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虚夢
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虚夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 21~40 2/4ページ
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様々な事件を刑法の観点から描く薬丸岳の小説は、その社会性がもつ脆弱さの部分と理不尽さを登場人物の人生や生活背景を匠に絡ませながら描ききる。 このリアリティさと読み終わった後のまさに虚無感が次の本を手に取れないほどの虚脱感を生むが、目を背けてはいけないのでは無いか?というどこか自分の心の奥底にある、”真実から目を背けたくない” という心理を呼び起こしてくれる。 だから私は何度でも、薬丸岳という作家の文章を読む。 | ||||
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物語にグイグイ引き込まれ一気読みでしたが、犯人像が、「友罪」と同じようなタイプで描かれていたので 犯人の背景とか今一つ物足りない気がしました。でも、面白かったです。 | ||||
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読み進めるにつれ意外な展開で読むのが全然速いほうではないのに2日で読み終わってしまいました♪私個人として藤崎はこのまま意識を回復しないほうがいいのか!?精神病院や刑務所の中と外であっても生きて少女との関係を続ける事のほうがいいのか!?悲しいけれどわかりません…(ノ_・、) | ||||
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舞台は北海道。 統合失調症の犯人に子供を殺され、家庭が崩壊、離婚してそれぞれ生きる元夫婦。妻の佐和子自身も統合失調症になり、再婚後の生活も崩壊する。夫の三上は、小説家として将来を希望されていたが、事件以後は小説を書く意欲が失せ、すすきの風俗街のルポを書いて生活している。 そんな元夫婦が、犯人の藤崎が社会復帰したことを知り、復讐を考え犯人を追いかける。そして、藤崎は、心の病をかかえて風俗に勤めるゆきと知り合い、恋人となっていく。4人の孤独な魂が救済を求める物語。 結末は衝撃的で、救いはない。でも、かすかに救いが透けて見えるような気がする読後感。結局、心の病を救うのは「愛」、ということなのだろうか。 | ||||
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ラストは予想していた展開ではなく、全くの想定外でした。そういう意味では読み応えがあったと言えると思う。 そして、刑法39条。読んでいて考えさせられました。ただ読んでる最中もなんだか違和感があって、それがストーリーの組み立てから来る不自然さだったことが読み終わる頃に解りました。そういう意味では良くできているものの、逆にこじんまりまとまりすぎて物足りませんでした。星は3.5くらいの気持ちで。 | ||||
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辛く重い出来事の後、どんどん引き込まれて最後まで一気読みです。読み終わった後は考えさせられる事が多く、次の本に手がだせません。 | ||||
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これは良作、もう少し娘に関する人物像を掘り下げて主人公や妻の立場に立って感情移入出来れば尚良かったかなぁ。 個人的にはオッパブシーンと納豆男は要らない、というか名前忘れたけどあの女の子は風俗嬢以外の設定の方が良かったと思うけどね。 あと逃走でも感じたけどタイトルもう少し何とかならなかったのかな、この作品に関してはタイトルがしっくり来ないってわけじゃないけど分かりにくいというか取っ付きにくいから損してる気がする。 色々批判めいた事を書いたが、これはオススメ出来る作品ですw | ||||
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薬丸さんのお話が大好きなのですが、私は、このお話が大好きです。 薬丸さんのお話には根っからの悪者はあまりでてこないのですが、特にこのお話では。 終始、メンドクサイ奥さんが、、、 メンドクサクしてた理由があり、、、 ラストはとてもよかったです。 ここから薬丸さんのお話を全部読むことになりました。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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精神疾患を理由として無罪となった通り魔殺人犯。その男のために家庭が崩壊し、別々の道を歩まざるを得なくなった夫婦の姿を描いた作品だ。 もし目の前で幼いわが子が殺害されたらどう向き合うべきか。非常に難しいテーマであり、ミステリとしての決着のさせ方に興味が向いた。 登場人物たちの錯綜した人間模様が、物語に厚みを与えているのだが、全編を通しての重苦しさは晴れることがない。真相が明らかになるにつれ、考えされられることが増えていくのだ。 できすぎの部分はあるが、結論としてはこれ以上のものはないと思う。 | ||||
