■スポンサードリンク
冬のオペラ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
冬のオペラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
三編の連作短編集ですが、第三話目の「冬のオペラ」が立っていました。 探偵&助手コンビより、各話の犯人のキャラクター造形に引き込まれました。 京都に椿の花を観に行きたくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1996年にC★NOVELS BIBLIOTHEQUEの一冊として出たものの文庫化。 2つの短篇と1つの中篇から構成された連作ミステリ。 けっこう残酷で、人間の醜い部分を描いた作品となっている。特に名探偵という存在のわびしさが描き込まれている点が凄い。犯罪を暴くというのは、決して英雄的な行為ではない。名探偵はしばしば嫌われ者に成り得るのだ。 トリックも申し分ないし、なかなか興味深い一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙が後輩にそっくりだった上、探偵・巫氏の描写が上司そっくりだったのでウケて購入。内容も良く、馴染みのある地名がいくつか出てきたのも非常に楽しめました。特に上野・本郷近辺にお住まいの方にお薦めします。(限定・「蘭と韋駄天」)円紫師匠シリーズよりも犯罪色が濃い目なところも好み。殺人に推理小説のカタルシスを求めるのは間違いだとは思いますが・・・。夏から冬にかけての物語ですが、巫氏の現代に生まれてしまった名探偵ゆえの哀しみ。それを見届けようとするあゆみ嬢の距離感。そして、事件たちが持つ言いようのない寂しさに、期せずして、表紙絵にあるような、音もなく降る雪を見上げているような心持になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる名探偵が登場し、密室やらのトリックを解くという傾向の作品は国内外で減少しています。実際、刑事や犯罪捜査の専門家などごく自然な登場人物が現在の主流でしょう。一昔前はそれこそ百花繚乱の名探偵が活躍しましたが近年は全滅種に指定されそうです。 ポーの系譜に連なる名探偵たちは自分達がいかに現代に場違いか、犯罪トリックというものが如何に不合理か、誰よりも知っているのでしょう。 この作品の名探偵も自分にふさわしい事件らしい事件も無くひたすら待機を強いられています。名探偵の啓示を受けた、というのは方便であり、去り行く推理小説の形式への自虐とも開き直りとも取れます。 とはいえ、この作品は素直におもしろいと思います。型と現実にはさまれながら切々とした!!物語を描き出す作者の力量には驚嘆します。特に女性ミステリーファンにはお薦めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北村薫の作品は、トリックの妙というよりも、もっと地味な部分。物語の中にひっそりと紛れ込んでいる人々の存在や、ほんの何げない場面の心に染みるような描写にこそ真価を発揮していると思います。というわけでこの作品なんですが。北村薫の作品としては、やや面白味に欠けているというのが正直なところです。最初の短編2編はあっさりと終わってしまいますし、最後の表題にもなっている中編も、加害者の心理の揺れに感情移入することができないままに終わってしまいました。同じ作家によるもので「空飛ぶ馬」をはじめとする円紫シリーズというのがありますが、こちらのほうが絶対のお薦めです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!