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オー! ファーザー
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オー! ファーザーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全112件 61~80 4/6ページ
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4人の父親(?)を持つ高校生を主人公とした犯罪絡みの青春ストーリーだが、非常に楽しく読めた。初期の作品に比べると切れ味・斬新さを欠いている様に感じる方もいらっしゃるかと思うが、私は両方とも好きである。テーマはいつも通りで、人生を生きて行く上での希望や教訓を爽やかに綴ったもの(作風は異なるが「重力ピエロ」を想わせる)だが、本作では特に、父子関係は当然として、様々な問題・悩みがあるにせよ、「人生、逃げ道はない !」といった所だろうか。しかし、冷たく突き放しているのではなく、作中の次の言葉 「自分に直接関係がない事に興味を抱くのが人間の特技」 が示す様に、無私の助け合いの精神を讃えた作品でもある。その意味で、4人の父親という設定やその各人各様の奇矯な人物造形、そしてその4人から色々な特質を受け継いだ主人公の性格設定が上手く活かされていると思う。人物造形と言えば、主人公の女子同級生(近未来のガールフレンド(?))の存在も面白く、この2人の会話を中心とした言葉のギャグも楽しめる。警句の多さという点では、上述の通り、「重力ピエロ」を想わせるものがあり、 「男は自分の話をしないで女性の話に黙って耳を傾け、頷く事」 「大人の役割は生意気なガキの前に立ち塞がる事」 「人間は自分が信じたいと思うものを信じる」(これは先例アリか) 等、こちらも楽しめる。間接的にではあるが、いじめ問題や(旧称)オレオレ詐欺を含む情報社会の怖さへの警鐘といった点も意識して執筆している様である。全体構成は相変わらず巧みで、一家の"主人"である主人公の母親がラストにだけ登場するという演出も心憎い。無条件に楽しめる快作と言って良いのではないか。 | ||||
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伊坂さんの作品はいつも読後の爽快感がいい気がします。グイグイ引き込まれて、残りページが少なくなって、”あぁ~終わってしまった。でも良かった”って感じでページを閉じます。 | ||||
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とにかく、設定がユニークです。 主人公とその4人の父親。 しかも、その4人がそれぞれ全く違う性格・生き方をしていて、そのそれぞれの面の影響を主人公が受けています。 もちろん、遺伝子的な繋がりは、その中の一人の筈ですが、誰もそれを確かめようとしません。 それでも、4人が4人とも不在がちな母親に替わって、家を守り息子を守っています。 と言う事は、この母親には男たちを惹きつけてやまない強い何かがあるのでしょう。 その肝心の母親は、この物語にはほとんど参加しません。 携帯電話だけが、事件解決の小道具として活躍するのみです。 物語は、軽妙なタッチでどんどん進んでいきますし、物語の舞台や事件も徐々に広がりを見せていきます。 4人の父親の性格のいいところをだけを受け取ったような主人公が、何となく飄々とした生き方をしています。 それが、現代の高校生らしいのかも知れません。 そんな主人公が、友達の関係でどんどん事件の深みに嵌っていきます。 そして、4人の父親との阿吽の呼吸で・・・。 何とも楽しい小説でした。 | ||||
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一言で言うと中途半端。 キャラクターも面白いし、後から後から沸き起こる事件もどんな展開になるんだろうと 期待させてくれるのですが、最後はご都合主義でまとまってしまった感が否めません。 例えるなら、なんでもお見通しの探偵が、実は超能力者だったというような 「それは反則でしょう!?」というオチの付け方は、伊坂幸太郎らしくないかなぁ。 ちょっとがっかりな内容でした。 | ||||
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作品のスピード感、張り巡らせた伏線を一気に回収する気持ちよさ、小気味良いキャラクターと、小気味良いセリフ 僕が伊坂作品の魅力だと思っている部分が詰め込まれていました。 魅力的なキャラクターも健在で、読んでいて気持ちの良い作品でした。 ただやっぱり同じ作者の別の作品、例えばアヒルと鴨のコインロッカー等と比べると完成度は低いと感じます。 伏線の回収が雑なせいで、最後の快感が少し薄れています。 特に以下の箇所が気になりました 「母親は何故帰って来なかったのか?」 という謎に対する答え 作品の大きな柱となっている不思議な家族が何故出来たのか (これに関しては、回収しきれていないというよりもあえて掘り下げなかった印象です) あとは、将軍への電話という伏線の雑な回収の仕方 「え、ついでみたいな感じでこの話解決した…」と少し愕然となりました。 ただまぁ、気になる人は気になるでしょうが、このくらい気にしないで楽しめる人もたくさんいるでしょう 一番惜しかったのは、この作品が少し前の作品という事です。 作風を意識して変えてからの伊坂作品は正直好みではなかったので(特にモダンタイムスやSOSの猿) ここにきて作風が戻ったのかと思ったら、あとがきを読むとそうじゃないとの事 残念でした。 | ||||
