!!!ひとつだけ聞かせてください〜ッッッ!! 「遺言」の二人は男女ですかぁ!?それとも男同士ですかあああああ!!!????くっそたぎりました〜〜〜!!!!!男同士ならいいなぁあああああああああ!!!って思っちゃいましたあああああああ!!!!!!! | ||||
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一つ一つの物語が心に沁みる。 そしていつも思うが、三浦さんの文章はさり気ない一つ一つも珠玉。練り上げられた無駄のない、読者をその世界にちゃんと連れていってくれる文章。気持ちが良いです。また読みます。 | ||||
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吉井和哉の歌詞を使ったタイトルだから、購入しました。インスパイアされた心中作品集で、それ自体はいいんだけど、吉井和哉ファンなので、物足りないと思いました。三浦さんは悪くないです。タイトルで狂喜して買った私が悪いんです。でも、同じ思いをしそうな人がいるかなーと思うんで、このくらいで。the yellow monkeyの天国旅行とは特に関係ないですよ。 | ||||
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1作目だけ、単純すぎると感じましたが、あとは技巧を凝らした驚きの作品群でした。 技巧的には「炎」「遺言」が特に何通りもの読み方ができるという意味で凄かったのですが、一番心に残ったのは何といっても「初盆の客」でした。幽霊を使えばどんなファンタジーでもできるやと思った人は、一度これを読んでみてください。やっぱりこの作者はすごいです。 | ||||
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「天国旅行」という楽しげなタイトルと、いつも軽快で明るい本を書かれる三浦しおんさんなので、と期待して読むと見事に裏切られます。三浦しおんさんはこういうテイストも書かれるのかと驚きました。 「死のうとする人」を集めた短編集。美しい物語にされがちな「死」に対して、美化することなく、時に醜く描かれています。生きていることは素晴らしいよとも言っていないので、読後感は暗く厳しかったです。落ち込んでいる時にはお勧めしません。 一番好きだったのは「遺書」。これは素敵な短編でした。 | ||||
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設定や導入部分はぐいぐい引き込まれるんだけど、終盤になると何のひねりもない、面白みも感じない結末でなんかもったいない感じがします。正直おもしろくない。 | ||||
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長い事ずーーーっと欲しいものリストに入れて、 気になっていた1冊です。 今まで読んだ三浦しをんさんの作品は、大体好きですが、 たまに自分にはあまり合わない事もあります。 こちらは残念ながら、後者。 タイトルと表紙の絵の感じから、 勝手に明るいハッピーエンドの話が多いと思ってしまった、 単なる私の勘違いですので好みによると思います。 私的には後味のあまり良くないゾワッとする話が多いと感じました。 2話目の『遺言』は好きでした。 三浦しをんさんの作品だけど、 ぶっ飛んだ変な人は特に出てきません。 (私は三浦作品の変な人好きなんですが) | ||||
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『心中』をテーマとした、短編7。 三浦しをん氏、色んな引き出し持ってて、話もうまいなー。どれもなかなか良かったです。個人的には、2本目の、「遺言」が好きです。 | ||||
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心中をテーマにした短編集ですが、わりとあっさりしててドロドロ感無し。暗い、ドロドロ、ジメジメ、女々しいのが大好物の私にはいまひとつ心に響かなかったです。強いてあげれば「森の奥」が面白いと思います。「天国旅行」って題名の短編はありません。 | ||||
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現代のホラー。ちょっとした日常がデフォルメされてホラーになる。怖い話。この著者は素晴らしいストリーテーラーだ。 | ||||
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現実の生活と記憶、夢、前世、霊などの見えない世界との はざまで起きるドラマを集めたもの。 文芸雑誌などで一話づつ読む分には楽しめると思うけど、 こうまとめられると食傷してしまった。 これは企画編集ミスのように思います。 一度に読まず、時々一話づつ読むのがいいと思います。 | ||||
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イエローモンキーの曲である天国旅行から採ったタイトルの短編集。死というか心中をテーマにしたもので、中でも、初盆の客、君は夜、炎、森の奥、星くずのドライブとか良いです。ほぼ全て良いです。他の三浦しをん作品とは違う独特なストーリーで興味深かったです。 | ||||
