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真夏の島に咲く花は
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真夏の島に咲く花はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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フィジーの島で繰り広げられる人生ドラマですね。 フィジー人、インド人、中国人、日本人。 文化が違い、考え方が違う。 軋轢が起きるが、友情や愛情も生まれる。 物語はゆっくりと進んで行きました。 まるで南国ののんびりとした時間の進み方だと思いました。 そして、クライマックスが、急展開。 いいと思いました。 どう生きるべきなのか考えさせられました。 | ||||
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観光客として見えるフィジーは、違う本で読んだ。 この本ではフィジーに住んでいる人達の目線がよく分かる。 きっとこんな感じだろう。 | ||||
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垣根さんの本というと、基本的にはマフィア・ノワールといったテイストが強い中、今回は、一般生活の中の、一般人が主人公でストーリーが進む内容でした。 テーマは「フィジーのクーデター」と、決して穏やかではなく、ある意味マフィア物などにも通ずるのかもしれませんが、それ以上に、身近でフィクションなのに、ノンフィクションのように感じさせられる、読み終わって「はっ」と思わされた作品でした。 ちなみに、僕の中でのフィジーのイメージは、南国のリゾート、のんびりした国ぐらいしかなく、今回の作品のクーデターもフィクションなんだろうと思っていたんですが、調べてみたら過去30年間で4回もクーデターが起こっており、とくにこの原著(紙)の刊行年には、まさにストーリーに則ったような危険なクーデターが起きていたということを知り、改めて、世界情勢に疎い自分に気付かされました苦笑 | ||||
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垣根涼介さんてこういう本も書くんだな~、と思った一冊 終わり方はあっさりしているが、内容自体は面白いですよ。 垣根作品には珍しく『永遠の眠りに(略』シーンはありません! | ||||
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フィジーに行ったことはありませんが,フィジーに行ってみたくなるような小説です。 フィージー人とフィジー系インド人,中国人,日本人が,フィジーの社会の中で現実と向き合い複雑な立場を超えて生活していく様が書かれています。一つの事柄でもそれぞれの視点で描かれたときには,背景や人種の違いから様々な捉え方があるのだと感じ,そこにはけっして分かり合うことのできない壁が存在するのだと思いました。 世の中には,特に先進国には厳格な社会的ルール(道徳)が存在しますが,そこには飢えを防ぐ人間の知恵があり,その飢えの存在しない豊かなフィジーには厳格な社会的ルールは存在しないといいます。それはフィジー人のおおらかで心底明るい共同精神に反映され,そのことは私有財産を原則とするボクたちには根本的な部分で本当には馴染まないものだと感じました。 | ||||
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垣根涼介の物語の構成力に驚くばかりだ。 観光として有名なフィージー島。 そこの若者たちの青春。 フィージー人。インド系フィージー人。日本人。中国人。 ブラと言って、にこやかに笑いかける。 透きとおった海があり、果物はたっぷりある楽園。 『世界一早く朝を迎え、 世界一遅く夜がふけるこの島には、 人しれず伝説の赤い花が咲く。』 そこで、クーデターが起こる。 観光をベースにしていた土産屋は、観光客がこなければ、 成り立たない。 リゾートホテル、日本料理屋、観光会社。 軒並みに影響を受ける。 物語の主人公 ラトゥ。 アイスキャンディをガソリンスタンドでのんびりと食べている。 自由に生きるとは何か。 しがらみがないとおもわれる楽園にも、様々な束縛が、 錯綜する。 茜は、ラトゥを好きになるが、なぜ好きなのか? その答えが、最後に用意される。 みんな ラトゥが好きなんだよ。 日本人のヨシは、気配りしすぎて、器用貧乏なんだね。 | ||||
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遠くに離れている娘に購入しました。アマゾンは、送料無料で日本国内どこにでも送ってくれるので、海外勤務者にはとても便利です。 | ||||
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垣根涼介氏の本は、ワイルドソウル以来全部読んでいます。 愚作もありますが、本書はフィジーの様子を男女の機微に絡めて 面白く纏めています。 ニューカレドニア、ハワイ、バリ、ケアンズなど旅行していますが、 今度はフィジーに行きたいと思うような本でした。 | ||||
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日本人とある意味で対極(どういう意味かは読めば分かりますが)にあるフィジー人を 通じて、本当の幸せとは何か、を問いかける良作。お金がある暮らしとは、本当に幸せ な事なのか、を本作ではずっと問い続けている。そして最後に分かる「楽園」の意味…。 日々の仕事に追われ、それが当たり前だと思っていた自分にとって、非常に印象に残る作品 でした。そして本作の著者である垣根氏の守備範囲の広さにも脱帽です。垣根氏の描く ハードボイルドな世界も好きですが、「借金取りの王子」や本作のような、人生の幸福の 意味を問いかけるような作品もまた、魅力的だと思います。 ただ唯一何点を挙げるとすれば、主人公4人のうち、「アコ」の存在感と言うか、位置づけが 途中から非常に曖昧になってしまったように感じること。日本人は「ヨシ」一人でも良かった のでは、とさえ思いました。 | ||||
