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終戦のローレライ
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【この小説が収録されている参考書籍】
終戦のローレライの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全187件 101~120 6/10ページ
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戦争をテーマに様々な人間模様を描く長編作品の第一巻。潜水艦内の描写はわかりにくい部分もあり、人を選ぶが、それを補って余りある登場人物の緻密で魅力的なストーリーが、読む人を釘付けにする。第一巻では様々な伏線が一様に貼られていくので、すぐにでも第二巻を手にとりたくなる。戦争は悲惨なものだ。それは間違い無い。間違い無いが、それだけではないということを考えさせられる、思索の糧としても素晴らしい名作。 | ||||
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映画版が好評の潜水艦戦を舞台とした長編作の第二巻。 主人公ローレライとその周辺人物、あるいは潜水艦内のバックストーリーをリアルに描き出す迫力は、単に「描写力がある」という範囲を超えているのではないか、とすら思わせる。 潜水艦同士の戦いを描く部分も非常に緊迫感があり、中だるみの全くない中盤部分となっている。 第三巻以降、事態は急展開を迎えるが、この巻最後の部分も、現代の薄れた価値観を婉曲に問うているような、非常に印象的な終わり方になっている。 | ||||
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確かに面白い!でも、恥ずかしくてこんな小説書けないなあ。 | ||||
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「ナチスの秘密兵器」「超能力」「美少女」というとベタというか、トンデモ本の香りさえするが、それをちゃんとしたエンターテイメントに仕立てたのはさすがだ。「狙ってるなあ」と言う部分はかなり多く、アニメのように感じる場所が多い。「パウラ萌えー」とかそんなことになりそうな気が。そんなことさえ気にしなければ十分楽しめる作品だと思うし、支払った代金を考えればこれは買いだと思う。以下、補遺として戦争末期の日本の「もうどうにもならん」という感じがよく書けていると思う。ただ、福井作品全般に言えるが、国際関係を陰謀や国民性にばかり持って行くのはどうかとも思う。世の中はそんなに単純ではない。そんなこと、作者も当然分かっていると思うし、無粋だとは思うが。終章は「ああ、幸せだったんだね、よかったね」という気になったが、やっぱり蛇足だと思う。個人的には参考文献のところに山本七平の「日本人とユダヤ人」があったのが一番笑えた。 | ||||
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「ナチスの秘密兵器」「超能力」「美少女」 というとベタというか、トンデモ本の香りさえするが、 それをちゃんとしたエンターテイメントに仕立てたのはさすがだ。 「狙ってるなあ」と言う部分はかなり多く、アニメのように感じる場所が多い。「パウラ萌えー」とかそんなことになりそうな気が。 そんなことさえ気にしなければ十分楽しめる作品だと思うし、支払った代金を考えればこれは買いだと思う。 以下、補遺として 戦争末期の日本の「もうどうにもならん」という感じがよく書けていると思う。 ただ、福井作品全般に言えるが、国際関係を陰謀や国民性にばかり持って行くのはどうかとも思う。世の中はそんなに単純ではない。 そんなこと、作者も当然分かっていると思うし、無粋だとは思うが。 終章は「ああ、幸せだったんだね、よかったね」という気になったが、やっぱり蛇足だと思う。 個人的には参考文献のところに山本七平の「日本人とユダヤ人」があったのが一番笑えた。 | ||||
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潜水艦海戦物、終戦間際の重く乾いた空気を描いた作品、仮想兵器SF、そして少年少女出会い物。これだけの要素を巧みな文章力で一つの物語に織り込んでいる。ハードカバー2冊(文庫4冊)の長尺だが、その長さのおかげで、前述の要素を余すことなく展開できており、詰め込みすぎの感が無いのは見事。潜水艦内の描写や三次元戦闘の海中戦を活字で描ける文章力はもちろん、登場人物を一人ずつ丁寧に際立たせていくストーリーテリングで、長さを感じることなく物語に引き込んでくれた。相変わらずの福井節、「日本人根性批判」が盛り込まれてるのは好みか慣れか、気になる人はいるかもしれない。ただ、海戦物という以外にも、青い少年、理想を語る狂人、傷を持つ中年、硬い少女等の小道具、そして物語の展開も過去作品「トウェルブ」や「イージス」と似通っており、文章力と味付けで今回は楽しめたものの、そろそろマンネリ化の限界が近いように見受けられる。実際同系統作品として較べると「亡国のイージス」は越えられていないように思えた。 | ||||