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娘を殺された夫婦。 しかし、犯人は心神喪失の状態だったとして不起訴に。 心神喪失状態なら罪に問われないという法律がなぜあるのか不思議で仕方がなかった。 実は心神喪失を装って、 罪を免れた人がいるんじゃないのなんて思っていました。 そんな自分にむけて執筆してくれたかのような一冊でした。 薬丸さんの本は本当に面白い。 | ||||
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商品無事受け取りました。迅速、丁寧な対応有難うございます。商品も美品でまたお願いします。 | ||||
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統合失調症の人が犯した犯罪についてどのような罪に問えるか、という点について考えさせられる興味のある小説である。この病気に犯されているかどうかの判断をたとえ専門医でも分からないのでは・・・という疑問すら感じてしまう内容になっている。ただ、小説の終末は何となく安易に逃げているように思え、物足りない。 | ||||
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3歳の娘を殺した男は統合失調症だった。その男は無差別に12人を殺傷もしたのに、精神鑑定を受けて心神喪失で不起訴になった。 同じく3歳の娘を持つ父としてはのっけからどえらい描写で読むのが苦しかった。そして統合失調症を治療する精神科医としても複雑な気持ちになった。 統合失調症と心神喪失、刑法39条を主題にしているのだが、多くの統合失調症の患者と実際に接したことがなければリアルに描くのは難しいのだろうと感じた。非専門家が読めばそれなりに真に迫っているように感じるものなのかもしれないが、専門家からすればちょっと違うよなぁという感覚がずっと続いた。 薬丸岳の小説には社会的テーマが含まれるのが良いところなのだが、本書は先にテーマを決めて、そこに付け焼刃でストーリーをくっつけたという感じで深みがないし、ミステリとしても先が読めてしまうしで、星は2つ半といったところ。 | ||||
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今回も刑法39条のこと深く考えさせられる作品でしたね。 話の展開もおもしろくて、途中飽きることなく読めました。 元妻に最後の最後に驚かされましたけどなんだか気持ちわかるな・・・と思ってしまいました。 人の心のもろさと強さを感じました。 | ||||
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もう、要らない。 というのがミステリ読者としての私の本音。 登場人物の感情や性質が題材に規定されてしまって、類型化する。結果、小説が薄っぺらくなる。 また、エンターテインメントとして成り立たせるために捻ることで、強引な設定が導かれがち、『天使のナイフ』では少年犯罪が連発されるし、この作品では精神異常者が連発される。 世の中の不合理を訴えるなら、別の手段が幾らでもある。そういう「主張」をしたいなら、別のやりようがある。 著者の「主張」が何よりも先にあるため、作品は小説というより回りくどいだけの誘導装置的文章に成り下がってしまう。 また、精神の病気に関しては誤解を広げるだけだと思える。 | ||||
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アマゾンレビューで筋を読んで、面白そうな、ストリーなので、購入、読んだが、やはり着たいとおりの、面白さだった。今回は、舞台は、北海道。というのも意外で作品に味をつける。 | ||||
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彼の作品も、お気に入りになりました。一気に読める作品です。犯罪被害者側にたった作品が多いです。 | ||||
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天使のナイフの薬丸さんの作品です。 乱歩賞を取った後の作品なんでしょうね。詳しくは知らないのですが。 物語は、唐突に、しかも何気ないシーンから始まり、流れは急峻。 どこまでも赤く、どこまでも紅い色が、白い、美しい大通公園に染まり ます。その印象が、どこまでも、そしていつまでも全ての人を、全ての 時間を貫きます。 佐和子さんの狂気。三上さんの思い。 ともに果しえなかった、あの時の懺悔。 人々を操るのは、刑法39条。 最後の佐和子さんの叫び。連綿と書き連ねられた思い。 藤崎と、ゆきちゃん。重なり倒れるのは、いずれも了解不能、という 言葉とともに、思い出したくない、思い出せない記憶の下に。 天使のナイフでは、心配性の刑務官が思わず説明に出かけてきたり、 これでもかと逆転の布石が、少し煩わしかったのですが、この作品は 良好。 ビリーミリガンとか、この手のものは、ともすると、気持ち悪くなる だけなのですが、この作品は、その中庸をえています。 松岡さんがいなかったら、成り立たないのですが、その意味でプロッ トも秀逸。 95点。 薬丸さんって刑務官出身だと思うのですが、とっても優秀な語り部 です。刑務官らしい疑問を、逆転の布石とともに、鮮やかに詰め切った。 唯一、佐和子さんが坂本さんと結婚していなくても良かったかなあ。 天使のナイフよりも完成度の高い秀作です。 | ||||
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精神障害者が起こしてしまった殺人の被害者家族の怒りや無念の矛先はどこに向かえばいいのか、非常に考えさせられるテーマで、物語としても読ませる名作です。 | ||||
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