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転生
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転生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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もっと本格的に人間の命について、哲学的な考察のある本だと勝手に勘違いして購入してしまい、後悔している。私は元理学療法士で医療畑の人間である。このように、臓器移植にともなう記憶転移を、単なるサスペンスのネタにされる事に、深い憤りを感じる。ゴッド・コミッテイーが実在するのか、小説の単なるネタなのか解らないが、実在するならノンフィクションで追求すれば良いだけの話である。小説全体としては、おそらく400字詰め原稿用紙軽く700枚を超える力作なのだろうが、いかんせん、病院内の描写がリアリティーがない。これは私以外の医療従事者は、誰が読んでもそう思うはず。例えば、11頁の医者が緑色の看護服を着ていたり、41頁の主人公の母さんが全身を緑の看護服で包んでいるという描写だが、おそらく参考文献の「記憶する心臓」の109頁に”わたしの病室に入ってくる人たちは、みなグリーンのガウン・・・誰もが同じ全身グリーンのかたまりに見えた”とあり、これをそのまま”緑の看護服”と訳したのだろう。しかし、通常、日本の病院においては医師は”緑の手術着”を着ているのであり、断じて看護服ではない。ただし、作者が商学部出身なのを考慮すれば、仕方ないのだろう。あと、一番ひどいのは解説。黒田研二という作家の解説だが、作品の解説が少なくて、作者の貫井氏に対するやっかみが書かれていて、ふざけている場合ではないと思った。 | ||||
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何気に購入しました。文量は有りましたが 3日で読めました。心地よく話が進み、読後も悪くなかったです。 | ||||
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本作品も勝手にミステリーかと思っていましたが、医療分野の話、脳死した心臓移植をしたことの課題を、不思議な夢と絡めて解明するストーリー。夢と現実の間を行き来するが、著者の心臓移植の実験や現状の調査には、感服です。これが1999年の約20年前に描かれたことにもビックリ。 | ||||
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和泉は、心臓の移植手術をうける。手術は成功する。 急速な回復。何が、どうなっているのか? 恵梨子という女性が、「夢の中」で現れる。 そして、殺人事件まで、記憶する。 ショパンの調べが、わかり、絵がうまく描けるようになる。 一体、そこには、何があるのか? ドナーを捜すが、わからないことが続き、警告がある。 | ||||
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前半はおおよその先がわかるだけに説明がくどく、追うのが疲れます。 いらない描写、主人公の心の葛藤の説明が多すぎます。 それも意外性や伏線を期待させるものではなく、ただ状況を主人公に説明させてる感が気になる。。 ページを減らして研いだほうが完成度は増すと思いました。 毎回楽しく読ませていただいてるので、、今作は上記が気になりページが進まず少し残念でした。 | ||||
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解説にもあるように、貫井氏は岡嶋二人と東野圭吾のファンらしいが、岡嶋路線の症候群シリーズに続いて、東野路線の医療サスペンスに挑んだ一編。 題材から当然、東野氏の脳移植を扱った変身を思い起こさせるが、こちらは心臓移植を扱っており、東野氏の変身に見られたような悲劇性はなく、途中に若干のミステリー要素を含みながらも貫井氏としてはこの当時としては異色の爽やかな幕切れが印象的である。 前半の異なった自分の記憶が挟みこまれる謎は非常に魅力的だが、後半はややこじんまりとまとめ過ぎた感があるが、非常に読みやすく読後もいい。 | ||||
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臓器移植された人間が移植元の人間の感情やら記憶やらに影響され変化していくという ややありがちなテーマの作品ではあるが、内容はそれなりに手堅い。 終盤ややご都合主義が展開されるが、作者らしくもないそれなりのハッピーエンドは悪くない 独特の魅力がある作品ではないが、それなりに安ければ買うのもありかもしれない | ||||
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とても不思議なミステリーです。 心臓移植が扱われており,とても社会的な問題を扱っているのですが, 読後は青春小説をあじわった感がします。 著者にしてはえぐいことが少なめなので,いろんな人にお勧めできる1冊です。 | ||||
