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終戦のローレライ
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【この小説が収録されている参考書籍】
終戦のローレライの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 161~180 9/10ページ
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おもしろかったです。主人公の少年と少女が『天空の城ラピュタ』に登場するパズーとシータとダブってしょうがなかったです。飛行船と伊507、一人乗りの凧とナバール(小型潜水艇)、潜水艦ブリッジでの2人の会話など、どこかで見たような光景だなあとずっと思いながら読みました。その気になってみると『サブマリン707』を思い出させるシーンもあるし(最後の潜水艦戦なんてそうですよね)、そんなこといったら○○で敵潜水艦を引っかけるなんて『沈黙の艦隊』にあったような…。これ、けなしてるんじゃありません。人物がみな作りこまれてて、ストーリーも二転三転最後まであきませんでした。戦後日本への懐疑は、まあそういう見方もあるわなァくらいで、いつの時代だって日本人のほとんどは一生懸命だったんですよ。 | ||||
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冒険小説でありSFである本作品は質・量ともに重厚であるため、最初に手にした時は正直、腰が引けました。(そういえば「亡国・・・」でも腰が引けた)が、しかし、読み出すと止まらない、当時の男達の情熱に目頭が熱くなりました。背景の重さ、暗さと登場人物達のカッコ良さにミスマッチの感があり、SFの部分はかなりガンダム的であるものの、読後は最高に爽快。私はあまり映画を見ませんが、映画化されたら是非見に行きたい作品のひとつでした。 | ||||
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本書は海洋冒険小説としても白眉であるのは間違いないが、単なる冒険小説とカテゴライズするには惜しい。本書はそういったジャンルを超えた小説である。「亡国のイージス」に続いて著者は我々読者に重い問いかけを為す。「国家とは何か?」「国は個人に対して何を為すか、或いは個人は国家に対して何を為し得るか?」登場人物の全てがこの問いを読者に投げ続けているこの小説を、私は哲学書を読むような気持ちで読んだ。本書は物理的な意味だけでなく、内容でも非常に重い。しかし、重さに耐えて読む価値は十分にある。良い小説は読者によって多様な解釈を許す余地を持っているというのが私の考えだが、その意味では本書は間違いなく「良い小説」である。 | ||||
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「亡国のイージス」でたっぷりと自衛隊と護衛艦の世界を描いた、福井晴敏が今度は旧帝国海軍の潜水艦を描く。終戦間際の日本。ドイツより供与された謎の兵器“ローレライ”をめぐる海洋冒険小説の趣。日本へ搬送される途中、九州五島沖で海中に投棄されてしまった“ローレライ”を探すべく、潜水艦“伊507号”が秘密裏に出航する。乗組員は、潜水艦学校の閑職にあった艦長以下、海軍中から集められた様様な屈折した過去を持つ男たち。主人公は素潜りの能力により搭乗することになった17歳の少年兵。同じく小型潜行艇の操縦の腕を買われて呼ばれたその親友や、“ローレライ”担当として、日本人の血を引くドイツ親衛隊(SS)青年将校も搭乗する。冒頭からアクションシーンも満載。冒頭の米潜水艦2隻!とUボートとの戦い、呉軍港への米艦載機の大空襲。五島の岩礁海域、さらに硫黄島沖での米潜水艦との2対1の状況下での対潜水艦戦。「亡国のイージス」でもそうだったが、軍隊に関する描写、潜水艦に関する描写などかなり詳しく、登場人物の描きこみも力が入っており、上下二巻かなりのボリューム。心理描写や独白なども少なくないため、単なる戦記ものとは違う雰囲気を漂わせる。文章が饒舌すぎる嫌いもあり、読みづらい部分もあるが、その多弁さに圧倒される力作。日本軍軍令部が固執し、米軍も執拗に追う“ローレライ”とは何か? “ローレライ”の探索行でストーリが進むかと思いきや、伊507号には新たな任務が与えら、連合国艦艇が多数遊弋する太平洋に進路をとる、というところで上巻は終わる。 | ||||
