■スポンサードリンク


終戦のローレライ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

終戦のローレライの評価: 4.45/5点 レビュー 177件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全177件 21~40 2/9ページ
No.157:
(4pt)

いよいよパウラ登場!だけど…

福井晴敏氏原作「終戦のローレライ」漫画版二巻

この巻で、ようやく今作のヒロインであり、ローレライシステムの核であるパウラが登場します。

私は映画版から入ったので、香椎さんのショートカットのクールビューティ(笑)なパウラを想像していたのですが、 漫画版のパウラも素敵でした。
やっぱり兄妹なのでフリッツと似ていて(意図的にそう描かれてますよね)
それでいて17の少女らしい柔さも描けていて、
防水スーツも映画版のデザインを取り入れたのはとても良かったです。

本編でも、パウラの過去、映画版では殆ど省かれてしまっていた「白い家」からUF4(後の伊507)まで、彼女達がどんな過酷な数年を送ってきたかを、小説を忠実に描きながら、そこに漫画ならではの手法(コルビオとパウラの暖かな触れ合いの日々を、殆ど台詞なしで描く部分等)で描いてくれて、原作に彩りを加えてくれます。

ただ一つ不満なのは…パウラの能力発覚の部分。
原作だと、婦長と同時に零れた水差しに手を触れて、そこで婦長の内面を読み取ってしまうのですが、 この漫画版だと「パウラだけ」が水に触れて、婦長は触れてません。
後のプール実験の時もそうです(原作では、プールから上がって濡れた手で看護婦に触れてしまい、そこでルツカの安否を知る)
パウラの能力は、感知対象者も水に触れていなければ思考を読み取る事は出来ないのに、 これじゃあパウラ一人が水に触れただけで感知できちゃう描写になっちゃってますよ…
上記の描写が原作どおりに描かれていれば★五つなのに…
それ以外はとても良かったです
終戦のローレライ(2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.156:
(4pt)

一つの闘いが終わり…

福井晴敏氏原作「終戦のローレライ」の漫画版第三巻です。

今巻は、「しつこいアメリカ人」との決戦と、 ウェーク島での僅かな休息、次巻への新たな展開の前振り…という内容です。

前巻がパウラの過去や登場人物の心理描写に重点を置いてたのに対して、
今巻は、潜水艦同士の決戦が七割を占めてます。

二杯に囲まれた伊五○七
一度の戦闘でローレライシステムが使えるのは一回きり、ここで絹見艦長が実行した作戦とは…!?

潜水艦同士の戦闘描写もさることながら、清永、フリッツ、田口、征人ら登場人物の描写もきちんと描かれてます。
中でも折笠征人とパウラの触れ合い、これはラストへの大きな伏線になってます。
筆致的に見ても、前巻まで少年ぽさが残っていた征人が、大きな闘いを経て、身体も肩幅や首もとが大きくなり、顔つきも子供っぽさは薄れ、成人男性のそれに近くなってます
(これも意図的なんでしょう。)
絹見に敬礼した場面なんかは、少年ではない、立派な男の仕草に描かれてます。

艦一体となって歌う「椰子の実」 浅倉の再登場、 広島と長崎への原爆投下、 不穏な動きを見せる新キャラ、 新たな闘いへと赴く伊五○七… 征人は、パウラは、どう動くのか、次巻も目が離せません
終戦のローレライ(3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(3) (講談社文庫)より
4062750023
No.155:
(3pt)

ローレライシステムにがっかり

興ざめしました。
物語の冒頭からイヤな予感はしてましたが、やっぱりこんなオチだったか…。
終戦間近の日本というリアルな世界が、とたんにアニメ的なものになってしまった感じです。
まとめて4冊購入したのですが、システムの秘密が明かされてからは惰性で読みました。
1巻は面白かっただけに、残念です。
終戦のローレライ(2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.154:
(5pt)

