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(短編集)

私が語りはじめた彼は



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【この小説が収録されている参考書籍】
私が語りはじめた彼は
私が語りはじめた彼は (新潮文庫)

私が語りはじめた彼はの評価: 3.86/5点 レビュー 51件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 1~20 1/3ページ
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No.51:
(2pt)

正直、内容がよく分からなかった

三浦しをんさんの作品が好きでいろいろ読んできましたが、正直、今回は話についていけませんでした。毎日、通勤時に少しずつ読んでたので、前の方の話を忘れてしまっているのかも知れませんが、よくわからないままに終わってしまった印象です。
私が語りはじめた彼は (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:私が語りはじめた彼は (新潮文庫)より
4101167559
No.50:
(4pt)

分からなさ

この最後まで宙ぶらりんな、分からなさ。登場人物それぞれの動機も、その動機(というものがあったとして)に対してとる行動も、意味がくみ取れない。人間は結局分かり合えない、というテーマなのでしょうか? 分からないなら、いちいち翻弄されるなよ、と言いたくなります。
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No.49:
(3pt)

楽しく読んだ

楽しく面白く、先を急いで読んだが、さて、何が楽しかったかと自問すると、…分からない
考えてみると、全部身も蓋もなく「相互理解は不可能」ってお話なんだよねー
でも暗さを感じない。新品じゃなくて「中古廃品の山からお手頃なパーツを探しましょう」に、分別と分相応という弁えを感じ、そこに好感を抱いてしまったからだろうか?
単純に「どうしてか分からないけど、なんか、好き」

ちなみに、「大人になっても『パパ』『ママ』呼び」は自分も尻が座らない。身内に『ちゃん』付けも同様
冬と灼熱の一瞬なら、迷う事なく灼熱がいい
残酷描写はエロ本代わり、に同意

巻末の解説に膝を打った
言われてみれば、三浦氏には「悪戦苦闘して書いてる」イメージが、ない
ひねくり回して何とか絞り出した、のイメージもない
「おっと、あらぬ方に行っちまったぜ。いかんいかん」位しか浮かばない

大変楽しく読みました
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No.48:
(4pt)

『闇が深い』そして、、三浦しをんさん!うますぎる!!ため息が出るほどに!!!

タイトルの通り、「彼」を取り巻く人々(=私)が彼について話すのです。様々な方向から。

短編集に見せかけて、実は繋がっていました!さすが!しをんさん!スキ!

読めば読むほど、凄まじいヤツだな、、敵のニオイ、、、と。
彼の人生において何に価値を見出して、何を得ることができたのか、
気になるところではあるけれど人それぞれ価値観も違うと思うので追及するのはやめておきます。
(それでよかったんだな?!と少し言いたい気持ちを抑えて、、、)

愛してほしいとは言わないが、理解してくれ。

これはイコールにはならないのでしょうか?
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No.47:
(5pt)

とてもおもしろい!

男女間のトラブルが主題で、全体的に暗くて理不尽で目を背けたくなる内容だが、
なぜかぐいぐい引き寄せられた。三浦先生の才能に改めて感服した。

「冷血」という章の主人公・市川律が個人的にお気に入りだ。
最初は全く好感が持てなかったのだが、じわじわくるものがあって…。
彼、なかなかおもしろいおにいちゃんなのだ。
化学教師の彼はとっても冷静沈着で、会話のキャッチボールもひくほど冷めているくせに
女に異常にのめりこんだり、
第三者の見ている前で女を抱けるという常人離れした図太さもある。
そして生徒から告白されるくらいだから、たぶんハンサムなのだろう。
だんだんこのおにいちゃんにはまっていって「ここを出て一緒に暮らそう」という台詞に、
不覚にもときめくという事態に。
三浦先生、おもしろいキャラをどうもありがとう。
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No.46:
(5pt)

