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乱反射
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乱反射の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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面白い試みではある。 起承転結で言えば、「起」で約半分を使って全く別々の人を描き、後半にそれらを連鎖させていく。関連のない人たちの生活を交差させていくアイディアはお見事。 しかし、前半に描かれている人たちはあまりにもステレオタイプなので、分かり易いといえば分かり易いけれども、ステレオタイプすぎてリアリティがない。 一番肝の「潔癖症」はステレオタイプの人でないけれども、もっともリアリティがない。潔癖症も度が過ぎれば、そもそも手袋はめたところで植木屋自体が無理だろう。 強引すぎるところも気になる。 犬の糞を放置したり、夜間診療を受けたりして人殺し呼ばわりされる筋合いはない。外科医に連絡せずにたらい回しした医者と同列に糾弾されるのは滑稽だ。 最後の沖縄のくだりは、意図さえ理解できなかった。 | ||||
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日本推理作家協会賞受賞作とのことですが、これは推理小説ではないんじゃないですか。これが推理小説なら何でも推理小説になるような。日本推理作家協会賞は推理小説以外でも選ばれるのならわかりますが…。とにかく、推理小説と思って読むとガッカリです。 | ||||
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犯罪とも呼べない、 誰だって一度はやったことがあるようなほんの 些細なマナー違反や自己満足の行為が積もり積もって、 幼い子供の命を奪う。 主人公がブログで行った、”些細な自分勝手”を 糾弾する行為、これは 「世間の人々の痛いところを突いた」のだ、 というくだりに思わず納得しました。 でもストーリーはそれほど面白いと思えませんでした。 | ||||
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貫井作品はどれも大好きで、アマゾンでの評価も高かったので読んでみましたが、まったく退屈で読みどころがありませんでした。いくつものちょっとした「マナー違反」や「身勝手な行為」が重なり合って一つの大きな死亡事故が起きてしまう、という話しですが、多視点で書かれた話しがそれぞれ不必要に長いですし、最終的に法で罰せられる対象となるのは一人(造園業者の担当者)だけなのですが、それ以外は作中でも語られているとおり「たまたま」でしかないので、それももっともな話しです。。極端に言えば、それが「マナー違反」でなくても、「親切行為」であっても同じで、例えばバスでお年寄りに席を譲り、その席の下に爆弾が仕掛けられていて、そのお年寄りが死んだら、その親切行為は糾弾されたり、問題視されたりしません。たまたま「マナー違反」の行為が事故につながっただけです。せめて最後の最後で、冒頭の主人公による「マナー違反」が我が子の死の遠因にでもなっていたら面白い連鎖だったと思うんですが、それもありませんでしたから、やっぱりただの「言いがかり」の話しに思えます。 | ||||
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貫井作品はどれも大好きで、アマゾンでの評価も高かったので読んでみましたが、まったく退屈で読みどころがありませんでした。いくつものちょっとした「マナー違反」や「身勝手な行為」が重なり合って一つの大きな死亡事故が起きてしまう、という話しですが、多視点で書かれた話しがそれぞれ不必要に長いですし、最終的に法で罰せられる対象となるのは一人(造園業者の担当者)だけなのですが、それ以外は作中でも語られているとおり「たまたま」でしかないので、それももっともな話しです。。極端に言えば、それが「マナー違反」でなくても、「親切行為」であっても同じで、例えばバスでお年寄りに席を譲り、その席の下に爆弾が仕掛けられていて、そのお年寄りが死んだら、その親切行為は糾弾されたり、問題視されたりしません。たまたま「マナー違反」の行為が事故につながっただけです。せめて最後の最後で、冒頭の主人公による「マナー違反」が我が子の死の遠因にでもなっていたら面白い連鎖だったと思うんですが、それもありませんでしたから、やっぱりただの「言いがかり」の話しに思えます。 | ||||
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「瑣末な物事が重なり合って思いがけない事態を招く」って話でした。 向かってる方向性は違っても、こういう仕掛けのお話は結構多いですね。 借りて読んだし、帯を見ていないので売り文句は何だったのか知りませんが・・・ 現代人の慢心がある意味テーマだし、何とでも宣伝文は書けると思うのですが、実際読むと正直言って面白くないなあと。結構な大作ではあるんですけど、如何せん引き込まれるものを最後まで感じませんでした。 途中からは、一応最後まで読まにゃという気持ちで読みました。借りて読むか文庫になってからで十分だというのが個人的な感想。 | ||||
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「瑣末な物事が重なり合って思いがけない事態を招く」って話でした。 向かってる方向性は違っても、こういう仕掛けのお話は結構多いですね。 借りて読んだし、帯を見ていないので売り文句は何だったのか知りませんが・・・ 現代人の慢心がある意味テーマだし、何とでも宣伝文は書けると思うのですが、実際読むと正直言って面白くないなあと。結構な大作ではあるんですけど、如何せん引き込まれるものを最後まで感じませんでした。 途中からは、一応最後まで読まにゃという気持ちで読みました。借りて読むか文庫になってからで十分だというのが個人的な感想。 | ||||