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伊坂作品は好きです。 他の作品に比べてこの作品はと言うと… ・設定は割と好き。 ・ 軽妙洒脱な表現は健在も、少し物足りなかった。 (自分が伊坂さんの作風に慣れただけかもしれないが) ・伏線の回収がいつもより粗く、いつもの見事さが感じられなかった。(手旗信号と殿様は良かった) ・多恵子の会話のやりとりがあまり面白くない。 くどい。 ・脇を固める人物描写が今一つ弱い。 珍しく、読み進めようとする気があまり起きない一冊でした。 映像化するなら面白くなりそうな気がします。 | ||||
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父親が四人居る、という設定は斬新でとても良いと思います。 内容も面白いのですが、物語の核心に触れるまでが長い。正直、途中でだるくなってしまいました。 それから、個人的にですが 主人公・由紀夫の同級生の多恵子と言う人物が鬱陶しくて仕方なかった。 父親が四人居ることが多恵子に知られてしまい、由紀夫は「秘密にしてくれ」と頼んだのにペラペラと喋ったり、 家に来ようとする多恵子に由紀夫が「頼むから来ないでくれ」と懇願しているのに「本当は来てほしいんでしょ」とか意味が分からない… 存在意義も分からないし、この女さえ居なければもう少し楽しめたかもしれません。 | ||||
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いろいろな伊坂幸太郎の本を読んできました 設定はかなり面白いと思います! 展開が少しって感じですかね | ||||
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ギャンブラー、 色男、 熱血教師、 大学講師 の4人の父親を持つ主人公の高校生活の話です。 実際には4人のうちの1人が父親で、残り3人は赤の他人です。 母親が4股していたのです。 でも、父親たちはだれが本当の父親であるかを追求しません。 結婚式も母1人と父4人で開きました。 母1人、父4人、子供1人の6人で1つの家で暮らしています。 そんな複雑な家庭環境で生活する主人公と、 主人公の力になろうと個性さまざまな父親たちが くりひろげるドタバタ劇が本小説です。 ニヤリとする展開が多数あり、最後まで楽しめました。 | ||||
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面白かったです。 主人公である由紀夫の魅力的なキャラと 4人の父親たちの特殊なキャラが合いマッチして 思わずクスクス笑いを漏らしてしまうオモシロおかしな会話が楽しめました。 難を言えば、複線が多すぎて本題になかなか入っていかないので 物語の方向性を掴むのにちょっと戸惑いました。 でもそこは伊坂作品、やはり最終的には気持ちの良い終わり方をみせてくれました。 これシリーズ化出来そう。 そしてドラマ化も面白そう! で、その時のキャストを自分なりに設定しながら読み進めるのもまたおもしろいですよ。 | ||||
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父親4人に母と息子が1人。 複雑な家庭環境のようだが、きっと普通の家庭より彼は恵まれていて 幸せだ。 父親4人が、それぞれ全く異なる性格と職業を持っているが 息子に対してはそれぞれがそれぞれの愛し方で息子に関わっている。 そして息子のピンチには一丸となって立ち向かう。 「重力ピエロ」とはまた違った家族の絆。 いつものようにあちこちに広がった話も最終的に上手く収束し 期待を裏切らない伊坂作品だと思います。 | ||||
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予備知識もなくなんの期待もせず手にとったのが良かったのか、軽く楽しめました。 ただ楽しかったばかりでなく、少しだけスリリングで、なのに声を出して笑ってしまうところが何度もあり、読書中隣にいた主人は、本で笑ってるの?そんなに面白いの?と聞いていました。 映像化されたら面白いのに、とすごく思います。四人の父親を持つ年頃の高校生、それにつきまとう自己中な彼女的な多恵子。鱒二。富田林さん。誰が演ったら面白いだろう…?と想像するのも楽しいです。 | ||||
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お父さんが4人いるという「設定」が、 「こういうのもありだな」と思えてしまいました。 親と子の本質がしっかりとあれば、親は何人いても、いいんだ。 逆に、親が1人というのもありなのかも。 血がつながっていなくても、いいのかも。 と思わされる内容でした。 ストーリーはジェットコースターのように面白く。 でも、話の筋が面白いのではなく、描かれている世界が、ばからしく、面白い。 愛情に溢れている。 読み出したらとまらなくなり、一気に読んでしまいました。 この感覚を面白いと思えるなら、伊坂幸太郎の作品ならみんな楽しめるのかも。 彼がコーェン兄弟の映画が好きだ、というのも、なるほどな、と。 | ||||
