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絶望ノート
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絶望ノートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 1~20 1/3ページ
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正直色々無理があるなと思った。 | ||||
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絶望から救いを求めてひたすら読んだ。 「オイネプギプト様ありがとうございます。」 いじめの主犯格に天罰が下ったときは主人公と同じぐらい神様に感謝した。 どうしようもない母親と父親。いじめに気づかない担任。 もう神様だけ。神様に祈る主人公と同じぐらい神様に祈った。神様はいた。 だから安心して絶望ノートを読んでほしい。 その分だけ、最悪のびっくりするオチが待っています。 | ||||
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『葉桜の季節に君を想うということ』『春から夏、やがて冬』と読み進め、本書で歌野作品3冊目。 大ドンデン返しの作家というレッテルを貼られてしまった歌野晶午だが、 この作品も意外なトリックより、扱う題材の面白さが光る。 この作品で扱う題材は『いじめ』である。 主人公がどうなるのか気になって、一気に読んでしまった。 ミステリーのトリックより、その人間ドラマの面白さが私を引きつける。 しかも文体が平易で適度な会話を挟み、飽くことなく最終ページまで読み進めることが出来た。 文体がシンプルなのに内容は凝りに凝っているというスタイルも私好みと言える。 主人公の太刀川照音(しょおん)は内気な中学2年生。 「げっ歯類のような顔つきの小男』という照音くん。これはいじめられるなぁと心配になるキャラである。 別に私が心配しなくても、学校ではちゃんと酷いいじめにあっている。 そのいじめの一部始終を照音くんは『絶望』と題したノートに毎日書き綴ることで自らを慰めている。 その内容の悲惨さ。これは酷いと思わずいじめっ子が登場すると怒り心頭に発するほどだ。 そしていじめが耐えられぬほどエスカレートしたとき、照音くんはいじめっ子の殺害を決意する。 自前の神さまオイネプギプトさまに殺害をお願いすると… これが現実になってしまうというお話。 この時点で本を置くことのできる人は少ないだろう。 これはホラー小説ではないので、眼に見えぬ邪悪な力がいじめっ子をこらしめるという展開はない。 となれば、いったいどんなトリックが仕掛けられているのか興味津々というわけである。 ミステリーに疎い私が、ない知恵を絞って考えたのは2つ。 1)照音くんが望んだことが、現実の出来事と偶然に一致する。 2)照音くんが殺害犯人である。 私の頭脳ではこの程度しか思いつかないが… もちろん2つともハズレだ♪ ではいったい何がどうなっているのか? という怒濤の637ページ! しかも書き下ろしらしい! 511ページから種明かしが始まるが、これが伏線をひとつずつ丁寧に解き明かして圧巻! ちょっと都合のいい組み合わせもあるが、こういう組み合わせを思いつくのがスゴイなと♪ 『恨みで殺す』というオカルト的発想が、どう現実と整合性をとるのだろうとワクワクして読んだ。 面白いのは照音くん自身が望んだ結果に驚くという描写だ。まさかホントに死んだの、アイツ? と。 さらにこの照音くんの境遇が、歴史上のある偉大な人物と重なっていくという仕掛けも面白い。 照音くんはなぜいじめられたのか? 照音くんが『絶望』と題するノートを書かざるを得なかった理由が明かされるラスト。 これがとても切ない。この作品のラストまでの道程は、『葉桜の季節に~』より深化している。 照音くんを取り巻く登場人物の造形の面白さ、巧みさも深みが増し、味わいがある。 果たして照音くんは救われたのだろうか? ラストの余韻の恐さは『葉桜の季節に~』とは、全くの別物である。 照音くんがいじめられる過程の執拗さは、すべて作家の想像力だろうが、なんか楽しそうだ♪ 600ページを超えてしまったのは、いじめられる照音くんを書くのが楽しかったからにちがいない。 歌野晶午、何て奴だ。 最後に、照音くんが自前で創った『オイネプギプト』という神さまの名前。 どこからどうやってひねり出したのだろう? 逆さに読んでも意味をなさない。適当に命名したにはユニークすぎる。これも作家の想像力? どこかにこんな名前の神さまが実在するのでしょうか? おいなりギフト→ 置いてけギフト→ オイテネ ギフト→ オイネプ ギプト→ く… 苦しい〜! 読みやすく、時間を忘れて没頭しました。面白かった♪ | ||||