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実を言うと「亡国のイージス」より作品が出されずに心配をしていました。福井さんはもう執筆をやめてしまったのではないかと。それがまさかこんな大物を引っさげてくるとは。福井さんの作品の中でもっとも個々の人々が魅力的に描かれている作品でしょう。読んでいる最中、興奮で震えが止まりませんでした。最後は感動的です。これほどの冒険小説を書ける人は日本には今いないでしょう。他にも見事な冒険小説を書く方はいますが、1つの作品にかけている時間が福井さんは他の作家より長く、その分完成度は非常に高い。評価は文句なしに「5」。私が知る冒険小説のNO.1の作品です。 | ||||
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「亡国のイージス」で、日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞を受賞した作家の最新作である。本作品をまだ読んでいない方のためにあえてジャンルを分けると、「女王陛下のユリシーズ号」に代表される、「海洋冒険小説」というのが一番近いだろうか?(異論もあると思うが・・・)。しかし、戦争の意味を我々に問いかけ、閉塞した現代社会へエールを送る本作品は、そのジャンルにとどまることのない大作である。1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。その中で、ドイツが開発した秘密兵器「ローレライ」の存在が明らかとなり、一足早く敗戦したドイツから、「ローレライ」が極秘裏に日本に運ばれることとなる。上巻では、「ローレライ」の秘密が明らかにされるところまでが描かれている。本編中で主人公・折笠征人の叫ぶ、「戦争だからって、なんでも許されるわけじゃないでしょう」ということが、本作品のメインテーマのひとつであろう。先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。最初の51ページ(序章)は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。(ただし一晩くらいの徹夜では読み終わらないと思うが・・・)本作品は、とりあえず、第24回吉川英治文学賞を受賞した。個人的には直木賞の有力候補作と思っている。もちろん、現時点で私にとって今年のベストである。このような素晴らしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。 | ||||
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「亡国のイージス」で、日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞を受賞した作家の最新作である。 本作品をまだ読んでいない方のためにあえてジャンルを分けると、「女王陛下のユリシーズ号」に代表される、「海洋冒険小説」というのが一番近いだろうか?(異論もあると思うが・・・)。しかし、戦争の意味を我々に問いかけ、閉塞した現代社会へエールを送る本作品は、そのジャンルにとどまることのない大作である。 1945年8月、終戦を間近に控えた日本では、未だにあるべき終戦の形が見えないでいた。その中で、ドイツが開発した秘密兵器「ローレライ」の存在が明らかとなり、一足早く敗戦したドイツから、「ローレライ」が極秘裏に日本に運ばれることとなる。上巻では、「ローレライ」の秘密が明らかにされるところまでが描かれている。 本編中で主人公・折笠征人の叫ぶ、「戦争だからって、なんでも許されるわけじゃないでしょう」ということが、本作品のメインテーマのひとつであろう。 先に書いた「亡国のイージス」だが、私にとっては文章を読みづらく感じ、世間の評判ほど面白いとは思わなかった。しかしながら、私と同様の感想を持った方も、心配することなく是非購入して頂きたい。最初の51ページ(序章)は、前作同様若干読みがたいが、ここをすぎるとあとは本を置くことが困難になる。(ただし一晩くらいの徹夜では読み終わらないと思うが・・・) 本作品は、とりあえず、第24回吉川英治文学賞を受賞した。個人的には直木賞の有力候補作と思っている。もちろん、現時点で私にとって今年のベストである。 このような素晴らしい作品に出会えるから、読書はやめられない。久しぶりに読書の喜びを実感できた作品であった。 | ||||
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ある陰謀によって一艘の潜水艦に乗り合わせることになった乗組員たちの人間模様。そして東京を攻撃目標に定められた三つ目の最終兵器の行方は…。 第二次大戦末期の太平洋を舞台に繰り広げられる感動巨編。 | ||||
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ある陰謀によって一艘の潜水艦に乗り合わせることになった乗組員たちの人間模様。そして東京を攻撃目標に定められた三つ目の最終兵器の行方は…。第二次大戦末期の太平洋を舞台に繰り広げられる感動巨編。 | ||||
