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シリウスの道



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シリウスの道の評価: 4.10/5点 レビュー 59件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 1~20 1/3ページ
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No.59:
(5pt)

現代のファンタジー

スカッとした人物群が織りなす夢物語です。テンポのよい文章がさっぱりした読後感をもたらしています。優れたエンタメ小説だと思いました。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
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No.58:
(4pt)

サプライズゲスト登場!?

同作家、3冊目です。個人的的には読みやすい文章が気に入っています。

今回は広告業界の話ですが、専門用語が出てきた時はその都度、話の流れに沿って説明してくれる為、その世界に詳しくなくても十分楽しめました。あと、作中のサプライズゲストもファンとしては嬉しかったです♪
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
4167614030
No.57:
(4pt)

長編だけど、読みやすい

同作家、3冊目です。個人的には読みやすい文章が気に入っています。

東京での広告業界の話と上編から続く、(過去話にまつわる)大阪での出来事が良いアクセントとなり、上下巻という長編でしたが、飽きずに読めました。上巻から登場したサプライズゲストも思っていたより活躍してくれ、ファンとしては嬉しい限りです。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
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No.56:
(5pt)

凄まじい情報量ではちきれんばかりの長編だが、伝えたいことは案外シンプルな透明度の高い逸品

酒の肴はひとつきり、それがホットドッグであり、後は酒しか置いていない。しかも、そのバーの名は、五兵衛。これだけでわかる人にはわかる。バーのオーナー、浅井志郎も重要な人物として本作にも登場する。そういう意味では、『テロリストのパラソル』のスピン・オフ作でもあろう。しかし、物語じたいはまったく別ものである。本編の主人公は島村圭介とは違ってれっきとした企業人である。それでも、浅井が同族の匂いを嗅ぐほどにはアウトローであるのだろう。この辰村祐介には、中学生時代に浜井勝哉と村松明子という2人の親友がいた。この三角形も島村、桑野、優子の三角形と対応しているともいえる。しかし、彼らは大学時代の学生運動で共闘した仲間。辰村、浜井、明子は“宝石みたいな時代”を過した共同体だ。著者が、わざわざスピン・オフを匂わせたのは、タイトルの「シリウス」に関連しているのかもしれない。
シリウスは、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星である。これは、“宝石みたいな時代”を象徴しているのだろう。そしてシリウスは連星でもある。<星の片方がクルマの大きさとしたら、もうひとつはピンポン球くらい。それやのに両方とも、重さがおんなじで引力が釣りあってる>と中学生の明子が2人に説明する。明子から見ると辰村と浜井が、浜井から見ると明子と辰村が連星に見えたという。読者から見ると、本作と『テロリストのパラソル』はこの連星に見えないこともない。
それはともかく、その過去の三角形が封印したはずの恐怖の体験が25年後に蘇ってくる、というのが本筋である。しかし、その過去からの亡霊を迎え撃つのは、現在でしかない。企業内狼の辰村の現在は、とても“宝石みたい”などとは言えないが、それでも、信頼に足る同僚や上司に恵まれている。中でも、部下の戸塚英明(25)は途中入社1年目。都銀に2年在籍。現職閣僚の息子であることを一切笠に着ない勉強家の伸び盛り。新規採用の平野由佳(26)の趣味・特技は株式売買。そのコツを“勇気と忍耐。あとは臆病さ、かな”と宣い、“立派な仕事は、ネジを作るような仕事”と面談で言い張る気丈な娘。そして、上司の立花英子(42)は辰村より入社年次は4年上。一児の母であることなど誰も想像だにできない才色兼備。トリックスター的な由佳をのぞけば、後の2人は色々と背負うものも大きい。それでも、それ以上の重荷を背負った辰村を彼らは懸命にバックアップしてくれる。いや、相互扶助といっていいか。辰村は―藤原伊織作品ではお馴染みの―腐ったことは平気で否定し、組織がそれを認めないなら、いつでも腹を切る覚悟のある、もはや企業内で生き残っているのが不思議なくらいの漢だ。もちろん、頑固や一徹というのとは異なる柔軟性と軽快な諧謔が身上でもある。そんな彼自身が魅力的な人材を引きつける磁場のような存在でもあるのだろう。
重層的であること。ポリリズミックであること。それに加えて多角的な視点が縦横に張りめぐらされていること。これらも、藤原作品ではお馴染みだろうが、そういった特性が最もうまく引き出されているのが本作だと言っていいのではないか。最後に、編中に散りばめられた、これもいつも楽しいとっておきの警句からいくつか引いておく。
いわく<自分を卒業できないタイプ>、いわく<自己満足以外の満足があるのか>、いわく<人がやりたいと考えで無意味無価値なものはいっさいない>等々。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.55:
(5pt)

男は成長しないね

子供時代を思い出した。場所、環境何もかも違うけれどひどく懐かしい気持ちになった。本の感想は記述しないが主人公に近い人なら物語とは別にあの時代の感覚が蘇るかもしれない。お勧めです。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.54:
(5pt)

