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終戦のローレライ
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【この小説が収録されている参考書籍】
終戦のローレライの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 41~60 3/9ページ
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| 大きな挫折を味わったとき、厚くした信頼を裏切られたとき、 我々は時として、自らの生命や将来の持つ価値を見失ってしまいそうになる事があります。 伊507に乗り組んだ将兵は、ささやかな愛情も帰る所すらも持たない者達です。 よすが無く迷いだけを背負い、ただ生きている者達。 しかし彼らは最期に、自らの生涯についての結論を得ます。 唄を歌い、青空を見上げて美しいと想う豊かな心を再び自らのものとします。 悲しみと安堵の入り交じった熱い感動に、しばし現実を忘れました。 彼らと共に旅したこのわずかな時間は、思わずご紹介をしたくなる程の有意義なひとときでした。 この本はカヴァーのカットが実に美しいです。 装丁も絶品だと思います。 ”万感の思いをのせて伊507は行く。この国の希望を我々に託して。”(文庫版第4巻帯文) | ||||
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| 最初は「ローレライ」の荒唐無稽な仕掛けにビックリして引きましたが、 読み進めるに従って逆に引き込まれていきました。 小説家の目的は、舞台はどうあれ人間の真実を描くこと。 福井氏は戦争の酷さ、人間の醜さを堂々と正面から描いており、 そこが最も評価できる点です。 これはマンガでも映画でも表現できないことだと思うので。 伊507の(特攻とは違う)戦闘姿勢にも心打たれました。 「椰子の実」のモチーフが効果的で、久し振りに読書で涙しました。 | ||||
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| 1巻、2巻と順調に盛り上がってきたので、3巻も期待していました。2巻までは原作をはしょる部分ははしょり、じっくり描く部分はじっくりと描き込んでおり、うまく漫画にしているなあと感心していたものです。ところが本巻はなにやら原作のダイジェストみたいな印象で、2巻までの雰囲気が損なわれてしまっているような気がしてなりません。 読後気がついたのですが、背表紙にクレジットされたいた脚色担当の方の名前が、3巻からは消えていますね。どういった事情かは知りませんが、このことが作品の仕上がりに影響を与えたのだとしたら残念なことです。漫画版「亡国のイージス」がああいった結果になってしまったので、この「終戦のローレライ」には、良い作品になって欲しいという願いのようなものがあります。物語はようやく折り返し地点、今後の「漫画ならでは」の素晴らしい展開を期待しています。 | ||||
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| 小説ではイメージしにくかったところが、次々に リアルな戦闘シーンとして描かれている!! 小説、文庫版を買った人が、一番「映像化」という点で 助かっており、また楽しませてもらっている巻だ!・・・というのが 私の実感です(ノ・▽・)ノ 土屋中佐という、映画では語られなかったバックグラウンドをもつ 人物がいよいよ登場し、今後の展開がますます楽しみになってしまう 巻です♪ (=^▽^=)ノ 小説ではやっと前半が終わるころですが、単純計算で6巻で終わって しまうのではなく、ぜひ10巻以上の長尺でシリーズを続けて いただきたいものですね(@^ω^@)♪ | ||||
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| いろんなレビューを読む限り、やはり戦争物となると 微妙な問題が絡んでおり人によって千差万別です。 年代によって教育も考え方も違うでしょうし、 日本だけに限らず全世界でこのような戦争が 行われていたというのは事実ととらえることが出来ました。 今また、この時代の戦争を取り巻く事象が色んなところで 取りざたされていますが・・・希望的観測での意見なのか、 それとも何が事実で何が嘘だったのか・・・ 何が行われたのか教えてくれるものは一体あるのでしょうか・・・ 自分はあの戦争のことは教科書以外のことでは知りませんでした、 と言っても、目をそらしたい、 知ろうとしたくないと拒否していたかもしれません。 実際、この本を読み進めていくうちに 単純にもっと知りたい、潜水艦のこと、兵隊のこと、 あの時代に生きた立場の違う人々の心境など、 自分自身、何度か慟哭に近い涙を流したのは嘘ではありません。 | ||||
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| 少し、設定が甘いきらいはありますが、全体としては非常に面白かったです。潜水艦を舞台にして物語りが展開されるのですが、乗組員一人一人の人物描写が細かすぎる欠点もあります。好き嫌いはあるでしょうが、ストーリーは星3つ、描写は星4つといった所でしょうか。 | ||||
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| この長編の最後を飾る「終章」が素晴らしい。 そこまでは 潜水艦を舞台とした息詰まる短い日々をじっくり書き込んできた。それに対し「終章」は 戦後60年間を その時々の流行歌に乗せて 実にさらりと描いている。それまではスーパーマン的な活躍をしてきた主人公達が市井に埋もれ 人並みの苦労を経て 戦後を細々と生きていった姿は 正直感動的である。 機内で酒を飲みながら読んだせいか 途中から涙が止まらなくて困った。「椰子の実」という曲が かように心に迫るものがあることがよく分かった。 | ||||