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潜水艦海戦物、終戦間際の重く乾いた空気を描いた作品、仮想兵器SF、そして少年少女出会い物。これだけの要素を巧みな文章力で一つの物語に織り込んでいる。ハードカバー2冊(文庫4冊)の長尺だが、その長さのおかげで、前述の要素を余すことなく展開できており、詰め込みすぎの感が無いのは見事。 潜水艦内の描写や三次元戦闘の海中戦を活字で描ける文章力はもちろん、登場人物を一人ずつ丁寧に際立たせていくストーリーテリングで、長さを感じることなく物語に引き込んでくれた。相変わらずの福井節、「日本人根性批判」が盛り込まれてるのは好みか慣れか、気になる人はいるかもしれない。 ただ、海戦物という以外にも、青い少年、理想を語る狂人、傷を持つ中年、硬い少女等の小道具、そして物語の展開も過去作品「トウェルブ」や「イージス」と似通っており、文章力と味付けで今回は楽しめたものの、そろそろマンネリ化の限界が近いように見受けられる。実際同系統作品として較べると「亡国のイージス」は越えられていないように思えた。 | ||||
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(宇宙戦艦ヤマト+沈黙の艦隊)÷(ガンダム+帝都物語)貶したつもりはない。楽しく読んだ。 | ||||
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福井さんの小説はこの作品が初めてでした。書き出しの部分はなかなか理解しづらかったのですがその後は一気に最終巻まで通読できました。この作品の中に流れるのは友愛、家族愛、異性への愛、自分を取り巻くすべての人々への深い愛情ではないでしょうか。幾多の困難を乗り越え、自己の犠牲を省みずに目的をまっとうするクルーにはフィクションとわかっていながら、敬意と感動を覚えずにはいられません。作者の広範な歴史公証、作品の構成力、どれをとっても一級品です。あの無謀な戦争を巻き起こした人々には今なお激しい憤りを感じますが、純粋に家族や愛するものを守るために亡くなった方々も多数いらしたと思います。読後に史実を鑑みながら深い感動を覚えた作品でした。昨日映画も見てきました。原作とは少し趣が変わりますが、最近の日本映画の中では非常に良いできに仕上がっています。ハリウッドの作品には見られない日本映画の良さを感じさせてくれます。 | ||||
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終章の是非がよく話題に出されますが、私はこれで良かったと思います。 戦後生まれが多くなった日本で、激動の時代をまとめた過去を知る価値がそこにあるだろうと思うから。 何よりもラストシーンの存在は大きいと私は思っています。 小説だから出来る表現。老婆が一瞬でも少女に見える表現は、氏の持つ一連の女性を描く上での「艶」を感じとれます。 男が感じる女性に対する妄想なんだろうけど。 しかし、この「艶」は、「ガンダム」の絵を描かれた安彦良和氏の作風を彷彿とさせる巧みさ感じます。 文と絵の違いはあれど、この表現能力は凄いと感じます。 話を戻しますが、 読み終えた後、心に沁みますので映画を見て感動した人にも是非読んで欲しい。 | ||||
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物語の劇的な進展とともに、登場人物が語る国家観、民族観にとても惹かれます。僕個人としては、朝倉大佐の考えに非常に共感します。とは言え、現在の日本で同じようなことを言う人が現れれば、危ない方向に流されてしまうでしょうね。なぜならば、この国は、朝倉大佐の言う魂のない資本主義に髄まで犯されきってるようにみえるからです。物質的な充足のみを追及し、自ら大局的な思考を放棄し、精神的な空虚感を埋められずにいる現在、朝倉大佐のような考えは魅力的であり、かつ危険でしょう。我々はもっともっと大人にならねばなりません。ただし、それは単純な欧米化とはまったく異なりますが。失われた10年という第2の敗戦を経験した現在、考え直すのにはいい機会かもしれません。 | ||||
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全4巻一気に読んでしまった。その長さを全く感じず、久々に感動させられた作品でした。敗戦間際の窮状の中、母国日本の援助もなく、40隻もの大艦隊を相手にして、圧倒的に不利な状況の中で戦い続ける潜水艦<イ507>とその乗員たち。多くの裏切りの中で、一癖も二癖もある、はみ出し者の乗員たちが最後の最後でやっと見いだした、己の目的と、戦後日本のあるべき姿・・・3発目の原爆の投下を防ぐべく、決死の覚悟で敵に挑んだ戦いのシーンはまさに圧巻。感動の1語につきます。涙なしには読めません。フィクションとはいえ、太平洋戦争とな何だったのか、日本人として国を守ろうとして戦いに散った祖父・曾祖父の世代の日本のことを考え、現在の日本を省みることができる作品です。 | ||||
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読了が近づくにつれて、涙が止まらなくなりました。この作品はよくありがちな、戦争を知らない我々の世代への啓蒙書となるものではありません。問われているのは「一人の人間の、一度切りの人生の、その一瞬一瞬の生き様」ともいうべきものです。是非、お勧めします。 | ||||