古本とは思えないくらい綺麗で、良かったです。

納品も予定より早く、綺麗な商品で良かったです。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.53:
(4pt)

ビジネスハードボイルド小説

大手広告代理店を舞台にしたハードボイルド小説。
強い相手に啖呵を切る辰村が文句なく格好いい。人間関係に悶々とする市井の社会人が言いたくても言えない事をスカッと爽やかに代弁してくれてる感。一方で女性関係にはぐじぐじとして踏み切れないギャップがなんとも言えず、その不完全さに共感を覚える。悪役としての曽我部、平野や戸塚などキャラが際立っており、グイッと物語に引き込まれる。
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
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No.52:
(4pt)

中途半端に終わった感

上巻に続いてサクサクと読み進む。相変わらず辰村の会話はキレキレ。ところが。。。
ん? 脅迫分はあれだけひっぱって結末ってこれだけなの? の感。
悪くはないんだけど、残念なところ。もっと悪役がでてきて七転八倒の末、と期待してたのかな?
そしてクライマックスのコンペはさらっと。ビジネス小説としてならここをもっと書いても良かったのかな。
サスペンスとしては中途半端で、ビジネス小説として一流なのに書ききらず終わったような。。。。。。
間違いない才筆。じゃあお前が書けと言われても書けない素晴らしい文章だけに後半のストーリー展開がちょっと残念。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.51:
(3pt)

舞台は広告代理店。

藤原伊織さんの本です。
舞台は広告代理店。
仕事ができる辰村の下に、周りからはあまり仕事が出来ないとされる部下の戸塚が配属されており、美人上司立花とともに、他社とネット証券会社の立ち上げの広告競合をすることに。
同時に、辰村の大坂時代の過去が絡んでくる。
競合はどうなる? 大坂時代の過去は?
という感じで、社内抗争に巻き込まれたり、後に戸塚が実はかなりデキて、気合いのはいった若者だったと判明したり、立花と恋愛関係になりそうになったり、それをスキャンダルに利用されそうになったり、などなど事件がおこってきます。
ただ、大坂時代の秘密っても、そんな致命的なスキャンダルじゃないし、あまり気にするようなレベルではなさそうだったりして、
いささか、パンチが弱いように思えます。
うまくまとまっているかもしれませんが、後半に矢継ぎ早な感じで事件をおこしてくるので、それがいささか唐突に感じさせています。
ハッピーエンドではないですし、「あーあ…」という、カタルシスを覚えさせる終わり方でした。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.50:
(5pt)

マーケティングを良く考えた小説

藤原伊織氏ほど、マーケティングを意識した作品を書く作家を私は知りません。
もちろん他の多くの作家も「売る」ことを意識して書いていると思います。しかし藤原氏は、どのようなキャラクターを登場させ、それぞれにどのタイミングでどのような役割をさせれば、読者に受けるのか、そのためにはどのようなプロットでストーリーを組み立てるのか、ということについて徹底的に考えた上で作品を書いていると思います。
例えば、ある若手社員は国会議員の親を持つ未熟なボンボンのように登場します。しかしその後、未熟ながらも自分の力で成長しようと努力する姿を垣間見せ、主人公も実はその若手を認めていて、部長にただのお坊ちゃんではないことを気づかせる・・・と若手と主人公の両方の良い面を冒頭に描いて、それぞれのキャラクターを印象付けます。
若手社員と同世代かその下の世代の読者は若手社員の頑張る姿に感情移入し、より上の世代の読者は若者を認め成長を促す主人公に感情移入するでしょう。一方で彼らの良い面を際立たせるために、分かりやすい憎まれ役を用意する。このように幅広い世代が共感できるよう、どのようにキャラクターを配置するか、またそれをどのように見せるのかを良く考えていると思います。
読んでいると、あまりに読者の読解力をあてにしない(つまり、ストーリーを理解する上で必要な事柄は全て書かれている)物語に違和感を覚えるときもありますが、遊園地のアトラクションを楽しむように、作者が提供するエンターテイメントを楽しめば良いのだと思います。
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
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No.49:
(4pt)

やっぱり主人公がカッコイイ

藤原伊織の作品は主人公が男らしくてカッコイイのが特徴だが、今回も30代後半の広告会社勤務の主人公がカッコイイ。
氏が広告会社出身ということもあり、毎度のように今回も広告プロモーション絡みの内容だった。

不満を言うと、出来事がうまい具合に繋がり過ぎているのと、時間軸からして、後輩の成長スピードが早すぎる事。数ヵ月の勤務で後半は役員バリの語らいをしている、若手社員に現実感を抱けなかった。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.48:
(4pt)

企業小説としては超面白い!