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作者による前書きを読んで、ちょっと胸が高鳴った。アガサ・クリスティの古典を引き合いに出しながら、読者を挑発する。これは、社会派に本格派ミステリーが融合した味付けなのかと思いつつ、期待したのだが、、、。登場するのは、ごく一般的で平凡に日常を過ごす人々。ただ、彼らの些細な感情の起伏が身勝手と悪意を呼び、ひとつの悲劇を生む。 過保護、優越感、コンプレックス、自意識過剰、単細胞、不安、動揺、苛立ち、嫉妬、ジレンマ、保身、そして事なかれ主義。これらのファクターは、我々自身の問題として身近に感じられるものだが、そのエピソードの数々を読み進めながら、悲劇に向かってのチャプターがカウントダウンされ、パズルのピースがはまる迄が、何と全編の3分の2に当たる300ページ超。これはやっぱり、いかにも長い。市井の人々の、決してドラマチックでも情動的でもない、ぐだぐだとした感情の揺らぎとエゴの発露に付き合い、読み継いでいけるほど私は人間が出来ていないし、時間的にも余裕はないのだ。 その後、我が子を失った新聞記者の追及が始まるが、彼が到達した皮肉な真理と結論のつけ方もいかにもありがち、と言うか、冒頭で提示された以上のモノは何もない。作者は現代社会に於けるこの"負のテーマ"を効果的に導き出すために各エピソードを構成、積み重ねていった様に思えるが、その試みは、残念ながら私にはただ冗長としか思えなかった。 | ||||
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作者による前書きを読んで、ちょっと胸が高鳴った。アガサ・クリスティの古典を引き合いに出しながら、読者を挑発する。これは、社会派に本格派ミステリーが融合した味付けなのかと思いつつ、期待したのだが、、、。 登場するのは、ごく一般的で平凡に日常を過ごす人々。ただ、彼らの些細な感情の起伏が身勝手と悪意を呼び、ひとつの悲劇を生む。 過保護、優越感、コンプレックス、自意識過剰、単細胞、不安、動揺、苛立ち、嫉妬、ジレンマ、保身、そして事なかれ主義。これらのファクターは、我々自身の問題として身近に感じられるものだが、そのエピソードの数々を読み進めながら、悲劇に向かってのチャプターがカウントダウンされ、パズルのピースがはまる迄が、何と全編の3分の2に当たる300ページ超。これはやっぱり、いかにも長い。市井の人々の、決してドラマチックでも情動的でもない、ぐだぐだとした感情の揺らぎとエゴの発露に付き合い、読み継いでいけるほど私は人間が出来ていないし、時間的にも余裕はないのだ。 その後、我が子を失った新聞記者の追及が始まるが、彼が到達した皮肉な真理と結論のつけ方もいかにもありがち、と言うか、冒頭で提示された以上のモノは何もない。作者は現代社会に於けるこの"負のテーマ"を効果的に導き出すために各エピソードを構成、積み重ねていった様に思えるが、その試みは、残念ながら私にはただ冗長としか思えなかった。 | ||||
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『慟哭』などという極めて大袈裟なタイトルを付ける作家だなあと無視していたが、偶々手にとってみた。 これをもって「社会派」などと言ってよいのだろうか? 幾つかの人物のエピソードがひとつの事件に収斂していく結構は、緊密とは言えないにしても、読ませることは読ませる。いろんなちょっとした偶然が大きな罪につながる。それは、日々の我々の生活が、否、生活の基盤の存在そのものが、グローバルな経済の中で誰かの犠牲を強いるということでも同断だ。我々は利便を求めて、コンビニやスーパーやで安いものを求めて買い物をする。それが経済合理性だ。どこが悪い。しかし、一旦フェアトレードや何やらを考慮してみれば、我々のこの経済合理性には罪があるということをも想起すべきではないか? 小市民的な善意や怠慢や過失が、結局はひとつの死を帰結するというこの物語は、そこからの思考を生まない。物語としてはそれでもよかろうと考えるのが、大衆文学というものかもしれないが、それにしてもエクリチュールとしては、予定調和に過ぎる。半分過ぎたあたりから先が読めて退屈だった(ファンの皆様すみません)。 | ||||
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『慟哭』などという極めて大袈裟なタイトルを付ける作家だなあと無視していたが、偶々手にとってみた。 これをもって「社会派」などと言ってよいのだろうか? 幾つかの人物のエピソードがひとつの事件に収斂していく結構は、緊密とは言えないにしても、読ませることは読ませる。いろんなちょっとした偶然が大きな罪につながる。それは、日々の我々の生活が、否、生活の基盤の存在そのものが、グローバルな経済の中で誰かの犠牲を強いるということでも同断だ。我々は利便を求めて、コンビニやスーパーやで安いものを求めて買い物をする。それが経済合理性だ。どこが悪い。しかし、一旦フェアトレードや何やらを考慮してみれば、我々のこの経済合理性には罪があるということをも想起すべきではないか? 小市民的な善意や怠慢や過失が、結局はひとつの死を帰結するというこの物語は、そこからの思考を生まない。物語としてはそれでもよかろうと考えるのが、大衆文学というものかもしれないが、それにしてもエクリチュールとしては、予定調和に過ぎる。半分過ぎたあたりから先が読めて退屈だった(ファンの皆様すみません)。 | ||||
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