腐っているかもしれない未来でも

福井氏の作品は「川の深さは」から読ませていただいており、亡国のイージスではまさに「覚醒」させられた日本人としてこの作品の秀逸さは饒舌に尽くしがたいものがあります。戦後の日本の経済発展と表裏一体と化してしまった、日本人としての自我の喪失、それを防ぐために浅倉大佐があの計画を実行したことは現実であれば許されることは無い行為でしょう。しかしながら、現在の日本の現状はどうでしょう。奇跡的とも言える経済発展をとげ復興を果たしたにも関わらず、先人が身命を賭して守ろうとした日本、日本人の姿はあまりにも少ないのではないだろうか。絹見少佐、高須大尉、田口曹長、木崎大尉、岩村大尉、清永上等兵、時岡大尉、フリッツ少尉、伊507の乗員たちが信じて守り抜こうと決めた未来、浅倉大佐の残酷なまでの未来予想を受けてもなお、如何に腐りきった未来であろうと、折笠上等兵とパウラ、未来を信じて守り抜こうと決めた現在の日本の姿はあまりに情けないものではないだろうか。日本人としての誇りを抱けば右翼だと蔑まれ、先人に倣い自ら国を守るために軍事の知識を身につけることは、軍事オタクのレッテルを貼られ、国を憂う者が蔑まれ、与えられたに過ぎない平和に胡坐をかく者がとがめられもしない。先人の墓参りですら胸を張って行えない。今の日本が、先人が身命を賭して守った結果だとすればあまりに無様だ。
しかし、それでもなお、彼等がそうだったように、どれほど現在が絶望的で腐敗していても、変わらず腐りきった未来が待ち受けているかもしれずとも、変わる変えることが出来る未来を信じて出来る限りのことをする。我々に求められているのは、そういった「未来を信じる力」なのかもしれない。
終戦のローレライ 下Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 下より
4062115298
No.153:
(5pt)

パウラに恋する

ちょっと全体小説的な書き方で、必ずしもテンポ良く物語が進行するわけでは無いのですが、その部分を読み飛ばしてはいけません。読むことによって「彼女」の存在がいつの間にか胸の奥底に沈殿していきます。
書き込んだだけのことはあるのです。二人の幸せを強く願うのです。だからその後の描写は少し物足りない。途中であの映画のあのシーンを連想するところがでてきますが、本作の重みの中では許容範囲でしょう。
因みに映画「ローレライ」は全く別物と私は考えています。
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.152:
(5pt)

すべての人間が、自分の人生の主役

登場人物全員にドラマがあり、それを丁寧に描いた長編戦史小説。

1945年、大東亜戦争末期。
不利な戦況へと追い込まれた日本。

もはや形勢逆転が不可能なのは、誰もが心に秘めたる想い。
やがて気たるべき終戦を、あるべき形へ。

未来へつなぐ、日本の姿へと導くために招聘された男たちが、そこにいました。
何のために生きて、何のために戦うのか…

各々の葛藤が渦巻く中、彼らに与えられたのは、その存在すらも秘匿された特殊潜水艦<伊507>

海中を眺めるように索敵できる秘密兵器「ローレライ」を搭載したこの戦艦。
謎に包まれた真実を知るのは、同乗するドイツのSS将校のみ。

このソナーシステムを巡る攻防が、終戦直前の太平洋内で、文字通り 縦横無尽に繰り広げられます。

登場する人物すべてに、それぞれの戦争があります。
己の持つ真実と、眼前にある現実とが織り成す葛藤の連続は、時代が違っても全ての人生に当てはまるものなのでしょう。

自分の人生を生き切った男たちだからこそ、最期に振り返る余裕を与えられたのかも知れません。
かつての日本人を知るための、良いフィクションになっていました。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.151:
(3pt)

読まされ、泣かされ、考えさせられ、でも……?

文庫全四巻のボリュームからもわかるが、何しろパワフルな作品だ。
内容として細かな人物描写と情報がみっちり詰まり、いろんな意味で重い。
これだけのモノを書きつくし、読み尽くさせる作者の筆力にはひたすら
頭の下がる思いがする。
とにかくぐいぐい読まされ、ぼろぼろと泣かされ、しみじみと考えさせられる。
歴史物しても、アクション物としても、エンタテインメントとしても楽しめる。
にも関わらず、読後どうにも納得のいかない、いがいがした不快感が残るのはなぜだろう?

