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終戦のローレライ
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【この小説が収録されている参考書籍】
終戦のローレライの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 61~80 4/10ページ
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原作を刈り込んでテンポをよくしていたり、ローレライの「魔女性」を映像化しているところは評価できる。しかしながら、作画技術が決定的に不足している。兵器のディテールはお寒い限りだし、キャラクターの表情は「お面」をかぶっているようにしか見えない。 | ||||
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実はずるい読み方をしてしまいました。2巻を読み終えた時点で2人の主人公の行く末がどうしても気になり、4巻の結末部分を先に読んでしまったのです。 しかし結末を知ってなお、3巻は途中で置くことを許してくれないくらい、迫ってきました。それこそ、カバンに入れて持ち歩き、寸暇を惜しんで読み進めましたもの。 ちょうど、パプアニューギニアへ出張中だったことも重なり、乗員挙げて『椰子の実』を唱うくだりには、涙がこぼれました。 時代考証、事実確認というのは、歴史小説の絶対条件です、おそらく。なまじっか第二次世界大戦という、まだまだ生き証人も大勢おられる舞台であるだけに、厳密でないことが気になる点も確かにあります。 しかし、ローレライという秘密兵器の存在自体、どうにもこうにもフィクションです。なので、ま、いっかと、私は純粋に楽しみました。 | ||||
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いままで長編はすぐに飽きて途中であきらめることが多かったのですが・・この作品は4巻でも、一気によみあげてしまいました。 | ||||
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「亡国のイージス」の漫画版が・・・な出来なため、買うかどうかためらいましたが、こちらは絵もキレイでテンポも良く、なかなか良い感じです。第一巻としては及第点の仕上がりではないでしょうか。しかしながら、話の展開やキャラのセリフなどが原作に忠実なのは良いものの、小説の文章をそのまま漫画化したような印象もあり、漫画版ならではの個性が乏しく思います。書いてる人もかなりフラストレーションがたまっていると思いますので、以降の続刊ではストーリーやキャラのアレンジも期待したいです。 | ||||
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全4巻のストーリーは完成度も高く読みやすい、けど。戦争の悲惨さを現代小説として伝えている、けど。若い男女の恋愛、そして将来が物語に絡んで展開、けど。太平洋戦争当時の日米間の緊張を描いている、けど。新兵器により歴史に、もしを吹き込むリアリティーが、けど。と、納得するには至らない思いがする。多分に、「亡国のイージス」よりも時代背景が半世紀程前であることから、作品の発表も「時代順」と捕らえ、この「ローレライ」と「イージス」に共有する戦後意識が芸術的と思えるほど巧みに表現されている、と勝手に感動していた私の勘違いが、余計に厳しい目にさせてしまったのかもしれない。しかし、それでも高く評価してしまうのは、「新兵器」と「(その時代背景の)近代兵器」を違和感無くマッチングさせた技法によるものと思う。内容には触れないが、このアナログとデジタルの境目である「新兵器」こそが、ちょうどレーダーやコンピューターへ主導権が移って行く時代を象徴しているようで、感情移入を通り越して哀愁すら覚える。ただし、前述した「けど」は気になる。もう少し、キャラクターに深みを持たせて欲しい。この「新兵器」がなければ、「小説で描く太平洋戦争潜水艦日誌」である。 | ||||
