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(短編集)
そして名探偵は生まれた
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そして名探偵は生まれたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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どこがどうだった、と書いてはネタバレになるし、一言好き、嫌いと書いたのでは、オススメポイントがわからないから、推理小説のレビューは難しい。 この作家さんの作品は大変評価が高いものもあり(葉桜の…とか。)いくつか手に取ったが、今だ読みきれていない。だから短編集で、結果に驚愕とあったので、読んでみた。 他のは他のかたのレビューを読んでください。 私は、「生存者一名」について書きたい。 新聞の記事のような書き方が途中で挿入され、「なんとなくわかってしまったから、これは最後にいれたら良かったのに」と、思ったわたしは、うまく騙されていたと思う。 孤島でこんな事したら後で困らないかな、とか、しつこく描写してる部分でこれは伏線か?とか思いながら読み進み、最後の方で生存者が見えては来たが、なんか、東野圭吾の「どちらかが…」って作品みたいに、物語が終わってもどちらなのかがはっきりせずモヤモヤするのが不満。 | ||||
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本格ミステリーをメインとした100頁程度の中編4作が収録。 密室や孤島、館や雪上の足跡など、いずれもミステリー好きには堪らない謎や設定を取り込み、ベテラン作家らしくどれも安定感ある出来栄えです。 表題作や「生存者、一名」は余韻が残る捻りもあるラストが良いですし、「館という名の楽園で」は館の魅力がしっかり詰まり、「雪の夏、冬のサンバ」はロジカルな推理が冴えていました。 | ||||
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読者に対してフェアか、動機は十分か、最後のツメは甘くないか、と考えると星を減らしたくなるけれど、でも斬新な設定で犯人の意外性もあり満足だった 次作が楽しみに感じる本格派の作家が増えて嬉しい限りです | ||||
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一番新鮮だったのは、登場人物が見ているテレビの内容が堂々と入り込んでくること。あらすじに関係するようなしないような・・・・。オチはあまりすっきりしない。読者に対して驚かせたいというのが強すぎる気がする。でも、読みやすいですね。 | ||||
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著者は、心底探偵小説が好きなんだろうと思わせる一冊である。4編の作品はそれぞれ趣を異にしつつも、名作へのオマージュ的なものでは統一感がある。 推理小説ファンならば必ず楽しめる一冊となっている。 | ||||
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電車の中で気楽に読むのに最適 中編集4話の構成 バラエティ豊かでそれなりに楽しめました | ||||
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この本には3作品があるが、私は「生存者、1名」が一番面白かった。 歌野作品が少々無理やりなのはいつものことなので、細かいことに目を瞑れば非常に良くできた作品だった。 しかし、私は「読んだ人の想像にお任せします」的なオチが一番苦手だ。 芸術性が低かろうが野暮なオチになろうが、ハッキリして欲しい。 3本の中で、一番面白かったが一番不満な作品だ。 マイナスの☆1つは、その部分。 もう一つは他の2作品、とくに1本目の「犯人(の一人)」のパターンは好みではないので。 | ||||
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それぞれまったく違ったシチュエーションの四つの短編集。 どれも予想の一枚上を行く捻ったオチが用意してあり、意外性があって楽しめた。 特に面白かったのはやはり表題作である「そして名探偵は生まれた」。名探偵が殺されてしまい、その助手である主人公(?)が、自ら理想とする名探偵になるべく謎に立ち向かう、という内容。真相を知るとタイトルの持つ意味の重みと皮肉に改めて感心してしまった。 | ||||
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歌野氏の過去にアンソロジーや中編文庫としてリリースされた作品を4編まとめたお得な作品。 特に収録作品の「生存者一名」は特異な舞台設定とドンデン返しが素晴らしい傑作中編となっており、ファンなら是非とも読んでおかなければならない。他の3編も中期歌野作品らしい凝った舞台設定とストーリーテリングの妙が堪能できる秀作揃いである。 | ||||
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帯に、圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ! ‥この本を帯のない状態で購入しておいてよかった。 っていうか、それでもそこまでは面白くなかったですな。 ただ、ちょっと興味深かったのは無人島に追放された新興宗教のメンバーたちが 疑心暗鬼でクリスティの小説みたいに一人消えてまた消えて、最後に残ったのは誰?!という作品。 それ以外は大仰なトリックも妙に時代がかった物語も、なんか古くさくて楽しめなかった。 江戸川乱歩の有名な2銭銅貨からの引用に、ん?と思ったのだけど、 そう、ちょっと昔懐かしの推理小説って感じだったのよね。 | ||||