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ラストが気になって一気に読んでしまいました。徐々に伏線が回収されていき、あぁあれはこういうことだったんだと納得出来てよかったです。ビデオのとことかどこまでが事実か読者が想像するのもいいですね。歌野さんの作品は変わった構成が多くていつも楽しみです。 | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 いいノートである。とてつもない仕掛けのあるノートで、それに振り回されていく周囲のひとびとがミステリーだ。 ただ、きついシーンが延々と続く。ここまで厚くする必要があったのか。こういうシーンだと、ついつい筆が走りすぎてしまうのだろうか。 | ||||
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いじめられている主人公の日記に書いた願いがその通りになっていく…といった物語。 内容としてはかなり面白かった。久しぶりに600P超えの本を読んだけど、すらすら読めた。 神様の存在は何となく分かってはいたけど、その後の展開は読めなかったな…。 この展開は賛否両論あるだろうけど、個人的には好きなやつ。 最後は結局バチが当たったってことなのかな?悪いことはしない方が良いですね(微笑) | ||||
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解説にも書いてありましたが、『葉桜の季節に〜』と比べてしまうと、どうしても物足らなさが残るかもしれません。 しかしながら、職業作家として、いつも言葉に向き合っているからこその実験的要素と敢えてチャレンジした覚悟を勘案するととてもよく仕上がった作品でした。 | ||||
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何故文庫で650ページにも至る大長編にする必要があったのか。 半分ぐらいに出来たと思う。 そのほとんどを同じようなイジメの日記がダラダラと続き、退屈に感じたので飛ばし読みをした。 終盤の展開、結末は面白かったがそこに至るまでがただひたすらに長い。 途中で挫折した人も多いことだろう。 | ||||
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偶然、歌野氏の「葉桜の季節に~」を読んで叙述トリック物に興味を覚え、幾つか読んできたが、きっかけとなった歌野氏の著作と知らずに本書を手に取った。 正直、気持ちの悪い本だ。イジメの被害者で有る主人公が、日記にイジメの状況や加害者への殺意を毎日記していく。主人公の容姿、更なるイジメ被害につながらないよう、イジメられてもへらへらしてしまう態度の主人公に対して全く感情移入出来ないし、イジメの様子を延々と語られても辛くなるだけだ。しかし予想外の結末に、星一つ未満から一気に星四つまで読後感が変わっていった。 ではなぜ星四つまで変わっていったにも関わらず、評価は星三つなのか? それは、叙述トリックと知って本書を手に取ったにも関わらず、自分自身にとっては「これって、叙述トリック物の本なの?」と言うのが正直な感想だからだ。以外な人物が犯人だったと言うのは、単なるミステリの範囲では? 最後のやっつけ的なまとめ方も、全く面白くない。ご都合主義丸出し。 それにしても、叙述トリック物は読むのが難しい。本書も日記が延々と続くが、つい、4月17日(火)の次の日記が4月18日となっているが、時系列トリックなのかな?と曜日がちゃんと(水)となっているか確認したりと、ネタや複線を探してしまう。すっきりと騙されたい自分としては、最初から叙述物とわかっている作品は向いていないのかな?とも感じた。 | ||||
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凄まじい。単調な日記風の・・なんて思ったらとんでもない。どんどん創作の世界に惹き込まれてうく。何が現実で何がそうでないのか、分からなくなる。この作者の作品は初めて手に取ったが、衝撃を受けた。告白、とも違う、重厚に練られた作者の思惑に見事に嵌まってしまった。ちなみに・・このレビュー内に物語の根幹に関わるミスディレクションを忍ばせていたが、あしからず。読破してのお楽しみ。 | ||||
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650ページの大長編にも関わらず1日程度で読めたのですが現実にはあり得ない展開に複雑な気持ちになります。まあ神様ネタは好きなので買いましたが定価で買うほどのものではありませんね。ネタバレになるのでぼかして書きますが、えぇーそれでそこまでするかー?と突っ込みたくなります。本の紹介に惹かれたなら200~300円までなら買いですね。 | ||||
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よく聞く有名な怖い話にそーっくりな話です。 その話の設定を少し変更し長く引き伸ばしただけ。 結末が同じなんですよ。 そのことに作者自身が触れているのならいいのですが、 オリジナルとして描いていることに少し神経を疑ってしまいます。 また、大迫さんや刑事さん達の存在が最後放置されたまま終わったのが消化不良でした。 読んだ人になら、この気持ちわかっていただけると思いますw | ||||