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全4巻のストーリーは完成度も高く読みやすい、けど。 戦争の悲惨さを現代小説として伝えている、けど。 若い男女の恋愛、そして将来が物語に絡んで展開、けど。 太平洋戦争当時の日米間の緊張を描いている、けど。 新兵器により歴史に、もしを吹き込むリアリティーが、けど。 と、納得するには至らない思いがする。 多分に、「亡国のイージス」よりも時代背景が半世紀程前であることから、作品の発表も「時代順」と捕らえ、この「ローレライ」と「イージス」に共有する戦後意識が芸術的と思えるほど巧みに表現されている、と勝手に感動していた私の勘違いが、余計に厳しい目にさせてしまったのかもしれない。 しかし、それでも高く評価してしまうのは、「新兵器」と「(その時代背景の)近代兵器」を違和感無くマッチングさせた技法によるものと思う。内容には触れないが、このアナログとデジタルの境目である「新兵器」こそが、ちょうどレーダーやコンピューターへ主導権が移って行く時代を象徴しているようで、感情移入を通り越して哀愁すら覚える。 ただし、前述した「けど」は気になる。 もう少し、キャラクターに深みを持たせて欲しい。この「新兵器」がなければ、「小説で描く太平洋戦争潜水艦日誌」である。 | ||||
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映画化を前提に「第二次大戦」と「潜水艦」と「女」をテーマにして書いた小説とのことで、当初はなんとなく本のタイトルから敬遠していましたが、「亡国のイージス」で福井ワールドに魅せられ続けて読みました。 「亡国のイージス」は僕にとって初めての福井作品だったため上巻の物語の伏線の冗長さに苦しんでだいぶ時間がかかった(上巻だけで2週間ほど)のですが、今回は面白くなることがわかっていたので4巻一気に読みました。 結果、「亡国のイージス」以上にめちゃめちゃ面白かったです。 ストーリー展開や登場人物の魅力度がこの小説を面白くしているのはもちろんですが、最終巻の戦後復興の歴史の描写に作者のメッセージが感じられ、ただのエンターテイメント小説にはない読後感を味わえます。 もう、福井作品は全て読破することに決めました。 | ||||
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おもしろかった。必読です。 さすがにこの作品レビューが山のように書かれているので、今更書くことはないのですが、一つだけ。 映画版と小説版(制作の経緯を踏まえて、あえて原作と呼ばず、小説版と呼ばせていただきます)を比べたとき、映画版は話を端折り過ぎて、キャラクターを殺しているという意見にはものすごく同意できます。いくら、尺の都合があったとしても、もう少しどうにかなったのでは、という思いがあります。 ただ、キャラクターの描き方という点で、100%小説版が勝っているかと言うと、そうとも言い切れないところがあるような気もします。小説版の折笠やパウラのキャラクターの描き方は行き過ぎの感があり、ロボットアニメならともかく、第二次大戦の潜水艦モノとしては、どうかな? 思うところもあります。でも、ま、そんなことは誤差の範囲で、この小説の素晴らしさを損ねる程にはいたりません。 本当に、おもしろかったです。 | ||||
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本当にいい本にめぐり会えたと思う。この際、この本のSF性だとかありえなさなんて毛ほども気にならない。誰がなんと言おうと、私はこの本の支持者でありたいと願う。ただそれだけ。 | ||||
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人肉食べたら心が歪むよな。。。戦争の惨さなどを知ることができ、私を含む戦争を知らない若い人に読んでもらうのがベストだと思う。・・・この時代に生まれなくて良かったと実感しました。 | ||||
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元々映画のシナリオ用に作成された本”終戦のローレライ”ですが、読み終わった後、戦後60年が経とうとしている今に戦争が何もよいものを生み出さないことを改めて考えさせられました。戦後60年と言えば、なんとなく聞こえはよいですが、よく考えるとそんなに遠い昔じゃないですよ。戦争自体の話は、大人達から聞かされたわけではありませんが、自分が小さい頃に東京の従兄弟に合いに行った時に白い軍服のような衣装を着た傷痍軍人を微かに見た記憶があります。そんな時、母は『目を合わせてはいけない』と臭いものに蓋をするかのようなな態度をとっていましたが、小さな心に傷痍軍人を植え付け、戦争というものをリアルに感じた少ない瞬間でありました。