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ハードカバー600ページ弱の上下2巻の大冊ながら、一気に読んでしまいました。日本人でもこんな冒険小説が書ける作家が居るんだ、と感心しきりです。従来の和製冒険小説は、大藪春彦の伝統か?一匹狼が主流であり、このような集団組織と個人の関わりの中で話が進んでいくのは、よほどの筆力と展望がないと出来ない仕事であり、それだけでも賞賛に値します。さらに、作者の深く強い思いいれが、こんこんとあふれ出てくる展開は、読む方にも居住まいを正させる何かがあります。「こんな我々を生き延びさせるために、皆は死んでいったのか?」という問いかけは、「いま我々は生きている。そして未来にその命をつなげることが出来た。それが大切なのかもしれない」という答えで、一応の救いが見えます。 | ||||
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「既存の原理を超越した高感度水中探索装置」もしくは「千里眼」。これがナチス・ドイツが「開発」した「ローレライ」の定義である。しかしてその実体は? その致命的な弱点とは? そして、「ローレライ」を使って「国家としての切腹を断行」するとはいかなることか。「日本民族の滅亡を回避し、あるべき終戦の形をもたらす」手立てとは? これらの謎をめぐって、この雄大な物語は進行する。そこには『亡国のイージス』ほどの緊密な完成度はない。福井エンターテインメントの魅力である戦闘シーンの迫力は前作に拮抗する(スケールにおいてむしろ凌いでいる)ものの、いま一つの魅力であるヒューマン・ファクターの叙述はやや甘い。しかし、その分メッセージ性はより強く、読後の苦い充足感は秀逸㡊??傑作である。《そんなふうに潰しあい、淘汰しあい、とぐろを巻くだけの種の連鎖なら、なぜこうも胸が痛む。なぜ人は希望の所在を追い求め続ける。生物の業に支配されていても、人の血と知は新たな地平を求めている。生きたくても生きられなかった人々の声が、いまだ鼓動を続ける自分の心臓が、等しく同じ言葉を叫んでいる。/『なぜ』(略)/終わらせるために。/この世界の戦をあまねく鎮めるために、いま私は魔女になる。船乗りたちに死をもたらす魔女ではなく、すべての戦に終わりを告げる終戦のローレライに……。》 ──作中、『ドグラ・マグラ』の「胎児の夢」に言及される。「ローレライ」とは、エンブリオである。《大海を漂う単細胞生物が、結合すべき同族と結びあい、互いの感覚を拡大させる!至福感。二つの個がひとつになり、新たな個を形成する──産み出す──瞬間の、数億年にわたる種の連鎖に組み込まれるおののきと、自分という刹那も永遠の一部なのだと識る高揚感。》 | ||||
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はっきりいって、面白い。 太平洋戦争末期。敗戦のドイツから、SSが極秘裏に開発した秘密兵器『ローレライ』が日本へと運ばれていた。この兵器は、「日本の終戦の形すら変えてしまう」究極兵器ときたもんだ。 ところが、運搬の途中、事故により海底深く沈んでしまう秘密兵器。これを回収に行くのが、ボロボロの日本海軍の寄せ集め、落ちこぼれ兵と少年兵ばかりのサブマリーナときた。克明な歴史考察と戦争描写、時代の波にあがらえずに散っていく人々の悲しみまでをもしっかり書き込んでいるという代物。 つまり、本書を一言で表現するなら、『第二次世界大戦を舞台とした機動戦士ガンダム』です。健康な日本男子なら面しろくないわけがありません(女子は?ですが...)。 | ||||
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悲鳴の無い海を目指すもの・・・完全なる浄化の中からの真の日本の再生はあると信じるもの。戦争とは?命とは?国家とは?二つの理想はそれぞれ両立せず、そこにあるのは、やはり戦いと生と死。それでも生き戦う!作者の視点は、どちらにあるのだろう・・・重いテ-マを含んだ大エンタ-テ-メント作品である。日本の過去を清算するには・・・考え深い名作である。 | ||||
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はっきり言って大作!読み応えあり!です.日本近代史に詳しくない私ですら、内容に引き込まれました.おそらく脚色はされているのでしょうが、第二次世界大戦中の日本(軍)に関する記述は生々しいものがありました.戦時には、こう言う事が起こっているのかもしれないと考えると、いかなる戦争も正当化されるものではないと言う事でしょうか? | ||||
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