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主人公の名前が所謂キラキラネーム それが原因で苛められる主人公。 フィクションと言えどもキラキラネームが溢れかえってるも現実。 なかなかフィクションとして読み込むのがシンドイ作品だった。 当たり前だが絶望ノートでの独白がとにかく長い。 日記形式の小説を何本が読んでいる記憶があるが、その他の作品にはメリハリがあってサクサクと読み進めた記憶が残っている。 この小説では、ダラダラ感が全体的に残っていて途中からは飛ばし読み&斜め読みでも全然問題なく読み進める事が出来たので★★(笑 | ||||
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読んでいますが先に進めません。ちょっと今、私自身にも問題があって休んでいます。 | ||||
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好みもあるかと思いますが 滅多にハズレの作品がないので オススメです。 | ||||
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いやぁ、歌野晶午、見直した。 「女王様と私」 で星一つにしてしまったが、これは星五つ。 「葉桜の季節に君を想うということ」 以来の会心の一作と言って良いでしょう。 伏線をきちんと張っていって、それをきちんと全部まとめた一流のミステリーです。 「この伏線全部ちゃんとオチ付けてくれるのか?」 とページの残りが少なくなってくると、読んでいて不安になってくる。 そしてそれがビシッと解決される。 ミステリーを読む醍醐味ですな。 この作品は、伏線だけでなく、登場人物ほとんど全てにオチが用意されているので、非常に満足度が高いです。 これは星五つでしょう。 大満足。 | ||||
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決して駄作ではないですが、格別面白くなかったです。 叙述トリックでしたが、 「どんでん返しの大トリック」と言うよりは「ご都合主義」でした。 ページ数が大きく分厚いので、持ち運びしにくく、読みづらかったです。 | ||||
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レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』に、「文字の教訓」という章がある。アマゾンの上流に住むナンビクワラ族の元で起きた印象深い出来事を記した章だ。初めて文字に接したナンビクワラの人々の反応、とりわけ主張の行動を詳細に記述し、レヴィ=ストロースは以下のように述懐する。 つまり、文字は、ナンビクワラ族のあいだに出現したわけなのだ。ただ、人が想像し得たかもしれないように苦労して習った挙句に、ではなかった。文字というものの実体は不明なままに、その象徴性が借用されたのだ。しかもそれは、知的な目的のためというより、社会学的な目的のためにであった。知ることや記録することや理解することが問題だったのではなく、或る個人――というより、或る役割――のもつ特権や権威を、他の者の犠牲において増大させることが求められていたのだ。まだ石器時代にある一人のインディオが、理解のためのこの偉大な手段は、それを理解していなくても他の目的に少なくとも役には立て得るということを感じ取ったのである。(レヴィ=ストロース『悲しき熱帯II』中公クラシックスp200-1) 文字は単なる記録の手段ではなく、人を動かす権力なのである、とレヴィ=ストロースは言う。文字は、それが文字であることにおいて、その真実性を宣言する。発音される「音そのもの」よりも、文字こそを人は信頼する。 『絶望ノート』はそうした文字の「力」を発想の根底に措いた傑作である。中条省平の解説にも述べられている通り、確かに『葉桜の季節に君を想うということ』には及ばないかもしれない。しかし、もしも歌野が『葉桜…』を書かなかったならば、本書は彼の代表作にもなり得ただろう。とすれば、歌野晶午が『葉桜…』を書いたことは、歌野にとっての不幸であり、同時に幸福でもあるのだ。 | ||||
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一気には読んだ。あの厚さを2日で読んだのは我ながら超音速。一気に読んだとはいうものの、要は飛ばしながら読んだ感じ。なんか文章が以前の作品より雑な感じがして、伏線はいっぱい出てくるものの、無理やり感も否めないし、唐突感も。結構都合よすぎるストーリーでもあったので、これでこんなに長々と読ませて最期はこれかよ、という感じがした。え?これだけ?というのが素直な感想。だまされると楽しいのかもしれないが、後味悪くてもいい作品だったなぁ、とは思えなかった。ちょっと残念賞。 | ||||
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日記という形式だからしょうがないのかもしれないが、何か話の展開にイライラさせられる。この小説で唯一の売りの部分が最後のどんでん返しで否定されてしまった。最後までお付き合いしないで途中下車すればよかったと思わされる作品でした。 | ||||
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