2005という年号は、日本が戦争やっていたと感じる年号ではなく戦争を感じる瞬間も現実的に減り、作者も言っているように関ヶ原の戦いと第2次世界対戦が同様に扱われようとしている現代、戦後を感じた世代がなんらかの掲示を示す必要があると思います。本作『終戦のローレライ』を読み終わった際に感じたことは、なんの意思を持つこともできない時代に精一杯生きた人達の上に今の生活が過ごせる自分がいて、何を感じ、何を思うのか、何をしてるのか?ということです。何にも変えられない、何にもできない自分が何をすべきかさえも具体的考えられない自分が腹ただしくもあり、何も始めようとしない自分自信に悲しくなりました。”伊507”は架空の潜水艦ですが、実際に戦地にいった軍人が、自分のこと、家族のことをどれほど考えながら死んでいったのか。戦後60周年を考えさせる本として、私の心には相当響きました。読んでいない人は、DVDからでも本からでも本作を見ることで何か感じられると良いなとおもいます。(お前の感性レベルが低いと言われるとそれまでですが…)本作に何度も歌われる”椰子の実”を”伊507”の乗員並びに戦争でなにかしらのキズを持った人に送りたい。♪名も知らぬ 遠き島より 流れゆく 椰子の実 ひとつ………。 | ||||
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この作品は、潜水艦を舞台にした作品で、時期的には第二次世界大戦末期の物語です。1巻はまだ序章で、物語の全体像が掴めないので少し読みにくく感じるかもしれませんが、読み進めれば大丈夫です。素晴らしい物語に引き込まれるはずです! | ||||
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全巻を通して言えるのは、まず圧倒的。とにかくすごい。この物語に主人公はいない。とにかく全員の描写がある。作中に出てくる人物全てが語り、行動し、それぞれの道を選びとってゆく。それぞれの生き様が、濃密な文章によって描かれているから圧倒的。ただベタ褒めはできない。たしかに素晴らしい作品だが、読んでも損はないしむしろ読むべき作品だが、世の中にもっといい作品はいくらでもある。時間がない人や、文章の硬質さが肌に合わないと思った人、などは、値段もそれなりにつくので熟考して買うかを決めるのがよいと思う。圧倒的で、おもしろい。なおかつ、戦争について考えるよい機会ともなる本ではないかと思う。 | ||||
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全巻を通して言えるのは、 まず圧倒的。とにかくすごい。 この物語に主人公はいない。 とにかく全員の描写がある。 作中に出てくる人物全てが語り、行動し、 それぞれの道を選びとってゆく。 それぞれの生き様が、濃密な文章によって描かれているから圧倒的。 ただベタ褒めはできない。 たしかに素晴らしい作品だが、読んでも損はないしむしろ読むべき作品だが、 世の中にもっといい作品はいくらでもある。 時間がない人や、文章の硬質さが肌に合わないと思った人、などは、 値段もそれなりにつくので熟考して買うかを決めるのがよいと思う。 圧倒的で、おもしろい。 なおかつ、戦争について考えるよい機会ともなる本ではないかと思う。 | ||||
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ハードカバーのやつを去年の夏に購入し読みました。物語は終戦の年である1945年の7月の下旬あたりから始まります。話としてはそれぞれ重い過去をもった軍人達が一隻の潜水艦に集まり様々な危機を乗り越えていくというものです。と言っても決してそれだけでは終わらないドラマがこの本に隠されています。映画版共々賛否両論見受けられますがエンターティメント作品として十分秀作と言える出来です。自分はこの作品を賞賛します。お勧めの海洋戦記小説です。 | ||||
