終戦のマグノリア
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鎌倉の資産家の屋敷から発見された英語の文書。その内容は、大戦末期の和平工作を巡るものだった。保管のされ方など、文書には不自然な点が多く、また文書発見後、資産家一族の 身の回りでは不可解な出来事が起こり始めた。 秘密文書の内容自体の続きが気になり読み進めていたが、終盤で予想外の展開が待ち構えていた。伏線が巧妙に張り巡らされていたことに気づかされる。 この構成の妙には舌を巻いたが、惜しむらくは、「予想外の展開」以降の物語の運びにやや厚みが足りず、また、秘密文書の内容にもう少し哀感が欲しかった。本書は充分傑作の名に値するが、これらの点を意識していれば、さらに深みのある作品になったであろう。 | ||||
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秘密文書の発見をめぐる顛末。結末でヒロインが達した真相から浮かび上がるものは、現代人の損得事情によって左右される、歴史の価値。歴史そのものより、歴史との向き合い方、現代人が歴史を紐解く意味というものを考えさせられる一冊であります。 もっとも、派手な事件に頼らないで、ただただ文書の発見から生じる周辺の出来事を追いかけることに撤してみせた文献ミステリー一本勝負な構想はいいとして、現代編(?)の展開が地味。どうしても読者を牽引する力を欠いた印象です。作中作(?)の海軍+東大学者グループの終戦工作の顛末はたいへん興味深く読めるだけにそれが残念なところ。 ところで、本書の内容が「難しい」といった感想がネット上にちらほらあるのですが、いかがなものでしょうか? 逆さまに歴史上の出来事への深入りを避けて、通俗的な戦時中のイメージを巧く借用してお話をすっきりさせたという印象なのですが。それともいまでは通俗的なイメージ自体を持ち合わせていない読者が多いということかしらん。 | ||||
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東京新聞コラム、朝日新聞文芸テラスがそろって傑作と推す。 ミステリとしての企みと小説としての深みを兼ね備えた作品だ。 | ||||
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