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たまにいろんな本で著者が発する、「日本人は貧乏くさい、貧乏なのではなく貧乏くさいのだ」というメッセージを思い出した。いつのまにか、お金を貯めることが生きがいになる日本人の幸せってなんなんでしょうか。フィジーを舞台にした価値観の異なる人間たちの物語を読んで、生き方について考えさせられました。 | ||||
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これを読んだら思わずフィジーに行ってみたくなるような作品であった。陽気で身体が大きいのだが、豊富な食料があることから仕事は怠ける傾向があるフィジー人とそこに共存するインド人、中国人、日本人など、各人種のそれぞれの立場での考え方が適切に表現されていてとても読みやすかった。そんな中でも裏表のないチョネの人柄には実に好感が持てた。いつでも明るく能天気で無邪気なフィジー人、そんな彼にみんな惹かれていくのは分かる気がする。アコが見つけたかった何かというのもこのフィジー人特有の自由だったと思う。 | ||||
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絶対、フィジーに行きたくなる本!! 南国の島、海の綺麗なリゾートとしてしか知らなかったフィジー。 日本人の私から見たらハチャメチャで呆れるけれど、その分人情にあふれた暖かいフィジーの人たちに触れたくなった!! フィジーに行ったことも無いのに、まるでそこで生活しているような感覚にもなりました。 垣根さんの作品は、これが初めてだったので、他の本も読んでみたいと思います。 他の方がおっしゃっている様に、この本がそれまでの本と趣旨がどのように違うのか、実際に感じてみたいと思いました。 星4つにしたのは、いつか私がフィジーに行ってフィジーを実際に感じたいという希望を残りの1つにこめました。 | ||||
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南の平和な島に強く心が惹かれる 食べ物が豊富にあって、一生食べることには不自由しないフィジー人 そんな中でしたたかに生きるインド系、中国系の人たち そんな中、過激なフィジー人がクーデターを起こした それが日本人の茜とフィジー人のチョネ、日本人のヨシとインド系のサティのカップルに微妙な影を落とし始める 作者が温かい目を注ぐフィジーの自然がまず素晴らしい 今までと違って派手なドンパチはないが、その代わりにゆったりと流れる時がある チョネという人物が、実に魅力的に書かれている | ||||
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青い海と気さくな人たちで、リゾートのイメージが強いフィジーに、 インド人が半数もいて、クーデターがあったなど知らなかった。その題材がとてもおもしろいと思った。 そんな中、自由に生きているフィジー人のチョネが魅力的だった。 食べ物に不自由しなく、働かなくとも生きていける文化に育ったフィジー人と日本人との対比。 友情、家族、お金……。人間にとって大切なものは何なのだろうか、と思わず考えさせられた。 余韻のあるラストがとてもよく、切なくてはかなさを感じ、読み心地がとてもよかった。 「ワイルド・ソウル」や「君たちに明日はない」とは違った作風だが、 作者の新しい試みが熱を持って伝わる、いい小説だと思った。 | ||||
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フィジーのビチレヴ島国内3番目の都市ナンディタウン に住む四人の若者・・・ 日本食レストラン『織田』のマネージャーの日本人:ヨシ ガソリンスタンドで働くフィジアン:チョネ 父アジャイのお土産物店で働くインド人:サティー 観光で訪れたフィジーの惚れワーキングビザで 移住してきた日本人:茜 それぞれが,いつも通りの朝を迎え,いつも通りの一日を送っていた。 そんなある日,首都スバでクーデターが起こり,若者達の日常へ 少しずつ影を落とし始める。 フィジーへ行ってみたくなった・・・ 陽気だけどいい加減。 太っていて怠け者だけど,力持ちでラグビーの時など 驚くほどの俊敏性をみせる。 仕事は覚えないけど, 一度話した人のことは決して忘れない。 この本の中のような子どものような大人のフィジーの人々と 触れ合ってみたいと本を読みながら感じる。本当に南の島に 咲く花のようなフィジーの人々の心だなぁ・・・と感じた。 | ||||
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南太平洋の島国フィジーを舞台にした小説で、フィジーにおけるフィジー人とインド人の複雑な人種問題を背景に、フィジー人、日本人、中国人、インド人という異なる人種を主要登場人物として登場させ、本の帯に書いているように、自由と幸せというのはいったい何なのかということを読者に考えさせようとしている。特にフィジー人というのは、日本人的価値観からすれば怠惰な人種として描写されているのだが、その反面、ものすごく自由に生きており、また、人間関係を大事にする人種である。お金を持たないといけないという強迫観念に駆られて、あくせくと生活し、仕事し、人間関係が希薄化している日本人とはある意味対極的な生き方をしていると言える。垣根涼介の本ということで、「ワイルドソウル」「ヒートアイランド」的な展開を想定していたので、男女の青春を描く穏やかなトーンの展開にびっくりしてしまったが、これはこれでよい味が出ていると思う。 | ||||
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