■スポンサードリンク
真夏の島に咲く花は
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
真夏の島に咲く花はの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
垣根涼介さんの本です。 フィジーが舞台で、そこに暮らす日系人の良昭、その良昭と付き合うインド系のサティー、フィジー人のチョネと付き合う茜、というキャラが主軸で、やがてサティーはかつてチョネが好きだったが、それが許されずに良昭と付き合った、という過去が明らかになり、それで…みたいな話になってきます。 また、フィジーの近代化で、それによりフィジー人の生活が変わってくる、英国の植民地時代にインド人が移住してくる、さらに最近は中国人も移住してくる…ということで、もとはのんびりしたところに、貨幣経済が導入され、メンタリティも変化する、ということが、よく描かれていると思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ワイルドソウルや君たちに明日はない、ヒートアイランドを読んできて、今回のはあまり物語に起伏が感じられず物足りなかった。 フィジーの描写は良かったけど、もう少し物語にトゲがあってもいいのでは?と思うくらいマイルドな感じだった。 まあ、それが南国感を醸し出しているといえば成功しているのかもしれないけど、、、 個人的には著者のワイルドソウル的な冒険活劇がもっと読みたいです笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに垣根涼介の本が読みたくなって、手に取りました。他のレビュアー の方が書かれているように、派手なドンパチや改造日本車などは出てきません。 その分、フィジーの国の歴史や国民性、青春時代の恋愛、民族間の葛藤などが 描かれています。 ストーリーも分かりやすく、次の展開が気になるように書かれているので、 非常に読みやすく細切れでも1週間もあれば、読み終わります。 平日ではなく、週末のベランダで一気読みしたい本かも知れません。フィジー という国に興味を覚えること間違いなしです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
垣根亮介氏の作品は、ワイルドソウル、午前三時のルースターなどニッチな国を舞台とした人種ドラマと借金取りの王子などの純粋な人間ドラマに分けられるのではないかと思う。 本作は、そのどちらの要素も持っており、一方で同氏の特徴である車や武器などのマニアックな描写は無い。やはり帯にあるように新たな代表作なのか? 読み進めればフィジアンのおおらかさやアバウトさ、サティーをはじめとするインド系住民やヨシ、ダニーのアジア系の細やかさ(常識)が複雑に絡み合いそれはそれでおもしろいのだが、ストーリー自体は単調に流れる。クーに便乗した事件後の登場人物のあり方に人生の難しさを感じるものの、やっぱりのっぺりした印象は拭えなかった。 もしかしたら、電車の中で読むのではなく、バカンスでゆっくり何も考えずに読む作品だったのかも知れない。少し時間を置いて別のシチェーションで読んで見るのも一考か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定はフィジー、登場人物もフィジー人、インド人、中国人、日本人と多国籍な割には、展開する恋愛ドラマがすごく日本的すぎる気がしました。フィジー人も日本人と同じような恋愛をするなら、それを説明し、納得させる記述が欲しいものです。事件の展開もちょっと地味な感じがします。あと、日本人家族がフィジーに移住してきてクーデター騒ぎの後も居続けるということは、その家族は相当日本が嫌いか、フィジーが好きかのはずだと思います。なのにその記述がほとんど無く、先進国の日本からフィジーに行き、そこに住みつづけている家族というのが本当に存在するのでしょうか?いかにも物語の為のご都合主義の人物設定だなって思ってしまいました。 けど、フィジーの他民族社会の描き方はとても上手だと思いました。この物語をフィジー人が読んで納得するかどうかは別でしょうけど、単一国家の日本人にとっては一読の価値があるかと思います。それだけに人間ドラマの部分が満足できなかったのが残念と思える作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ワイルド・ソウル』に漲っていた壮大なスケールはこの本にはない。 垣根氏お得意の日系人や、ラテンな性格フィジー人が出てきて、 垣根作品が好きな人には浸れるので面白いのだろうと思う。 垣根氏がこれまでに描いていた世界観と重なり、目新しさは無い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フィジーを南の島の観光地、ぐらいにしか知らなかったが、こうもややこしい背景のある国だとは思わなかった。もともとのフィジー人と、インド系移民が混載する国家。その二つの種族の根本的な価値観から食い違う思想や観念。しかしそれが共存している小さな島国・・・。世界にはいろんな国があるなあ、と勉強になった。 さて物語はフィジーに住む種族の違う4人の若者が中心。彼らの友情や愛情などがフィジーに起きたクーデターを背景に描かれている。私はその中でも純粋なフィジー人のチョネに好感を持った。彼の無償の優しさや、人を気遣う心は、自分の保身ばかりを考えてしまう現代の日本人が忘れているものだ。日本人のヨシとアコが彼に惹かれるのも当然に思う。ただし、ストーリー自体は大して盛り上がらなかったなあ・・。この著者は、あの「ワイルドソウル」の作者である。あの作品で見せた圧倒的な臨場感、緊迫感、スピード感、などはほとんど今作では感じられなかった。著者も、全く別のものとして書いただろうから、比べるのは本来おかしいのかも知れない。しかし私がこの作品を手にしたのは、「ワイルドソウル」の著者の最新刊だからである。そういう理由で読んだので、少し肩透かしを食らった。 決して悪い作品ではない。良作だ。しかし名作とは言えないと感じた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!