他者との関わりと対話

作品により雰囲気がまるで変わるのが著者のスゴいところ。
彼女は貴賤なく、"本"が本当に好きなんだなと感じるのです。

他にも有名な代表作があるなか少し珍しいかもしれませんが私は彼女の作品でこの 私が語りはじめた彼は がいっとう好き。
静けさのなかで淡々と、しかし、胸にぐっと来るものがあります。

他のレビューでもある通り、物語の中心となる村川という教授の魅力は語られませんし、多分、いやどう考えても、"良い男"じゃあない。
けれど作中の人々はみな、彼に執着し翻弄されている。その気味の悪さは確かにあるかもしれません。何故?と。
しかし、他人には理解出来なくて当然なのかもしれない、とも思います。他人ですから。

だから、出来うる限りもっと話して、聞いて、解り合いたいと思ったり、或いはそれを踏まえてもう解り合えないと思ったり。
三浦しをんは、そういうことを私達読者としたくてこの作品を書いたんじゃないかと思うんです。
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No.45:
(2pt)

残念

ある種の女性にモテる村川教授はどんな人間なのか?
作者は「モテる大学教授」をどう書くのか、迷ったのではないか。
様々な人物の「村川教授は・・・」と話させる方法はおもしろいが、読み終えてどう好ましい人物なのか全くわからなかった。
私が「ある種の~」でない可能性はあるが。

もしかしてモデルがいる?
ただウワサ程度の知識で書かざるを得ずこうなったのか。(関係者の口が堅くて取材できなかった?)
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No.44:
(4pt)

こういう作品も好きだなぁ

「ライトなエンターテイメント小説ばかりが私の得意分野ではないのだよ、諸君!」と、しをんが言ってるよう感じる作品です。

ひとりの人物をいくつもの視点で紡ぎだし、立体的に表現している。多くの語り手が登場する連作短編集が好きな方にお薦め。テーマは重厚で、ライトな作品を所望される方は回避すべきでしょう。
ではでは、楽しい時間をお過ごしくださいませませ。
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No.43:
(4pt)

こねくり回した表現が楽しい

まるで漫画を読んでいるみたいに楽しく読ませていただきました。
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No.42:
(3pt)

もやもやします

レビューを読んだうえで、期待して購入。

読む側のコンディションにも寄るのかもしれませんが、何が言いたいのかよく分かりませんでした。

短編ごとに「私」が代わり、しばらく誰なのかよく分からない。全体として、どう考えたら良いのか分からない。もやもやと、欲求不満感が残りました。

ただ、3章目の「予言」は分かりやすかったし、面白く引き込まれて読みました。

沢山のレビューにあったように、文章は上手いし文学的で美しさを感じます。

でも、文学的な文章によく感じるのですが、作者の「上手い」比喩表現の羅列によってあの手この手で強調される文章に「意図」を感じてしまい、「自己陶酔」という言葉が頭に浮かび、内容に入り込めず、興醒めしてしまいました。

上手いけど、くどい所があって残念、という感じです。

20代に書かれた作品ということで、こうした意欲作を経たうえで、近年の話題作のような分かりやすさにたどり着いたのかと考えると、作者の才能と進化に好感が持てます。

今後に期待!
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No.41:
(5pt)

魅力ある連作長編

筆者の作品に初めて触れ、本書が20代の頃の作品と知り驚きです。物語の構成、
登場人物たちの動き、魅力あふれる文体、完成されたものです。
複数の女性と関係をもってきた大学教授村川をめぐる教え子、妻、再婚相手、娘、
息子、恋愛関係、家族関係の危うさを見事に表現しており一気に読める作品です。
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No.40:
(4pt)

心をえぐる!すごい作家です。

箱根駅伝を題材にした「風が強く吹いている」の爽やかさが嘘のような、全く違う作風。同一作家の作品とは信じがたい。「彼」を取り巻く人々の心をえぐり、読者の心をえぐる。