おもしろい。広告業界の内幕が手に取るようにわかる。企業小説としてはおそらく満点の出来。

 人間もよく書けている。映画化するなら、主人公はおそらくあの俳優なんて(名前が思い出せない)。バーの経営者浅井は絶対、山崎努で決まり。

 けれど・・。

 これはミステリーなんである。ミステリーとして年間ベストテンにも入っているのである。この部分が弱い。しかもかなり。

 謎解きに説得力がない。理由がそれなら、結果としてそんな道選ぶかなー、みたいな。ちょっと減点。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.47:
(4pt)

単に広告代理店に関する小説ではない

広告業界について学ぶつもりで読んでみましたが、これほど面白いとは思わなかった。
ハードボイルドで描かれている主人公が魅力的、ミステリー要素も豊富で、ページをめくる手が止まりませんでした。
シリウスの道Amazon書評・レビュー:シリウスの道より
4163240209
No.46:
(5pt)

面白い

やはり小説は面白いですね。 ついつい長い小説でも最後まで気になってしまいます。
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
4167614030
No.45:
(5pt)

面白い

やはり小説は面白いですね。 ついつい長い小説でも最後まで気になってしまいます。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.44:
(4pt)

惜しいんだよな。

何気にキンドル検索にてこの作者を当て込んだところ・・・あれこの作品って読んだっけ?

という事で購入、再読でも恐らく10年以上前かなと思ってましたが・・・初読でした。

物語のベースは、作者が身をおいて仕事をしていた広告業界です。

サラリマーンながらの交々の事象はリアリティーがあるとともに、業界の表実情や裏事情
は興味深く感じました。

とは言え、メインは主人公の封印した過去と、25年ぶりの大事な友達との切ない再会という
ところでしょうか。

更に、あれっそうなの!と感激した事は「テロリストのパラソル」と同様な世界設定と共通
のある人物の登場。これは好きなキャラだった事もあり感激してしまいました。

もちろん彼だけではなく、主人公「辰村」を始めとした登場人物の魅力あふれるキャラ設定
と関係性はこの物語の魅力でもあります。

但し、個人の所感になりますが、後半クライマックスに向けての「出来事」が、伏線がある
ものの連続して起きてしまいラストを急ぎ過ぎた感がありました。

比べてはいけないが「テロリストのパラソル」のスマートさ(それが効果的であった)の
方が感情に響くと感じてしまいました。
 もちろん同じ世界設定の事もあり、作者自身が身を置いた業界の話としてのエンターテイメント性
を出したかった事は充分に理解できるし成功した部分もありますが、ただただ残念だったのはラストへの
収束にむけてのドタバタ感。

多分、雑誌掲載当時の出版会社都合も反映されての事だったとも考えられますが・・・。

とは言え、改めて「テロリストのパラソル」を再読させる気持ちが高まった作品でもありました。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.43:
(5pt)

イオリンは良い。

長生きしてほしかった。ちょっと、昔の破滅型っぽい作家だなと思っていたが...
これも良いけど、短編も良いので、試してみてください。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.42:
(5pt)

ハードボイルドと企業小説が同時に楽しめる

著者の描く主人公は、みんな,一般社会人でありながら、カッコがいい、心に傷のあるキャラクターの男が、主人公として、登場してくる。
この作品もサラリーマンでありながらハードボイルドの雰囲気をプンプン匂わせる。
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
4167614030
No.41:
(5pt)

決して、あなたの望んだ結末は出てこないことでしょう。

この作品は、結構凝って作られています。
一見すると脅迫状が出てくるので
大事、と思うでしょうが
実は思ったほど…という類です。

ただし、結末だけは予想がまずつかないはずです。
でも、その結末でも、決して読者に不満を与えないのです。
むしろなんか読み終えて、すがすがしさすら覚えました。

巨大広告企画獲得に向けて
より力が入る辰村たち。
だけれどもその最中にとんでもない事態が入ってきたり
辰村を罠にかけようとする連中が出てきたり…

本当に、期待していた結末は出てきません。
でも、それでも、読んでよかったな…
そう思わせてくれる作品でした。
シリウスの道〈下〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈下〉 (文春文庫)より
4167614049
No.40:
(5pt)

タイトルが意味深

藤原伊織が江戸川乱歩賞「テロリストのパラソル」で登場した時、そしてそれが、その年の直木賞の候補になり、かつ一発で受賞した時はびっくりしたものだ。

そのストーリーテリングの上手さに舌を巻いたが、「てのひらの闇」辺りから、小さくまとまってしまった感があり、遠ざかってしまった。

本書が評判になっていると知った時、まだ頑張っているのだなと思い、久しぶりに読んだ。

シリウス――マイナス1.5等で冬の星では一番明るい。しかも連星――二つの星が釣り合ってグルグルと回っている星。望遠鏡では一つにしか見えないが、非常に極端な星でもある。

星の片方がクルマの大きさとしたら、もう一つはピンポン玉くらいであるが、両方とも重さが同じで、引力が釣り合っている。

このタイトルが意味深なのである。かなり前になるが、船戸与一「猛き箱舟」を読んだ時、日本の冒険小説でこれを超える作品は今後10年間、出ないだろうと思った。同じ意味合いで、本書は企業ハードボイルド小説として、今後10年間、これを超える作品は出ないだろうと思う。

不覚にも、ラストで落涙した。
シリウスの道〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:シリウスの道〈上〉 (文春文庫)より
4167614030

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