まず一番のテーマである第二次世界大戦について。
作者は戦後も戦後、本作の時代からすれば二世代後の生まれである。
それゆえもちろん先の大戦に実感はなく、ともすれば美化に走りがちとなる。
小説ならではの果敢さで、人食、人体実験、民族差別などのタブーにも触れ、
アンチテーゼとして呈されているようでありながら、悪乗りな悪ぶりは底が浅く、
どうにも上滑っている。

各登場人物についても、書けば書くほど現実から離れ、個々のキャラクターは希薄に
不安定になってゆく。
一貫しない人間性は、リアルな人間性を追求した結果のようでいて、
実は、ディテールにおける制作の雑さの結果なのではなかろうか。

延々と続く「後日談」=現代日本の描写についても同様のことがいえよう。
歌は世につれ、世は歌につれ、と流行歌をBGMに描き出される現代も、やはりどこか
薄っぺらく、現実感に欠ける。
どれほど懐疑的に文化を評しても、所詮そのなかに首までどっぷり浸り、
むしろ時代の申し子ともいえる作者の筆を通ると、すべてが俎上にのせらるが
もはやそこは俎上でしかない。
いかに美しく緻密に料理しても、いかに科学的に詳細に解剖しても、
そこには魚の死体しかなく、大海を生きて泳ぐ魚の姿は描き出されない。

省みれば、映画化を前提としてこのボリュームを書いてしまうあたりに、
すでに作者の力量のほどはわれている。
映画を前提とした小説としても、小説を題材とした映画としても、生れ落ちる
プロダクツの失敗はこの時点で予期されるべきことであった。
作者はやはりSFアニメを書いていたほうがよいし、この作品についても、
SFと割り切って読めばムリがない。

あ、SFだったのか?もしかして?
であれば、不用意に実存する歴史に踏み込んでいただきたくないものだ。


終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.150:
(5pt)

徹夜で読みきった唯一の作品

アマとプロの差で資料の裏付けが必要という想いが強い作品

夜勤の警備員をしていて、作家になる時、きっかけになった作品

この小説の良さは、テンポの良さ

最後の戦いは、映画になったシーン。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.149:
(4pt)

犠牲の精神は美しい

話の筋としてはアルマゲドン やディープ・インパクト 系なのですが、舞台設定として
終戦直前を取り上げている点がまず斬新でした。ですがこの小説の最大の見所は際立った
登場人物、静と動の臨場感(特に戦闘シーンの描写は圧巻です)の織り成す圧倒的な物語の
展開にあると思います。

そして艦長をはじめとする男達のメランコリーなかっこよさ。この潜水艦に乗っていたら
私も皆と一緒に戦って死ねるな、と本気で思いそうです。

上下でかなり分量はありますが、時間を忘れて読めると思います。


終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.148:
(4pt)

エンターテイメント作品として最高の出来

エンターテイメント作品として最高の出来だと思う。冒険小説であり、恋愛小説であり、青春小説であり、反戦小説であり、SF小説であり、歴史小説である。ただ、長い・・・。この小説は映画化を前提に書いたそうだが、これを映画化するのは長すぎるでしょ・・・。でも面白い。でも長い。
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.147:
(5pt)

福井晴敏最高傑作。

福井作品は、ガンダムと戦国自衛隊を除き、C-blossomに至るまで全て読みました。この作品については、最初、読むつもりはありませんでした。正直言って、第二次世界大戦を扱ったものというだけで敬遠し、水を媒介として周囲のものが見通せるという設定にしてもリアリズムの欠ける設定だな、としか思っていませんでした。が、前に読んでいた本を読み終え、地下鉄の中で時間を潰すものがなくなったので、しょうがなく、と言った風に手に取ったのが、今作でした。今作では、福井晴敏視点での『第二次世界大戦』そして『戦後』が書かれています。そして、守るべきものや人間の業などといった、今までの福井作品にも見られたものがより濃く、鮮明に、美しいと言えるまでに描かれています。この小説は、単なる戦争賛美の物でも、逆に反戦という言葉で括られるような物でもありません。人間讃歌、といっては大仰かもしれませんが、似たような物をこの作品には感じました。ただ残念なのは、少々冗長なことと、この作品を原作としながら残念な出来になった映画版のことでしょうか。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.146:
(5pt)