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読後3日間、色々な意味で本書の余韻が抜けませんでした。私は著者である福山晴敏氏について何も知らなかったのですが、「人生の中で、この本に出会えて良かった」と感じ、この作品を是非色々な人に勧めたいと思います。本の内容に関しては敢えて触れませんが、数え切れない登場人物が数え切れない思いを錯綜させる姿、その一つ一つを決してなおざりにしない著者の真摯な姿勢がとても印象的で好感的です。あまりの長さに読んでいて苦になってしまう人がいるかもしれませんが、それを補ってあまりある登場人物達の迷いと決意と行動とが、思わず彼らに感情移入せずにはいられない魅力を放っています。そうしたら、あとは一気に読み終えるだけでしょう。戦争とは、平和とは何か。日本とは、国家とは何か。生とは、死とは何か。重くなりがちなテーマ(実際重いですが)と問題を提起しながら、きっちりエンターテイメント性を持っているのもまた本書の魅力の一つ。著者の戦争観に関して思うところがある人も、一度読み終わった後、きっと時間を置かずにまた隅から隅まで一読したくなるほど、内容の詰まった作品です。 | ||||
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話題作ですので、映画「ローレライ」をご覧になった方も多いかと思います。初めにお断りしますと、映画と小説はまったくの別物です。映画のなりたちは、解説本に書いてありますが、要するに樋口版「ローレライ」と福井版「ローレライ」という関係です。映画は小説の面白い部分をばっさりと切り落としてあり、アッケラカンとしすぎています。映画だけご覧になった方は非常にもっいない。小説版を読むことを強くお奨めします。さて、肝心の中身ですが、ドイツの秘密兵器が超能力をもった少女で、潜水艦に閉じ込められた彼女を救出し、その能力で米軍太平洋艦隊と戦っていく、という荒唐無稽かつオタクでもハズかしがるだろう狙いすぎの設定の話です。しかし、馬鹿馬鹿しさを作者も読者もわかっていながら、共犯関係をもって楽しむというのが、この小説の楽しみ方です。ですからもちろん、設定はとてもリアリティをもたせています。登場人物はみな背負っている暗い過去がきちんと書き込まれています。主役メカの潜水艦も鹵獲兵器という以外は何の特徴もない、ただの潜水艦です。そこを苦心して戦っていく姿にカタルシスがあります。導入部分は一見とても重厚で暗い話なのですが、読んでいくうちに前記の少女がでてきたり、登場人物たちが熱く語りだしたりと「そういう」話なんだということが納得できてくると思います。戦闘シーンでのハラハラドキドキ感や最後まで息もつかせない展開はエンターテインメントとして文句なく傑作と言えます。ただ、これをもって日本人としてのアイデンティティ云々というのは考えすぎでしょう。難しいことはぬきにして、とにかく楽しむ1冊です。なお、福井作品の常として、導入部分が長いです。ご注意を。 | ||||
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作者の不勉強が目立つ作品になってしまったのは残念。小説はどういうテーマを描くかが最も大切なんでしょうが、どのように描くかという手法も大切だと思います。そのための舞台装置が非常にいい加減で読む意欲がまったくそがれてしまいました。旧海軍で使われていた用語が間違っているぐらいはなんとか我慢できますが、将校と士官の区別がついていなかったり、准士官である「兵曹長」を「先任下士官」と説明したり、実際に起きた有名な海戦の結果を間違ったりされると興ざめを通り越して作者の不勉強に憤りさえ覚えます。私が手にしたのはハードカバーの7刷ですが、刊行からこの時点まで、内容を吟味しないという、作者ばかりでなく出版元の態度についても疑問を感じます。 | ||||
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まだ全部読んでませんが、ウェーク島から出航した伊507をカッターで追いかけた折笠たちを結局乗船させますよね?あれはなぜですか?そうしないと主人公不在になるからという理由以外でわかる人がいたら教えてもらえませんか? | ||||
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極秘裏に進められる作戦に参加する一隻の潜水艦と様々な環境の搭乗員。不明瞭でありながら作戦を遂行していく先は、そして、「ローレライ」とは・・・。海洋モノというよりSFに近い感覚がありますが、読ませる作品です。観念の権化とも言える存在との対峙は、読み応えもありました。・・・これを読んで思うところがあれば、ドストエフスキーとかも。真偽は知りませんが、映画化を前提につくられた話との事。そのせいか、やや冗長過ぎる所が減点。 | ||||
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