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| 自分探しの物語… 終章の抑えた筆致が印象的である. 人が生きるということの難しさ,大変さを静かに,しかし,たしかに問いかけてくる,そういう作品と言えようか. | ||||
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| 太平洋戦争の終戦を舞台にしたガンダムです。 主人公はガンダムやガンンタンクの代わりに、特殊潜航艇 「海龍」や「ナーバル」に乗って活躍する。 戦利潜水艦・伊507はさしずめホワイトベースといった所。 一兵卒が艦長の作戦に口出ししても、もちろん許されます。 なんたってガンダムなんだから。 真面目な戦記物として読むと少々期待を裏切られます。 だけど、そこは福井作品、例によって登場人物を一人一人 丁寧に書き込み、作者の主張もたっぷりです。 エンターテイメントとしては充分楽しめます。 ただ、ローレライは潜水艦で使うより、防諜で使った方が 効果があったのではないでしょうか。 | ||||
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| 人殺しすぎとか、テーマがどうこうとか長いとか、そんな問題じゃなく、まず読ませようって感じがない。 自分の世界に入り込んだ人が好き勝手に書いたような通俗小説というのが正直な感想。 同人じゃないんだから人が読むという前提で書いてほしい、よほど作者と気が合う人でもない限り何も伝わってこない。 | ||||
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| 2巻目となるこの巻ではローレライとの接触〜しつこいアメリカ人との戦闘開始までを描いています。 全体的に見ると終戦のローレライの要となる人物の登場により話に「締り」のようなものが出ていて、1巻より集中して読むことが出来ました。 それと彼女達の過去回想を上手くまとめているのが良かったです。 私は彼女たちはずっと患者さんが着るような白い服だけを着ているのだと思っていたら、少しだけ普段着のような洋服を着ているシーンがあり、彼女たちが置かれている異常な状況を印象付けられました。 戦闘も1巻目と同様にテンポ良く進み、小説とは違って「絵」で見る漫画の利点を活かした潜水艦の動きや戦術の説明がありストレスなく読めます。 アイスを渡すシーンは小説版と違う漫画版アレンジでそういった点では良いと思うのですが、後の展開ことを考えると征人を間接的ではなく直接絡ませてほしかったです。 あと、読んでいて少し気になった所は背景の書き込みにバラつきがあるといったところでしょうか。 演出でわざと背景が白い箇所もある…という事は十分承知しているのですが、他のコマで緻密な背景が描かれていることに目が慣れるとその部分がどうしても気になってしまいました。 長々と書いてしまいましたが、戦闘が始まる所で2巻が終わっているので続きが気になるのが正直なところです。 3巻では序盤〜中盤にかけての見所、「しつこいアメリカ人」との戦闘が待っているので、そこさえ面白く描ければ最後まで安心して読むことが出来ると思うのですが…どうなるのでしょうか。 | ||||
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| よくこういった小説、映画で人を殺しすぎるという感想を言う人が、自分の周りにもよくいるが、考えてみて欲しい。 もし、今この国が他国に攻められ、大切な人が目の前で殺されるとしたら? そして自分が死に直面したら? 殺生という言葉を非常に嫌う感があるが、それは平和という器に守られているからこそ言えることではないだろうか? ともすればそういった危うい要素を含んだ物語を、ここまでエンターテイメントとして昇華させる作者の力量には脱帽するしかない。 「亡国のイージス」もそうだが、この作家の作品で善い所は、物語の主役の顛末をしっかりと描いている部分だろう。 中にはそういった蛇足的なエピローグは必要ないという方もいるが、この部分があるからこそ、重いテーマを持った作品に感動できるのだと思う。 主人公が多くの人々の死を乗り越え、掴んだ答えを最後に提示することで、作品に深い余韻と希望を残すと共に、作者が突きつける国の在り方について考えさせられるのだと思う。 お見事としか言えない荒技である。 | ||||
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| 映画のために第2次世界大戦を舞台にした原作、それも予算が少なく出来そうという理由で選ばれた舞台の潜水艦は、結果として凄く濃厚な人間を描いた作品になっている。文庫本にしろハードカバーにしろ書き出しはとても固くとっつきづらい。おもいっきって下巻、それも終わりの2章から読んでもらいたい。映画の原作という事を作者は忘れてしまったようで、何度でも読める・・・面白い、かっこいい、切ない・・全てが詰め込まれたこんなにも惹かれるのはなぜ?と思える作品です。 | ||||
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| 上下巻でながぃ・・。中身的には若干しつこい感じもしない ではないのすが・・。 自分的にはSF的な設定や戦闘描写よりも乗員達の描写に心を奪われました。 読み前にある程度の福井節は予想はしていたんだけど・・・やっぱ泣けますね。。うーん職人を感じますね。。 あと読んだ方によって作品最終章の部分はさうがにいらんだろう!!って言う方もいらしゃいますが。 自分は結構あそこはグッってきました。 色々あった折笠もまぁ人並な人生をすごしたんだなぁって。 そんだけのコトなんですけど・・・(まぁ他にもありますが) 非常に感動はするし、泣けるんだけど。。何故でしょう心に残りません。読後も何か考えさせる。。そんなあと一味が欲しかったです。 | ||||