福井晴敏最高傑作。

福井作品は、ガンダムと戦国自衛隊を除き、C-blossomに至るまで全て読みました。
この作品については、最初、読むつもりはありませんでした。
正直言って、第二次世界大戦を扱ったものというだけで敬遠し、
水を媒介として周囲のものが見通せるという設定にしてもリアリズムの欠ける設定だな、としか思っていませんでした。
が、前に読んでいた本を読み終え、地下鉄の中で時間を潰すものがなくなったので、しょうがなく、と言った風に手に取ったのが、今作でした。

今作では、福井晴敏視点での『第二次世界大戦』そして『戦後』が書かれています。
そして、守るべきものや人間の業などといった、今までの福井作品にも見られたものがより濃く、鮮明に、美しいと言えるまでに描かれています。
この小説は、単なる戦争賛美の物でも、逆に反戦という言葉で括られるような物でもありません。
人間讃歌、といっては大仰かもしれませんが、似たような物をこの作品には感じました。

ただ残念なのは、少々冗長なことと、この作品を原作としながら残念な出来になった映画版のことでしょうか。
終戦のローレライ(4) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(4) (講談社文庫)より
4062750031
No.145:
(5pt)

本気で凄い!

まず、物語のスケールがとてつもなく凄い。本を読み慣れている方でも読破するのには少々苦労するかもしれないが、これは絶対に読むべきだ。物語の構成・話の進み方も読者に不満を与えることなく、実に気持ちよく心を捉えてくれる。この作品が伝えてくれるのは、戦争は悪い事だとか、人の命は大切だとか、ありふれた言葉ではない。もっと真っ直ぐで、強くあるべき心みたいなものだ。 読者の心に「大事なものは何か?」と直接訴えかけてくる。 私はこの作品に出会えた事を幸せに思う。
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.144:
(4pt)

映画観た後でも楽しめます!

映画化された『ローレライ』の原作本です。私は映画を見てから原作を読み始めました。これは文庫本で4冊組のうちの最初の巻ですが、ここではローレライはまだ日本に着いてません。つまり、映画が始まるまで話が1巻では進まないんですね(^。^;)
原作ではローレライがどれだけ苦労して日本に到着したかが克明に描かれてるのですが、映画ではすべてカットです。これだけでも映画になりそうな話ですが、映画の設定とはかなり違う部分がある事がこの1巻目を読むだけでも分かります。ストーリーもかなり映画と異なる部分があって、映画を観てても楽しめると思いました。
原作の場合、映像が無いのでローレライという秘密兵器がどの様なものかという謎解きも楽しめるのがいいですね。できれば、映画を観る前に読みたかった本です。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.143:
(4pt)

映画を観た後でも楽しめます!

映画化された『ローレライ』の原作本です。文庫本で4冊組のうちの第2巻です。1巻で日本に向かっていたローレライ搭載の潜水艦UF4が、アメリカの執拗な追撃で切り離してしまったローレライの回収から始まります。

ローレライが切り離された事に気づいたアメリカが執拗な索敵をする中でのローレライの回収作業、それによって窮地に立つUF4改め伊507と2隻のアメリカ軍潜水艦との死闘が行き詰まる描写で描かれてます。そしてローレライ開発の謎もここで明かされます。なんでこの部分を映画化しなかったの?って思うくらい面白いしシーン映えする部分だと思うのですが、この巻の内容も全く映画には出てきません。

絹見艦長と高須先任将校との間で交わされる、開戦の是非と戦争の終わらせ方についての会話も見所です。
『圧倒的な国力の差を知りながら、米国に仕掛けた軍。時局に鑑みて、やむを得ない開戦だったと断じた政府。神州不滅を哀しいまでに信じた国民…。すべてが愚直でありすぎた』愚昧でも蒙昧でもない、愚直。意志して悪を為そうとした者、国を滅ぼそうとした者などひとりもいない。愚直に己の節を通さんと欲し、刀折れ矢尽きても退く術を知らず、引き返せないところにまで来てしまったこの国の人々−。『しかし、いまの我々はそれを否定も肯定もできない立場にいる』『だから、ただやり通す。それだけだ。そうすることでしか、我々は次の世代に己を示す術を知らない』
絹見艦長、格好良すぎます。この様な台詞が言える場面が人生の中にあれば、とも思いますが、逆に何でも肯定も否定もできる今の時代に生まれてこれて良かったな、とも思えるのでした…

とにかく長いです。この2巻は500ページ近くあります。でも、緊迫する戦闘シーンは一気に読みたい部分です。時間がある時に一気読みがお勧めです。
終戦のローレライ(2) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(2) (講談社文庫)より
4062749718
No.142:
(4pt)

映画を観た後でも楽しめます!