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◆「そして名探偵は生まれた」 ◆「生存者、一名」 ◆「館という名の楽園で」 ◆「夏の雪、冬のサンバ」 大都会のただなかにありながら、そこだけ時代に取り残されたような 雰囲気を醸す築数十年を経た木造モルタルのアパート「第一柏木荘」。 そこで暮らす中国人男性が、紙幣が散乱した 部屋のなかで殺害されているのが発見される。 アパートの周囲には雪が積もっていて、アパートの入口に向かう足跡は、 発見者のもの以外にもう一筋あり、それが犯人のものと思われたが……。 序盤に仕掛けられる作者十八番の叙述トリックに始まり、タイトルが暗示する 時間錯誤のトリック、ボロアパートゆえに可能な消失トリック、そして、最後に 探偵がうっかり一本とられてしまう外国人ならではの騙しの手口など、どれも 舞台であるアパートやその住人の特性が活かされた秀逸なものとなっています。 また、乱歩の「二銭銅貨」から台詞が引用されていたり、 探偵が抜かりなく天井裏をあらためていく姿にはニヤリ。 (どちらも、ミスディレクションとしても機能しています) | ||||
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中編ミステリー4作だが、面白かったのは「生存者一名」だけであとは技巧は凝らしているが、話にリアリティさや暗さがなく、少しふざけ気味の感じの作品もあり、全体にはいまいちな印象。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 文庫化に当たって新たに「夏の雪、冬のサンバ」が加えられている。 結局のところ、本書には「そして名探偵は生まれた」「生存者、一名」「館という名の楽園で」「夏の雪、冬のサンバ」の4本の中篇が収録されている。 いずれも、既刊・既出の小説である。 「そして名探偵は生まれた」は単行本の際に書き下ろしとして加えられたもの。 「生存者、一名」は、2000年に祥伝社から400円文庫の一冊として出たもの。恩田陸『puzzle』、近藤史恵『この島でいちばん高いところ』、西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』とともに「無人島」テーマの競作で書かれたものとなる。2002年には4本を合本にしたアンソロジー『絶海』にも収められている。 「館という名の楽園で」も、2003年に祥伝社から400円文庫として出たもので、柄刀一『殺意は幽霊館から』とともに「館ミステリー」競作のひとつになる。 「夏の雪、冬のサンバ」は二階堂黎人の編纂した『密室殺人大百科』(単行本は2000年に原書房から、文庫版は2003年に講談社から出ている)に収められていたもの。 こういう本の出し方はちょっとやめて欲しい。 内容は、いずれも密室(密閉空間)もの。 「生存者、一名」が手が込んでいて面白い。 「そして名探偵は生まれた」と「館という名の楽園で」はなかばパロディとして読むものだろう。けっこう楽しめた。 「夏の雪、冬のサンバ」もバカミスのひとつとして受け止めるべきか? | ||||
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傑作は言い過ぎかもしれません。タイトルに惹かれて衝動買いしたこの作品。私事ですが、元来あまり短編・中編集スタイルの作品は、その事件にドップリ入り込めなくて好きではないんですが、これは素晴らしい!帯にもあるように、山荘・孤島・館と、ミステリ好きの大好物が並べられ、その3つの事件全てが良作と言えます。シニカルとユーモアで綴る1編目、とても非現実的な設定なのにどこか現実感を持った2編目、正面からヒントを出し、読者に謎解きを大いに楽しませてくれる3編目。それぞれに不満をもつ箇所がないわけでもないですが、これだけの水準のものを並べられれば、秀作であると讃えられます。『葉桜〜』が歌野晶午だと思われているのなら、是非こちらに目を通して頂きたい。これが歌野晶午です。 | ||||
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本書は「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」それぞれを舞台にしておこる<不可能犯罪>を扱った3つの中編とボーナストラックからなる、コード満載の“本格パズラー”ミステリーである。 「そして名探偵は生まれた」:歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘で、新興企業の若き総帥が撲殺された。殺害現場は雪で閉ざされた完全な密室状態。名探偵・影浦が事件の解決に乗り出すが・・・。2重3重のどんでん返しが冴えるパズラーである。名探偵も人の子、なんとお金に困っていたとは・・・。現実は厳しい。 「生存者、一名」(「祥伝社400円文庫」シリーズで’00年に発表された文庫オリジナル作品を収録。また、この作品は’02年『絶海』というノベルス版のアンソロジーにも収録されている):新興宗教の信者4人が爆弾テロを実行。彼らは法王の指示で、ほとぼりが冷めるまで東シナ海の絶海の孤島に潜伏することになる。しかしそれは教団幹部が仕組んだ罠だった。彼らはひとり、またひとりと殺害されてゆく。信者の女性の手記の体裁をとった物語は、ドキュメンタリータッチでサスペンスを盛り上げていく。どちらとも受け取れるラストの一行が心憎い。 「館という名の楽園で」(上記と同じシリーズで、’02年に発表の文庫オリジナル作品の収録):はじめから伏線を張り巡らしたガチガチの本格もの。探偵小説の愛好家が自身で小説に出てくるような西洋館を建て、学生時代の友人たちを招いて推理ゲームをおこなうという物語。19世紀半ばのイングランドの逸話なども盛り込まれ、館そのものをトリックにした、本格ファンにはこたえられない逸品。 本書は、すぐ読めてしまうのがもったいないほど作品のセレクションが絶妙で、「新本格一期生」のひとり、歌野晶午の魅力を十分に味わうことができる。 | ||||
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名探偵はどうして名探偵なのか。本作のタイトル名にもなっている「そして名探偵は生まれた」ではミステリ好きからめ異端兵への道のりを歩みだす瞬間が描かれている。 名探偵はどうして名探偵なのか。 | ||||
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この本には3つの作品が収められている。どれにも共通していることは、結末が切ないことです。どの作品も、想像もつかないようなトリックという感じはしないのですが、作品の舞台設定がうまくできていると感じました。読者に謎解きを迫った上で、読みを少しはずす方法が巧みでした。買って損はない一冊でしょう。 | ||||
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