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結末まではっきりと描いているわけではなく、この後の展開をはっきりと明示して終わるわけでもなく、今後の展開を読み手に委ねているようであり、だからと言って、読み手に全てを託し「勝手に解釈してください」と放り出すわけでもない。そんな三浦しをんさんの、小説新潮に初出掲載されたものを集めた短編集です。(少し中身に触れています。引用もあります。) ◇ 「死んだ人の霊が見える医学生」とか、「江戸時代に心中を行った女が自分であり、それを前世と信じている少女」とか、「一家心中の中でただ一人生き残った男」だとか、「盆に現れた霊を信じる人たちの不可思議さ」だとか、これらの設定で書かれた小説だと聞いたら、多くの方はおとぎ話か夢の話の様な印象を受け、リアリティーの欠片もない話の連続なのではないかと思うはずです。でも、そうではありません。 三浦しをんという作家は、「おとぎ話」に不思議なリアリティーを感じさせる文章力を持った人です。主人公の描き方、心象描写が巧みで、読み手が自然に引き込まれ、納得させられてしまうのです。しかも、難しい言葉を使うのではなく、論理的に説得しようとするのでもなく、説明的なわけでもなく…。これはもう、作者の力量と言うしかありません。 その原因が何かはわかりませんが、一つ理由があるとすれば、三浦さんの作品は、ハッピーエンドの心地よい作品が多いのですが、その一方で、物事を「きれいごと」に終わらせない様な一面があり、「天国旅行」は、そういう意味で彼女の他の作品群とは一線を画していますが、通底しているものとも言えます。そのことは、いくつもの作品群を通して読んでいる方には、感じる所があるのではないでしょうか。 ◇ 本作の作品の一つ「SINK」では、一家心中でたった一人生き残った男の子は、祖父に引き取られ、近所の人たちにも優しく接してもらい成長します。学生時代は平凡で目立たない生徒でしたが、一人の友人に助けられ成長します。その友人は明るく人気者で、勉強も出来る人間ですが、大学に入っても、社会人になっても、彼の前から離れません。いつも、仕事をくれたり、女の子を紹介してくれたり、大変面倒をよく見てくれます。 しかし、そういう友人に感謝しながらも、どこか恩を着せられている様な、そして彼の生きがいにされている様な気がして、「うっとうしさ」を感じるのです。(以下本文から) 「悠助も東京の大学に進み、近くに部屋を借りていた。『お前が心配だからさ』と、悠助は冗談めかして言った。でも、きっとそれは冗談ではないのだ。悠助本人は無自覚なのかもしれないが、《略》友だち思いな悠助。友だち思いである自身に満悦している悠助。ありがたくて反吐(へど)が出そうだ。悠助の粘着質な言動が、重くまとわりつくようで気色が悪かった。」 やがてそれは怒りの言葉となって吐き出されます。 一家心中の経験から、幸せな家庭をイメージすることができず、いつも女性とうまく付き合うことができませんが、ある女性から次の様に言われ、過去との決別について考える様になります。 「ひどい質問をします。」「もし、その経験をなさらなかったら、日高さんは恋をしたんでしょうか」 ◇ 1話目「森の奥」は、今一つ作者の意図がわかりませんでしたが、他はとてもよくできています。霊が出てくるという点では、浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや)」を連想させる作品群であり、内容も決して引けを取りません。 秀作であり、今回もまた「読んでよかった」と思わせてくれました。三浦しをんさん、底力がありますね。まだまだ、いい作品がありそうです。 | ||||
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いずれの話も「死」に関連することがテーマになっていますが、三浦しおんさんのその内容に合った文章力で読ませます。 様々な文体と、しおんさんの小説家としての実力を体感できます。 話の内容に加えて、文章の妙を楽しんで下さい。 | ||||
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1人の作家が描く短編は、何処となく似たものになりがち。しかしこの短編集は違います。どれも個性的な文体で、異なる味わいの面白いものになっています。おすすめです。 | ||||
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私が買った本のカバーは白地にカラフルな絵が描かれているもっと可愛らしいもので、結構その印象の差は大きいのではないかと思います。 ネットで拾った画像ですが、載せておきます。 この本は決して悲しいだけの本ではありません。 確かに切なくて苦しいけれど、不思議と幸せな気分になります。 心中するほど人を愛せる、愛せた、人に愛される、愛された。 そういうことへの憧れもあってか、一文字一文字がきらきらして見えました。 またいつか、必ず読み返します。 | ||||
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心中をテーマにした短編集ですが、単純に二人で死ぬ、というものではありません。 死と愛はセット。 いま心が寒い人におすすめします。 | ||||
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心中をテーマにしたこの本を読んでると、生と死の境界線が分からなくなってくる。 7作品とも読み応えがありましたが、個人的には「初盆の客」が一番好きでした。 他の作品は、相対的ではない苦しみを抱えた主人公達が多かったからかもしれません。 | ||||
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この三浦さんの本の中から「炎」の部分が、中央国際高等学校をメイン舞台にドラマ化されることになり、購入しました。 「炎」だけでなく、どの文も素敵で、異なった視点から独特の感覚で書かれています。 三浦しをんさんもとても素敵な方ですよ。 文庫版もamazonで是非ご一読ください。 | ||||
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