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借金取りの王子: 君たちに明日はない2
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借金取りの王子: 君たちに明日はない2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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リストラ請負会社に勤務する真介がリストラ対象者5人の面接を担当する。被面接者には『二億の女』、デパートで年間二億を売り上げるリストラ対象外の思いもかけない辞職願・・・。『女難の相』女性ばかりの職場を逆手にとって苦手意識を治そうと就職しては見たけれど、いつの間にやらリストラ対象・・・が、捨てる神あれば拾う神あり?『借金取りの王子』純でイケメンの宏明。消費者金融業界では出世階段を一段上がるごとに締め付けが厳しくなる。そんな折、新人時代仕事のイロハを教えてくれた尊敬する女性上司と成績不振店の店長会議で再会。自分のとった態度が辞職に追い込んだのでは?その後の二人が何とも律儀でいじらしい・・・。『山里の娘』故郷を出て初めて故郷の良さが分かる。が、出ずして故郷の良さを知る事だってある。『人にやさしく』真介との8歳の差がどうにも気になり踏み切れない陽子の前に気配りの行きとどいた男前の社長が現れる。心が揺れる!さあ、どっち? | ||||
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久々に出会った、読んだ後に幸せな気分になれる本でした。 ちょっと生ぬるいかな?とは思いますが、心がホワっとなる作品です。 特に表題作の「借金取りの王子」が秀逸です! なんかいいな〜、すごくいいな〜と思って、たくさんの人にこの話をしてしまいました(笑)。 笑いながら、ちょっと涙が出るような作品です。 最後の「人にやさしく」は、ちょっとだけ中途半端な感覚。 それが、ちょうど村上さんと陽子さんの現状をあらわしているかな〜?と思いました。 続編を楽しみにしています★ | ||||
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企業の人員削減を支援する会社に勤務する村上真介シリーズ(?)の第2作だが最高だった。前作も面白かったが、本書はそれを更に上回る面白さで、しかも感動作だ。 その理由の一つはやはり舞台設定だ。村上真介の仕事はリストラ対象となる人物と面接して自主退職を勧めることなので、当然相手はリストラを迫られる企業の従業員だ。それなりの年数、会社に勤務した人に取って転職は人生の一大事だ。会社にとどまるにせよ、去るにせよ、大きな決断を迫られ、その中でいやおうなしに自分の会社人生を振り返り、家族、恋人のことを真剣に考えることになる。そして、そこに息詰まるようなドラマが生まれるのだ。 この点は前作も同様なわけだが、今回はリストラ対象となる登場人物が皆、魅力的な点が大きく異なる。前作ではどちらかというと主人公の真介と陽子の関係に焦点があたっていたが、今回は真介は脇役の方が多く、主人公は真面目でまともで一生懸命に生きている人たちで、彼らの悩みと決断が正面から描かれている。 どの作品も甲乙つけがたいが、その中でも白眉はやはり表題作の「借金取りの王子」だ。消費者金融という厳しい世界に似つかわしくない優男の宏明と元上司の美佐子の物語には心をうたれない人はいないのではないだろうか。 なお、真介と陽子の間の関係の深まりもその中で巧みに描かれている。最終話の「人にやさしく」だけは二人が主人公だが、ラストシーンでは実に爽やかな気分になった。読後の今はもっと続きが読みたい気持ちが半分と、この余韻に浸ったまま終わってほしいという気持ちが半分の複雑な気分だ。 | ||||
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前作を読んでからかなり時間がたっていたので、続編であることを途中から思い出しました。ああ、でもこのカップルがどうして付き合いだしたのかが思い出せない!すごくさっぱりとした軽快な小説で大好きです。人物描写も精巧だと思います。次は社長さんについてつっこんでほしいです。それにしても、主人公のような彼氏がいたら、ほんとうに楽しいだろうなあ。。。 | ||||
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著者の描写の巧さに引き込まれてしまいました。 「文章とは、小説とはこう書くべきである」という見本のような素晴らしい描写力です。 さまざまな賞を取っていることにも頷けます。 今後も期待できる素晴らしい作家に出会えて本当に良かったと思います。 | ||||
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リストラ請負人の主人公が活躍する「君たちに明日はない」の続編。 本作から読んでも問題ないが、1作目から読むとより作品を楽しめる。 個人的に、キャラクターが魅力的な小説に魅力を感じるので、結果として シリーズ物が好きだし、読むことも多い。ただ、2作目、3作目になると、 キャラクターの魅力だけに頼っている作品も多い中で、この作品は、 主人公やその恋人といった「レギュラー」ものびのびと活躍しているが、 それぞれのエピソードの内容が良い。題材がリストラなだけに、様々な 業種の会社が登場し、サラリーマンの社会がかいま見える。実際に ありそうなシチュエーションも描かれていて、それだけに登場人物たちの 苦しみや悲しみ、懊悩にリアリティがある。 一方で、相変わらず魅力的な主人公もきっちりと描かれていて、 「シリーズ」としてのエッセンスとそれぞれのストーリーの按配が絶妙だと思う。 さっと読めるが、おもしろい。 | ||||
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この人の作品は文章に変な癖がなくて読みやすい。奥田英朗とよく似た読書感が ある。軽妙洒脱で面白い作品が多い。でも、これってシリーズものなんですよね。 ただし、細かいところが気になりました。 File2の女難の相で生命保険のサラリーマンが証券アナリストと司法書士資格を 取得するところがあります。でも、司法書士は働きながら(特に、生保のような 激務)取得は難しいと思いますよ。私も経験者なので「?」と思いました。 また、File4の山里の娘で国上寺のことが出てきますが、越後は北陸ではありま せん。北陸は富山、石川、福井の三県を指します。こんなところ以外は、じつに 業界の細かい点まで描かれていて感心しました。ビジネス書もでも通用しそうな 人です。次作も期待しています。 | ||||
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「君たちに明日はない」の続編で、リストラ会社に勤める主人公が、様々な会社の依頼でリストラ対象者に対して面接を実施するのだが、その過程で様々な人間模様に出くわすという流れ。一見クールでキザな主人公なのだが、自分自身にコンプレックスを持っており、また、被面接者に対して感情移入してしまうところが実に人間くさくて面白い。ジャンルでいえばエンターテイメント小説ということになるのだろうが、今回の作品も楽しませてもらった。前作から順番に読むべし。 | ||||
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「君たちに明日はない」の続編。未読の場合は是非こちらからお読みになるのがよろしい。 大企業からリストラを請け負うアウトソーシング会社の面接官が主人公だが、本書では、主人公よりも被面接者、リストラを勧告される側に重点を置いて描かれている。特に人物の描き分けが上手く、筆の冴えを感じる。 表題作は、大手消費者金融会社の降格ラインすれすれにいる店長が被面接者。主人公と店長の交互の視点で描かれているが、支店長側の、ことに夫婦の事情に踏み込んだ話が良い。 ラストのシーンに私も目頭が熱くなった。この手の話に弱い男は多いのかも知れない。 このほかにも思わず噴出すようなシーンもあり、楽しませてくれる。その一方で、自分自身の仕事や職場に向き合わせられる、考えされられる小説でもある。奥が深い。 私的には、直木賞候補作! | ||||
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タイトルになった「借金取りの王子」、これはいい話でした! なんでこんなタイトルを単行本のタイトルに選んだのか?と思っていましたが、選ばれたのも納得です。 垣根涼介の本、すべて読んでいますが不覚にも(笑)はじめて涙流しました。 いい話です。オススメします。 | ||||
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