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母親1人に父親4人!ほかから見ればびっくり仰天の環境の中で育った由紀夫は、ごく普通の 高校生だった。だが、好むと好まざるとに関わらず、彼の周辺ではおかしな事件が起きる。 やがてその事件は大きな渦となり、由紀夫を襲うことになるのだが・・・。 軽妙洒脱な描写は、本当に伊坂幸太郎らしい。読んでいてワクワクする。 父親が4人という異常(?)な状況。それすらも「いいなぁ」と思ってしまう。4人の父親は、 それぞれ愛情表現は違うが由紀夫を心の底から愛している。息子と父親たちの間には、絶対的な 信頼関係がある。だからこそ、さまざまなおかしな事件が起こっても、由紀夫は安心して自分の 思うがままに行動できるのではないだろうか。後半の由紀夫が巻き込まれた事件に対する父親 たちの行動はお見事!その光景が目に浮かぶようだ。作品のあちこちに散らばっている伏線が きれいに収束していくさまも、作者ならではのテクニックだ。ラストに漂う哀愁も、余韻を残していて よかった。最初から最後まで、楽しみながら読める作品だと思う。 | ||||
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4人のタイプ別の父親を持つ子とゆう設定にまず驚き! そんな不思議な家族の会話のやり取りが笑える。 4人の男の意思を受け継いだら由紀夫のような子供に育つのか。 話の展開もワクワクするし、最後の方は納得。 ここで出てきたかって楽しくてしょうがなかった。 楽しさ4倍寂しさも4倍って思うと泣きそうになったけど、 やっぱり今を楽しまなきゃって思います。 | ||||
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父親が4人。つまり1人の女に夫が4人。 もう、このシチュエーションだけで十分、面白くなるのは想像できる。 父親4人のキャラクターがそれぞれ豊かで、もし実写化したら、どの父親をどの俳優から演じてほしいかを考えるのが楽しくて仕方ない。 案外、ミステリーじゃなく、何気ない日々の出来事を切り取ったようなお話にしても面白かったのではないでしょうか。 こんなにたくさんの男と結婚しちゃったお母さんはさぞ魅力的な女性なんだろうと思うけど、 お母さんはほとんどお話のなかに登場しないというのもすごいよね。 ごちゃごちゃしていた伏線が最後はきれいに一本にまとまる様が気持ちいい。 もっともっと見守り続けたい、すてきな家族の物語でした。 | ||||
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4人の父親を持つ、それも同居?高校生、由起夫が巻き込まれるトラブルに4人の奇妙な父親たちが活躍して守ってくれる.父親の権威が失墜してしまった現代にこんなかっこいい父親を4人ももてた由起夫は幸せ者でしょう。設定もストーリーも奇抜ですが、伊坂作品の根底にある不条理な暴力に対するわずかながらの抵抗という趣旨は貫かれています.巧妙な文章と軽快な展開でよませるエンターテイメント作品。結末がやや雑で予定調和なのは連載小説のサガでしょうか?少々残念でした. | ||||
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個人的なことですが、私の父は頼りないし、私が言ってほしいこととは全く見当違いなことを言ってくるし、ぶつぶつ文句を言うし、気持ちをわかってくれません。だからあまり好きではありません。 でも、この本を読んで、そんな父だけど、私にはたった一人の存在なのだと思いました。 この本では、親だけど友達のような4人のお父さんと1人の息子の不思議な親子関係が描かれています。 終盤、お父さん達が協力して息子・由紀夫に向けて何かをしてくる場面があるのですが、そこがすごく良くて、やっぱり家族っていいなぁと思いました。 温かな気持ちになる本です。 | ||||
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ありえない設定ですが、父親が4人います。 とはいえ、生まれた時から4人もいれば、それが普通になってしまいます。 4人それぞれが、独自の個性を持って、息子の成長にかかわってくるストーリー。 伊坂作品らしい面白さ、テンポで進んでいくので、軽く読んでしまいました。 | ||||
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とにかく、会話がユーモラスで面白い。4人の父親のキャラもたっている。 普通だったら、4人の男が1人の妻と同居していればいろいろあるだろうに、そういうところはすこ〜んとスッパ抜けている。 母親が出張中という設定なので、母を交えてのコミニュケーションをうまく省いている。 最後の帰宅シーンも、物足りない、といえば、物足りないが、あれはあれで良かったか・・・ 読んでいる間中、会話の面白さに、クスクス笑っていられた。 | ||||
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