「彼」は、中国の歴史を研究する学者であり、見た目は今一の超モテ男。
「彼」を取り巻く人々が「私」として登場し、時空を超えた物語が展開する。

大学の研究室の後輩(教え子)
愛人の夫
息子
再婚相手の娘の隣人
娘の婚約者
再び、大学の研究室の後輩(教え子)

難を言えば、各章ごとの「私」が「彼」を中心に見た場合にどのような関係なのか理解するまでに時間が掛かること。スゴイ作家だと思うが、若さ故の荒さも見える。たくさんの謎を残すミステリアスな面も多々ある。
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No.39:
(3pt)

村川教授、そんなにいい男??

短編連作。
“村川教授”を取り巻く様々な人たちを描きながら、
当の“村川教授”は出てこない。
弟子と妻、
浮気相手の夫、
息子、
義理の娘、
義理の娘の婚約者、
そして、元弟子。
6つの短編である。
ベースにあるのは、
研究熱心なだけで、
特に取柄もないような村川教授が、
なぜが女にもてる。
で、結局離婚して、
一番微妙な相手と再婚。
そのせいで、大学を追われ、
地方の大学へ行くことになる。
そんな“村川教授”に、
振り回される人々。
まぁ、
当人は期せずして、
そうなってしまう、周りに人の問題もありますが。
ちょっと人物描写が乾いた感じで、
その距離感はいいかもしれないけど、
内容的に、ドロドロ感はぬぐえず。
結局人の連関は、
断ち難い、ということだな。
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No.38:
(4pt)

三浦しをんには珍しいダークな感じ

この作家は基本的にさわやかな青春ものを書かせたらすごいと思っているが、これは男と女のドロドロした関係が軸になっている。「彼」を取り巻く色々な人間模様が、章ごとにそれぞれの視点で独立した物語として書かれている。読み終えたあと、「結局愛ってなんだろう」という疑問が延々と頭の中を駆け巡っている。こういうのもたまにはありだね。
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No.37:
(4pt)

三浦しをんには珍しいダークな感じ

この作家は基本的にさわやかな青春ものを書かせたらすごいと思っているが、これは男と女のドロドロした関係が軸になっている。「彼」を取り巻く色々な人間模様が、章ごとにそれぞれの視点で独立した物語として書かれている。読み終えたあと、「結局愛ってなんだろう」という疑問が延々と頭の中を駆け巡っている。こういうのもたまにはありだね。
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No.36:
(4pt)

徐々に引き込まれて

最初はなんだかよくわからなかったのですが
徐々に世界に引き込まれていきます。
登場人物は
謎でありながら
なんだか「濃い」。
そんな世界がここにあります。
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No.35:
(4pt)

「予言」が最高

正しくは、所収されている短編の「予言」が☆5つ。総合で☆4つです。
主人公の長男が主役なのですが、
……本当は思い切り泣きたいんだろうな。
……周りの人間だけでなく、自分自身にも苛立ちを感じているのだろう。
思春期のひりひりするような切なさが、痛いほど胸に迫ります。
また、長男の友達もいい味出しています。おずおずと示す優しさに救われました。
三浦しをんさんの作品の中で「予言」が一番好き。何度も何度も読み返しています。
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No.34:
(5pt)

