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理由(わけ)あって冬に出る
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理由(わけ)あって冬に出るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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最近、書店にて本シリーズ4冊目「まもなく電車が出現します」が 平積みされているのをみかけ、興味を持ち手にしました どうやら、「まもなく電車は〜」シリーズ4冊目ぽかったので、 シリーズ1冊目の本著「理由あって冬にでる」から読むことにしました 本著は第16回鮎川哲也賞佳作入選であり、著者のデビュー作 いかにも創元推理文庫らしい、日常の謎系学園ミステリ 北村薫氏や加納朋子氏の作品と比べるとキャラが立っており、今風になっている タイトルには肝心の主語が抜けていますが、出るのは幽霊か!? その謎を巡り、文科系クラブの面々が活躍する ネタの密度は比較的濃いが、あまりトリッキーなものではないので読みやすかった 現時点でシリーズは4冊まで刊行されている 後3冊、続けて読めると思うと嬉しくなってくる | ||||
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にわか高校生探偵団シリーズの第一弾である。鮎川哲也賞の佳作入選。先日読んだ「まもなく電車が…」に引き続き2冊目の読了。 「まもなく電車が…」を読んで期待したとおり、またまた楽しめました。特に本作は文体にかなり特徴があるのだが(体言をやたら接続した単語にしてみたりとか。ドイツ語調?)、もしかして最近のオンライン小説とかってこんな文体なのだろうか。 最後の謎解きがちょっと、えぇ〜〜という感じだが、作品全体としては、ちゃんと伏線があって、それなりのストーリ展開があって、登場キャラクタがなんだかんだでそれぞれ活躍して、と基本を踏まえているので読んでいてちゃんと楽しめる作り。そしてそして、例によって柳瀬さんが超凄い人で、これがとても楽しめます。演技派女優は言動が面白いですねー。 | ||||
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第16回鮎川哲也賞佳作入選作で、似鳥鶏の処女小説。 純粋な学園ミステリ。 物語の構成やテンポ、登場人物の個性は非常に良好。独特な文章はくすっとくる。 ミステリ要素が甘いとの声もあるが、青春ミステリならこんなもの。むしろ丁度いい。作風に合っている気が。 表紙絵がtoi8さんなので表紙買いの方もたくさんいるだろうけれど、それでも絶対損はしない。 現在シリーズ化されているので続刊も要チェックかと。 | ||||
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高校を舞台にした、ライトタッチの一人称形式。 粗筋からかけ離れた内容のプロローグから始まり、あれと思わせるが、きちんと繋がりはある。 魅力的なキャラクターが多数登場し、かなり丁寧に描き分けられており、それでいてキャラ萌えに走っていないところは好感がもてる。 爆笑というわけでは無いが、ストーリーを壊さない程度にくすっと来るような場面・文章がところどころに入っていて、それも良い。 謎解きは、それほどずば抜けて質の高いものでは無かったが、背景の裏打ちで補えているとは感じた。 ただ、いくつかマイナスポイントもある。 まず後半の展開を少々急ぎすぎている感がある。もう少し長めに描き込んでも良かった気がする。エピローグには「それで終わり?」と思ったことは否めない。 それから(こればかりは読んでもらうしかないのだが)160ページ〜170ページ、台詞がカギカッコではなくダッシュで分けられており、改行がきちんとなされていないため地の文と台詞部分がごちゃごちゃしてかなり読みづらくなっていた。 そういった点を鑑みて★は4つ。 米澤穂信ファンである私は、そういった向きを期待して買ったが、まあ損ではなかったかな、と思う。 作者の次回作が出たら、多分買うだろう。 | ||||
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放課後、主人公である葉山君が 〈グラウンドの青春に背を向けて〉赴くのが、 日陰にある老朽化した「芸術棟」です。 そこは、多くのマイナーな文化部が 活動する場になっています。 日なたには馴染めない者たちが、 趣味という共通項で緩やかに連帯し、 無為ながらも居心地よく過ごす「ユートピア」 それが芸術棟というわけです。 しかし、そんな芸術棟が「幽霊騒ぎ」により、 にわかに祝祭的空間となります。 そこでは、スリルとサスペンスあり、ラブコメや 人情話あり、 そして〈名探偵〉による名推理もあり、 といった「お約束」を外さない展開が繰り広げられます。 そして最終的には、苦い現実が露呈するものの、 これまで通りの芸術棟の秩序が回復された……、 かに見えたのですが―。 エピローグで示される真実。 これまでのお約束展開は、ここで シニカルな結末を提示するための 前フリだったかのようです。 〈名探偵〉役はまもなく卒業により、学校から去るのに対し、 葉山君にはまだ高校生活が残されている、というところに、 著者の容赦の無い批評性を感じます。 ▼付記 〈名探偵〉役の伊神さんは、女の子にしたほうがよかったですね。 | ||||
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第16回鮎川哲也賞の佳作に入った作品。著者のデビュー作になる。 ライトノベルっぽさを多分に醸し出した一冊。しかし、文章はかなり練り込まれているし、登場人物も(そんなに)定型的でなく、魅力があった。今後に期待される一人だと思う。 ミステリとしては課題が多い。投稿作からはだいぶ書き直したとのことだが、まだまだ不満が残る。プロットに欠陥を感じるし、トリックは平板。結末もあれじゃあなあ。 また、物語の1/4を過ぎたあたりでガクンと文章の質が下がるのはどうかと思う。 米澤穂信と似た印象だが、人物の魅力と文章力では、似鳥氏のが上だろう。ただ、あまりにもミステリ部分が弱いので、ライトノベルや青春小説に転向してしまいそうな予感がする。 | ||||
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鮎川哲也賞佳作入選の新人作家の長編ミステリーですが文庫で手頃なので買いました。市立高校の文化系部活が活動する芸術棟が舞台ですがそこに何回か幽霊が出没するといううわさが立ち主人公の美術部 の少年と他の高校生が探偵するというストーリー。一件無関係に見えるプロローグと幽霊騒動が最後にはきれいに結びつきトリックもそれなりに良かったと思います。本格重厚物が好きな人には物足りない かもしれませんが登場人物が生き生きしており会話も楽しく長編の割に比較的読みやすいと思います。最後のエピローグはちょっと怖かったかな・・・昔は本格どろどろが好きだったのですが年取って連作ミステリーばかり読んでいるので久々の楽しい長編ミステリーでした。似鳥鶏の次回作が楽しみです。 ミステリー初心者や中学高校生くらいにおすすめです。 | ||||
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