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再読でも面白いローレライの3巻。一旦落ち着いたと思ったらまた始まり、休むところを知らない。長期決戦の中の終戦間近、誰もが慌てるのは仕方ないか。 ローレライを死守した《伊507》はウェーク島で浅倉良橘と落ち合った。ローレライの入手そのものが目的ではない。そのローレライがもたらす「あるべき終戦の形」とは。国家としての切腹を成し遂げようとする浅倉の陰謀。狂気と言うまでの独走に走る浅倉。2つの原子爆弾を落とされもはや後のない日本政府。アメリカは何を思い描いているのか。そして《伊507》の下した結論は。 それぞれの戦争観というものが浮き彫りに出てきたか。浅倉の戦争観や折笠の戦争観、田口の過去だったりそれぞれが抱くものはある。戦争だからと言って土谷の意志が許されるのか。今から言えば正論ではないのだが、戦争上正論になり得ない。浅倉の意志はそれとはかけ離れたところにあるのだが、だからといって最善とは言えるわけもない。今の世代からしてみれば折笠にひどく感情移入できるんだが世代によっては異なってくるかも知れない。現代への強いメッセージ性がエンターティンメントを超越している。 展開は一旦スローになる。元々じっくり書くタイプの福井晴敏だし、田口や浅倉をより人としての存在感を示すための描写は素晴らしい。そして本題かも知れない折笠のサクセスストーリーとしても面白い。解説にもあるが一種の青春小説としても読める。 スローとは言え浅倉の思惑通りの新展開もありスピード感に富んでいる。前にも書いたが土谷や田口など、脇役陣も濃く読ませるのは作者の技量には改めて敬意を表する。どこまでも熱い。それぞれが意志を持ち、生きようとする。生きるのは今のためでもあり、望む未来のために。 最後まで目が離せない。 | ||||
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言い方は良くないかもしれないけど、戦争モノ、潜水艦モノなのでとっつき難いかなぁ、と思ったんですが・・・とっても読みやすい!潜水艦の名前や何式、というのは全く解らないので正直辛いかなというところはあったんですが、これは戦争モノとかというより、人間のドラマでした。そしてとってもマンガ的。まだまだ謎な『ローレライ』やカリスマ性のある(?)浅倉大佐、絹見の葛藤を持ちながら凡庸なところや、清永でなく征人を中心とするところ、目的とするもの、目標とするものが何なのかも解らないのに[伊507]に乗り込み進んでいくところは、マンガ的というよりエンターテイメントだと思っていいかもしれません。プロローグにふさわしく、謎が散りばめられ、スタートラインを切った1巻です。 | ||||
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1945年、夏。 小さく負けるか、大きく負けるかの二つしかない終戦で 日本は最悪の道を歩もうとしていた。 問題になったのは幕の引き方。 全てをリセットしゼロから全てを始めるか、今ある命を救って次の世代に繋げるか。 作中には、様々な登場人物が名言を残す。 人それぞれ印象に残る言葉は違うだろうが、私が全体を通してとても感動した言葉をご紹介。 「あんた達大人が始めたくだらない戦争で、これ以上人が死ぬのはまっぴらだ!」 「決まっている事なんか何一つない。なりたい自分になれ」 この小説を読んでもなにも感じなかった人は、普段から何も感じずに生きているのではないか? と思ってしまうほど、号泣した。 | ||||
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散々話題になった本である「終戦のローレライ」を今頃になって、ようやく手に取りました。・・・話題になって当然の名作でした。読んでよかったと心底思いました。読んでいておもしろいと思う本はたくさんあります。でも、この本はそれだけではなく、読み終わったあともしばらくその世界観にどっぷりはまりこめ、余韻が心地よい作品です。しばらく、どっぷり浸っていたくなります。また、一人一人がちゃんと書き込まれているので、とても感情移入出来ます。本の中の人物であるのに、助けてあげたい!と、たまらなくなる事がしばしばでした。それだけ、すべての登場人物が「一人の人間」として認識出来るんです。人間くさいです。とにかく、読んでください。熱いです!読まないと人生の損です!! | ||||
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とうとう来ました。待ちに待った「終戦のローレライ③」!!実は終戦のローレライのスペシャルBOXを予約しちゃったので買おうかどうか迷っています・・・・。 | ||||
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男達の熱き心が伝わってきます。それぞれの男の信念!まじで熱いです、しびれます。熱さに弱い私にとってこの作品は最高傑作です。ただ少し固いし長いので読むのに疲れるし時間がだいぶかかります。しかし時間をかけて読む価値のある小説です。少しSFが入ってますが、現実にありうる感じがしますので全く違和感もありません。この本を書いた福井さんは本当にすごいと思います。私も小説家は諦めるべきかな、こんな大作見せられたらね・・・・。 | ||||
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えー、ページ数が多いです。読むのに少し疲れます。しかし、良作であることには変わりありません。戦闘シーンは、それほど多くないですが密度が濃く、なかなか楽しませてくれます。椰子の実の歌が聞きたくなる小説です。映画の予告編がよい出来なので、ぜひ一度見ることをおすすめします。 | ||||
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