男と女の間には深くて暗い川がある。

ほぼ日刊イトイ新聞の中で名作【かもめ食堂】の監督荻上直子さんが奨めて居たので
興味を持ち手に取った一冊。心底驚いた!!。こんな小説の書き方もあるんだなぁ、と。
古代中国史の研究者村川教授=【彼】。欲望の赴くままに生きた【彼】の事が
6つの短編(ミステリあり、心理小説あり)の中で語られて行く。
過去から現在に至るまで【彼】と関わりのあった登場人物の間の愛憎が複雑に絡みあう。
が、結局の所。最後まで【彼】の輪郭はハッキリと語られ尽くす事はないまま。
読んでいて口に広がるのも苦味だったり、切なさを含んだ酸味だったりで、
決して口当たりが優しい訳ではない。にも関わらず実に病み付きになる文章だ。
読了直後感じたのは。敢えて読者が各自【彼】をイメージしやすいような
ヒントや隙を残したまま書き終えているのではないか、という事。
だとすれば、恐るべし三浦しをん!!。そう感じる程に一つ、一つの話が
素晴らしい完成度を持っている。
個人的には突然父親を喪失し混乱していた息子が、【彼】の新しい家庭を訪問した後、
父親と訣別し、再生していく様子が描かれている【予言】が強く印象に残った。
人が愛について思う時の気持ちの奥底を見詰め、的確な文章で書き記す事の出来る
三浦さんの眼力。実に凄まじい小説です。
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No.33:
(5pt)

男と女の間には深くて暗い川がある。

ほぼ日刊イトイ新聞の中で名作【かもめ食堂】の監督荻上直子さんが奨めて居たので
興味を持ち手に取った一冊。心底驚いた!!。こんな小説の書き方もあるんだなぁ、と。

古代中国史の研究者村川教授=【彼】。欲望の赴くままに生きた【彼】の事が
6つの短編(ミステリあり、心理小説あり)の中で語られて行く。
過去から現在に至るまで【彼】と関わりのあった登場人物の間の愛憎が複雑に絡みあう。

が、結局の所。最後まで【彼】の輪郭はハッキリと語られ尽くす事はないまま。
読んでいて口に広がるのも苦味だったり、切なさを含んだ酸味だったりで、
決して口当たりが優しい訳ではない。にも関わらず実に病み付きになる文章だ。

読了直後感じたのは。敢えて読者が各自【彼】をイメージしやすいような
ヒントや隙を残したまま書き終えているのではないか、という事。
だとすれば、恐るべし三浦しをん!!。そう感じる程に一つ、一つの話が
素晴らしい完成度を持っている。

個人的には突然父親を喪失し混乱していた息子が、【彼】の新しい家庭を訪問した後、
父親と訣別し、再生していく様子が描かれている【予言】が強く印象に残った。
人が愛について思う時の気持ちの奥底を見詰め、的確な文章で書き記す事の出来る
三浦さんの眼力。実に凄まじい小説です。
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No.32:
(3pt)

もやもや感が・・

 恋愛小説、というのとも少し違う。
 現代小説、純文学というのとも少し違う。
 でも、しんしんと愛について、それも愛の情念というかおどろおどろしい部分というか沈鬱な部分についてこうもやもやと考えさせる本でした。
 構成は、中国古代史が主研究の大学教授、村川融のその周囲の人物たちをメインにした短篇連作集。村川はプレイボーイというわけでもないのですが、周囲の一部の女性達をがっちりと取り込んでしまう魅力があり、離婚し、家を出て再婚して、それでも浮気をやめることはありません。そして、その中でまわりの家族、奥さんや娘さん、息子が苦しみます。その苦しみの中で成長するものは成長し、挫折するものは挫折してしまいます。うちも離婚家庭だったからかも知れないけれど、親が別れる・愛情が保てなかったという家庭にいると、愛についてはひどく考え込んでしまいます。そんなに簡単に心変わりしたり、今までの生活をあっさりと捨てたり忘れたりできるのかなとか、いろいろ思ってしまいます。
 そして、愛なのか連帯なのか、それとも諦念なのか、そういう仲で暮らしている夫婦というのも結構多いのか(いや、口ではそういうこともいうけれど、心の底ではやっぱり家族愛になったにせわ愛は愛で強くあるだろうという幻想があったりするので)なんて色々考えてしまいました。
 特に、三浦しをんという作家に対する自分のイメージが、こういう小説と全然あわなかったので余計に意外感があって考え込んでしまいました(自分が読んできたのが「格闘するものに○」とか「白蛇島」「ロマンス小説の七日間」とかなもので特に)。
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4101167559

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