■スポンサードリンク
(短編集)
そして名探偵は生まれた
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
そして名探偵は生まれたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリーをメインとした100頁程度の中編4作が収録。 密室や孤島、館や雪上の足跡など、いずれもミステリー好きには堪らない謎や設定を取り込み、ベテラン作家らしくどれも安定感ある出来栄えです。 表題作や「生存者、一名」は余韻が残る捻りもあるラストが良いですし、「館という名の楽園で」は館の魅力がしっかり詰まり、「雪の夏、冬のサンバ」はロジカルな推理が冴えていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者に対してフェアか、動機は十分か、最後のツメは甘くないか、と考えると星を減らしたくなるけれど、でも斬新な設定で犯人の意外性もあり満足だった 次作が楽しみに感じる本格派の作家が増えて嬉しい限りです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一番新鮮だったのは、登場人物が見ているテレビの内容が堂々と入り込んでくること。あらすじに関係するようなしないような・・・・。オチはあまりすっきりしない。読者に対して驚かせたいというのが強すぎる気がする。でも、読みやすいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者は、心底探偵小説が好きなんだろうと思わせる一冊である。4編の作品はそれぞれ趣を異にしつつも、名作へのオマージュ的なものでは統一感がある。 推理小説ファンならば必ず楽しめる一冊となっている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
それぞれまったく違ったシチュエーションの四つの短編集。 どれも予想の一枚上を行く捻ったオチが用意してあり、意外性があって楽しめた。 特に面白かったのはやはり表題作である「そして名探偵は生まれた」。名探偵が殺されてしまい、その助手である主人公(?)が、自ら理想とする名探偵になるべく謎に立ち向かう、という内容。真相を知るとタイトルの持つ意味の重みと皮肉に改めて感心してしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歌野氏の過去にアンソロジーや中編文庫としてリリースされた作品を4編まとめたお得な作品。 特に収録作品の「生存者一名」は特異な舞台設定とドンデン返しが素晴らしい傑作中編となっており、ファンなら是非とも読んでおかなければならない。他の3編も中期歌野作品らしい凝った舞台設定とストーリーテリングの妙が堪能できる秀作揃いである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
◆「そして名探偵は生まれた」 ◆「生存者、一名」 ◆「館という名の楽園で」 ◆「夏の雪、冬のサンバ」 大都会のただなかにありながら、そこだけ時代に取り残されたような 雰囲気を醸す築数十年を経た木造モルタルのアパート「第一柏木荘」。 そこで暮らす中国人男性が、紙幣が散乱した 部屋のなかで殺害されているのが発見される。 アパートの周囲には雪が積もっていて、アパートの入口に向かう足跡は、 発見者のもの以外にもう一筋あり、それが犯人のものと思われたが……。 序盤に仕掛けられる作者十八番の叙述トリックに始まり、タイトルが暗示する 時間錯誤のトリック、ボロアパートゆえに可能な消失トリック、そして、最後に 探偵がうっかり一本とられてしまう外国人ならではの騙しの手口など、どれも 舞台であるアパートやその住人の特性が活かされた秀逸なものとなっています。 また、乱歩の「二銭銅貨」から台詞が引用されていたり、 探偵が抜かりなく天井裏をあらためていく姿にはニヤリ。 (どちらも、ミスディレクションとしても機能しています) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傑作は言い過ぎかもしれません。タイトルに惹かれて衝動買いしたこの作品。私事ですが、元来あまり短編・中編集スタイルの作品は、その事件にドップリ入り込めなくて好きではないんですが、これは素晴らしい!帯にもあるように、山荘・孤島・館と、ミステリ好きの大好物が並べられ、その3つの事件全てが良作と言えます。シニカルとユーモアで綴る1編目、とても非現実的な設定なのにどこか現実感を持った2編目、正面からヒントを出し、読者に謎解きを大いに楽しませてくれる3編目。それぞれに不満をもつ箇所がないわけでもないですが、これだけの水準のものを並べられれば、秀作であると讃えられます。『葉桜〜』が歌野晶午だと思われているのなら、是非こちらに目を通して頂きたい。これが歌野晶午です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名探偵はどうして名探偵なのか。本作のタイトル名にもなっている「そして名探偵は生まれた」ではミステリ好きからめ異端兵への道のりを歩みだす瞬間が描かれている。 名探偵はどうして名探偵なのか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本には3つの作品が収められている。どれにも共通していることは、結末が切ないことです。どの作品も、想像もつかないようなトリックという感じはしないのですが、作品の舞台設定がうまくできていると感じました。読者に謎解きを迫った上で、読みを少しはずす方法が巧みでした。買って損はない一冊でしょう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!