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ファンタジーでしょうか。 とにかく、本作はミステリではないですね。 謎の立脚点がSFチックな設定であるため、今ひとつのめり込めなかった。 しかし、青年の再生物語という感じで読めば、けっこう面白い。 確かに、人物の造形は浅い。 その薄さが、青年の持つ不安感、自身の立ち位置の不安定さを表現するような雰囲気である。 これは、けっこう計算ずくなのじゃないだろうか。 著者はデビュー作から、けっこう重い感じの作風を特徴としているのだが、本作の雰囲気はかなり違う。 その違和感は、本作がミステリではない、ということから来ているのかもしれない。 | ||||
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「さよならの代わりに」とはまた異なった青春──医療ミステリーとも言える──小説です。主人公の心臓移植に隠された謎を追うミステリー要素を主軸として物語は展開します。意外な犯人を捜すのではなく、真実を知って登場人物とともに日本の心臓移植の現実について考える物語です。並行して寄り添う緩やか(?)な恋愛が物語全体を優しく包みこみ、心暖まる仕上がりに。とはいえ、後半の展開は息をのむ臨場感が漂っているため、決して読者を飽きさせない。実に見事。貫井流医療ミステリーは一読の価値ありです。しかし、東野圭吾の「変身」と酷似だ、という声が高いのに加え、同じ青春小説として「さよならの〜」に遥かに劣ることから、星は4で。 | ||||
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人は「貴方の心はどこにあるの?」とか「頭では分かるのでもハートがそうじゃないって言ってるの」といいつつ叩くのは何故か心臓の上ですよね。 現在上映中の木村拓哉さん主演のTVドラマ「Mr.Brain」では脳科学者という設定の元、人間の感情全てが脳で表せるかのような表現を多用しています。 しかし脳は現代医療でも解明できない未知の領域です。脳の左半分を失ったにも関わらず生き残り日常生活を送れるように回復した人物。 喜怒哀楽を司る部位を失ったにも関わらず感動で涙を流せる人物。 そして本作でテーマとされている心臓移植による人格(記憶)の転移。 これも実例が報告されています。 たんなるミステリーとかファンタジーではなく 「人間のこころってどこに在るんだろう?」そういう純粋な疑問を抱かせてくれただけでも十分心に沁みる一冊でした。 他の方が指摘されている「東野圭吾氏著書との相似」については東野作品を先に読んでおりましたがテーマを同じくすれば仕方がない範囲と私は感じましたし特に違和感は抱きませんでした。 | ||||
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臓器移植にまつわる謎を解いていくというストーリーですが、 危機感はあまり感じられませんし、穏やかなミステリーという印象です。 まずは心臓移植手術を受けた主人公の様子を丁寧に描いているのですが、 これがどうもまったりしているというか、テンポが遅く、 少し飽きてしまいました。 後半に入ってからとんとん拍子に進み、 ラストはほのぼのとしていて、よかったです。 気になるのは登場人物でしょうか。 一見隠し事があるようでいて、実は皆がいい人で、 どうもメリハリがないように感じました。 貫井作品の中でも印象に残らないのではないかと思います。 | ||||
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イントロダクションを読んで最初はミステリーかと 思いましたけど、全体の印象としては臓器移植の意義 を問い掛けるヒューマン小説な感じですね。それはそれで 面白く読みましたが、ちょっと描写というか説明がくどく 感じました。もっとちょっと短くまとめられそうな気も。 あと欲を言えば、登場人物(特に主人公)が、まっすぐな 性格すぎて、人としての生臭さみたいなものが不足して いて、感情移入しにくかったです。 とはいえ、自分の意識とは何か。記憶とは何かなど、 改めて考えるいい機会が出来て満足しています。 | ||||
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他のレビュアーの方々がおっしゃっているとおり、貫井作品としては珍しい、読後感の良い作品。主人公と友人、母親らとの会話が軽妙なのも他の作品にない特徴で、そこは新鮮だった。 私は貫井氏の作品に「読後感の悪さ」を求めて読む者なので星二つか三つか迷ったが、最後まで読者を引っ張っていく力量はさすがだと思うし、臓器移植の問題はより多くの人が考えるべき問題で、そのきっかけにはなると思うので、あえて三つにした。 この作品で心臓移植に興味をお持ちになった方、貫井氏の症候群シリーズの「殺人症候群」もぜひどうぞ。 | ||||
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東野圭吾の「変身」と結構かぶる。 先が読みやすいのでミステリーとしてはいまいち。 ロビン・クックの小説みたいに医学的な方向に持っていけば面白くなったかもしれないが・・・ | ||||
