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(短編集)

そして名探偵は生まれた



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そして名探偵は生まれたの評価: 3.76/5点 レビュー 17件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

まあまあ

電車の中で気楽に読むのに最適
中編集4話の構成
バラエティ豊かでそれなりに楽しめました
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)Amazon書評・レビュー:そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
4396334761
No.4:
(3pt)

一番面白く、一番不満な作品

この本には3作品があるが、私は「生存者、1名」が一番面白かった。
歌野作品が少々無理やりなのはいつものことなので、細かいことに目を瞑れば非常に良くできた作品だった。
しかし、私は「読んだ人の想像にお任せします」的なオチが一番苦手だ。
芸術性が低かろうが野暮なオチになろうが、ハッキリして欲しい。
3本の中で、一番面白かったが一番不満な作品だ。
マイナスの☆1つは、その部分。
もう一つは他の2作品、とくに1本目の「犯人(の一人)」のパターンは好みではないので。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)Amazon書評・レビュー:そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
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No.3:
(3pt)

うーん、時代?

帯に、圧巻の密室トリックと驚愕の結末に瞠目せよ!
‥この本を帯のない状態で購入しておいてよかった。
っていうか、それでもそこまでは面白くなかったですな。
ただ、ちょっと興味深かったのは無人島に追放された新興宗教のメンバーたちが
疑心暗鬼でクリスティの小説みたいに一人消えてまた消えて、最後に残ったのは誰?!という作品。
それ以外は大仰なトリックも妙に時代がかった物語も、なんか古くさくて楽しめなかった。
江戸川乱歩の有名な2銭銅貨からの引用に、ん?と思ったのだけど、
そう、ちょっと昔懐かしの推理小説って感じだったのよね。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)Amazon書評・レビュー:そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
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No.2:
(3pt)

こういう本の出し方は

2005年に出た単行本の文庫化。
 文庫化に当たって新たに「夏の雪、冬のサンバ」が加えられている。
 結局のところ、本書には「そして名探偵は生まれた」「生存者、一名」「館という名の楽園で」「夏の雪、冬のサンバ」の4本の中篇が収録されている。
 いずれも、既刊・既出の小説である。
 「そして名探偵は生まれた」は単行本の際に書き下ろしとして加えられたもの。
 「生存者、一名」は、2000年に祥伝社から400円文庫の一冊として出たもの。恩田陸『puzzle』、近藤史恵『この島でいちばん高いところ』、西澤保彦『なつこ、孤島に囚われ。』とともに「無人島」テーマの競作で書かれたものとなる。2002年には4本を合本にしたアンソロジー『絶海』にも収められている。
 「館という名の楽園で」も、2003年に祥伝社から400円文庫として出たもので、柄刀一『殺意は幽霊館から』とともに「館ミステリー」競作のひとつになる。
 「夏の雪、冬のサンバ」は二階堂黎人の編纂した『密室殺人大百科』(単行本は2000年に原書房から、文庫版は2003年に講談社から出ている)に収められていたもの。
 こういう本の出し方はちょっとやめて欲しい。
 内容は、いずれも密室(密閉空間)もの。
 「生存者、一名」が手が込んでいて面白い。
 「そして名探偵は生まれた」と「館という名の楽園で」はなかばパロディとして読むものだろう。けっこう楽しめた。
「夏の雪、冬のサンバ」もバカミスのひとつとして受け止めるべきか?
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)Amazon書評・レビュー:そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
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No.1:
(3pt)

「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」でおこる<不可能犯罪>

本書は「雪の山荘」、「絶海の孤島」、「西洋館」それぞれを舞台にしておこる<不可能犯罪>を扱った3つの中編とボーナストラックからなる、コード満載の“本格パズラー”ミステリーである。
「そして名探偵は生まれた」:歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘で、新興企業の若き総帥が撲殺された。殺害現場は雪で閉ざされた完全な密室状態。名探偵・影浦が事件の解決に乗り出すが・・・。2重3重のどんでん返しが冴えるパズラーである。名探偵も人の子、なんとお金に困っていたとは・・・。現実は厳しい。
「生存者、一名」(「祥伝社400円文庫」シリーズで’00年に発表された文庫オリジナル作品を収録。また、この作品は’02年『絶海』というノベルス版のアンソロジーにも収録されている):新興宗教の信者4人が爆弾テロを実行。彼らは法王の指示で、ほとぼりが冷めるまで東シナ海の絶海の孤島に潜伏することになる。しかしそれは教団幹部が仕組んだ罠だった。彼らはひとり、またひとりと殺害されてゆく。信者の女性の手記の体裁をとった物語は、ドキュメンタリータッチでサスペンスを盛り上げていく。どちらとも受け取れるラストの一行が心憎い。
「館という名の楽園で」(上記と同じシリーズで、’02年に発表の文庫オリジナル作品の収録):はじめから伏線を張り巡らしたガチガチの本格もの。探偵小説の愛好家が自身で小説に出てくるような西洋館を建て、学生時代の友人たちを招いて推理ゲームをおこなうという物語。19世紀半ばのイングランドの逸話なども盛り込まれ、館そのものをトリックにした、本格ファンにはこたえられない逸品。
本書は、すぐ読めてしまうのがもったいないほど作品のセレクションが絶妙で、「新本格一期生」のひとり、歌野晶午の魅力を十分に味わうことができる。
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)Amazon書評・レビュー:そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫 う 2-3)より
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