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| 長いだけ。 一巻、多くて二巻程度で起承転結を収めることができるくらいの内容なのに無駄に長々とやってしまったため、 途中で登場人物が増えすぎ、いらなくなった登場人物を殺さざるを得なくなったような展開がかなり多い。 著者の年代ならしかたないのかもしれないが、著者の作品は全般的に大人を過度にすれた人間として描きすぎており このローレライもその欠点が如実に現れている、別にそれが悪いとは言わないがそればかりに偏っているのはいかがなものか。 | ||||
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| 長い作品の割りには、サクサクと言うか、飽きさせないで 読めると思います。 ただ、非常に視覚的というかビジュアル的というかぁ 読むと全てわかっちゃうんですよね・・・ なんてゆーか巧いんだけどなぁ・・・ 「行間に面白味が無い」 って感じで。映像やコミック等と違って活字ってやっぱり 行間を楽しむってゆーのもあるって思うんですよね。 その点福井さんの文章は非常に解り易いのですが、その分雰囲気が 出ない・・みたいな感じがします 福井さんの作品は非常に涙を促しますし、感動もします・・・ がその後がものたりないんですよね・・・。 小説ってゆーよりもノベライス的なんですよね。差別するわけではないですが・・・ 行間をも少し楽しめたらいーなって思いました。 | ||||
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| 上下巻でながぃ・・。中身的には若干しつこい感じもしない ではないのすが・・。 自分的にはSF的な設定や戦闘描写よりも乗員達の描写に心を奪われました。 読み前にある程度の福井節は予想はしていたんだけど・・・やっぱ泣けますね。。うーん職人を感じますね。。 あと読んだ方によって作品最終章の部分はさうがにいらんだろう!!って言う方もいらしゃいますが。 自分は結構あそこはグッってきました。 色々あった折笠もまぁ人並な人生をすごしたんだなぁって。 そんだけのコトなんですけど・・・(まぁ他にもありますが) 非常に感動はするし、泣けるんだけど。。何故でしょう心に残りません。読後も何か考えさせる。。そんなあと一味が欲しかったです。 | ||||
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| 第24回吉川英治文学新人賞受賞作品 第21回日本冒険小説協会大賞受賞作品 「宝島社 このミステリーがすごい!」 2004年度 第2位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 2003年 第5位 「ミステリチャンネル 闘うベストテン2003」 第2位 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 総合ランキング 第16位 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 ミステリー&エンターテインメント部門 第25位 本書では、日本人ばかりでなく、世界中の人々が忘れてはいけない日・1945年(昭和20年)8月6日についての記述があります。 私のような若輩が持っている「あの日のできごと」についての知識は、映像ないし伝聞で得たものですので、たかが知れてます。 そんな私は、本書における「あの日のできごと」についての詳細な記述に圧倒されました。 読んでいて、人々の息遣い、一瞬一瞬の風景の変化等々を直接自分の肌で感じているような気さえしてきました。 この部分はノンフィクションだと思います。 一方、その周りで展開される物語はもちろんフィクションです。 フィクションの中にノンフィクションがうま~く織り込まれています。 そのため、読者に対して投げ掛ける『何か』がより鮮明になってくるような気がします。 福井晴敏氏の作品全般に言えることですが、読んでいてドキッとすることが本当に多いのです… それは、誰もが本来、目を背けてはいけないはずなのに、見ない振りをしがちな問題に正面から一石を投じているからだと思います。 福井晴敏氏の織り成すノンフィクションとフィクションの絶妙なハーモニーを是非味わってみてください。 ソレデハ… | ||||
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| 第2次大戦末期にこの設定か と驚きのストーリー。 イージスと同じく、ローレライの正体が判るまではちょっと重い読み口と、さらにえぐい戦闘描写。 前半だけでは謎は謎のまま。下巻に手は伸びる。 | ||||
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| 第24回吉川英治文学新人賞受賞作品 第21回日本冒険小説協会大賞受賞作品 「宝島社 このミステリーがすごい!」 2004年度 第2位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 2003年 第5位 「ミステリチャンネル 闘うベストテン2003」 第2位 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 総合ランキング 第16位 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2003」 ミステリー&エンターテインメント部門 第25位 『川の深さは』→『Twelve Y.O.』→『亡国のイージス』と現代の日本社会に問題提起をしてきた福井晴敏氏。 そんな彼が、本作品では時代設定を太平洋戦争末期にします。 果たして、本作品で福井晴敏氏は読者に何を投げかけるのか… 4冊にも及ぶ超大作の第1冊目に当たる本書では、主人公・折笠征人、その親友・清永喜久雄を始めとした登場人物の人物像がしっかりと構築されます。 この先、大海原へと旅立っていく男達の人物像をしっかりと把握しておくと、より物語を楽しむことができるはずです。 本書を読んで、熱い男達と一緒に大海原へと旅立ちましょう!! 『終戦のローレライ』のⅠ~Ⅳ全てにレビューを載せる予定です。 参考にしていただけると幸いです。 ソレデハ… | ||||
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