映画化された『ローレライ』の原作本です。文庫本で4冊組のうちの第3巻です。2巻と同様に500ページ近くあってぶ厚い文庫本ですけど、2巻と違って重い内容が続きます。

原爆が次々と日本に投下される中、ローレライが日本から3000キロも離れたウェーク島に向かう様指示した軍令部の朝倉大佐の陰謀が明らかになります。
国家としての切腹を日本にさせようとしる朝倉大佐の陰謀と真っ正面から対抗する絹見艦長と折笠少年兵、潜水艦の奪還のシーンに行き詰まる思いがします。

このシーン、映画ではアメリカ艦隊に遭遇した時に起こりますが、原作は全然違った状況と展開になります。
映画を観た後でもこのシーンは楽しめます。
終戦のローレライ(3) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(3) (講談社文庫)より
4062750023
No.141:
(4pt)

魔女ローレライ

 面白いけれど,小説向きの作品ではない.
 超大作であるがゆえの4巻というよりは,書きたいことを全部書いたらなってしまったといった印象を受けるた.細部にこだわりすぎてしまった(脇役の人物描写,兵器に関するうんちく等)ために,熱さを感じながらも一気に読ませるほどの勢いは私には生まれなかった.結局のところヤマトやガンダムといったアニメに近い作品(悪い意味ではなく).小説という手法ではなくより適した表現を用いればよいと感じた.
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.140:
(5pt)

泣きました

福井作品は「亡国のイージス」「Twelve Y.O」「川の深さは」と一通り読んだ私ですが、彼の作品で読みながら泣いたのは初めてです。
ついつい福井パターン(向こうっ気の強い少年、熱い中年、心に深い傷を持つ中年etc.)に当てはまる人物を捜しながら読んでいましたが、読み進んでいくうちにそれぞれの登場人物が魅力的で本当に感情移入してしまっていました。
第二次大戦末期という舞台設定上、彼らがみんな生き残るハッピーエンドなど有り得ないと知りながらも死なないで欲しい、と強く願うほどに。
最後の戦闘シーンではまさに手に汗握る展開続きでハラハラしながら頁を繰りました。あれだけの危機的状況の中で、誰一人恐慌状態にならずにがむしゃらに持ち場での作業に徹し結果的に米海軍の大艦隊のはなをあかし目的を遂げたときには快哉を叫んでいました。本当に守るべきもの、信じるもの見つけた人間というのはこのように強くて美しいのだなと思わせられましたね。
最終的に生き残ったのはほんの一握りの…。伊507とともに沈んでいった彼らを痛ましいと、生き残れた彼らには良かった、と単純に思いましたが、エピローグを読み生き残った彼らこそ辛かったのだなと思い直しました。そして、辛くとも(もちろんそれだけではないけれど)充分に生きたのだから、先に逝った彼らに恥じることは何もないだろうと。
読み終わって数日、余韻が残りあれこれと考えていました。
この作品自体はフィクションですが、戦争の悲惨さや命の大切さは充分に伝わってきます。平和ボケといわれる今の日本について考えさせられることもたくさんありました。
難しい書評については皆様がたくさん残してくださっていますしもう初版から随分経っているので、私は本当に感想だけですが。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661
No.139:
(5pt)

読むべき本

生身の人間だが、艦の部品や「人間魚雷」としてしか扱われない―――それが戦争。
戦争を知らない私たちこそ読むべき本。
長いストーリーだが、ラストに近づけば近づくほど、どんどん引き込まれてゆく福井氏の文章力は凄い。
映画よりも本をお勧めする。
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.138:
(3pt)

文章が難しくてついていけなかった

中2の今頃にこの本買いましたがどうにも話しが難しくて付いていけませんでした。それに分からない単語もいっぱい出てきた(汗)しかし今は高一なので今なら大丈夫かな。
話しが難しいが第一印象でしたがおもしろいとも感じました。原作の方がいろいろ丁寧に描かれていますので☆3にしておきます。
終戦のローレライ(1) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ(1) (講談社文庫)より
4062749661

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!