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正直、途中で大体話しが見えてしまいました。というのも、別に貫井さんの書き方がどうというのではなく、だいぶ昔「世界ま○みえテレビ特捜部」かなんかでこういう事例を聞いてへぇーと強烈に印象に残っていたからです。 しかし、こんなに評価が高いのは、貫井さんの描写の凄まじさがあったからこそです!まだ(っていうか今もかな??)心臓移植が国内で行われたばかりで珍しかった当時の、移植された青年の戸惑い、不安、快復具合が淡々とリアルに描写されており、あたかも自分がその場に居合わせたような雰囲気をもたらしてくれました。 特に心臓移植について予備知識の無い方、驚きを手にするチャンスですよ!(^^) | ||||
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心臓の臓器移植を受けた、ひとりの大学生。大手術にもかかわらず、術後の回復も順調で、すべてうまく運びそうな予感がした。しかし、やがて自分の中に変化を感じる。嗜好が変化していたり、知らないはずの曲の旋律を知っていたり……会ったはずのない女性の夢を見たり。 もう駄目だ。やられてしまった。コリャー文句無く満点だろう。氏の作品を読むのは「プリズム」「慟哭」と続いて三作目だが、そのどれもが傑作で、しかし今回のは特に秀逸だった。いや、秀逸などという言葉で締めくくるのはあまりにおこがましいだろう。しかしながら、氏の世界にいつの間にかはまってしまう自分がいる。 こういうといささか語弊があるかもしれないが、氏の作品には共通して冒頭部分のスピード感が無い。もちろん、悪口などではない。サスペンスなどにありがちな冒頭部分でぐいぐいっと引っ張っていっちまうぜ、というような強引さがないのだ。池に落とした小石の波紋のように、静かに物語ははじまっている。しかし、中盤以降の引っ張りはものすごい。終盤にもなると、斜め読みをしたい気持ちを押さえつけ、時間も忘れて読みふけるしかない。十分時間がある人で、途中で読むのを中断してしまえる人などいるのだろうか、と思えるほどだ。 詮索する必要はない、と読者は最初冷ややかな気持ちで主人公と温度差を感じるはずだが、じきにそんな思いはどこかに吹き飛ぶことだろう。謎は解き明かされるばかりか、横へそれたり、あるいはすっと前にすすんだり、そして後ろへのけぞったりして、自分がどこに向かっているのかもわからない。そして、着実に真実へと近づいている。そして、その真実こそが本作におけるメッセージなのだ。これが傑作でなくてなんだろう。 | ||||
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心臓移植を題材にしてあります。 私も臓器提供意思表示カードを持ち歩いてるのですが、もし自分の家族が事故にあって脳死状態になったら進んで臓器提供の承諾が出来るか・・・。 自分が脳死になったら迷わず使ってもらいたいけど、家族てしてはまだ温かい体から心臓やらを取り出すわけだから、それは大変な決断だと思います。 そしてもし心臓に記憶や心みたいなものがあったら・・・ 普通に考えると心臓にはそんな機能(?)があるはずないんだけど、もしそういうことがあれば、移植は成り立たないんだなと改めて思いました。 そしてこの本に出て来た、移植の優先順位。 もし本当にそういうのを決める機関があるとしたら怖いけど、でも無かったら無かったでそれもしっくりこないような気がする。 本当に難しい問題だと思いました。 そして本文に出て来た「人工心臓が出来るまでの何年間」っていう言葉が重かったです。 | ||||
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心臓移植を受けた主人公が、ドナーの記憶や特質などを受け継いだ事から、物語は始まる。 にわかには信じがたい話だが、読み進むにつれて、謎が謎を呼ぶという具合だ。 物語は、臓器移植をテーマにした、解決し難い矛盾をえぐり出している。 その点で、謎が氷解するに従って、考えさせらられる部分も多い。 必要悪という言葉がひっかかるが、判断は読者にも委ねられる。 心を司っている部分は、脳なのか?心臓なのか?は不明だ。 ただ、細部では、物語は、未だに解明されていない、免疫記憶の問題と混同している。 こじつけを行うくらいなら、不明なものは不明としておいた方が良い、と思う。 社会派小説として、読み応え十分だ。 さらに、この物語にはロマンスもある。 | ||||
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この作品と、東野圭吾の『変身』って、心臓と脳の違いがあるとはいえ、主人公の変化の様子や状況設定が非常に酷似しているように思いました。 (主人公がコーヒーを飲みたくなったり、芸術的なセンスが異常に発達したり) え? ここまで似てしまうもの?と思って、 思わずいかがわしい予測が立ってしまうほど。。。 この手のテーマを扱った小説は、みんなそうゆうものなのでしょうか? | ||||
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