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剣と薔薇の夏
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剣と薔薇の夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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2004年に出た単行本の文庫化。 2005年の日本推理作家協会賞の受賞作である。 著者は『名探偵は最終回に謎を解く』などのジュヴナイル作品で仕事をしたのち、長い沈黙を保っていた。それが17年ぶりに本書で再デビューしたのである。ジュヴナイル作品は江戸の下町を舞台とした軽いものだったが、本書は上下巻で800ページ以上という大作である。 まず、感想から述べれば、読み通すのがかなりつらかった。文章に面白みが欠けるというか、ストーリーに引っ張っていく力がない。緻密で重厚な文体なのだが、十分に味わうには長時間かけてじっくり読む覚悟がいる。 さて、上巻では、ひたすら風呂敷が広げられていく。南北戦争前夜のアメリカを舞台にしたミステリなのだが、日本使節団の来訪を主軸に据え、その興奮と喧噪のなかで殺人が繰り返されていくのだ。そこに黒人解放運動が絡んだり、ジョン万次郎を彷彿させるような漂流日本人が出てきたり。 下巻できちんと畳めるのかというくらいである。 | ||||
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